「ビブラートを終始かけるのが精密採点DXでは有利なのか?」の検証と近況 | 精密採点DX&DAMとも録音♪を楽しむ

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 今回は、ビブラートを終始たくさんかけると採点では有利なのかについてです。「高得点はビブラートをかければ出る」「採点歌いはビブってるだけ」「ビブれば点は上がる」等、ビブラートをかけまくればいくらでも点数が上がるかのような文面は以前から良く目にします。


 実際に試してみると、ビブラートだけで点数を上げるというのが通用するのは、98点くらいまでではないかと思います。相当的確なビブラートをかけて、何箇所かのロングトーンを残してうまくいけば99点も可能な感じはします。やってみると解りますけど、いらない所までビブラートをしてすべて揺らすとういのは非効率的で、かえって難易度が上がり、場合によっては点数が下がります。


 「ビブれば高得点が出る」と言っている人は、採点をまったく解ってない人なのは、間違いありません。採点で一番重要なのは、全体のバランスです。音程正確率だけ100%ならいいというわけでもありませんし、ロングトーンだけ良ければいいというわけでもありません。それぞれできるだけマックスの評価がいいのはもちろんですが、一箇所だけ良くしても100点は取れません。満遍なく良くしないと100点には届きません。レーダーチャートの合計ならできるだけ490点以上になるようにするという事です。


 注意事項としては、98点レベルを高得点と言っているのか、100点を高得点と言っているのかの違いです。もしも98点位を高得点と位置づけているなら、合っているといえば合っているのかもしれません。それはそれでいいのですが、話が噛み合わないので、ここでは、98点位の話は除外させて頂きます。高得点は、素点の100点という位置づけでの考察となります。採点カラオケでは、点数が低いほどさまざまな事ができますし、点数が100点に近くなるほど制約が増えます。点数が100点に近いほど、使える声や表現に制約が増えるという事です。この辺を理解できている人は、本当に採点を良く解っているといえます。点数や各項目の数値に踊らされないためには、この辺まで理解して実践する必要があります。

 

 採点の要件を満たすという事は、聞こえ方が上手くても下手でも関係ありません。自然に聞こえても不自然に聞こえても点数が同じなら、採点的に満たしている要件は変わりません。これを本当にわかっている人は非常に少ないようです。きちんと解っているなら、あからさまに採点否定することもないはずですし、何点なら歌が上手いというような主張もしないはずです。

 数字だけで確実にわかる事は、ゲームが上手い下手という事、あまりふらつかない歌い方ができるかという事、周波数判定のいい声で歌えているという事、機材に対してめいいっぱいの音量とメリハリをつけられるかという事位です。歌を聞かせる技術というよりは、音を効率良く入力させる技術が必要なゲームともいえます。


 私自身は、点数を上げるヒントや有効な採点利用につながればという思いから、実際に特殊歌唱を公開しています。自分で試行錯誤している時に一番役にたったのは、実際の音源です。ユーチューブやDAMともの音源からたくさんのヒントを貰い現在に至っています。文章や言葉というのは、補助的なものであって、音源ほどのヒントにはなりません。現在では、ユーチューブの公開音源がほぼ壊滅状態なので、DAMともの軌跡動画から学ぶしかありません。色々と視聴しずらい雰囲気のサイトのようですが、もっと気楽に使うべきではないかと思います。


 採点=悪という人の大部分は、高得点がどうしても出せない人に多いような気がします。前々から特殊歌唱、採点歌唱が気に入らないというご意見も頂戴していますが、ゲームで遊んでいる人に言うのではなく、開発者に言って欲しいと思います。何度も書いていますけど、特殊歌唱や採点歌唱で点数が出るのは、ゲームの仕様です。

 採点カラオケもテレビゲームも、点数を出して意味があるわけですし、そこに上手さや美しさを求めるのは、個人の自由です。特殊歌唱といっても色々やり方がありますし、自分の好みでないからといって批判するのは違うような気がします。もしも気に入らないなら、自分で上手い100点を録って、率先して公開すればいいだけです。できないのなら他人を批判する資格すらないのではないかという事です。気に入らないからといって人にあたる行為は、愚かだという事に気付くべきだと思います。まずは、自分で示せば済む話です。


 もしも特殊歌唱が悪となれば、採点カラオケ自体が悪という事になります。採点歌いや特殊歌唱を否定している人は、採点カラオケを廃止しろというのと同じです。採点の要素を確実に入れながら、綺麗な歌唱をするというのなら、ゲームと割り切っている人以上に、きめ細かなコントロールが必要になります。特殊歌唱とはいえ、採点ゲーマー以上にできないと、難しい試みだという事です。結論としては、まだまだ採点の現実を知らない人が多いのかなあという事にもなるかと思います。採点の利用の仕方は、人それぞれですが、採点に夢を見すぎてもいけないと思います。現状の仕様では、期待するにしても限界があります。ゲームの性能をきちんと把握しないまま、自分の都合のいいように解釈している人にも問題があるように思います。


 自然な100点がなかなか実現しないのは、実際にやってみないとわかりずらいのも事実です。私自身は、特殊歌唱で楽に点を出せば出すほど、あまりのギャップに、採点を止めようかなという気持ちになる事も多いです。最近は、普通の歌い方で100点を狙うというのは、何か違うと思う事も増えました。これは、以前よりも点数の出し方を体感的に理解したからかもしれません。


 特に最近感じるのは、普通っぽい歌い方に拘って、100点や無理な高得点を狙うのが、一番変な癖が付くのではないかという事です。割り切って違うものと認識して点数を狙う方が、むしろ健全かなと感じる事も多いです。歌い分けも技術になるのだとは思いますが、集音無しでは、ありえないような声量を出さないと100点に届かない現実を考えると、やはり違うのかなあと感じます。ありえない声量、もしくは、ありえない響きを入れないと裏加点が入らないのは、現状で一番の問題かもしれません。色々試せば試すほど、音当てゲームだなあと感じる今日この頃です。



 大分脱線しましたが、ビブラートの検証に戻します。今回は、私の採点基準曲「いつのまにか少女は」を用いて、できるだけビブラートを沢山入れて100点を出す挑戦をしました。今回といっても、結構前に録ったものです。記事を書くのが面倒で、放置していましたが、ようやく記事にしました。今回も裏加点の確実に入る発声を使っています。


 この曲では、普通に歌うと35秒前後が自分の標準です。当初は、80秒が目標でしたが、80秒になると100点になかなか届かないので、一応一番秒数が長くて100点を取れた70秒台の音源を公開しました。ビブラートを入れているのに判定されない部分も多かったので、もしかしたら80秒も可能だったかもしれません。体力的に無理だったのでこの日は止めました。


 普通にバランスよく歌えばもっと楽に100点が出るので、ビブラートしまくると100点は出しにくくなります。98点台位で良ければまだまだ大丈夫ですが100点に拘ると難しいです。最初に書いたとおり、それぞれのパラメのバランスが一番重要に感じました。ビブラートばかり入れるとロングトーンや安定性の評価が落ちやすいようです。ビブれば高得点というのは、そこそこの点数までと考えておくのが無難だと思います。


 いつのまにか少女は 100点 (ビブラート76.8秒)



DAMともに採点軌跡付き音源を公開してあります。

100点の採点歌唱とは別に、採点歌唱を目立たなくした音源も公開してあります。



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