お彼岸 | You can 〜病と向き合う〜

You can 〜病と向き合う〜

HIV感染者の闘病記録
まだ一生付き合っていく覚悟は持てないけども・・・
同じ境遇の方いましたら宜しくお願いします。

皆さんこんばんは。

最近は少しネガティブな内容ばかりで申し訳ないです。

今週はお彼岸ですね。


皆さんはどうお過ごしでしょうか。







僕は今まで、お彼岸だから何かするということはありませんでした。


今年はお母さんのことを想いながら初めて団子とおはぎを作ってみました。



作りながら「なんでこんなことしているんだろう。」と思うばかりです。








お母さんが好きだった花やお菓子を一緒にお供えして、長いロウソクを用意しました。


ロウソクを焚きながら、ずっと一緒にお酒を飲みました。



本当は生きているとき一緒にお酒が飲めたら良かったのにな。



お母さんとの思い出が走馬灯のように頭に流れてきて、それと同時に涙が溢れてきました。



最近、やっと少しずつお母さんがいなくなったという現実を受け入れて過ごしています。






お彼岸は故人が帰ってくる期間。

大好きなお母さんは故人となりましたが、きっと近くにいてくれるよね。



いつも後悔することは僕の病気を伝えられなかったこと。


HIVに罹患して、人生が変わりました。

その変わった人生を共有したかったな。



今日は遅くまでお母さんとお酒を飲みながらのんびりします。



今でもお母さんの声が聞こえてきそう。

声を聞けば喧嘩ばかりしていたのにな。



あの声がどれだけ僕に安心感をもたらしてくれていたのか。



これはいなくならなければ、わからない現実なのでしょう。


なった人しかわからない。

病気もそう。


当事者にしかわからないことも多いし、実際僕もそれを痛感しています。