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禁断のKRELL

ハイエンドオーディオやヴィンテージオーディオを語っていきます。

 

 

SD SOUND TUBE CHECKER TC-2 真空管試験機の使い方。

 

 

 

 

SD SOUND TC-2 販売リンク

 

 

 

 

プレート電圧を測定しペアチューブを選別したいときの操作方法。

 

 

 

まず、チューブチェッカーとしての使い方。

多数のソケットがシャシー上に並んでいるが、

手当たり次第に真空管を差してもよいわけではない。

 

一度に指せるのは同一管種が2本まで、

このことが正確な測定と安全性に関わる絶対条件である。

 

 

 

① 測定にはデジタル・マルチメーターと秒数付き時計、

それから本体に付属している「バイアス電圧表」を用意する。

 

② 選別したい真空管が、たとえばKT-66が2本と仮定する。

測定用のソケットの位置は決まっているので、

間違えないように球を2本とも装着する。

 

③ DC電圧モードに設定したメーターをGV端子に接続して

S1スイッチが「チェック」(CHK)に入っていることを確認する。

 

 

 

 

 

 

 

 

④ S1スイッチをオンにする。「バイアス電圧表」を見ると、

KT-66のバイアス値は-20Vと指定されている。

(この値はあくまでもTC-2による測定時の指標値)

メーターの位置が-20になるように、

ロータリースイッチS4を切り替え、

ボリュウムで正確にアジャストする。

これらは、その球の測定が終わるまで動かしてはならない。

 

⑤ 次にメーターをP-1端子へ移動し、

前記のS1投入から30秒以上経ってからS2をオンにする。

と同時に時計を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

デジタルテスターは、Sanwa(三和電気計器) デジタルマルチメーター PM-3 が断然お勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

三和のテスターは2台あると操作量が大幅に削減できるので、

GV端子とP-1端子にそれぞれ1台使用すると作業効率が飛躍的にアップします。

ダイヤルはどちらもDCVに合わせます。

 

 

 

⑥ S2をオンにしたらそのまま1分間待つ。

真空管の動作を安定させる為である。

1分後にメーター表示を見ると、いまの数値は56mVを差している。

この数値をmAに読み替えた56mAがそのままプレート電流の数値となる。

 

なぜなら、B電源回路へ直流に挿入した抵抗素子1Ωの

電圧降下分をメーターで読み取っている。

オームの法則により、数値は同一になるからだ。

 

⑦ 表示値をメモした後、スイッチS3を反対側に倒すと、

もう一本の球のプレート電流を同様に読み取る事ができる。

 

テストサンプルは58mAで、2本のKT-66はペアで使用できることが分かった。

S2とS1の順にスイッチをoffにして測定は終了、

 

「プラスマイナス5%以下ならペアになります」とメーカーの石上さんからアドバイスがあった。

 

 

 

 

 

 

エージング機能の操作方法。

 

 

もうひとつはエージング機能がある。

 

 

 

これは以下の要領で運用する。

 

① 球を所定のソケットに指して、S5を「エージング AEG」側に倒してから

S1スイッチをオンにする。球は1本でも2本でも構わない。

この状態で6時間以上通電する。

続いてS5を「チェック CHK」側に倒して再度6時間以上通電する。

 

② 6時間以上通電したら、メーターをP1側の端子に接続して

KT-66の場合はメーター表示が20~30mA(表示はmV)になるように

バイアス値を調整する。以上三段階 合計18時間で真空管のエージングは完了する。

初期不良や球のトラブル率が格段に低くなりますし、なによりも音質が向上します、

大切な真空管ですから、ぜひエージングを実行していただきたいと思います。

 

 

以上、管球王国誌 高津 修 先生の記事より引用させていただきました。



 

 

付け加えると、真空管は最初の100時間から200時間どのような使われ方をしたかによって

寿命が大きく変わってきます。TC-2にて第一段階のAEG機能で四日(100時間)ほど

連続してエージングしても、新品の真空管が途中で故障したという事は一度もありません。

エージング後の真空管の初期不良率は現在までのところゼロです。

真空管はNOS(new old stock)の時に100~200時間のエージングをすれば寿命が50%アップします。

5000時間の寿命なら、7500時間に伸びる計算です。

 

引用元 管球王国誌

 
 
 

 

 

真空管がOKなのかNGなのかを判定する方法。



1. 各バイアス

6L6G//-12V
12AU7//-10V
6DJ8//-6V
誤差は10%位までOK
5U4Gは整流管なので測れないそうです


2. 真空管のOKなのかNGなのかの判定方法

GM測定について
その方法は例として6L6の場合
上記測定時に-12Vの際は
電流値が50-60mA位との事ですので、この数値をメモ取っておきます
次に約(1/3低い)-8Vのバイアス電圧に変えます
電流値が70-80mA位との事ですが、この数値をメモ取っておきます
例として一回目が50mV 2回目が80mA となった場合30mA増えたことになります。
電圧が4V変えて30mA増えたので
30÷4=7.5です
次に別の球を上記同じ測定します。
この球の計算値が7.5なら一番良いのですが10%-20%誤差位までOKとみるそうです。
ただこの誤差10%-20%は球の種類によって違ったり、
品質のバラつきがどこまで容認するかの自己判定だそうです。

 

 

上記は、栃木県 エレックス 岩田様より頂いたメールから。

 

 

 

例えば、KT-88 / 6550のプレート電流の計り方は、まず-28mAで計測する。

-28mAで出た電流値が40.5だとする。1/3低い18.7mA(-9.3mA)で出た数値が108.5

108.5マイナス-40.5=67.5で、 67.5÷9.3=は7.25となり、理想値の7.5に近く合格の球となります。

 
 
 
 
 

 


ヴィンテージの真空管試験機・チューブチェッカーでは球がどれくらい元気かが分かるが

正確な寿命は分からない。かなり元気な球であっても突然寿命が来ることがある。
真空管試験機・チューブチェッカーでGM値を計測して『40、41でペア』など
数字が似通った球がペアチューブとなる。同じくらいの力があるのでプッシュプル

(押す力と引く力)で力が拮抗する。真空管は使っているうちに

ある日突然ノイズを出すようになることがある。チューブチェッカーでは

その球がノイズを出すかどうかはまったく分からない。
チューブチェッカーの話からそれるが真空管はヒーターが

ひとつでも点灯しなくなると音が出なくなる。
音は出るが不良の球というものがあるが、その球は音が酷くボケボケである。

良い音にならない。その判定は試験機のμ(ミュー)という項目で機械的に判断できる。
また新品なのにゲッターがあきらかに減っているものはエア(空気)が入って真空度が下がっている。

クラックして空気が入って頭が白くなっているものもある。そのまま使用すると

スパークして青白く発光してバリバリと盛大なノイズを出すので危険です。

 

 

 

数年前から愛用している、SD SOUND TUBE CHECKER TC-2を選んだ理由としては、

ヴィンテージ真空管試験機だと、測定値の校正といって、

年代物の古い機械なので測定精度が不確かなので数値が正しいのかどうかの

検証ができないから、新品で購入できるチューブチェッカーが欲しかったのと、

他の測定機にはない、真空管エージング機能も是非欲しかったからです。

ヴィンテージの真空管試験機も修理して売ってるところはありますが、

チューブチェッカーは60年以上前の非常に複雑で部品点数の多い機材なのに、

自分が売ったものは修理依頼が一度もないとか言い張る人で信用できませんし、

色々と聞いて回っても購入後に古い測定機を修理してくれる所が

見つからないので断念しました。付け加えると、業務で毎日のように

数多くの真空管の測定をする場合は、測定がワンタッチでできる

業務用のヴィンテージの真空管試験機がやはり必要です。

 

 
 

 

 

 

 

チューブチェッカーTC2(一般アンプ用、メーター別売)定価税込\71500
 
一般(出力トランス付)アンプに使用する真空管を主に測定する測定器です。
手軽にペアチューブの選別ができます。
2本ずつ同時に測定可能なため作業時間も半減。
エージング機能付ですので、エージングすることにより真空管のトラブル半減、真空管の倍寿命化。
さまざまなヒーター(フィラメント)電圧球に対応。
Gm(相互コンダクタンス)の測定も可能。
 
300B, 2A3(45,71A), KT88(6550, 6GB8, 350B, 6L6G, 6V6, 6F6他),6B4G(6GA4, 又は50CA10), EL34(6CA7),6BQ5(7189A, 6CW5, 6RP15),6SN7(6SL7), EF86(6267), 6AU6(6BA6),
 6DJ8(6FQ7, 6AQ8),12AX7(12AU7, 12BH7A, 6189) , 予備1
 
■仕様
 
◇ヒーター:2.5V~7.5V
◇電流:2.5V/5A~7.5V/3.2A
◇プレート電圧(スクリーンG電圧):250V 250mA
◇バイアス電圧:0~-52V
◇Gm,rp、μの測定 
 
 

 

 


 

 
Goodmans maxim スピーカーシステム 英国 1964年  ペア ¥43,000
 
 
 
 
Goodmans maxim は 英国放送協会 (British Broadcasting Corporation) による
B.B.C モニタースピーカー 、S3/5aの一世代前となる小型モニターである。
B.B.Cが卓上モニターとして使っていたので有名になった。
このスピーカーの設計の後、Goodmansを独立して有名な JORDAN WATTS
(ALR/JORDAN) を設立するE・J・ジョーダンがチーフエンジニアとして
開発の中心になった。アルニコVマグネットの異例の強力な磁気回路を搭載。

音の表情としては、精密感が凄いのだが、冷たくならず、

軽快で柔らかく広がりのあるサウンドでウォームな雰囲気。

英国スピーカーでありながら、翳りがなく明るい陽性の音色。
甘い口で贅沢な酒に酔うような心地よさがある。maxim は

大変に素晴らしいスピーカーです。こんなインティメートな雰囲気と

味わい深さは現代のスピーカーでは得られないでしょう。
暖かく情緒があって、繊細にして優美な音色が素晴らしい。
LS3/5aがモニターライクな音質で小型スピーカー離れした
広大な音場感を提示するスピーカーなのに対して、
Goodmans maxim は音色は趣味性を感じさせるチャーミングな色付けがあり
甘美で魅惑的な音色と爽やかさ、グッドリプロダクションを体現しています。
LS3/5aより遥かにコストが掛かった強力な磁気回路のアルニコVマグネットを
搭載しており、この年代が信じられないような精密で高精細な高性能スピーカーです。

一方で、アンプのパワーが低かった真空管時代の古いスピーカーなので、

耐入力は20w程しかなく、能率も低いのでドライブアンプの選定が難しいスピーカー。

トランジスターアンプを繋いで過大入力でツイーターのボイスコイルを

飛ばしてしまった例を多く目にするので、くれぐれも慎重に運用してください。

英国から二セット取り寄せたりしましたが、そこそこの音では鳴るのですが、

以前、ヴィンテージオーディオさんにて聴かせていただいた時のような、

心地のよい音色がなかなか再現できないのです。

 

 

 

 

 

 

 

お勧めのパワーアンプは、英国 LEAK STEREO 20です。LEAKのアンプは専用端子で

プリとパワーのセットでしか使えないようになっているシスコンですが、

RCA入力に改造して使うこともできます。

 

 

 

 

GOODMANS MAXAMP30という15wのAM/FMチューナー搭載の専用アンプも

販売されており、こちらはトランジスターアンプですが、

このアンプを使えばmaximの素晴らしい音色のよさは保証されます。

 

 

 

試聴用システム CAT SL-1UL AIR-TIGHT ATM-300R SOULNOTE D-1

 

感想 レビュー 試聴 impression review

 

 

※ 同じ曲の空気録音はマクシムの個体が違います。

 

 

 

 

 

 

 


Audible Illusions Modulus L1 真空管プリアンプ アメリカ合衆国 1994年 $1495~1995







一聴して世界最高のプリアンプの一つである事を確信させてくれる。
高解像度で精確なリアリティに溢れる再生音は血の通った暖かさがある。
鮮度感が高く、ソースに対する反応が敏感で歯切れのよい描写力で、
心地のよい硬質感があり、きりっとした切れ込みが音の輪郭線を際立たせる。
目の前で楽器が鳴っているのかと錯覚させるほど強い音像の実体感がある。
定位感は明確で、しかも平面的な定位ではなく、
オーケストラの各パートの位置関係は前後、左右に拡がる
奥行き感を再現する。輝きのあるピアノのタッチは鮮明で、
総毛立つ程もの凄い精密感を感じさせる。アクセントの効いた
コントラストの強いサウンドだが、低域の音色の陰影感は深化をみせ、
特に女性ヴォーカルは特筆すべき再現力を持ち、濃厚甘美で、

暖かく官能的で聴き手の情感に訴える表情の豊かさを持ち、
声質も滑らかでじつに魅惑的である。強大なダイナミクスが提示され、
惑星同士の衝突を思わせる壮大なスケール感で驚かされるであろう。

ARCほど過剰な華やかさはなく、比較するとしっとりと落ち着いた風情だが、

星くずの煌めきのような非常に繊細で爽やかなソノリティが耳に残った。

非常に印象的なプリアンプで、卓越した音響パフォーマンスを提示した。
 

 

 

 

 

一言で云って衝撃的な邂逅であった。
 

 

 

 

―――――他の製品とのレベルの違い。


 

 

 

そして音楽性がきわめて高いユニット、これらの点をまず強調しておきたい。
CATには及ばないが、S/N比もよく、現代真空管プリアンプとして最高ランクの

特性を備えている。輝きに溢れる麗しく甘美な音色、AI独自の音響理論と

最高級グレードのパーツとビルド品質は、AIのサウンドをかつてない高みへと押し上げた。
私が長年試聴した中で価格に関わらず最高のものの一つとなっています。
自分で修正できないようなユニットの問題が一度も起こらない堅牢な製品である。

 

 

 

所有者全員が絶賛で、心からの熱烈な賞賛を惜しまないのも本製品の特徴だ。

 

 

 

AIの創業者で設計者の Arthur Ferris 氏は1970年代に

クラシックなMcintoshやMarantzをアジア向けに輸出する

アメリカ最大の輸出業者の一人でした。日本には縁が深い人物である。

 

 

 

AIは1979年に僅か300$という価格のMini mate I プリアンプを市場に投入し、

1985年に595$のModulusプリアンプをデビューさせると、

当時の高額機器との間に熾烈な競争を引き起こしました。

AIは世界中の音楽愛好家に支持され何万台も販売されました。

時々、欧米には篤志家のような志の高い人物が出現するようである。

Audible Illusions Modulus プリは音を聴く限り15000$の価値があると思うが、

アート・フェリス氏は30年間に渡って2,000$以下のプライスで

最高品質プリアンプを提供し続けました。その結果AIは長年に渡って

低予算の伝説であり続けました。

 

 

 

 

Audible Illusion 公式サイト

 

 

 
 

 

 

Audible Illusions Modulus L1 は、Modulus Three の高度な音響と
非の打ち所のないビルド品質を特徴とするラインステージ兼ヘッドフォンアンプです。
ターンテーブルや LP コレクションを持たないリスナー、または高品質のオフボード
フォノプリアンプの使用を選択したリスナーのために、L1 にはフォノセクションの
代わりに超高品質ヘッドフォン アンプが搭載されています。
このディスクリート ソリッドステート回路は、デュアルモノリシック FETと
超高速リングエミッタ トランジスタを備えており、7~10 ワットの出力が可能です。
これは思いつきや追加回路ではなく、市場で最も洗練されたヘッドフォンを駆動し、
最高のアンプとスピーカーの組み合わせのサウンドに匹敵するように作られた革新的な設計です。
最後に、ヘッドフォンでのリスニングをマスマーケットの地位に追いやる必要はありません。
ヘッドフォンが優れていればいるほど、L1の利点がより明らかになります。
音質機能の点では、Modulus L1は他の追随を許さないオーディオコントロールセンターです。

仕様

周波数特性:2Hz~100kHz

全高調波歪率:0.12%

信号対雑音比: 85dB (ライン)

真空管 6922 E88CC ×2

年度 1994

 


 

 

 

 


操作は電源スイッチを押下すると、電源ランプが赤からオレンジになり暖気の状態にはいる。
しばらくしてグリーンの点灯に変わると音が出る。ミュートボタンは電源ボタンの左にある。



audible Illusions Modulus は電源ケーブルのアースピンがない2Pプラグのケーブルか、
電源プラグを分解できるならアースピンからの接続を取り外すなどしないとハムが出る。

電源の取り方及び、電源部の設置には敏感で、ハムを拾いやすい。

電源部のアルミシャシーを止めているネジにゴムのリングを嵌めて

ダンプしたりしてハムを抑え込む工夫が必要である。107dBのスピーカーだと

残留ノイズは少し聴こえる。電源ケーブル交換にも大変敏感な反応を示すプリである。

 

 

 

 

 

 

 

Modulus L1にはAETの電源ケーブルがマッチングが良かった。プラグを分解して

アース線を外すだけでハムはでなくなります。暖色系の音が鈍るような

電源ケーブルは使わない方がよいだろう。上記のような切れのある音にはならない、

ただ、暖かさを加えるケーブルの音楽性の良さも一番よく表現できるプリアンプかも知れない。

入力はCD入力には抵抗が入っているのでTUNER入力が高音質になる。

またOUTPUT 2にも抵抗が入っているのでOUTPUT 1が高音質になる。

 

 

ボリュームのステップはきめ細やかで任意の位置にピタリと合わせられるので

音量調整にストレスは感じない。ボリュームのゲインは低めで2時で爆音となる感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

チューブ一本に付きチューブダンパーを二個ずつ使用してマイクノフォニックノイズを抑え込む。

 

 

重要なのが、位相反転回路を持たないのでスピーカーケーブルのプラスとマイナスを逆にして接続すること。

 

 

AIのプリアンプは一年から一年半に一度真空管を交換していると聞きますが、
その原因はプリアンプの電源を切っても、真空管のヒーターが点いたままになっているから、
真空管の寿命を考慮すると、しばらく聴かないときは電源ケーブルを抜いておいた方が良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

試聴用スピーカー avant-garde UNO XD fino EDITION パワーアンプ AIR-TIGHT ATM-300R

 

 

 

感想 試聴 レビュー インプレッション review impression

 

 


※画像はネットから借用しました。L1にリモコンはありません。

 

 

 

Audible Illusions Modulus L1 vacuum tube preamplifier United States 1994 $1495-1995






One listen and you will be convinced that this is one of the best preamplifiers in the world.
The reproduced sound is full of high-resolution, accurate reality and warmth.
The sound has a high sense of freshness, with a sharp response to the source and crisp descriptive power,
There is a pleasant sense of hardness and sharpness that accentuates the contours of the sound.
The sound image has such a strong sense of substance that it gives the listener the illusion that the sound is being played right in front of their eyes.
The sense of localisation is clear and not flat,
The positional relationship of each orchestral part extends back and forth, left and right.
A sense of depth is reproduced. The brilliant piano touch is crisp and clear,
The touch of the brilliant piano is vivid and gives a sense of tremendous precision to the point of being hair-raising. Accents are effective.
The sound has strong contrasts, but the shading of the low-frequency tones has deepened,
Female vocals in particular have a noteworthy reproducibility, with a rich, meaty feel,

The vocals are warm and sensual, with a richness of expression that appeals to the listener's emotions,
The voices are smooth and fascinating. Powerful dynamics are presented,
The grandeur of the scale of the song, which is reminiscent of a planetary collision, will astonish you.

The sound is not as overly flamboyant as the ARC, though it has a more subdued and calm feel to it in comparison,

It is a very impressive preamplifier, and presented an outstanding acoustic performance.
 

 

 

 

 

In a word, it was a shocking encounter.
 

 

 

 

----- the level of difference from the other products.


 

 

 

And a unit with extremely high musicality - these are the first points I would like to emphasise.
The S/N ratio is also good, although not as good as the CAT, and the characteristics are of the highest rank for a modern tube preamplifier.

It has the characteristics of the highest grade of modern tube preamplifiers. The beautiful, luscious tone is full of brilliance and is the result of AI's unique acoustic theory and the use of the finest grade parts and build quality.

The top grade parts and build quality have taken the AI's sound to unprecedented heights.
It is one of the best I have auditioned over the years, regardless of price.
It is a robust product with never a single problem with the unit that I cannot fix myself.


It is also a product that all of its owners have raved about and lavished heartfelt and enthusiastic praise on.

 

 
When the power switch is pressed down, the power light turns from red to orange and the unit enters the warm-up state.
After a short time, the light changes to green and sound is produced. The mute button is to the left of the power button.
The likelihood of a malfunction is very low, but if something goes wrong,

If you have a problem, do not rush to switch off the L1 power button, but press the mute button and then switch off the power amplifier first.


Is the audible Illusions Modulus a 2-pin plug cable without a ground pin on the power cable?
If the power plug can be disassembled, remove the earth pin, or use a ground lifter.
If not used, hum will occur. The power supply unit is sensitive to installation, and a rubber ring should be fitted to the screws holding the aluminium chassis of the power supply unit.

It is necessary to use a device to suppress hum, such as a rubber ring fitted to the screw holding the aluminium chassis of the power supply unit and dumping it.

Two tube dampers per tube are used to suppress micnophonic noise.

Importantly, the positive and negative speaker cables should be connected in reverse, as they do not have a phase inversion circuit.

I hear that AI preamplifiers replace the vacuum tubes every year to 18 months,
The reason for this is that the vacuum tube heaters remain on when the pre-amplifier is switched off,
Considering the life of the vacuum tubes, it is better to unplug the power cable when not listening for a while.
 

AI founder and designer Art Ferris in the 1970s.

exporting classic Mcintosh and Marantz to Asia.

He was one of America's largest exporters. He had close ties to Japan.

 

 

 

AI introduced a preamplifier to the market in 1979 priced at only 300$,

when it debuted the 595$ Modulus pre-amplifier in 1985,

It created fierce competition with the more expensive equipment of the time.

Tens of thousands of AI units were sold to music lovers all over the world.

From time to time, it seems that aspiring philanthropists emerge in the West.

The Audible Illusions Modulus preamplifier is worth $50,000 as far as the sound is concerned,

Mr Art Ferris has been offering them for less than 2,000$ for 30 years.

He continued to offer the highest quality pre-amplifiers. As a result, AI has been around for many years.

remained a low-budget legend.

 

 

 

 

When the power switch is pressed down, the power light turns from red to orange and the unit enters the warm-up state.
After a short time, the light changes to green and sound is produced. The mute button is to the left of the power button.
The likelihood of a malfunction is very low, but if something goes wrong,

If you have a problem, do not rush to switch off the L1 power button, but press the mute button and then switch off the power amplifier first.


Is the audible Illusions Modulus a 2-pin plug cable without a ground pin on the power cable?
If the power plug can be disassembled, remove the earth pin, or use a ground lifter.
If not used, hum will occur. The power supply unit is sensitive to installation, and a rubber ring should be fitted to the screws holding the aluminium chassis of the power supply unit.

It is necessary to use a device to suppress hum, such as a rubber ring fitted to the screw holding the aluminium chassis of the power supply unit and dumping it.

Two tube dampers per tube are used to suppress micnophonic noise.

Importantly, the positive and negative speaker cables should be connected in reverse, as they do not have a phase inversion circuit.

I hear that AI preamplifiers replace the vacuum tubes every year to 18 months,
The reason for this is that the vacuum tube heaters remain on when the pre-amplifier is switched off,
Considering the life of the vacuum tubes, it is better to unplug the power cable when not listening for a while.

 

 

 

 

 

 

audio research SP-9MK2 ハイブリッド真空管プリアンプ 1990年 アメリカ合衆国 ¥380,000

 

 

 

 

 

 

明るい音色で爽やかな鮮度感の高まりがあり、非常に音楽性の高いユニット。
決然としたHi-Fi感を誇示しながら、クリーンで冴えた音は手放しで気持ちが良かった。

ピンポイントな音像定位の良さと、左右、高さ、奥行きの3次元に広がる

音場空間の豊かさがある。S/N比が高く、暖かさは後退したが、

力強い音を持ち、かつての豪華さや賑やかな雰囲気もよく保たれている。
高域はやや硬く好みが分かれるが、FET(電界効果トランジスタ)と
わずか一本の真空管で構成されたハイブリッド真空管プリアンプで、
SP-8と非常によく似た音を完成させた。ビル・ジョンソン氏の説明によれば
「初期の真空管ユニットよりも優れた」ハイブリッド設計を考案する為に、
トランジスタ、そして最終的にはFETを用いた数多くの実験の集大成である。

高度な設計思想を持つARCの製品造りに唸らされる。
真空管はラインとフォノステージにそれぞれ一本しか使用していない。

ビル・ジョンソン氏の見解では最高の音質を持つミニチュア管は12AX7で、

良い球が入手困難になってからは6DJ8が最も優れているとの信念を持っている。

真空管を十分吟味しなければ、酷く薄っぺらな低音に愕然となる。

推奨管は 双三極管 Amperex 6DJ8で、単管でLRch増幅の為、双極マッチ+-10%

以内の球を使用する事が望ましい。球を吟味して使ってもまだ低域は不足しており、
分厚い低音を持つスピーカーでバランスが良好に保たれるだろう。

CAT SL-1ULTIMATEと比べると解像度では劣り、ごく微妙ながら質感が

低いのが残念だが、現代ハイエンドスピーカー、パワーアンプにも十分対応しえる
高性能と大切な初期ARCサウンドの魅力を着実に継承しており、
現在も陳腐化を免れており、高い存在価値を発揮している。

筐体の重量はSP-8の約半分しかなく、巧みにコストカットしているが、
かつて問題視された盛大なノイズやチャンネルの不均衡、歪み率を
大きく低減し、ハンドリングの煩雑さ、具体的には時間経過による
ノイズ増大での球の交換や、音が出るまでの長さ...etc
音の解像度やフォーカスの問題も改善され、飛躍的に進化した製品である。
audio research SP-9MK2は電源を入れてすぐに音が出る。
ハイブリッドの銘機 SP-11(1985年)をワンボックスに凝縮した戦略モデルで、
全世界で高い人気を誇り、シリーズ累計で7,000台以上を売り上げている。
ドラマティックで非常に感動的な音を持つ素晴らしいプリアンプで、
手頃な価格帯ながら、多くの高額な有名作品を過去のものにできる問題作である。

 

 

 

6992×2 W480×H140×D310mm 5.7kg プリアウト出力1系統

 

 

 

 

ARC総合サイト

 

 

audio research SP-8 真空管プリアンプ

 

 

 

audio research SP-3 真空管プリアンプ

 

 

 

 

試聴用スピーカー avant-garde UNO XD fino EDITION パワーアンプ AIR-TIGHT ATM-300R

 

 

 

 

 

 

 

経年劣化しやすい電解コンデンサーは二本ともまだ大丈夫でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検索用 audio research SP-3 SP-6 SP-8 SP-10 SP-11 SP-14 SP-15

 

 

 

感想 試聴 レビュー review impression

 

 


audio research SP-9MK2 hybrid tube preamplifier 1990 United States

 

A very musical unit with a bright tone and a refreshing increase in freshness.
The clean, crisp sound was pleasant to let go of, while flaunting a determined hi-fi feel.

Good pinpoint sound image localisation and a three-dimensional spread of left, right, height and depth.

The S/N ratio is high, although the warmth has receded,

The sound is powerful and retains its former opulence and liveliness.
The high frequency range is a little hard and differs according to taste, but the FET (field-effect transistor) and the low frequency range are very well balanced.
This is a hybrid tube preamplifier consisting of a FET (field-effect transistor) and just one vacuum tube,
It has achieved a sound very similar to that of the SP-8. As Bill Johnson explains.
'to devise a hybrid design that was "better than the early tube units."
It is the culmination of numerous experiments with transistors and eventually FETs.

ARC's advanced design philosophy is a product of its product construction.
Only one vacuum tube is used for each line and phono stage.

In Bill Johnson's opinion, the miniature tube with the best sound quality is the 12AX7,

He believes that the best quality miniature tube is the 12AX7, and since good bulbs have become hard to find, the 6DJ8 is the best.

If the tubes are not carefully selected, you will be shocked by the very thin bass.

The recommended tube is the Amperex 6DJ8 bipolar tube, and for LRch amplification with a single tube, a bipolar match of +-10% or less should be used.

It is advisable to use a bulb within +/-10% of the bipolar match. Even if you use a carefully selected tube, the low frequency range is still insufficient,
A speaker with thick bass will maintain a good balance.

Compared to the CAT SL-1ULTIMATE, the resolution is inferior and the texture, although very subtle, is

It is a pity that the resolution is not as good as that of the CAT SL-1 ULTIMATE, and the texture is very subtle, but it can handle modern high-end speakers and power amplifiers well.
It has steadily inherited the high performance and charm of the important early ARC sound,
It has escaped obsolescence and still has a high value for money.

The chassis weighs only about half as much as the SP-8, although this is a clever cost-cutting measure,
The once problematic hefty noise, channel imbalance and distortion rate have been
The SP-8 has greatly reduced the handling complexity, specifically, the need to change balls over time, and the distortion rate.
The SP-8 has also greatly reduced the problems of handling, specifically the need to change balls when noise increases over time and the length of time it takes for the sound to come out. etc.
The sound resolution and focus problems have also been improved, making it a product that has evolved dramatically.
The audio research SP-9MK2 produces sound as soon as the power is switched on.
It is a strategic model that condenses the SP-11 (1985), a famous hybrid machine, into a single box,
It is highly popular worldwide and has sold more than 7,000 units in the series.
A great preamplifier with a dramatic and very impressive sound,
A problematic product that, despite its affordable price tag, can make many expensive, well-known works a thing of the past.

 


 

 

 

 

audio research SP-8 真空管プリアンプ 1982年 アメリカ合衆国 ¥660,000




 

 

 

 

世界最高峰に君臨するレジェンド。荘厳な天上界サウンドはこの世で最も素晴らしいもの。

磨き抜かれたような美しい高域、再生音の美しさはたとえようもないほどスウィートで、

未曾有の感動を呼び覚ます。比肩するものがない、まさに圧倒的な音楽の楽しさ!
明るくゴージャスな輝きや煌びやかさがあり。天国を思わせる極楽の音色。
その存在はまさしく米国ハイエンドオーディオ界における不滅の金字塔であり、

ARCのエキサイティングな栄光の歴史そのものです。欧米におけるARCの人気は、

非常に根強いものがある。初期のARCをフェノメノール・ギアだと云った人がいるが、
信じられないほどの、まさしく驚異的で不思議なギアだと思う。
出会ったその日から魔法のような中高域に感銘を受け続けています。
SP-8は鮮度の高いクリアーなサウンドを描き出し、ある種の壮絶さがあり、

素晴らしく臨場感があり、躍動感があってエモーショナルなサウンドである。

タイトで引き締まった低域、叩きつけるような凄まじいダイナミクス、

バススラム。ソリッドでシャープなエッジを強く効かせてくる。

ARCの音は点描画的で、音の微粒子を散りばめたようにフワッとした

音場が広がっていく、音のエッジはキチッと決まるが、

やや角が立ちすぎるところがある。ボーカルや楽器に焦点が定まらず、

実在感のある音とは言いかねる。HIGH DEFINITION (高精細)と

初代モデルから印字されているが、細部描写は潰れる。

アメリカンサウンドの粗削りなところや、定位感の悪さ、ソフトフォーカスで、

ディティールの曖昧さは気になる。録音現場の再現性は苦手としている。

その場の雰囲気や空気感は感じ取りにくい。多幸感のあるサウンドは他にはなく、

好ましく感じる人も多いのだが、それが音質のある側面を覆い隠してしまって

いる事についても言及しなければなりません。audio researchのプリの特質は、

ボリュームの位置があるレベルから上になると非常にしなやかに、
滑らかで躍動感のある音になるんです。逆にあるレベルから下がると
ノンリニアに聴こえてしまう。つまりスレッショルドレベルがあって、
そこから上に上がると音は格段に活き活きとしてきます。

ARCでは10時から2時までのボリューム位置で良い音で鳴るように設計している。

ARCは音楽ジャンルを選ばないという印象で、音がうるさい、

ギラつくという欠点もありますが、シンセサイザーでつくった

現代的なデジタルサウンドの再現性にも抜群に優れている点を追記したい。
 

 

 

ARCの初代モデルである 名機 audio research SP-3はSP-8とほぼ同じ音だが、

audio research SP-3 か SP-10がaudio researchの最高傑作プリアンプとされている。

SP-8はベイビーSP-10と呼ばれ、SP-10をワンボックスにしたような製品で故障もない。

SP-3は黄金時代のアメリカンサウンドで、SP-8よりゴージャスな輝きや煌びやかさが

より強く、ヴァイオリンの弦や女性ボーカルもより艶やかでARCトーンが強調される。

空間にフワリと漂うアンビエンスのニュアンスがより多くなり好ましく感じる。

SP-3は年式が10年古くなるので、解像度では落ちるのだが、比較すると音の勢いがあり、

張り倒されそうな音の強さを感じる。高域もSP-8よりキツくなり耳に刺さる。

SP-8は特性的に正常進化しており、音を聴いて好きなモデルを選べばいいだろう。

ただ猛烈なパワー感とARCサウンドの強烈な魅力という点では、SP-3がベストだろう。

SP-10 SP-11は故障が多く、再修理を5~6回食らったそうなので購入は止めた方が良い。

直しても直してもいつまでも安心できないし、DCオフセットでパワーアンプに

ダメージを与えてしまう可能性もある。その場合真空管パワーアンプを使うだろうから、

アウトプット・トランスで直流は吸収されるのでスピーカーにダメージはない。

加えて電源電圧のレギュレーター用にメタルキャンタイプトランジスターを多数使っており、

入手不可能で修理不可に陥る場合すらある。ARCがピークの頃の全盛時代の魅力をそなえた

ARCプリは、ソリッドステート機のSP-5以外、SP-3 SP-6 SP-8 SP-10 ならどれを選んでも

間違いないが、ハイブリッドSP-9からはS/N比や解像度は上がったが、分析的になり過ぎて、

音も薄くなり、発売当時のアメリカでも賛否両論が真っ二つに分かれ大論争になった。

SP-8は真空管8本、SP-10はオールチューブ構成で15本使用で静粛性を保つのが困難だった。

時間の経過と共に、静かだったバックグラウンドに「サー」という盛大なノイズが増える

という出来事は、オールチューブ式 ARCセパレート機を使った人は全員経験があると思う。

 

 

 

 

audio research SP-9MK2 ハイブリッド真空管プリアンプ

 

 

 

 

audi research SP-3 真空管プリアンプ

 

 

 

 

 

 

ARC総合サイト

 

 

 

 

SP-8との組み合わせを想定していた、当時のARC (audio research corporation) の

開発用スピーカーは、比較的能率の低い ACOUSTAT,APOGEE,THIEL,MAGNEPAN,

INFINITY,DUNTECH などですが、ARCのSP-3,SP-8,SP-10などは、

ALTECやJBLのスピーカーやALTECのパワーアンプと非常に相性が良い。

 

 

W480×H134×D260mm 10kg プリアウト出力1系統

 

 

 

 

 

 

 

audio research 社 創業者 William Z Johnson氏  近影 1991年頃
 

 

 

「私は、音楽再生に関して、最良の可能性を持ったデバイスは真空管だと思います。
裸特性の良さは他の素子では得られないものですし、再生音の美しさはたとえようが
ないくらいスウィートです。しかし、肝心なのは使用するデバイスではなく、
そのデバイスを理想的にドライブする使い方なのです。ですから、何年も前から
真空管とソリッドステートのハイブリッドアンプを手掛けてきたのです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

 

                        audio research SP-8

 

 

 

 

 

                                V6   V5   V4

V3

                         V8   V7

V2                      

 

V1                     

 


 

 

 

 

audio research SP-8 当時の製品はCD入力がなくPHONO PREとして

レコード再生が主な用途だった。左側の V1 V2 V3 は12AX7でPHONOのミニチュア管、

右上のV4 V5 V6がLINEのMT管で、V6が6DJ8/ECC88/6922 V4 V5は12AX7/ECC83、

ヒーター電圧は直流で球交換した時は調整が必要になる。V7は12BH7Aだ。

 

 

イラストは文字が潰れて見えにくいので補足すると、
左上から下に向かってV3,V2,V1の並び順、
右上から左に向かってV4,V5,V6,V7,V8の並び順。
 
 
取り扱いの注意点としては、SP-8は電源を入れて15分くらいは非常に小さな音しかでない。
音が出るまで時間が掛かるプリアンプである。電源スイッチ横のトグルスイッチは常に切っておく、
間違ってオンにしない事。あとは時々電源をオフにした状態で各スイッチを
入れたり切ったりして、ボリュームも可動域一杯まで動かして接点の酸化腐食防止の対策とする。
 
 

 

オーディオリサーチのプリアンプとパワーアンプを使用していて「サーッ」という盛大な

サイズが発生している場合、または「サー」というノイズが途中から大幅に増えた場合、

ミニチュア管をひとつずつ交換していくと大抵解決する。「ブー...ジジジ..」という

断続的に入るハム音は家電製品の電源をオフにしていく、エアコンのインバーターが

経年で弱ってノイズの発生源になったりするので、エアコンやPCなどノイズ源になりそうな

家電製品や電化製品のコンセントをノイズフィルタータップから取るようにすると

解決する。ARC製品は真空管の消耗や、球の相性問題、家の電源の汚染やアンプの電源の

取り方によって発生する不具合が殆んどである。ARCは安易に修理に出さず、

修理に出す前にとにかく色々とトラブルシューティング・試行錯誤することが大切である。

それとARCのような古いアンプを安定させる為にはとにかく毎日使う事が大切である。

 

 

 

 

 

 

 

試聴用スピーカーは、 ALTEC LANSING Milestone 604 です。

 

 

組み合わせたパワーアンプは、

 

 

 

audio researc D-115mkⅡ 真空管パワーアンプ 1984年 アメリカ合衆国 ¥1,150,000

W480×H180×D461mm 31kg

 

 

 

 

 

audio research パワーアンプのバイアス調整

 

 

オーディオ機器の故障?その前に。ハムノイズの原因を特定する

 

 

 

検索用 audio research SP-3 SP-6 SP-10

 

 

 

感想 試聴 レビュー review impression

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Legends reign supreme in the world. The majestic celestial sound is the most wonderful thing on earth.

The beautifully polished high frequencies and the beauty of the reproduced sound is incomparably sweet,

The beauty of the reproduced sound is incomparably sweet and evokes unprecedented emotions. Unparalleled, truly overwhelming musical enjoyment!
Bright, gorgeous brilliance and sparkle. The sound of heavenly paradise.
The ARC is an immortal milestone in the world of high-end audio in the USA,

ARC's exciting and glorious history. The popularity of the ARC in Europe and the USA is

very deep-rooted. Some have described the early ARCs as phenomenal gear,
I think it's incredible, truly astonishing and magical gear.
From the day I met it, I have been continually impressed by its magical mid and high frequencies.
The SP-8 renders a crisp, clear sound, with a certain grandeur,

wonderfully realistic, vibrant and emotional sounding.

Tight, tight bass, pounding and tremendous dynamics,

Bass slam. Solid, sharp edges that come on strong.

The ARC sound is pointillistic and fluffy, as if scattered with sound particles.

The soundstage spreads out, although the edges of the sound are sharply defined,

The edges of the sound are sharply defined, but there is a slight over-angularity. Vocals and instruments are unfocused,

HIGH DEFINITION" is printed on the first generation models.

Although printed on the first generation model, detail rendition is muffled.

American sound is rough around the edges, with poor localisation and soft focus,

detail ambiguity is a concern. The reproduction of recording sites is a weak point.

It is difficult to perceive the atmosphere and atmosphere of the place. The euphoric sound is unique,

Many people like it, but it masks certain aspects of the sound quality.

The special qualities of the audio research preamplifiers,

Very supple when the volume position is above a certain level,
The audio research pre's special quality is that when the volume position is above a certain level, the sound becomes very supple, smooth and lively. Conversely, when the volume drops below a certain level, it sounds non-linear.
the sound becomes non-linear. In other words, there is a threshold level,
When you go up from there, the sound becomes much more lively.

The ARC is designed to sound good at the volume position from 10 to 2 o'clock.

The impression is that the ARC is not suitable for any music genre, and the sound is very loud,

It has the disadvantage of being glaring, but it was created with synthesisers.

I would like to add that it is also outstanding at reproducing modern digital sounds.






The first ARC model, the famous audio research SP-3, sounds almost identical to the SP-8,

The audio research SP-3 or SP-10 is regarded as audio research's finest preamplifier.

The SP-8 is called the Baby SP-10 and is a one-box version of the SP-10 with no malfunctions.

The SP-3 is the American sound of the golden age, more elegant, brilliant and sparkling than the SP-8.

It is stronger than the SP-8. Violin strings and female vocals sound more lustrous and lovely.

There were more nuances of ambience that seemed to float in space, which I liked.

The SP-3 is ten years older, so it is less characteristic, but the sound is more vigorous in comparison,

The high frequencies are also more crisp than those of the SP-8. The high frequencies are also harsher than those of the SP-8 and cause pain in the ears.

In terms of characteristics, the SP-8 is a more normal evolution and you can choose the model you like after listening to the sound.
SP-10 The SP-11 is said to have broken down so badly that it has had to be repaired five or six times, so you should not buy it.

Even if you fix it, you can't rest assured forever, and the DC offset may even damage the power amplifier.

There is even a possibility of damaging the power amplifier by DC offset. In that case, a tube power amplifier would be used,

The output transformer will absorb the DC, so there will be no damage to the speakers.

In addition, a number of metal-can type ICs are used for the power supply voltage regulator,

They are not available and may even fall into the category of being unrepairable. It has all the charm of its peak years.

ARC pre's, except for the solid-state SP-5, SP-3 SP-6 SP-8 SP-10, you can't go wrong with any of them.

But from the SP-9 onwards, the resolution has improved, but it has become too analytical and the sound has become thinner,

The sound also became thinner, and even in the USA at the time of its launch there was a huge debate, with both sides of the argument being split down the middle.

 

The ARC (audio research corporation) at the time, which was intended to be used in combination with the SP-8, was a company that was responsible for the development of the SP-8.

The speakers for development were ACOUSTAT, APOGEE, THIEL, MAGNEPAN, INFINITY, DUNTECH and others with relatively low efficiency.

INFINITY, DUNTECH, etc., but ARC's SP-3, SP-8, SP-10, etc,

Very compatible with ALTEC and JBL speakers and ALTEC power amplifiers.

 

 

W480 x H134 x D260mm 10kg 1 pre-output system

 

 

 

 

 

 

William Z Johnson, founder of audio research, recent photograph, circa 1991.
 

 

 

I think the vacuum tube is the device with the best potential when it comes to music reproduction.
The bare characteristics are unmatched, the sound reproduction is incomparably sweet, but it is not the device used that counts.
However, it is not the device used that is important, but the way in which the device is ideally driven,
But it's not the device you use, it's how you use it that drives it ideally. That's why, for many years now, we've been using
I've been working on hybrid tube and solid state amplifiers for years."

 

 

 




オーディオ機器で常時ではなくハムノイズが出たり出なかったりする場合のチェックポイント。

 

 

まず電源の汚染を疑う。

 

 


家庭の電源は単線三相式といって、ブレーカーのところで
大電流が流れている同じ極太の金属プレートから各コンセントに
電力を供給しているだけなので、ブレーカーで分かれていても、
200V電源も含めて、電気的には全部繋がっているので、
ノイズの発生原因としては家中の家電製品や電化製品が怪しい。
古い欧米の製品がハムノイズが出やすいのだが、最近製造された

国産機器でもハムが出ることがある。エアコンに使われているインバーターが
経年劣化してきてハムの原因になったり、トイレで使われている
ウォシュレットのモーターが原因だったりということもありました。

エアコンや冷蔵庫やパソコンにノイズフィルター付きタップや
クリーン電源を使ったり、電源にノイズを混入させる機器を排除する。

パワーアンプ本体にクリーン電源を使うと電力供給不足になってハムが発生する

ことがあるので、パワーアンプは壁コンセントから直接電源を取るのが基本である。

 

 

 


電源ケーブルにグラウンドリフターを付けてアースを浮かせる。

電源ケーブルの極性を逆にして差してみる。

ハム発生中に近くの家電の電源をOFFにしていく。

それでもダメなら家中のコンセントを抜いていく。

真空管アンプなら球を一つずつ入念に交換していく。

「ブーン、ジジジ...という」ハムが常時出ている場合は
古い製品の場合は電解コンデンサーの寿命で出ている可能性がある。


日本の電源事情はAC100ボルトをオシロスコープで計測して
見ると判ることだが、非常に悪い状態で本来なら綺麗な正弦波になるところが、
信じられない程汚い波系になることがしばしばである。海外製のアンプの故障原因
がこの電源事情にある事が意外に多いそうである。

 

 



ハムノイズとは関係ないが、古いオーディオ機器はRCA端子の

劣化やRCAケーブルの端子部分の摩耗により接触不良が起きて

ノイズの原因になることもある。Amazon Basic の

RCAケーブルは世界一売れているケーブルなので、
どの製品と組み合わせても苦情が出ないように
設計がしっかりしており、センターピンが太くてしっかり接触し、
RCAジャックも価格からは考えられないほど作りが良いので
4.6mを1~2本用意してノイズの原因を潰していきたい際に使用すると良い。




実は修理工房に修理依頼で送られてくるオーディオ機器の1/3は

こうした原因究明の作業が不足しているだけで、故障していないそうである。

 

 

トラブルの原因を究明せずに、面倒だからさっさとお金で済ませようとして

修理先に送っても、原因が解決していないのでまた戻ってきてノイズが出るだけです。

 


真空管アンプの修理依頼品の半分は真空管を自分で交換するだけで直る。
 

 

 

修理を依頼する前によくチェックしてみて欲しい

 

 

 

QED Signature Revelation スピーカーケーブル 英国

 

 

 

Signature Revelationは、低インピーダンスを維持するために、

テフロン誘電体を採用。またGenesisにも導入されている

Aircoreテクノロジーを採用し、空芯技術を利用することで

10個の銀メッキ無酸素銅中心導体を周囲に配置、

別に絶縁することでインダクタンスを低減しています。

 

 

銀コート線は高域特性に優れ、美しい高域で温度感はクール、

クリアーな音が特徴です。QED Signature Revelationは完成度が高く、

自然で高級感のある音を聴かせてくれます。クオリティが高く、

上品な明るい音でお勧めのケーブル。かなり気に入っていますが、

銀コート線の高域寄りの音で、ALTEC MILESTON 604では高域が強く出すぎるので、

耳が痛くなりました。WIRE WORLD mini eclipse 8と交換しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

懲りもせず管球沼にはまっています。

 

 

 

 

VHT Tube Tester2 を購入しました。

 

 
VHT Tube Tester 2 は、お手頃な価格ながら、リアルタイムで真空管(出力管)の
コンディションを観察し、交換やバイアス調整が必要かどうかを判断できるロードツールです。
これを使用することで真空管そしてアンプを最高の状態で使用することが可能になります。
 
■チューブテスター
■バナナ-8ピンソケットメス×1、バナナ-8ピンソケットオス×1
■対応真空管:6V6, 6L6, EL34, KT66, KT77, KT88, 6550
■真空管アンプの取り扱い、調整については危険が伴う場合があります。
真空管の交換、測定、調整作業は自己責任においてお願いしております。
■下記リンクの製品マニュアル、保証規定を必ずお読みいただいた上でお使いください。

 

 

チューブテスターは同じような種類のもの、三種類目です。三台とも中国製です。

過去二台はアナログメーターのものとデジタルメーターのものでしたが共に一日で壊れました。

今回は色々と思案して、ちゃんとしたショップから一年保証がついてるものを買いました。

 

 

 

同種製品としては高価格帯に アメリカ製 BIAS KING PRO(生産完了品)や

それを模倣した日本製 TECSOL チューブチェッカーもあります。

 

 

 

 

 

 

この手のチューブテスターはどの機種も外部電源を取る必要はなく、ソケットから

流れる電流でメーターが動きます。VHTのものはかなり大きくてしっかりした作りです。

VHT Tube Tester2 も中国製です。本体差し込み用のコードが一箇所、

固くて入りにくかったですが何とか挿入。あとは端子のプラスとマイナスが

逆になってることがよくあるそうです。その場合はメーターのハリが触れないので

すぐわかります。極性が逆になっている場合はプラスとマイナスを逆に挿せばOK。

パラレルプッシュプルだと測定して電源を切って10分間球を冷やして

また30分稼働させてから調整というのを最低4回やらないといけないので大変です。

時間が掛かりすぎるので、2台あると調整が速いですが、

多くても数年に1度くらいの使用頻度なので1台で良いかもしれません。

ヴィンテージの出力菅なら、ビーム管でも25年も持ったという話もありますが、

毎日のように聴く人だとそんなには持ちませんし、実際には真空管の性能が低下して

音質が悪くなるので、よい音質で聴くためにはもう少し早めの交換になると思います。

ジャズ喫茶などの業務用で長時間鳴らしている使用環境ではそこまで寿命は持たないです。

ソケットに仲介物を挟むわけですから、正確な測定の為にはとにかくシッカリと

球を差し込む必要があります、それとVHTはソケットとハカマの接着は外れやすいと

思われるので着脱の回数はできれば少なくしたい。

 

 

VHT Tube Tester2は何度か使いましたが、今のところ壊れないで使用できています。

 

 

真空管アンプのバイアス調整はしなくても球が熱くなるだけ。

そのまま使い続けると寿命が短くなるだけで、調整中時間の猶予くらいは余裕で有る。

ただ、あまりに電流が流れすぎたり、真空管の不良があるとプレートが赤熱すること

があり、その場合はそのまま測定や使用を続けてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

真空管アンプで使用中の球の管理はレーザー式工業温度計を買ってレーザーで

出力管の温度を読み取って、異常に高い温度になっている球がないか時々測定して管理する。

 

 

 

 

 

 

レーザー工業温度計で真空管の温度を管理します。トリガーを引くだけで

自動的に電源がオンになります。15秒使わないでいると自動的に電源がオフになります。

電源は 単4電池 2個。

 

 

 

 

 

レーザー工業 温度計で出力管6550の温度を測ってみると、 130℃~180℃の間でした。

ARCパワーアンプのレギュレーター管の6550は180℃~190℃にも達します。

消耗が激しいと思います。ARCのアンプはレギュレーター管を調整しない場合は

電流値が低い物を差すと良いです。真空管ショップでプレート電流の低い

KT88/6550を頼んで購入するか、あるいは自分で買って測定して選別するか

というところですが、プレート電流の数値を箱に書いて売ってあるものもあります。

 

 

 

 

 

 

DAISOで買ってきたゴム手袋を装着して感電防止対策をしてから挑みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

audio research D-115のバイアス調整。青色や灰色の調整用ポットとソケットすぐ傍にV?

いくつか球の番号が表示されてますので、電源投入30分後にメーターを見ながら

コーナンで購入した極細マイナスドライバーでプレート電流を65mAに合わせるだけですが、

ARC(audio research corporation)パワーアンプは、出力管の定格ギリギリで

動作させているので、私はやや低めの60mAにしています。調整ポットはかなりゆっくりと

回さないと表示の変動はラグ(時間差)がある。ARCは青色ポットを左に回すと流れる

電流が上がる。右に回すと下がる。この工程を二周やってください。一周だけだと、

先ほど60mAに合わせたはずの球が、なぜか再度の測定時には40mAしかでない

事が有りました。これは他の球のプレート電流に影響を受けるからです。

写真は実際の測定の様子。くれぐれも感電に注意。上杉さんの実兄は感電で

緊急搬送され、以降は上杉アンプは上限500Vの設計と決められました。

Philips製の巨大青色ブロックコンデンサーは、トップ部分に赤いゴムキャップを被っていますが、

キャップでカバーされ覆われているところが特に危険なところです。

 

 

 

 

 

 

メーターのハリの位置がずれている場合はハリの根元にある黒色の調整トルクで微調整可能です。

 

 

 

 

 

オーディオ機器は湿気と埃が大敵。

 

 

オーディオ製品は長く使わない場合、ビニール袋二重にしてしっかり密閉して

中に百均で売ってる乾燥剤を大量に入れておくと、コンデンサーの劣化は仕方ないが

接点不良由来の故障からは守ることができる。オーディオ機器修理のエンジニアから教わった。

修理完了後も預けた機器を長い間取りに来ない人がいるので生まれた知恵。

 

 

 

アンプはできればCDから入力を入れて、発振しなければ

入力オープンでもいいから、ダミーロードはあまり良くなくて、

壊れてもいい正常な超小型8Ωスピーカーを用意して、そのスピーカーに

接続して一か月に一回 30分通電させるとコンディション維持に良い。

 

 

オーディオ製品を久しぶりに稼働する時は一日10分ずつから

少しずつ時間を増やして稼働させていく。

コンデンサーの性能も容量抜けがなければある程度は復活する。

 

 

オーディオコンポは週三回一時間くらい使っていると一番故障が少ない。

接点部分が錆びてきて導通が悪くなるから。使っていると調子がいい。

人間も年とっても働いている人の方が元気なのと同じ。

 

アンプのボリュームやセレクターも接点不良を防止する為、時々動かしてやると良い。

 

空調の効いたクリーンな部屋で空気清浄機や除湿器を稼働させておく。

 

 

 

 

 

 

直熱三極管 300B 真空管 聴き比べ

 

 

 

 

 

 

 

 

ELECTRO-HARMONIX 300B ロシア連邦 ¥30,025 (ペア)



エレクトロハーモニクス300Bはポップスなどに好適とされる。

ハーモニーはすっきりとクリアにまとめる。低域のアタックも

タイトに感じる。透明で綺麗な出音。甘みのあるスゥイートな音ではないが、

全然悪くない球である。ボトムエンドはスマートにまとまり、

少し音が細身で華奢な感じであるが、エレハモはこの球ならではといえるような

アピールポイントが足りない。

 

 


 


JJ ELECTRONIC 300B スロバキア共和国 ¥46,980 (ペア)

 

JJは明晰で音の輪郭線をきれいに浮かび上がらせる。音像に骨格があり、
しっかりした太い音だ。低音のパワー感もある。それに大きな球で驚く。
ガラス管部分も相当な厚みがあり、造りが高剛性である。

高音~低音までしっかりした質量感のある音で、音場表現が広く感じられる、

物理特性が優秀な球といえる。音色には色付けが少なく、ニュートラルでクセがない音。

立派な音だが、音楽の表情がやや無表情に感じられて、少しつまらない。

エレハモ300Bは実測で一本110g。JJ 300Bは128gと重さが違う。
 

 

 

 

 

 

 

PSVANE 300B 中華人民共和国 ¥21,000 (ペア)



近頃「音が良い!」と評判の中国 PSVANE 300B、

ペア21,000円の低価格な球だがダイナミクスやハリがあり、
女性ボーカルの輝きや余韻に満ちた魅惑的な表情が素晴らしい。
クオリティも必要十分なものがあり、大変にお勧めの球である。
特性重視に作ってあるアンプなら1988年の最終生産の本物のWE300Bや
Setron 300Bよりも、この球がお勧めである。製造後数十年経った

ヴィンテージ球が真新しい白シャツに付いた汗染みを見るような、
くすんだ音に感じられるくらい、新鮮でフレッシュな音がするのである。
一方で無帰還回路でパーツ点数も少ないシンプルな回路のアンプは
球の素性(本来の音であり個性)をよく聴かせてくれるので、SUN AUDIO SV-300BEなど

ではSetron 300Bや1988年までのWE300Bの方が好ましい音で鳴ってくれる。

 

 

 

 

 

 

PSVANE Acme 300B 中華人民共和国 ¥119,990 (ペア)



世界初の3D設計管構造、サンドブラストアルミニウムカバー付きテフロンベースなど、

PSVANE の最高級グレードという格付けの球で期待も大きかったのだが、
大きな落胆を味わいました。超S/N比 超低歪みでPSVANE 300Bと比較すると
クオリティはかなり上がりますが、ニュートラルでクセのない音になって、
ダイナミクスやハリが大きく減少、女性ボーカルの輝きや
余韻に満ちた魅惑的な表情がすっかり消失してしまった。
確かにAcme300Bのあと一番安いPSVANE 300Bに戻すと、
安物に感じられるくらい、本質の高さは凄いのですが。大損しました。

 

 

この話を代理店の方にすると

 

『PSVANから取ってくれと頼まれたが、私も音が好きではないので取らなかった』

 

というご回答を頂きました。

 

 

 

 


 

 

PSVANE WE300B 中華人民共和国 ¥104,000 (ペア)


「PSVANE 300Bと比べるとレンジも広がり、評判が良いですね」

との代理店の方からの話でしたが、この球はエージングマシンによる

100時間エージングのあとに聴いたが、本当にひじょうに硬質な音で

聴くのが辛くなるほどでした。NOSの真空管は硬質な音がするが、

それにしても音が論外に硬いのだ。立体感のある空間表現を持っており、

S/N比が高く高解像度なハイファイサウンドである。カチッとした

透明で精確な音なのだが、音楽の表情も生硬で300Bの魅力を感じない、

PSVANE は下位モデルの出来が抜群に良かったので、

またしても落胆を味わうことになった。あるメーカーの関係者の方に話すと

「弊社でも試しましたが、みんなで聴いてこの球はダメだね....ってなりました」

「そのあと、しばらく仕舞っていたのですが、また後日試してみたところ、

実働100時間を超えたところで音が良くなったんですよ!」
『私も100時間エージングしたのですが...』「エージングマシンではなく、
アンプで音楽を100時間鳴らすとガラッと音が変わり、本当に良い音になりました」

『本当ですか?』「ええ、本当です」「なので、私どもでは高槻300B、

Western electric 300B PSVANE WE300B をお勧めしています 」
私は新品で買って少し聴いただけで手放してしまったので、

また機会があれば試してみたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

Setron 300B アメリカ合衆国 ¥100,000 (ペア)



砂糖菓子のような甘美な美音、輝かしく煌びやかでゴージャスなWEトーン。
キラキラした金色の輝きがある。王道のアメリカンサウンド。
艶やかで芳醇。原音を夢のような理想的な世界に再創造する。
音に推進力があってダイナミックで溌剌としたハリ出しや力強さに目を見張る。
音の勢いはエモーショナルな感情の高まりをよく表現し魂を揺さぶるような

強い感動を与える。肉感的で豊麗で図太く力強い。躍動感に溢れる音、
ただし、特性重視に作ってある現代的な設計の有帰還アンプだと
キラキラした輝きが鳴りを潜めてしまい
、WEの甘美な音色だけが感じ取れる。
1988年のWE300Bの生産完了に伴い、WEが仕様書を作って正式に業務委託した
リチャードソン・エレクトロニクスによる生産で、WEの製造設備も譲り受けている。
1988年製のWEと同等か、それ以上の本家WEサウンドだが、
1940年代のWE300Bはまた別格でとてつもない音がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

TAKATSUKI 高槻電器工業 TA-300B 日本 ¥209,000(ペア)



正統派ハイファイサウンド、ハイエンドサウンドを狙うならこの球しかない。
サウンドクオリティはテストした300B中でナンバーワン。
高解像度で音楽性も高く、魅力的な音で決して無機的にならない。
低価格の球では飛び抜けた高音質でお勧めのPSVANE 300Bと比べでも
あきらかに解像度や情報量で差を付ける。高価だがお勧めの球。
特性重視に作ってある300Bアンプにはこの球が一番のお勧めで、
新品の時から良い音で鳴ってくれる。高槻のあとにPSVANE 300Bに戻すと、

分解能が落ち、音が雑になる。空間に浮かぶ音像も
どこか希薄になる。両者を手に取って見比べると、造りはどちらも良くて、

構造に違いはあれど、製品の精度にそんなに違いはない。
差が出るのかな?と聴く前には思うが、確かに差が出る。
Setron 300Bと比べると現代の高級品だけあり、造りがあきらかに洗練されており、
ガラス管も厚く、ハウジングもしっかりしているのが
手に取るように分かる。寿命は2万時間とのメーカー回答である。
現代設計の球なので高圧が掛けられた現代の300Bアンプでも安心して使用できる。


 

 

ヴィンテージの300Bは350V前後の電圧で運用するべきですが、ATM-300Rのプレート電圧は437Vもあります。

LUXMANは450V近くだったと思います。したがって、現代設計の300B真空管アンプには

現代の300Bが適していると思います。

 

 

一部のヴィンテージ管のNOS 真空管は、定格電圧が低い場合があります。6SN7を例に挙げます。N

OS 6SN7GT の最大プレート電圧は 300V です。新しい 6SN7GTA/B の電圧は 450V と高くなります。 

 

 

 

 

 

ベテランの方々と話していると、揃ってチャイナの真空管やパーツへの評価がすこぶる悪い。

現在の真空管は品質が良くなっているが、古い中国の出力管などはトランスを破壊する

不良品が多いので使用は絶対避けた方がよい。

 

 

大阪のオーディオショップである識者と偶然会いまして、300Bについて色々と

話を聞きました。Full MusicELROG の300Bは音がよくないらしい。

カナダのディーラーの方に聞いた話しでは、KR AUDIO 842VHDは音が良いらしい。

日本では入手困難な球なので聴く機会は当分なさそうである。

 

 

 

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