rkb今日感テレビ「Oの焦点」2011.6.17
「STOP! 養育放棄」
今日の朝刊(西日本新聞2011.6.11)一面の掲載です。
養育放棄 心身に深い傷 3割「発達の遅れ」親は孤立の傾向に 、西南大学の安部計彦教授等の研究班が約2,800人について回答を得た全国調査の結果です。
保護者に養育放棄(ネグレクト)されている子供達の現状です。
1. 中高生の半数が、不登校状態。
2. 十分な食事が与えられていない。
3. 長期間親子の関わりが欠如。
以上の結果、全体の3割に心身の成長に影響が出ています。
問題の背景には、
1. 親の収入(低収入である。)→1/4が生活保護受給者
2. 周囲から孤立している。
3. 保護者の2割が知的障害、精神疾患、うつ状態(疑い含む)等である。
このまま、見過ごすわけにはいきません。
「STOP!養育放棄 」の提案です。
1. 前→起こる前に防ぐ事。
① 心の教育→小・中・高に新しい科目を創る事も検討すべきです。家族の愛情、絆、正しい事と悪い事、社会モラルを含めた教育です。
② 妊産婦教室拡大(保護者教室)→出産、育児の前に、両親に対してヒアリング、カウンセリングの徹底でネグレクトの気配を察知して相談に乗る事です。
2. 今→起きた段階で、一刻でも早く相談・通報です。被害を最小限に防ぐ事が最も重要な事です。
3. 継続→無視・無関心をしない。=学校・地域社会・親族は密に連絡を取り合い常に状況を把握すること。
大事な事は、弱者を生みださない為の、社会全体としての仕組みが必要です。養育放棄が起こる前に、地域社会、行政も含めて、取り組んでいかなければならない事は、愛情を持ったコミュニケーションの継続だと思います。
問題に根深くあるのは、保護者も社会や会社や親族との愛情が希薄な状態にあるのです。