「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

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「小さいからこそ知恵を出す」 

記事の中身の一部情報は2016年10月18日 08時00分 更新 スピン経済の歩き方から抜粋し太字で記入しています。

 かつら業界の双璧はアートネイチャーとアデランスであった。テレビ・新聞・雑誌とあらゆる媒体を使い洪水の様に広告出稿を行っていた。当初、彼等の主力ターゲットは僕の様に薄毛が気になる成人対象であったが、数年前から円形脱毛症・抗癌剤治療による脱毛の医療用マーケットやウィッグと言うファッションを意識させたシニア女性の為のものに変わって来たように感じている。

 そんな中、先月(10月)「日本のおじさんたちが、「アデランス」をかぶらなくなったワケ 」という記事がヤフーニュースに掲載された。その元ネタは、10月14日、「アデランスがMBOを実施すると発表した。投資ファンド・インテグラルが子会社を通じてTOBを行い株式を取得、同社の支援を受けながら経営再建を目指すということで、近く上場廃止になるという。」というものである。

 ・・・おじさんたちはかつらを必要としなくなったのか?

 発毛治療のAGA等の台頭や美容外科等の競合、記事の中にもあるが、「これまでの高価格帯のかつらを売るビジネスが崩れ始めた」(日経産業新聞 2016年5月16日)、もちろん、個人差もあるが、アデランスなどの大手メーカーで自分の頭にピッタリのかつらをフルオーダーすると、40万~50万はゆうにかかるといわれる。・・・

 大手のかつらメーカーとの繋がり(購入契約)は、次々にアップセル(高額商品・スペアへの誘導)やクロッセル(他商品)への誘導が始まり、終いには100万円を超える出費となってしまう魔のスパイラルに入って行くのです。そん中、僕の知り合いのかつらメーカの事がこのヤフーニュースの記事中に取り上げられていました。

 2000年に創業したかつらメーカーのWith(ウィズ)のWebサイトをのぞくと、オーダーメイドの全頭かつらは16万8000円、部分かつらは14万8000円。修理・補修費用も2万5000円~5万円と料金表を公表している。

 そうです。お客さんは気付きました。価格の差が品質・サービスの差でないことを・・・今までは、高いもの「品質は良い」「サービスが良い」ということが、単なる思い込み、大量の広告による洗脳だと気付いたのです。・・・ウィズは販売の殆どをネットを通じて行っています。

http://www.katurawith.com/

その為、大手の様に大量の広告出稿は行っていません。HPの充実・・・WEBマーケティングを強化することにお金を使いコストを抑えています。

 型取りや購入後の調整は契約の理・美容室がパートナー(代理店)として行っているため、お客様の望む髪型やカラーに調整出来ます。また、普段のカットやシャンプーなども応じる事が出来ます。 カンセリングに関しても、メールや電話で懇切丁寧にお客様の背景を重んじて対応しています。小さいからこそ大手に負けない努力を続けているのです。

 経費を掛けずに、お客様がお求めやすく高品質な商品を提供する。人間が出来るサービスは常にベストを目指して日々努力を続ける。小さいからこそ日々勉強し意識を高めて使える知恵を出し合って皆で未来を創造しているのです。 

 決して大手を批判しているのではありません。僕達の頭には大手が安心・良いものという認識があります。小さくても大手に負けない良いものを創造している会社は沢山あります。大きくなることよりも強くなる事が大切なのです。

 誰もが「安い」ものが好きです。でも「安物」は嫌いです。安物は100円でも期待を裏切れば100円でも高く感じます。「安い」とは100万円でも期待以上の価値があれば安く感じるものです。だからこそ他社に負けない良いもの(価値があるもの)を創造するために強くなれば良いのです。

 

「活かす・生かす・イカス」      2016年11月号 大野 尚

 

ウチの会社にはイカした奴が多いよ。まるでトレンディドラマに出来てきそうなイケメン男子や顔の小さなファッションモデルみたいな美女が溢れている会社かと思いきや、その会社には活き活きとやりがいを持って働く社員で溢れている会社だったのです。

「生産性を高めろ!!」「ビジネスアジリティを向上させよ!!」「少数精鋭部隊で乗り切れ!!」等、少人数・時間密度を高めて・スピード重視で仕事をする。そうなれば、多くの人員を抱えなくても良いので、販売管理費の人件費のトータルでの比率を下げることが出来、一人あたり人件費を増やす事が出来ます。社員の平均給与が高ければ優秀な人材も入社してくることでしょう。企業としては理想の姿かもしれません。しかし、そんなに上手くはいきません。能力の高い人間が集まったとしても2割は期待する姿にはなってくれません。2:6:2(2:8)の法則に逆らえません。上も下も飛び抜けた2割の人たちがいます。この2:8の法則は自然の摂理と言っても過言ではありません。交通量の8割は2割の道路に集中する。売上の8割は2割の商品・お客・社員で構成されている。蟻も蜂もだいたい良く働くのは2割で残りの8割は遊んでいるそうです。

 それじゃ、活き活きとやりがいを持って働く社員で溢れている会社なんてありえないよね。

そんなことはありません。同じ商品を売っているのに、同じ様な場所で売っているのに、なぜ、儲かる会社と儲からない会社があるのか? 儲かる会社は全体のレベルが他の同業他社に比べて高いのです。会社単独でみれば良く売るのが2割、平均的に売るのが6割、少ないのが2割となります。この法則は変わりませんが、他の会社と比べると一人あたりの売上高が大きく違っているのです。それでは全体のレベルが高い会社にするにはどうすれば良いのか? 答えは簡単です。社員が楽しんで働く環境の組織にすれば良いのです。その為には、この2:6;2(2;8)の法則を無視することです。

1.社長は社員を信じる。→不信感が環境を悪化させます。信頼が信用を生み出します。

2.社員をランク付けしない。→社員同士の比較対象ではなく個人の成長を促す事が重要です。

3.社員規定や就業規則は性悪説で作成し、社員と向き合う姿勢は性善説で行う。→人は弱いもの、会社の中に犯罪者を生まない様な規則や規律の中に仕組みとシステムの構成で制度設計を行う事が肝心です。

4.適材適所→得て・不得手の特性を鑑み配属、なんでも出来るジェネラルリストを創り出すことよりも一つ2つの事に秀でたプロフェショナルな人材の貢献度は高い。

5.教える・繰り返して教える・諦めず教える→暗黙知を形式知に変えて分かりやすく指導する。

6.パワハラ・セクハラ・虐めは絶対に許さない姿勢を貫く→企業体質として虐めは許さない覚悟が必要です。人を潰すのは人です。

7.認める→どんな人でも認められれば嬉しいものです。

8.褒める→褒められて嫌な人はいません。

9.ビジョン(目的)の明確化→自分達の未来が創造出来る事が一番です。

10.  楽しむ・愉しむ→何事も愉しむ事が重要です。上手くいかない事も上手くいくためのヒントだと思い挑戦する姿勢が生まれます。

・・・さぁ、11月も仕事も遊びも楽しもう!この気持が大切なんだなぁ。

「成功か失敗か・・・」      2016年10月号 大野 尚

 

 起業への志は高ければ良いと言うものでもない。不思議な事に低い人でも成功している人はいる。

精度の高い事業計画が成功を導くとも限らない。アバウトな計画でも成功している人はいる。金があれば成功するか、なくても成功している人はいる。むしろヒト・モノ・カネに委ね過ぎると失敗する事が多いのも事実です。

 タイプ別に分類すると

1.思いが強く熱い気持ちの人は、直ぐに行動に移します。→失敗も成功も五分五分ですが、失敗しても立ち直りが早い人です。

2.熟考して行動に移す人は、大きな失敗は少ないが考えている間にチャンスを失い成功確立も減ります。

3.方向性が明確ではなく悩む人は、助走期間を設けて進むべきか?止めるべきか?の判断が必要です。

 

 少なくても失敗する原因は分かっています。

1.     不用意にイニシャルコストを掛けすぎると失敗確立が高くなります。原資がなければ行き詰まります。お金を生み出す前にお金がなくなればそれで終わりです。

2.     ヒト・モノ・カネを使うだけの人は失敗します。ヒト・モノ・カネ・ジョウホウを活かす事で未来を創造します。活かす為には知恵と工夫と協力が必要です。

3.     小さな成功で驕るヒト・放漫なヒト・勘違いするヒトは続きません。会社の金は自分の金・成功は我にあり、失敗を他責にするヒトは間違いなく手にしたモノを失う事になります。

 

 「自分の強さ」=得意な事、売りになるべきことを中心に進めるべきです。

事業はお金をかければ成功するわけではありません。自分の強さを武器にお金を掛けずに出来ることを探して見ることから始まります。

その上で、必ずやり遂げる「思い」が沸点に達した時に決断すべきです。但し、世の中は自分の思いだけではなく、顧客市場=マーケットが存在します。市場の「ニーズ」→「ウォンツ」→「デマンス」を捉えているか?

 提供するサービスは?・商品は? 「市場性」と「成長性」があるビジネスなのか? または、競走相手がいないニッチな市場を捉えているのか?をしっかりとリサーチすることでリスクを軽減出来ます。

客の多さではなく、自分の提供するサービスや商品で食べて行けるか?どうかの見極めは必要です。だからといって理論武装で固めてしまって身動きが取れずに何もしないと、そこで終わりです。 

動けば答えは必ずあります。動いた結果を元に、上手く行かなければ失敗の原因を追求する。上手くいけば、それをさらに高める。答えを導く動きの密度を高める事が成功への「鍵」です。

「成功」は瞬間的な情熱の高さよりも継続する情熱を持ち続ける事ができる者が手にする事が出来るのです。

その証拠に僕の知る成功者達は、本当に何事においても「しぶとい=粘り強い」ヒトが多いです。

「熱中賞」
猛暑の夏も徐々に影を薄め秋の気配が静かに忍び寄って来ています。 本日、rkbラジオ「こだわりハーフタイム」のゲストはプーチン大統領訪日決定を受けて、元NHKモスクワ支局長で現在ジャーナリストの小林和男さんと長野の歌舞劇団「田楽座」の杉幸司郎君でした。二人共、熱い。小林さんの話は止まらない。止めたくない。ロシアの事を分かりやすく面白く論理的に話をしてくれました。あっと言う間の16分間。ロシアをもっと知りたい・・・第2弾はプーチン大統領訪問後に、そして杉君、良いね。熱いね。僕が講義を受け持つ大学の教え子です。安定・待遇には振り向きもせず「田楽座」へ入団。芸能の道は厳しいと理解していても並大抵ではありません。8年間芸事に向き合い、好きな事に熱中するかつての教え子の逞しい成長ぶりを見る事が出来た事は幸せです。10月8日福岡東区「ナミキホール」での公演を楽しみにしているよ。

地元F大学で講義を受け持って約10年、本当に良かった。教え子達が逞しく成長している姿を見る事は本当に嬉しい。僕のオフィスを訪ねてくれた杉君、大学卒業後、長野の歌舞劇団「田楽座」に入団。殆どの学生達が安定と言う云い訳で就職先を選び、彼は自分の本当にやりたい仕事を選んだ。収入は不安定でも自分の道を極めるために歩んでいる。過ぎ去った苦労など気にしない。前進あるのみ、潔さは彼の笑顔が証明している。

   2016年9月号 大野 尚

 旅から多くの事を学んだ。

 1時間後、目的地のバーリに到着。

数十分後、荷物受取ターンテーブルでは多くの人が自分の荷物をピックアップしていく。僕らのメンバー6名も早々とピックアップ。「いよいよ始まる旅へのト・キ・メ・キ」を感じる一瞬だ。・・しかし、僕とWさんの荷物を残し、バゲージコンベアーは虚しくラストコール。・・・そう、ロストバゲージへの申請に重い足取りで向かう。・・・更に困難は続く。次回へ・・・ 先月はここまでです。この後、どうなったか?

 

 まだロストバゲージの部屋の前には行列は出来ていない。僕らの前に一人だけだ。担当者はアラサーの女性だ。先に並んでいた男性は何事もなくスムーズに手続きを終了。次は僕らの番だ。その時、いつの間にか後ろに並んでいたスペイン人と思わしき男性が大声で何事か叫ぶ!アラサー担当者も叫び返す!!アラサーの顔は真っ赤に、おまけに目は釣り上がり、叫ぶ!!「ポリツィア!!」もう、アカン、コレで、僕らの荷物は・・・その後は、適当にあしらわれてしまった。カタカタと頼りない音を出すガタが来たプリンターから印刷された紙を渡され、サヨナラだ。

僕らは、辛うじて当日と翌日のホテルを伝えることは出来ていたが、日本人の僕らをプリントされた紙切れには中国人と明記されていた

 こんな時どうする?

ヒステリックになってしまった相手に何を言っても埒が明かない。他の担当者を探すか、いなければ、証明書を貰って退散するしかない。詰め寄れば、火に油を注ぐようなものだ。・・・そう、僕らは大人しく紙切れ一枚を手に空港を後にした。

予約したレンターカーを借りて、5日間、毎日、移動の旅が始まった。

当日(一日目)「マテーラ」・・・航空会社から連絡なし、荷物も届かず、生憎、日曜日の為、下着類など必要なものは買えず、同行者から購入。

翌日(二日目)「キィエティ」・・・現地航空会社に連絡するもコンタクト出来ず。致し方なく、電話代の出費は痛いが、成田の航空会社の日本オフィス(ロストバゲージ係)に電話する。担当者は非常に真摯な対応であった。即刻、イタリアの担当者宛にメッセージを送ると約束をしてくれた。バゲージが届くことを信じて最低限の着替えを購入。連絡なし、荷物届かず。・・・諦めの心境となる。

三日目「リミニ」・・・午後、ホテル到着後に現地担当(ボローニャ)から電話が入る。「明日の昼までにホテルに届ける。」/「明日は困る。早朝にミラノへ出発するので困る。今日。持って来てくれ!」と頼むが、「遠いから無理だ。明日、ミラノに届ける」/「ボローニャからだったらミラノの方が遠いのに、なぜ?近いリミニに今日、届けられないのだ!車で一時間半だ!」と詰め寄ると。・・・“ブチ!”と電話を切られてしまった。

結局「荷物届かず、仕方なく、下着類を含めて必要な洋服・靴などを購入。再度、成田の航空会社の日本オフィス(ロストバゲージ係)に電話。イタリア本社からは返答なしとのレスポンス。

4日目「ミラノ」・・・夕方着。荷物、ホテルに届かす。・・・明日が最終日。完全に開き直ってしまった。

5日目「ミラノ」・・・最終日、明日が帰国である。朝食後、成田の航空会社の日本オフィス(ロストバゲージ係)から電話が入る。「本社と連絡がついて、本日のお昼(正午)迄に荷物が届きます。」・・・正午まで待ってみるがバゲージは届かず。・・・結局、我ら二人は必要なものを買い足しながら、その荷物は「買い物袋」と「車のトランク」で5日間を過ごした。しかし、購入したものが結構な量になってしまった。スーツケース買わなきゃ。と言うことで、ミラノの街を散策。「オッ!!これは良い」目に飛び込んできた洒落たキャリーケース。店に入ると10坪ほどの店内は感性高きバゲージが配列されている。これは超えている。誰もが持っている王道の「リモア」・老舗代表格の「ゼロハリバートン」を超えている。感動の余韻にひたることなく間隙を縫って即購入。もちろん二人共。・・・これが良かった。現地価格は約10万円。日本で買えば25万円。気分良く、意気揚々とホテルに戻ると同行者から電話。「僕の部屋に二人の荷物が届いていますよ。」/「エッ!!」

 六日目、「ミラノ・マルペンサ空港」・・・ロストバゲージにあった我々二人は両手に1つずつ2つのスーツケースを持ち帰る事になった。

 

 帰国後の顛末、「日本」・・・我々は保険に加入していた。尚且つ、僕は今回の事を時系録に沿ってレポートを記入していた。バゲージのロストバゲージ証明書・バゲージタグ・搭乗券・Eチケット・購入したもの全ての領収書を捨てずに、捨てさせずにとっておいた。

 「保険は使わなくて良かった。」と思うものです。使う時は、何かがあった時です。少しのお金を惜しんでしまうと、何かがあると、大変な損失となります

 我々は遅延手荷物の保険対応の最高額(96時間ルール)と航空会社からの補償額が入る事になりました。

素敵なスーツケースが「おまけ」に付いて来た旅でした。

 

教訓・・・機内手荷物には最低限の下着と着替え、常備薬等を持ち込む事。一週間位の旅なら買い物袋で充分かしれませんね。・・・忘れられない「旅」となりました。

「旅から学ぶ」 ①     2016年8月号 大野 尚

 旅から多くの事を学んだ。

19歳から始めた海外への旅、40年間120カ国以上、数百回の渡航から学んだ事は数多くある。

「見識」とは違う、自らの体験から得た「暗黙知」の様なものだ。

先日、7名の友人を伴って、「南イタリアのアグリツーリズモと5つの世界遺産と古代建築から学ぶ」と大風呂敷を広げたテーマでレンタカー2台を借りて総勢8名・現地滞在5日で1500kmを周遊。・・・旅自体は思い出深い良いものになったと思うが、トラブルの続きの旅となった。昔からトラベルはトラブルとダジャレのネタになるほど旅に問題はつきものであることは承知している。僕一人なら良い。多くの困難を回避し対処して来た。今回は8名のグループである。5泊6日という短期間で各地のホテルも予約済、航空機の日程は変更不可。スケジュール優先が大前提である。

初日、僕達は香港経由で予定より40分早く朝6時20分にローマに到着。

荷物をピックアップして国内線に移動。・・・目指す、ア社のカウンター付近は大混雑。日本でネット予約した便を自動搭乗発券機で発券するも荷物タグが出てこない。出てこないから、その辺の係員に訊くが相手にしてくれない。相手にしてくれないのを無理やり訊くがカウンターに並べと言う。カウンターは長蛇の列。それも、なが~い行列はちっとも進まない。あっという間に残り40分。バゲージのドロップオフも出来ていない。このままでは間に合わない。レンターカーは現地到着後の時間+30分で予約している。次の便は夜しかない。チケットは格安で変更できないFIXチケット。企画立案手配のツアーリーダーの僕は10時間以上もココで皆を待機させるわけにはいかない!それにしても、なぜ?列が進まないのか? よく見れば、現地航空会社のスタッフ達はこの混乱した状況に対処出来ずに開き直って役目を放棄している。その辺でウロウロしているスタッフは役に立たない!そう決めた僕は、やるしかないと決めた。時計の針は出発まで30分を切っている。・・・カウンターの係員を一瞥し左から2番目の彼女だと決め(この人だと見極める事が大切です。)縦に並ぶ行列を無視して、カウンターに平行した横から荷物も持たずに、何気なくスルーっとこの人だと決めた女性係員の前に入り込む。パスポート見せ、一言、「大事なミッションでバーリに飛びます。」「我々8名の荷物のタグが発券されず、ドロップオフも出来ません。時間がありません。」「日伊の友好の為に助けて下さい。」「あなたはとても親切です。本当に有難う。」(アピールする。褒める事はとても大切です。)・・・すると彼女は一人一人ココに呼びなさい。

 仲間に合図を送り、一人ずつチェックインを行う。行列に並ぶ人々。数人の感情により膨れ上がったおばさん達が「ぎゃぁ!ぎゃぁ!」と騒いでいる。「なんだ!彼等は?」「なぜ?彼等は並ばないのだ?」・・・そうだね、ごめんなさい。僕らは間に合わない。配置された係員は日本人の僕らを相手にしてくれない。だからね、割り込みはいけない事だとわかっちゃいるが、ごめんなさい。

・・・と思いつつ。無事にバゲージタグを8名分受取り全てドロップオフ完了。早足でセキュリティチェック、ゲートへ・・・なんとか間に合いました。

 1時間後、目的地のバーリに到着。

数十分後、荷物受取ターンテーブルには多くの人が自分の荷物をピックアップしていく。僕らのメンバー6名も早々とピックアップ。「いよいよ始まる旅へのト・キ・メ・キ」を感じる一瞬だ。・・しかし、僕とWさんの荷物を残し、バゲージコンベアーは虚しくラストコール。・・・そう、ロストバゲージへの申請に重い足取りで向かう。・・・更に困難は続く。次回へ

 誰もが知っている南イタリアのプッリャ州のバリ県にある人口1万5千人のアルベロベッロには、世界中から多くの観光客が集まる。それは「トゥルッロ」と呼ばれる円錐形の石積み屋根を載せた白い漆喰塗の独特の家屋群を見に来るためだ。

 平日に関わらず周辺の駐車場は朝早くから満杯。通りには人々が溢れている。

 同じ州のアンドリア郊外にあるカステル・デル・モンテの周辺の駐車場は閑古鳥が泣いている。しかし、この城は素晴らしい!! 13世紀に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世によって建築された建物は周囲を圧倒する存在感がある。八角形の建物は天文学的に黄金比を用いたもので「8」に関する謎が隠されているのです。

 アルベロベッロはイタリア世界遺産の本命の一つでカステル・デル・モンテは誰も知らない大穴の一つです。 機会があれば是非、訪れて観る価値がある筈です。

 

 

 

 

 南イタリアのマテーラ県にあるサッシ(岩や石)で出来た洞窟住居の街、旧石器時代からの痕跡を残し、紀元後、修道僧達が住み着いたサッシは数千年の歴史を刻んできた住いである。

 今は、一部を住居として使用しているが、その他はレストランやホテルになっている。

洞窟? ジメジメした薄暗い穴蔵を想像しゅるが、実際は湿気をとり風通しもよく、また、石や岩の表情がとてもシックでデザイン的に部屋全体を落ち着いた趣に変えている。

 珪藻土も漆喰も敵わないね。これは! 

総じてとても居心地よい空間である。

マテーラに来たら、洞窟ホテルをお薦めです。


 

いつもギリギリまで仕事してフライト、スーツケースは軽いけど頭は重い出発。
旅の初日は疲れがピークに達してヘロヘロ。
今日は5時間待ちのトランジットを利用してショルダー&フットのマッサージ満喫します。明日の到着後は元気百倍です。