● 膵臓がんの再発(ステージ4)で食事がとれなくても、食事をとれるようになります。
こんにちは。加藤隆佑です。
膵臓がんで、腸が狭くなり、食べものが通過しなくなっても、食事は食べられるようになります。
食事がとれないと、体力の低下が著しくなり、もうどうしようもないと思われるかもしれませんが、そうではありません。
食事をちゃんと通過できるようにして、食事を食べられるようにしましょう。
例えば、以下のようなケースがあります。
私の担当させてもらっている患者様で、膵がん(ステージ4)で、十二指腸のかなり奥の部分がせまくなり、食事が通過しない方がいらっしゃいました。
注射の抗がん剤も、がんに効かず、食事を通過させることはできませんでした。
そこで、バイパス手術も検討したのですが、がんの転移している位置がよくなく、バイパス手術をして食事をとれるようにすることも難しいという判断でした。
しかし、金属ステントを狭窄部に留置するならば、食事がとれるようになりうるので、その治療を受けていただくことになりました。
ただし、ステントを留置するための手技が難しいので(トライツ靭帯のあたり)、もっと大きな病院で、その治療を受けていただく予定となりました。
その結果は、どこかの段階で書きますね。
さて、以前であれば、腸が狭くなり食事をとれなくなって、なすすべがないことが、多々ありました。
しかし、ステントを留置するという治療が発達して、比較的負担も少なく食事をとれるようになってきています。
がんによって生じる症状を、とることができる時代になってきているのです。
一方で、病院によっては、ステント治療をすら提案されずに、食事がとれないままで経過をみるという判断をされるところもありうるでしょう。
特に今回のケースのように、ステントをいれるのが、特殊な施設でないとできないときは、なおさらです。
よいがん治療をうけるために、主治医がたくさんの治療法の選択肢を持っていること、病院間の連携がしっかりしているかということも、大切になるといえるでしょう。
仮にあなたが、その点に不満があったとしても、大丈夫です。
インターネットが発達して、遠隔診療もできる時代になっているので、いろんな医師の意見も聞く事ができるからです。
私も、あなたが楽にがんを克服するためのサポートを、引き続きしていきます。
手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法、膵臓がんの再発やステージ4など、がん治療に関わることをアドバイスしています。