前段(【オンライン学習の落とし穴】操作よりも難しいもの)では、子供の学校がオンラインになって、子供らがどう変わらないといけなくなったかをかるーく書きましたが・・・
ここでは、大人も含めて気づいたことを残してみようと思います。
①人間関係は自然発生しない
オンラインの教室とリアルの教室。
一番の違いは、「人間」そのものの存在感が希薄になること。
やっぱりカメラが映っている範囲だけですから、ぐぐっと情報量は減りますもんね。
それで、失われるものも多いのだけれども、反面、発している言葉が相対的に比重を増すといいますか。
オンラインだと、よっぽど普段から人間関係が出来上がってない限り、会話がほんとに生まれないんです。
たとえ100人集まってても、いやむしろ人数が多ければ多いほど、シーンとしてる・・・
これ、リアルのクラスルームじゃ絶対ないですね。
たとえ初対面でも、せめて隣の人とは挨拶ぐらいはするでしょう?
挨拶からの軽い雑談くらいはするでしょう?
ひょっとしたら名刺交換くらいはできてて、研修本編が始まる前に、それなりに砕けた雰囲気になったりもするじゃないですか。
だから、交流を産みだそうと思ったら、それなりにファシリテーター側の事前の仕掛けが必要。
例えば、私がやる場合は、参加者が決まっている場面なら事前にグループ分けして、公開できる範囲の簡単プロフィールくらいは共有しておく。そして、グループ内でディスカッションする場合の役割分担もあらかじめ割り振ってしまいます。例えば、リーダー、書記、タイムキーパー、司会者、とかね。
そのうえで、一発目は必ず簡単なアイスブレイクをやって、お互いに砕けた話ができる雰囲気を作る、というのは、クラスルームでやるとき以上に、相当意識的にやっています。
②よりロジカルでよりローコンテクストなコミュニケーション
これ、研修に限らず一般の会議でも同じだと思います。
Zoomなどのギャラリービューだと、「席次」が無効なんですよ・・・・立場関係なく、ランダムに顔がならぶの。
参加者の画面によってあの顔の並び順って違うし、だいたいレイアウトは手元で調整できたりもする。
しかも、顔のサイズは参加者全員同じね。役職とか声の大きさとか関係ない。
そして、「存在感」が伝わらない。
オンラインごしだと、発言内容がすべて。身振り手振りや声の大きさなど、いわゆる非言語的な要素がごっそりそぎ落とされるのですよね。
結果、普通の顔を合わせる会議よりも、本題からそれることなく、アジェンダ通りに淡々とすすむし、より論理的に議論もすすみやすい。なにより、脱線しにくいせいか?時間通りに終わるんですわ(笑
会議の前後の雑談まじりの「ところで別件なんだけど・・・」的なのもホント少ないし。
無駄がないといえば無駄がない。
余裕がないといえば余裕もない。
ただ、しゃべるときの”えー”とか”あー”とかいう「ひげ」がより目立つようになるので、特にスピーカーは滑舌に要注意、です(ブーメラン案件
とりあえずこんなところで、
また追加あったら書きます。