洗礼③-1 | ゆんたの妄想ブログ

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 新入部員のスパがすべて終わったころ。

「すみません!遅れました!」

一人の学生が汗だくになりながら遅れてジムへとやってきた。

「あぁん!?遅刻だと!?てめぇいい度胸だな!」

「す、すみません!」

「しょうがねぇ。お前は特別に俺が相手をしてやる。たっぷりと後悔させてやるぜ。」

 遅れてきた罰として新入部員はなんと、部長とスパをすることとなった。

「おい二年。準備手伝ってやれ。」

「えーっと・・・先輩とスパするんすか?」

「そうだ。さっさと準備してもらえ。」

「あ、大丈夫っす。自分のあるんで。」

「ん?お前経験者か?」

「うっす!なんで自分で準備するっす。」

「ふん、経験者だろうと手加減しねぇぜ。」

 そして準備が終わり、部長と新入部員がリングで向かい合った。部長の体はさすがという感じで、胸筋は見事な双丘をなしており、その下に存在する腹筋も負けじとボコボコに盛り上がり見事に六つに割れている。腕も血管が縦横無尽にはしっておりまさにパワータイプの体系である。一方の新入部員はというと。こちらも部長に負けないほどの肉体美であった。部長に比べれば細身であるが、無駄な肉はそぎ落とされ洗練されているように見える。部長ほどではないが盛り上がった胸筋、腹筋は見事にバキバキに八つに割れ、腕も部長には劣るもののしっかりと筋肉に覆われていた。

「なかなか良い体してるじゃねぇか。ま、経験者っつーのもうなずけるな。」

「あざっす!先輩もすげぇ筋肉っすね!すげぇ殴りごたえありそうっす!」

 新入部員は屈託のない笑みを浮かべとんでもないことを言いはなった。

「な!?」

流石の部長も言葉を失った。いくら経験者とはいえ、ここまで爆弾発言ができるとはだれも思わなかった。

「じゃ、始めましょーよ!」

 そんな空気をものともせず、新入部員はファイティングポーズをとった。