レディ“L”の肖像⑧ 「“L”をナンバーワンに」 | A300yamadaのブログ

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これはこの記事の続きです。

 L”は劇場Nでのデビューの時からトリをとっていた。しかしその当時ストリップ界でいちばん話題になっていたのは、AVの人気女優だったUAAV引退の花道をストリップで飾るという名目で総本山、劇場Aで行った公演で、連日超満員を繰り返したのである。

それに比べれば、“L”のデビューからの実績は目立たないように思えた。

L”が劇場Aに初出演を果たしたのは、3か月後の8月中であり、今、“L”と同等以上の地位にいるMMがデビューから劇場Aに出演していることから考えても、相当に遅いと思った。、「“L”をナンバーワンにしたい」という思いは募った。それでもその後出演すればAにおいてもどの劇場でも必ずトリ、メインという立場であり続けて今日まであるという、彼女の運命づけられた位置づけは知っていなければいけない。

ところで“L”は、それほどの地位にありながらも、つい最近までプロフィールで自らをストリップの踊り子より先に掲げていたのはイメージビデオ(IV)出演者なのだった。IVというのはAVと違い、エロい姿にはなっても隠すところは隠し、男優との絡みがない、という基準を満たした映像作品のジャンルである。

彼女はストリップデビュー直前、AV(すなわち男優との本番の絡みがあり、モザイク越しの性器も見せる)作品へ出演も1回経験したが、それでは彼女の魅力を引き出している部分と無理にさせられた感のある場面が混在していたように思う。ストリップでデビューするための箔をつけるような意味合いがあったか。AV出演実績が踊り子世界の序列に影響があると思う。

しかしネット上のその作品への評価にはAVを見慣れている連中の知見が振りかざされ、セックスシーンを疑問視するものが頻繁に見られた。要は「偽装入」なのだという。私にはそうは見えないのだが、“L”自身の耳に届いていたという悪意のあることばのネタになったのではないか。

いずれにしろ、AVの撮影に彼女は懲りたらしい。出演はその1作のみにとどまった。それ以後は“L”に目を付けた一人の監督が彼女を主役としてドラマ性を重視したIVを数本制作した。しかしあるとき以後、彼女の出演する映像作品はIVについても一切リリースされなくなった。理由はわからない。