レディ“L”の肖像⑲ 私が受け止められなかった3つの理由 | A300yamadaのブログ

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現在、踊り子さんの世界に特化しつつあります。

このテーマの最初の記事はこちらです。

これはこの記事の続きです。

L”本人が姿を変えて語りかけているネットの中の“L2”の姿に接して、私は著しく動揺し、混乱して、“L”自身や劇場に対してこの問題をどうとらえてほしいのかについて悩みに悩んだが、最終的に要点を次の3つにまとめた。

 

1. ストリップ界を代表する踊り子になった“L”が、まったくそのイメージをないがしろにする形で別のメディアに出演したこと。

2. それをストリップの“L”としては公表せず、いわば裏で隠れて出演を続けたこと。

3. それをストリップ劇場で出演しているのと同時期に並行して行っていること。

 

1についていえば、ストリップという本業で、メインを張っている踊り子にふさわしくないファンのイメージを打ち壊す行動にみえる。特に“L”は自分の姿勢を大事にして、踊り子の中でもツーショットを受けつけないなどポラの時の規制があったり、ツイッターのリプライも抑制しているようだったり、AV出演も1回でやめてイメージビデオのみに出演しているなど、自分自身らしさをコントロールしていた。

2について言えば、偽名で自分がストリップ劇場にコンスタントに出演している代表的な踊り子の立場である事を隠して、劇場と違う態度でエロを披露しているのはファンへの裏切りではないだろうか。知らずにチャットで“L2”を知った視聴者への裏切りとも思えた。

3について言えば、“L2”はおそらくライブチャットを、すでに出演が露見してからも、劇場出演期間中さえも行ったり行おうとしていたと思われる。

劇場出演から帰宅後の深夜過ぎの時間も利用して出演していることになり、いくら他の仕事との掛け持ちが許されるとしても、“L”を大切な存在と思っている劇場の客や、一緒に出演している踊り子たちを馬鹿にしていると私には思えた。先ごろお笑い芸人で大騒動になった裏営業である。

ストリップの踊り子にはそれぞれの顔があると思う。この世界に飛び込んだ女性たちの中には、過去にAVの中などで過激な性的な行為をさせられた経験者が多い。AV出演を同時にこなすこともよくある。そうした彼女たちの作品はAVの中でも少しランクが下にみられる企画ものであることが多いようで、トリを取れるようなステータスの高い踊り子でも出演作品はSM的な企画ものが多いように思う。

人気ストリッパーであってもそういう変態チックな出演新作AVを隠さず宣伝する場合もある。それは演技として、パフォーマンスでやっていると宣言しているということだ。

L”がそれとは異なり、別名で出演中にさえ掛け持ちして別のキャラクターに成りすますとすれば、そういう事情とは異なる相当な理由が必要なはずである。それを本人の口から何も語れないかもしれないが、客として黙って察することを求められるのか。

私が彼女に渡した最初の手紙では、「こういうニセモノがいることに注意してください」、と言葉を選んで伝えたつもりなのに、出演を非難した手紙と読んで、私の他の踊り子さんへの不作法を引き合いに出して、私をたしなめたというなら、ほかの苦しい立場の踊り子たちと恵まれた立場にいる自分をダブらせていて卑怯ではないかと私には思えた。

しかし真意はわからなかった。