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22歳がんと闘う!ステージIII期→胸膜転移→Ⅳ期へ

21歳でがんになり、手術で摘出後、1年後に再発を宣告されました。
今までの経験や感情と、これから始まる闘病生活について記録していきます。


生きててよかった

生きててよかった

生きててよかった

そんな夜を探してる





昨日 朝 通勤中 ふとイヤホンから流れてきたこの曲

フラワーカンパニーズの「深夜高速」





2ヶ月前に寝たきりになった祖父は
ここ3〜4日で 特に弱り 
ほとんど食事を摂ることができませんでした

痰が喉を絡ませ、苦しそうな日々が続き
いつしかまともに会話ができなくなりました

弱った姿を孫の私に見られるのが
嫌だったようで、私が祖父の部屋に行くと
出て行け、とジェスチャーされることも
しばしばでした


呼吸をするのが苦しく
食べることもままならず
それがどれだけ辛いことなのか

私には少しだけ分かるのです



こんな日々があとどれだけ続くのだろう
言いようもない不安で押し潰されそうな夜

そんな感情と きっと2ヶ月近く闘っていた祖父


せめて最期に
「生きててよかった」
 
そう ハッキリと思ってほしいなぁ
そんなことを考えながら
目頭まできた涙を必死に堪えて
 会社までの道を ただひたすら歩きました


会社に着いてから1時間後でした

「おじいちゃん、さっき天国に逝っちゃったよ」

母からきた連絡

事実を認識する前に その並べられた文字たちに
顔面を殴られたような感覚になりました



最期は苦しむことなく 安らかだったそうです

老衰

言葉を選ばずに言えば
きっと「最良の」死に方だったと思います


だけど これだけの大往生でも
やっぱり人の死って
簡単に割り切ったり受け入れたりできるものではない、当たり前だけど


当たり前のことを 体験してみて
初めて痛いほど感じるのです






生きててよかった
そういう人生にしよう
みんなにも そういう人生にしてほしい

自分のために 大切な人のために
そう思える時をしっかり刻もう


きっとおじいちゃんが守ってくれている






89歳の祖父が 寝たきりになりました。


6年程前から いろいろな事情が重なり
母方の祖父母と同居を始めました。

株に 競馬に 80代でも祖父は
自分の好きなことを楽しみ、
また、家族を喜ばせるのが好きで
美味しそうなものを見つけては
自ら足を運び 振舞ってくれました。

4年前、私の病気が発覚した時、
慣れないスマホを使ってくれたメッセージ。

「元気をなくさないでね。
良い先生もついてるし、持ち前の
粘りと明るさで心配はしないけど。
人生長いからね。悠々と、病を治してね。
待ってるからね。」


再発が分かった時にくれたメッセージ。


「今日はショックの1日だったね。
これも長い人生の一こまだよ。
明日から新しい生活の出発点だよ。
たっぷり睡眠と、栄養を取って、
楽しく生きよう。じいさんより。」



苦しい戦時中を生き抜いた
年長者の言葉には本当に重みがあって
私はこのメッセージに随分と励まされました。




2〜3年前から 物忘れが激しくなり、
体も徐々に衰え、
転んだり怪我したりする回数が増えました。

もともと何でも自分でやっていた人だから
できなくなることを認めるのが嫌だったようで
ボケと同時に怒りっぽくもなりました。

足腰が弱っても 内臓機能は強く
風邪も滅多にひかなかったため、

行動範囲は狭まってしまったけれど
家で 競馬やお酒を嗜んだりと、
楽しみはそれなりにある様子でした。

が、半年程前、ついに排泄機能が弱り
家に救急車がくることもしばしばでした。


そして先月から
自宅に介護ベッドが導入され
寝たきりの祖父に話しかけにいくのが
私の日課となりました。


きっとこんな光景は日本中にありふれていて
高齢化社会の象徴とでも言うのか、

90を迎えようとしている人間が
ベッドの上でその時を待っているのは
珍しいことでも何でもない。


でもやっぱり
いつ訪れるか分からない、
いつまで待てばいいかも分からない、
そんな得体の知れないものが
死であって、


気になって 気になってしょうがないけれど

「おじいちゃん。今 どんな気持ち?」

そんなこと聞けないなぁ。



生とか死とか、
そんな概念なかったらいいのに
って、たまに思います。


生きることと向き合うのってつらい
死と向き合うのもつらい



けれど、そういうものと向き合わないと
人間って多分 成長しないのかもな。





おじいちゃん、暑い夏がやってくるけど
頑張って乗り越えようね。







先月は 術後4年のCT検査でした。
そして今月頭に結果を聞いてきました。




無事クリアです。

胸腺腫になって丸4年。
辛い辛い手術から丸4年。

幸か不幸か 人は忘れる生き物なのです。
今 私の日常からイボくんの陰はほとんど消え
何事もなかったかのように 平穏に暮らしてます。

でもこうやって 節目節目で
しっかりと立ち返って、
生きている意味、生かされた意味を
ちゃんと考えていきたいです。





がんって、悪い物の例えで
よく会話にでてくるじゃないですか。

あいつは〇〇のがんだ  とか
そんなんじゃがんになるぞ  とか。

私あれ すごく嫌いで。

まるで自分が悪い物であるかのように
言われている感覚があります。
胸にぐさっ てくる。

もちろん発言している人には
そんな意図はないはずだし、
日本語では、がん=悪、で
慣用句的に使われてるから
仕方がないんだろうけど、

そういう会話の時にはいつも
へへっ て愛想笑いですませてしまう。


こんな私とて
がん歴5年目に突入したわけですし
そろそろ なんだか機転の効いた
ユーモラスな返しができないものかと
最近はそんなことを考えています。



今日も皆さん笑顔で過ごせますように!




前回の検査から3ヶ月
いつものレントゲンと血液検査。

何十回と繰り返しているから
もう慣れたもんだけど、
今日は少し 少しだけ特別な気持ちで
院内を歩いていました。

2月22日。

今日で2回目の摘出手術からちょうど1年です。
私の診察は月末の木曜日って決まってるから
わざわざ日にちを合わせたわけではなく
本当にたまたま重なったのです。

1年1日前、2017年2月21日の夜は
病室で大泣きしていました。
怖くて 怖くて 怖くて 怖かった。

そんで翌朝にはケロっとして
手術室に向かったのを覚えています。



今日、Y先生とちょうど1年だね〜
なんて話をしていて、
昔はよく泣いてたね って言われました。




そりゃ泣きますよ〜


そりゃそうか
少しは大人になったな




そんな話をY先生とする日がくるなんて

またこぼれそうになった涙を
必死でこらえました。





"術後4年   再発チェック"

PCに打ち込まれた文字。
次は5月にCT検査です。


定期的に状態をチェックして、
問題があれば修復する。

別にこんなのは 病気に限らず
日常の中であらゆることに対して
何気なく実行されている。


 問題があれば修復すればいいんだから
その問題を見つけるための検査なんだから
検査自体に怯えることはないんだよ。



笑って生きていたいね。


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過去の自分のブログを見ると 
救われることがあります。

こんなこと考えてたんだ。
今よりずっと強いなぁ って。


記録するって、すごく大事なことだと思う。

事実の羅列じゃなくて

ちゃんと、考えていることを、
自分の気持ちを、
ちゃんと、外に出す。

1年前の今日のことなんて
大抵忘れてるでしょ。

でも せっかく生きた1日に対して
ちゃんと あとから自信持てるように。




もうすぐ25歳になります。

発病から4年目に突入する。


生きている。


感慨深い。


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1度書くことから離れると、なかなか書く気になれず。
こんなに時間が経ってしまいました。

どれくらいの人が見ているかな。
みなさんお元気でしょうか。


私は、いろいろと生活環境が変わり
バタバタと慌ただしい日々を過ごしています。

仕事にかまけて、心と体を休めることを怠っています。

入社して3年目、初めて仕事が辛すぎて
ギブアップ!ってなりました。

あぁつらい〜やめたい〜
って口では言うものの、それでもやっぱり思うんです。


働けるって幸せなこと。
毎朝起きて向かうべきところがあるって素敵なこと。


8月末には術後初のCTも撮りました。
問題なしで ホッとしました。

たくさん悩まされた神経痛も、
肋骨付近に強く触れたり、全力で走ったりしなければ
気にならない程度になりました。

それから、脱毛から2年経って
髪は抜け始めた時よりも長くなりました。
念願のパーマをかけました。



着実に 確実に
普通の日常を取り戻している。


悩みや苦しみに大小優劣つけるのは
ナンセンスかもしれないけど
今私が考えてることは、同年代のおなごたちが
そこらへんでぼやいてそうな そんな類のこと。

だから別に悩みってほどでもないんだろうな。


それが ちょっと怖いです。


それくらいです。





書きたいなぁ。

本当はやっぱり、書いて生きていきたいなぁ。

でも今 何を書いていいか分からない。

感じること 考えることが 陳腐なものになっていくのを感じる。


この何でもない日々は
実は、たまらなく幸せで 愛しくて
2度と手放したくない存在で

そこに刺激なんていらない

小さな目標に向かって
コツコツ努力して1つずつクリアしていく。

そんな人生が理想的なのかもしれない。


けど、
私は書きたい。

書くために少し冒険してでも
心にいろんな刺激を与えて、
「生きてる」実感がほしい。


胸腺腫になったことは
人生で1番辛くて苦しくてもがいた出来事だったけど
人生で1番「生きてる」って実感した出来事でもあります。



それから、「生きたい」って今 強く思うのです。



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先週 オーストラリアに行ってきました!








よくなることはあっても、
悪くなることはないと思っていた
肋間神経の痛み。


少しずつよくなっているのかなー
と思っていましたが、
単純に痛みに慣れただけだったみたいで。


ここ数日、季節的なものなのか、
気圧の関係なのか、
座っていても気になるくらいの痛みが
不定期で訪れます。


ただ、何分間も同じ程度の痛みが
続くわけではなくて、
瞬間瞬間で痛みを感じます。

一瞬 電気が走ったような痛み
一瞬 針で刺されたような痛み

次の瞬間にはなくなっているから
日常生活に大きな支障はなしです。



半年前にはなかったものが
今は 私の日常にぴっとり張り付いている。

最初は受け入れ難くて苦痛だったけど
少しずつ慣れてうまく付き合おうとしている。


だってしょうがないんだもの。

どうしたって変えられないんだもの。


時にはこんな割り切りも大切で

きっと別の局面でいいことあるから。



来月は 術後初のCTです。

ドキドキドキドキ。


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何度も思った。



なんで病気になるのは
自殺志願者じゃなくて私たちなの。

なんでこんなに苦しいのが
凶悪犯罪者じゃなくて私たちなの。


私たち、何か悪いことした?

ただ普通の生活を送りたいだけなのに。



その答えは、
他人から与えられるものではなくて
自分で見出さなければ前に進めなくて

本当に生きるって難しいなあ。




アインシュタインは言いました。



「生き方には2通りしかありません。


奇跡はどこにもないという生き方と、
すべてが奇跡だという生き方です。」




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見てきた世界を、少しだけ。

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本当に本当に素敵でした。



私は感動の基準が低いのかな〜

キラキラしてたな〜




人生、やるかやらないか!!


いろんな不安を吹っ飛ばして、

邪念と決別して、

ちゃんと、ちゃんと、

意思のある人生にしたい。