<font size="3">「熊本生と死を考える会」の御一行 訪問</font> | ホームホスピス われもこう

ホームホスピス われもこう

熊本にある介護施設「ホームホスピス われもこう」のブログです。


 副会長様ほか御一行5名の方々が、1月中旬、われもこうを見学されました。事前に約束をしていたものです。NPO法人の設立のいきさつや設立の目的などについて、われもこうの担当者が説明したあと、施設を案内させていただきました。

 「生と死を考える会」は従来終末期のガン患者の問題に取り組み、生の質を高めるための様々な取り組みを長年にわたって続けられてきた団体ですが、ホームホスピスの名乗りをあげた「われもこう」に、このたび、お越しいただけたことは誠に光栄です。

 人は誰でも人生の終末を迎える運命にあります。それがほんの数十秒か、数時間か、数日か、数ヶ月か、あるいは数年を要するものなのか、人により違いがあるだけです。

 何によって、またどこで終末を迎えるかも、人によりさまざまです。

 現在、われもこうの入居者の方々は、認知症の方が大方ですが、末期ガンで入居しておられた方もおられます。認知症の方の人生の最後の棲家は事情がよほど変わらなければ、われもこうです。われもこうのスタッフが最後までケアをしながら、看取りをさせていただくことになっています。

 台所で野菜を切る音を聞きながら、食器が触れる音、水道の蛇口から出る水の音などを聞きながら、入居者の方々がまるで自分の家で終末を迎える準備をするかのように、生活臭い環境のなかで、ごく普通に時間をすごしておられます。

 生と死、老いと病いへの対処の仕方には正解というものはないかもしれませんが、今という時代の制約のなかであっても、より良い解決策をもとめて、訪問していただいた方々と交流を深めることができれば幸いであると考えます。