2021年東大入試の開示が届きました。 | 東大国語で高得点を目指すブログ

東大国語で高得点を目指すブログ

東大現代文の過去問20年分の私の解答をこのブログに保存していく予定。
「解答例」は著作権フリーのため、どなたでもご自由にお使いください。
ただし、本ブログの模範解答例以外の文章や写真画像の著作権は私に帰属します。くれぐれもご注意を。(現在休止中)




自己採点と開示得点との差異は以下の通りです。

自己採点→開示得点
国語:62 → 57 (−5)
英語:60 → 76 (+16)
数学:12 → 18 (+6)
日本史:10 → 17 (+7)
地理:15 → 24 (+9)
合計:159 → 192 (+33)


こんなレベルの点数で不合格Cだったのはかなり驚きました。
去年の方が点数的には高かったのに不合格Dだったので。
語ることもそんなに無いので、国語以外はいつもより手短に書きます。


《国語》
唯一自己採点を下回った科目ですが、概ね想像の範囲内に収まっています。
どうせ落ちてるんなら、中途半端に60点台とか70点台を取れてしまうよりは、ずっと良かったと考えています。
古文漢文は間違いなく半分を少し下回るぐらいの点数のはずなので、現代文はちょうど半分ぐらい点数が入ってる感じだと思います。

今年の評論は「やや易」で間違いないと思うし、自己採点より下回ったとは言っても、採点が厳しかったかどうかはまだ断言できないです。

どちらかというと、自分の解答に重大な欠陥があったと考える方が自然だと思います。
今回、評論の2行問題で書いた字数を数えてみると90〜110字ぐらいになってて、修飾語と被修飾語の対応が非常に読みづらくなった答案がいくつかありました。あとは単純に文字がかなり小さくなって減点された可能性もあります。

評論は東進や河合塾の解答速報と見比べてみると、本文の中から抜き出すポイント自体はどの問題もそこまで大きく外していないはずなので、
簡潔に答案をまとめられなかった点に課題があったと考えるしかありません。

今年度の国語の勉強比率は古文漢文が95%、現代文が5%ぐらいだったので、
60〜75字ぐらいで現代文の答案を簡潔に書く訓練が足りなかったのが敗因です。
東大受験の勉強をする前に好きなだけ現代文だけに時間を使えていた3年前ぐらいをピークに、明らかに答案の質が落ちました。
今後の普段の練習で改めて75字以内で答案を書くことを厳守します。

古文漢文は知識面では漢文の「於」の比較の句法を訳せなかった以外は、そんなに知識不足で落とした問題はありませんでした。知識面で詰めるべきところは詰めてきたので、あとはひたすら多読をして過去問演習をするだけだと思います。
古文漢文を読み解くスピードが遅いせいで、現代文を解く時間にも大きく支障をきたしてるので、古文漢文の勉強に比重を置く方針自体は変えないつもりです。


《英語》
去年も駿台全国の偏差値70以上を唯一キープし続けてきた科目だし、これも大体想定の範囲に収まる点数でした。
「要約(1A)」と「自由英作文(2A)」と「和文英訳(2B)」と「英文和訳(4B)」に、自己採点よりそれぞれ+4点ずつ加算されてる感じだと思います。
要約と自由英作文はもしかしたら満点近く取れてる可能性があります。

英語は「4A→4B→1A→2→3→2→5→1B」の順番で解いています。
どの問題にも苦手意識はないものの、最後の方に解く大問5と大問1Bで時間が足りずに半分フィーリングで解いてしまうのが点数を伸ばしきれない原因でした。
これは早めに解決しないと絶対にまずい。常日頃から「英語を英語のまま」読めるように、早めに多読を再開することにしました。
自分の場合、それだけで+10点ぐらいは上がる可能性があります。

英語の洋書の多読と多聴はもう2月末から早速開始してて、今のうちにその経験をどんどんストックしていくつもりでいます。早めに英語を90点近くで安定させないと他の科目の勉強時間に支障をきたすので。
あとは、大問2の英作文2つが東大英語の中では貴重な得点源なので、それらで安定して満点近く取れる状態にしておくことも怠らずにやります。


《数学》
壊滅した割には、意外と点数が残ったなという印象でした。
大問2の(1)と大問3の(1)だけで18点もあるようには思えないし、もしかしたら他の小問で部分点が入った可能性があります。
考えられるのは大問1に温情で部分点が少し入ったか、もしくは大問3の(2)の最初の方の式変形に少し部分点が入ったかのどちらかです。

しかし、どちらにしても勉強不足だった現実には変わりありません。
自分の場合は青チャートと1対1を使ってるので、それらに載ってるレベルの問題ぐらいは瞬時に反応できる必要があります。
まずは2次関数と図形の式の土台を2〜3ヶ月かけて体系的に固め直すことかなと思います。数式で解くかグラフで解くかの判断基準が鍛えられる土台になるのがこれらの分野なので。でも、これをまともに実行できた試しがありません。他の分野に移行するのはその後だと思います。



《日本史》
大問1の古代と大問2の中世に思ってたよりも部分点が入った可能性があります。大問3と4はほぼ0点に近い状況だと思います。

まず、今年の共通テストの日本史は79点で、去年の52点より27点UPできた点だけは少し良かったものの、依然として東大受験に耐えうる知識量に達することができませんでした。
教科書の太文字云々の話ではなく、例えば17世紀後半の幕府の財政状況を聞く問題で「金の含有量が減った元禄小判の発行でインフレを起こして財政が悪化した」とか書いたのがその最たる例です。
少し日本史をやった人間なら、すぐにおかしいと気付くレベルの答案です。こいつ、歴史の流れを全然わかってないなと。採点者は「このレベルの奴が何で東大を受験できたんだ?」とさぞかし驚いたと思います。

教科書や『詳説日本史ガイドブック』を何回読んでも流れをすぐ忘れるのは、そういう基本的な歴史事項をちゃんと記憶できてないからだと思います。
教科書を見ると「明暦の大火による江戸の復興費用や寺社造営の出費の増加」とか「金銀の産出量の減少」という一文に、自ら赤ペンでアンダーラインを引いた形跡まであるので、これが本番で書けないのは勉強の仕方自体がおかしいとしか考えられないです。


《地理》
この1年間は、帰りの電車でずっと『村瀬のゼロからわかる地理B』を読み続けていました。
自分の場合だと『詳説日本史ガイドブック』は結構読むのに頭を使わないといけないので、電車の中で読むなら地理の方がいいだろうと思ったためです。
やっぱり、日本以外の他の国に関する暗記事項が結構多くて、この1年で全てを覚えきることはできませんでしたが、高校で地理未履修だった割には地理の面白さみたいなのは多少はわかってきた気がします。

ただ、東大受験本番では短答問題は割と正解してたものの、全く手がつけられず白紙で出してしまった論述問題が何個かあったのが反省点です。『ゼロからわかる地理B』に全く書いてないようなことには対応が出来なかったのですが、おそらく過去問のやり込み不足も一つの原因だったと思います。
ちなみに、今年の地理は採点が大変甘かったです。まだ自分は東大受験生の中では結構下の方だと思います。




総じて、英語以外の点数が低く、
初めから不合格が確定している状態で、本来ならば今年の東大受験はするべきではなかったと思います。
今年度は受験勉強以外に優先したことが山ほどあり、そもそも今年の受験は見送るつもりでいたので、秋の東大模試も実は一切受けていませんでした。
それにもかかわらず、中途半端な状態でノコノコと受けてしまったのは自分の心の弱さだと思います。


あとは、自分の性格の深刻な欠陥についてです。
今までは運の良さだけで人生を送ってきたこともあって、全く努力した経験がありませんでした。

このブログだけでも有言不実行だったことが多々あります。日常生活ですらそうです。

出来もしない未来を語るのではなく「今日は◯◯をやった」という過去の積み重ねを語るべきだったんですね。
不言実行の生活に今から変えないと大変なことになる。


来年以降の東大受験も、一旦は白紙に戻します。
東大の英語で90点前後、東大文系の数学で40点前後、そして地歴2科目で典型的な論述が書けること、
この3点が安定してクリアできない人間が東大受験をする資格はないだろうと考え直しました。
国語で高得点を取るみたいなことを考えるのはその修行を積んだ後の話だと思います。

自分は他の大学を既に卒業しているので、学部入学にこだわらなくても学士編入や大学院入試の道もあります。
できることなら、このブログで今後の受験生に貢献したい気持ちもあるから学部入学にもこだわりたいけど、言語の研究をするためなら他の道でも決して悪くはない選択肢だと思います。


このブログでまだアップしてないのは、
・今年の模試の成績表
・去年と今年のセンター/共通テストの科目別の成績
・今年の東大の評論の解き直し解答

あたりだと思うので、それらはできる限り3月中にさっさとアップします。
あとは4月以降は受験関係の記録は全部Twitterのアカウントを作ってそこに一元化する予定です。

このブログでは、例えば洋書の多読とか古典の多読とか、そういう本から得られたことをアウトプットして書いたりする、もっと本質的な活動の場にするつもりです。更新頻度もかなり落とします。


あまり多くのことを書いてもしょうがない、
今日はこれぐらいにします。