「活かす・生かす・イカス」   | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「活かす・生かす・イカス」      2016年11月号 大野 尚

 

ウチの会社にはイカした奴が多いよ。まるでトレンディドラマに出来てきそうなイケメン男子や顔の小さなファッションモデルみたいな美女が溢れている会社かと思いきや、その会社には活き活きとやりがいを持って働く社員で溢れている会社だったのです。

「生産性を高めろ!!」「ビジネスアジリティを向上させよ!!」「少数精鋭部隊で乗り切れ!!」等、少人数・時間密度を高めて・スピード重視で仕事をする。そうなれば、多くの人員を抱えなくても良いので、販売管理費の人件費のトータルでの比率を下げることが出来、一人あたり人件費を増やす事が出来ます。社員の平均給与が高ければ優秀な人材も入社してくることでしょう。企業としては理想の姿かもしれません。しかし、そんなに上手くはいきません。能力の高い人間が集まったとしても2割は期待する姿にはなってくれません。2:6:2(2:8)の法則に逆らえません。上も下も飛び抜けた2割の人たちがいます。この2:8の法則は自然の摂理と言っても過言ではありません。交通量の8割は2割の道路に集中する。売上の8割は2割の商品・お客・社員で構成されている。蟻も蜂もだいたい良く働くのは2割で残りの8割は遊んでいるそうです。

 それじゃ、活き活きとやりがいを持って働く社員で溢れている会社なんてありえないよね。

そんなことはありません。同じ商品を売っているのに、同じ様な場所で売っているのに、なぜ、儲かる会社と儲からない会社があるのか? 儲かる会社は全体のレベルが他の同業他社に比べて高いのです。会社単独でみれば良く売るのが2割、平均的に売るのが6割、少ないのが2割となります。この法則は変わりませんが、他の会社と比べると一人あたりの売上高が大きく違っているのです。それでは全体のレベルが高い会社にするにはどうすれば良いのか? 答えは簡単です。社員が楽しんで働く環境の組織にすれば良いのです。その為には、この2:6;2(2;8)の法則を無視することです。

1.社長は社員を信じる。→不信感が環境を悪化させます。信頼が信用を生み出します。

2.社員をランク付けしない。→社員同士の比較対象ではなく個人の成長を促す事が重要です。

3.社員規定や就業規則は性悪説で作成し、社員と向き合う姿勢は性善説で行う。→人は弱いもの、会社の中に犯罪者を生まない様な規則や規律の中に仕組みとシステムの構成で制度設計を行う事が肝心です。

4.適材適所→得て・不得手の特性を鑑み配属、なんでも出来るジェネラルリストを創り出すことよりも一つ2つの事に秀でたプロフェショナルな人材の貢献度は高い。

5.教える・繰り返して教える・諦めず教える→暗黙知を形式知に変えて分かりやすく指導する。

6.パワハラ・セクハラ・虐めは絶対に許さない姿勢を貫く→企業体質として虐めは許さない覚悟が必要です。人を潰すのは人です。

7.認める→どんな人でも認められれば嬉しいものです。

8.褒める→褒められて嫌な人はいません。

9.ビジョン(目的)の明確化→自分達の未来が創造出来る事が一番です。

10.  楽しむ・愉しむ→何事も愉しむ事が重要です。上手くいかない事も上手くいくためのヒントだと思い挑戦する姿勢が生まれます。

・・・さぁ、11月も仕事も遊びも楽しもう!この気持が大切なんだなぁ。