出資馬・JRAレース結果(11/13-18) | ボロは明日の糧になる2018 (仮)

ボロは明日の糧になる2018 (仮)

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本日は、【ノルマンディー】【シルク】出資馬が勝ち星を”ひとつ”ずつ挙げてくれた。

 

出資・出走馬の「短評」を述べると、、、

 

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シュバルツクーゲルくん(2歳牡)は先行策から直線で勝ち馬に喰らいつきながら伸び脚をみせた。
 

前後半4Fで前半が0.1秒速い平均ペース。道中で【11.8】前後のラップを刻み続けるワンペースなので、”持続力勝負”の流れ。道中は逃げ馬から離れた先行「2番手」を進み、脚を温存。直線残り2F棒から追い出すとジワジワ伸びて逃げ馬を交わすも、背後3番手に控えていたキャロット馬⑦(モレイラ)にアッサリ交わされてしまう。交わされてからも”約半馬身差”で喰い下がり、残り1F棒で再度並走に持ち込むも、ゴール前の残り【0.5F】で力尽きた。

タフなペースを”前”で立ち回り、直線もこの仔なりにイイ伸び脚をみせたので褒められる好走ぶり。ゴール前で力尽きてからも”3着”のキャロット出資馬③(横山武)をタイム差なしの”ハナ差”で抑え込み、精神力の強さもみせてくれた。現状で可能な”走り”を鞍上・西村淳騎手が十二分に引き出してくれた。

今回のような「重賞レース」における”2着”確保は「収得賞金」が加算されるので、”2~3歳戦”ではとても重要。本馬の場合、レース前は2歳1勝馬で収得400万、レース後は収得”1150万”(+750)で「2歳OPクラス」となる。仮に、自己条件戦を2勝した「2歳OPクラス」と比較すると収得”900万”となり、「2歳G1・3歳G1レース」における賞金順の優先出走順位は本馬が”上”となる。

この加算による効果は「優先出走順位」だけにあらず。年末や来春に向けた「出走ローテーション」は間隔を詰める必要がなくなり、本馬の「成長」を促すローテを組むことが可能。また、G1に出走できる可能性が高いコトから、主戦・西村淳騎手を含めた上位騎手を事前に確保しやすくなるわけである。

当該レースの上位馬はいづれも成長余地を多分に残しているだけに、ココから来春までは「成長力」勝負の様相。若駒の成長を阻害せずに、うまく育成させてもらいたい。

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ファーヴェントくん(2歳牡)は中団待機策から直線でジワジワと差し込んできた。
 

前後半4Fで前半が0.1秒速い平均ペース。道中で【11.8】前後のラップを刻み続けるワンペースなので、”持続力勝負”の流れ。道中は逃げ馬から離れた先行馬2頭、そこからさらに離れた中団「4番手」で脚を温存。直線も前3頭の外のコースに持ち出して、距離ロスの少ない走りで詰め寄ってきた。残り1F棒で逃げ馬こそ交わしたものの上位2頭とは差がなかなか縮まらず、ゴール前でバテた2着馬に並びかけるのが精いっぱい。勝ち馬には完敗だった。

中団勢から唯一頭、上位に迫った本馬。上がり時計こそ後方勢4頭に上回られたものの、その4頭は本馬よりも後ろで入線しているので価値は低い。新潟芝と東京芝コースの違いこそあれ、芝9F戦の走破時計を”4.0秒”短縮してみせた点を好評価。

欲を言えば、上述シュバルツクーゲルくん(2歳牡)の欄で記述したように、”3着”で「収得賞金」を加算できなかったコトがモッタイナイ。今後はどこかで自己条件戦の勝利、もしくは格上挑戦で収得賞金の加算・優先権取得が必須。本馬の”成長度合い”をみながら、出走スケジュール決めで厩舎やクラブの”手腕”が試されることとなる。


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ヴァーンフリートくん(4歳牡)は中団前寄りの内につけて、直線は馬場の3分ドコロからジワジワ脚を伸ばした。
 

(最初の0.5Fを除いた)前後半4Fで前半が0.2秒遅く、スタートのゼロ加速分も含めるとスローペースで前残りの流れ。直線で2着馬に交わされたものの、中団8番手からジワジワ脚を伸ばして、”5着”掲示板に喰い込んできた。数字上でも”メンバー6番目タイ”の速い上がり脚【37.1】を計時。ようやく、(個人的に適性があると認識していた)東京【ダ10.5F】番組に使ってもらえたわけで、強い相手がいて(16頭立て)8番人気の立場でも、人気を超える”走り”をみせた。

(陣営によって)近走はダート・マイル距離ばかり使われており、マイル仕様の”脚”の使い方・”息”の入れ方になっているので、ゴール前で”甘くなった”のはその影響。【ダ10F以上】の中長距離の”脚の使い方”が身についてくれば、今回のペースや流れでも更にしぶとく差し脚を伸ばすコトが可能とみている。実際、昇級後の2戦はマイル距離で⑥⑨着と上位勢を捉えきれておらず、今回は初の掲示板突入となる⑤着。戦える”メド”がついたとみるべきで、ダート中長距離路線で見直すべき本馬である。


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ディナースタくん(4歳牡)は先行策から直線入口で先頭に立つと、ゴール板まで粘り通した。
 

前後半4Fで前半が2.2秒遅いのでスローペース。上がり3つの瞬発力勝負の流れ。道中は逃げ馬と約5馬身前後くらい離れた先行2番手を追走。3角手前(残り5F棒あたり)からペースが緩いうちに逃げ馬との差を縮め、4角で先頭に並びかけていく積極策。直線入口でジワジワ抜け出して「単独先頭」に立つと、背後に迫る後続勢の差し込みを耐え忍んで”3/4馬身差”(0.2秒差)の勝利。

上がり【33秒台半ば】で迫ってくる後続勢をよく凌いだ印象。終わってみたら、数字上でも”メンバー4番目タイ”の速い上がり脚【33.8】を計時。掲示板に上がった「2~5着馬」4頭の上がり脚が【33.5-33.9】なので、縮まっても”0.3秒差”なら確かに凌げてもおかしくない。

その”上がり脚”を繰り出せる「位置取り」と前を追いかける「押し上げタイミング」を造り出した、テンノリ鞍上・藤岡佑騎手の騎乗も褒めるべき。道中で”脚を温存できていた”点は、言わずもがなの大前提として…。逃げ馬との差を詰めるタイミングが”早ければ”粘り切れずに後続に捉まり、”遅すぎれば”シビレを切らした後続が早めに押し上げるコトも容易に想定できる。後続を後ろに従えたまま徐々に差を詰めて「直線入口で先頭」という最高の位置取りをみせた鞍上に拍手したい。

また、直線半ばで外から差し込んできた1番人気馬②(松岡)に対して、本馬が外にヨレて進路を一瞬塞いだ点はいただけない。だが、②の側も外から内へモタれてきたために”大げさに見えた”事象。実際、制裁が”罰金”まで行かずに、それより軽い”戒告”で済んだコトからも事象の程度の軽さが理解できるだろう。付け加えると、②も直線で”内へ逃避”した件について”平地調教注意”を受けている。

 

これまで何度も「レース回顧」記事で述べてきたように、【芝12F以上】の芝長距離戦に”距離適性”を窺える仔。距離さえあれば、「直線入口で先頭並走の形」を作るために”逃げ策”や”向正面マクリ策”と採れる戦法も増えるわけで。馬券ファンたちに”4番人気”に推されていたコトからも理解できるように、ココで勝利しても驚くべきコトではナイ。これが芝中距離戦だと脚力やスタミナを発揮する前に、”なし崩し”的に脚を使いきってしまうので”味”がでて来ないわけである。尚、当日の馬体重476kg(+18)は、前走”-16kg”で減らした分を戻しただけなので影響ナシ。

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フィリオアレグロくん(6歳セン)は中団後ろ寄りにつけて、直線は馬場の真ん中から差し伸びてきた。
 

前後半4Fで前半が2.2秒遅いのでスローペース。上がり3つの瞬発力勝負の流れ。道中は内を立ち回り、4角から外へ持ちだしつつ直線入口でほぼ最後方位置。そこからイイ伸び脚をみせてくれた。

数字上でも”メンバー4番目タイ”の速い上がり脚【33.8】を計時。ただし、「全馬が直線で脚が残っている」上がり3つの瞬発力勝負だったので、差し脚のキレの違いで前の馬たちを交わしていくコトはできず”入着圏”にも届かなかった。

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ヴェールクレール嬢(5歳牝)は後方待機策から直線で”ラチ沿い”を突いて差し伸びてきた。

前後半4Fで前半が1.3秒速いハイペース。スプリント戦なので、これでも脚質面の有利不利のない流れ。いつも通り”行き脚が鈍い”ので後方からとなり、向正面のうちに”ラチ沿い”へ寄せてほぼ最短距離を立ち回る。直線入口で馬場の3分ドコロへ持ち出したが、外は”6頭が3列”でひしめき合い、とても開きそうにないので”開いた内へ”潜り込み始めたのが残り1F棒。最後はラチ沿いまで寄せて馬群を捌ききり、脚を伸ばしたレースぶり。数字上でも”メンバー2番目”に速い上がり脚【35.2】を駆使できており、持ち味である”終いの脚”を駆使できていた。

鞍上・ドイル騎手も「コース取り」の瞬時の判断が早く、(個人的には)納得できるイイ騎乗。「外を回していれば・・・」とか、「まっすぐ走らせていれば・・・」と外野(主に馬券ファン)は言うだろうが、あくまで「タラ・レバ論」に過ぎないので、批判について賛同はできない。


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ペリファーニア嬢(3歳牝)は中団前寄りにつけて直線でなかなか追いだせず、ゴール前で猛追するも取りこぼす。
 

前後半4Fで前半が0.3秒速い平均ペース。道中で【11.4前後】のラップを刻み続けるワンペースで”持久力”を要する流れ。道中は⑨(津村)が外隣に並び続け、直線に向いても同様にクリアな進路が取れず、馬群の中に閉じ込められる苦しい立ち回り。残り1F棒で外にいた⑨が息切れして下がりだしたので、ようやく「外の進路」を得て追い出すも、先に抜け出した2番人気馬⑮(ルメール)を”アタマ差”(0.0秒差)捉えきれず。序盤は「1勝クラス」の遅いペースに我慢しきれず”行きたがる素振り”も散見された。

ゴール前は際立つ脚色をみせていたように、数字上でメンバー最速上がりの脚【34.4】を計時。これが残り1Fだけ追っての数値だけに、フツーに追えていればさらに速い数値が計時されていたハズだが、これも「たら・れば」の話し。”圧倒的人気”を背負って走る際は、他の全馬のマークや圧によって”持ち味”や”脚力”を誇示できないケースも起こりうる。ソレを象徴するかのような、”脚”を余して取りこぼした一戦となった。

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ビヨンドザドリームくん(3歳牡)は中団待機策から直線で猛追するも半馬身届かず。道中、中団3頭雁行の直後で包まれる形となり、動くに動けなかった点が痛恨事。仕方なく”脚”を溜めるだけ溜めて、直線半ばから出色の差し脚をみせてくれた。前残り展開のなか、数字上でも”メンバー最速上がり”の脚【38.4】を計時。

だが、どれだけ凄い脚を使えても届かなければ評価は上がらない。JRA出戻り規定の”年内2勝目”を挙げられず、取りこぼしたモッタイナイ惜敗。前走の”2着”賞金加算で”五組→四組”に組み合わせレベルが上がったように、今回も”2着”賞金を加算したコトで「次走」はさらに実績上位となる”上の組”の子たちと戦うコトとなる。

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シエロエスティーボくん(3歳牡)は中団前寄りにつけると、直線でジワジワ差し伸びてゴール板まで踏ん張った。

 

スタート直後に、”落馬”してもおかしくないレベルで大きく躓いて出遅れ。位置取りはわるくなったが、中団前寄りの外で落ち着いた。3角から押し上げにかかり直線は先頭の逃げ馬⑥まで約半馬身差。スタートの挽回と勝負度ドコロからの押し上げで脚を使っているのでジワジワした脚色ではあったが、残り1F棒過ぎに交わして先頭に立った際、”勝利”を一瞬確信したのだが・・・。そこから本馬と逃げ馬⑥との間をこじ開けるように、満を持して差し込んできた対抗人気馬④(山本政)がいた。併せ馬で徐々に並ばれ前に出られたトコロがゴール板だったが、クビの上げ下げの写真判定となり、スリット1枚半の”ハナ差”で際どく勝利をもぎ取った。

勝った気分がまったくしない盛岡”2勝目”。コレで年内2勝目を挙げたコトとなり、「JRA出戻り規定」をクリア。出資クラブ会員にとって是が非でも欲しかった”勝ち星”だけに、内容はともかく素直に喜ぶべきだろう。

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コバルトウィングくん(6歳セン)は好位の内につけて、勝負ドコロからのペースアップについて行けず終了。内で先導役(逃げ馬)に合わせる走らせ方をして、外を回す人気勢のマクリに近い”仕掛け”に対応しきれず。

 

そもそも、瞬時の加速や終いのキレは鈍いので、こういう走らせ方では”脚力”を引き出せない。元主戦・森泰騎手が何度もみせていた「徐々にスピードを上げていく」走らせ方は理にかなっており、今回のように内の他馬の後ろで”狭いストライド”のままでは、良さが出せるはずもなし。

ただ、「佐賀コース」が主戦場の”テンノリ”騎手に、「名古屋コース」で期待するというのは”酷”というモノ。本馬の”癖”も使える”脚”も知らないまま騎乗したわけで仕方ない面も残る。昨年の当該レースを制した「金沢・吉原騎手」が乗れなくなった時点で、クラブ側を含む「陣営」の差配失敗は明らかだが・・・。

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グランパラディーゾ嬢(5歳牝)は好位の内につけて、直線でラチ沿いを突いて伸びきれず。ほぼ平均ペースで脚質面の有利不利のない流れ。終始、距離ロスの少ない内を回して、直線もラチ沿いを選択。ただ、マイル戦だと残り1Fで脚が止まるのは今回も同様だった。

スプリント戦と比較して”緩い”ペースに対し、旺盛な前進気勢(行きたがる素振り)を鞍上・御神本騎手が抑え込んで追走。勝負ドコロからペースが上がりだすと流れにのって気分よく走れていたが、いざ直線を向いて追い出すとダラッとした脚しか使えず後続にも差し込まれた。勝った逃げ馬①(和田譲)に並びかけるコトすらできない体たらく。

JRA所属時と同様に【ダ7F】以下の牡馬混合スプリント戦を徹底して使えばいいとおもうのだが、「牝馬限定のグランダムジャパン・古馬シリーズetc. 」”距離適性”に重きを置かずに賞金高めのレースを狙った結果、勝ちきれないまま過ごしている。長くとも”残り数ヶ月”の現役期間なので、このまま変わるコトはないだろう。最早ムリをさせず繁殖入りを考慮して使っている感じ。

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タイキモンストルくん(4歳牡)は中団待機策から内を回して直線を向くも、伸び脚は皆無。好位・中団勢向きの展開利を得られたレース。終始、最短距離の”ラチ沿い”を回してきたが、それでもピリッとした差し脚はみせられず。

本来は「前付けからの粘り込み」が持ち味の本馬。地方・門別競馬在籍時にも”差し”を試したコトはあるが、直線勝負ではキレをみせていない実績がある。今回は南関東”2戦目”でまさかの距離短縮なので、中団からキレ負けでも致し方ないとみていたら、その通りに終わった。

 

ただし、直線では本馬なりのキレでバテ下がってはいなかったので、やはりスタミナ勝負や粘り勝負を徹底すべきだろう。レベルの高い南関東競馬でも少頭数の【ダ10F】や【ダ11F】距離ならば”前付け”は可能。少なくとも「スプリント」や「マイル」距離を使って、”溜めても鋭さが変わらない”差し脚をアテにするよりも”着”は拾えるハズ。
 

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ウインフィエルテ嬢(3歳牝)は先行策から3~4角半ばでジワジワ抜け出すも、直線半ばでピタッと脚が止まった。ハイペースで中団・後方勢に有利な流れ。道中は先行「2番手」に控えたコトで”力”みっぱなしの追走となり、”折り合い”を欠いて直線の”脚”が残らなかった印象。


前走のレース回顧記事で”懸念”していた通り、今回も残り1Fでパッタリと伸び脚が止まっている。逃げ・先行の位置取りの違いこそあれど、2戦連続でコレをみせられれば「陣営」も”砂のせい”とする言い訳が利かず、距離適性の認識を改めるハズ。

走破時計でみても「前半4F」を前走51.2通過、今回51.5通過でほぼ同じ。しかし、今回の「後半4F」は前走比で”2秒以上”も時計を要し、必然的にトータルの「走破時計」と「上がり3F」も”2秒近く”わるくなっていた。控える先行策では前走の”脚力”すら引き出せないというコトだろう。したがって、敗因は”折り合い”を欠いた「位置取り」と「距離適性」に尽きる。

 

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トワイライトサーガ嬢(2歳牝)は先行策にでて向正面半ばから押し上げにかかるも、3角で既に余力なく流れ込むだけ。
 

道中で脚を溜めるトコロなく、なし崩しに使いきった印象。鞍上は「位置取り」に拘ったのだろうが、序盤・中盤までに何度も”小脚”を使わせている。2番手に収まりかけトコロで勝った逃げ馬⑩(山口勲)が大外から先頭に立ったトコロでは、前にでて突っ張り、ゴール板で控えた後に1角で再び絡んでいる。短い向正面の半ばから再び押して動き出そうとする。このように”息”も入れずに”溜める”トコロもないので、3角で”脚”が残っていないのも当然かと。

強い相手とのメンバー構成なのは理解できるし、どう乗っても勝てないレースなので惨敗も致し方ないだろう。ただ、道中のレース運びくらいはスムーズにしてもらわねば、相手との正確な”実力差”と”レベル”が計れないし、次走に繋がる「内容」になりえない。

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・・・以上、平日ならびに土曜開催の纏めでした。

 

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※ぽいぽいプリンさま、ご提供。
オウマガタリ、、、
今月今宵のオタノシミは、ここまでにございます♪