CAFE' 徒然 -911ページ目

馬鹿親子

 最近、息子がレイザーラモンHGなる芸人の真似をして「フォー!」とやっている。
しかし、動きが違う、あれではグラインドだ・・・・

そうは思ったが、我が子のオゲレツな姿を苦々しく思っていたのであえて指摘はしなかった。

なのに、なのに、馬鹿親父が、大まじめな顔で、ご指導しちまいやがった。

「それは違う、ハードゲイの腰の振りは回すんじゃなくて前後に振るんだ。」

常日頃、真面目な人柄で通っているつれあい、何事も間違った事には口を出したくなるようだ。
やってはみるが、うまくできない小学生、そんなもん、今からうまくできなくたっていい。

「父ちゃん、やって見せてよ」息子が言った、そんなんやらんでええわ!

まさかと思った、目を疑った、親子で「フォー!」ときたもんだ。
何を教えてくれるんだ、一体、それから延々、馬鹿親子は練習を続けた。

翌日、つれあいは腰痛に見舞われた、馬鹿である、いらんところで酷使しやがって。

 

今宵全ての罪を許し給え SWEET STAR オリオン

 今日の夕食も、真面目なグラタンだった。
何故か、グラタンにしようと思ったが、ホワイトソースの缶が無かった。
バターと国産小麦粉を練り練り、塩だ、胡椒だ、野菜のブイヨンだ、牛乳だ、大量のホワイトソースができた。

ここしばらく、手間のかかった食事が多いのでつれあいが喜んでいる。
飯を楽しみにさっさと帰ってくるようになった。

作ったのはカレールーからのカレーライス、エビのかき揚げ、エビシューマイ、鮭フライ、鮭フレーク、鮭の醤油漬け等々、ちゃんちゃん焼きも作ったな。
本当は買い忘れた物を、しょうがなくて手作りしているだけだったり、大量に買った安い食材を使い回すためなのだが、
結果的に量も多く、真面目に作ったものは真面目な味がするという事になる。

今週からはつれあいのために弁当も作っている、一本買いした鮭を甘塩に味付けし、キロ買いしたエビは唐揚げだ。
鮭とエビで何品作っただろうか・・・・・

同じ材料ばかりなのに文句を言われないように頭を使い、技術を使い、手間をかける。

何故か、許せ、つれあいよ、食費をちょろまかしてアマゾンの通販でCDを買っちまった。
「勝手にしやがれ」が聴きたかったのだ、秋だから、やっぱジャズが聴きたかったのだ。

使い回しのきく食材で食費を安くあげたばっかりに、料理の腕が上がってきたようだ。
明日は何を作ろうか・・・・

神様、一生懸命ごはんを作ります、だから食費横領の罪を許し給え。


某派遣会社の登録会でヘソ出し娘を見る

 昨日、某派遣会社の登録会なるものに行ってきた。
予め職務経歴書をメールしておいたので、手続きはサクサク進んだ。
正社員、バイト歴、共にバラエティに富んでいるものだから、やたらと書く物がたくさんあった。
OAスキルでAランクをいただき、一般常識もまあまあ、面談に至っては、
「どんな職種をご希望ですか」ときたから、
「やれる仕事であれば、何でもやらせていただきます。」と答えた。

待ち時間はヒューマンウォッチング、
数人の女性が登録会に参加していたけれども、ほとんどの方はスーツ、ばりばりリクルートというわけでもないが、
どこかの事務所にいても違和感のない、良識的ないでたちであった。

が、やっぱりどこにでもいるのだ、どこにでも普段着で来る奴が.....

ヘソが出ている奴がいた、10月だ、寒いんだ、お腹冷えるってばって、
ヘソはまずいだろう、ヘソは......

何やってもいいけどさあ、他の参加者のモチベーションがガタガタになるっちゅうの、
あんたのお母さんは何も言わんのか、その服装!!!
自由とやりたい放題は大きく違うのだ。

すっかり、お母さんの視点になってしまった。

かつては自分も髪の毛ツンツンにして、じゃらじゃら安全ピンくっつけて、パンクなカッコしたっけな、
でも、私の母はかなり怖かった。
夜遊びに行こうとする私に向って仁王立ちで吠えた。

「親の言うことが聞きたくないなら、さっさと自分で稼いで独立しろ、親の稼いだ飯を食っている間は親に従え!!!」

直後、母のサンダルの片一方が私の背中にヒットした。

いつの間にか、こっち側にいる事に気がついた。
帰り道、息子の好きな卵プリンを買った。

ああ、さっさと仕事決めないとなあ、ガキにでかい顔できないなあ。

 


真面目なカレーライス

 今朝、息子が学校へ出かける直前
「晩飯はカレーがいい」と言って飛び出して行った。
「OK、今日はカレーを作ってやる」と見送った。

肉はある、芋もある、にんじん、タマネギ、ノープロブレム。
が、しかし、カレールーがなかった、あるとばかり思っていたのはハヤシライスのルーであった。
いかんせん、今日は雨降り。
カレールー一個を買うために歩いて10分のスーパーに行くのは正直、面倒くさい。

「メリケン粉、カレー粉、マーガリンはある、ルーは自分でつくれるじゃあないか、作れよ」
つれあいは事も無げに言って出勤した。

そうだけどさ、結構手間かかるんだよね、カレールーの手作りって。

雨降りの買い物と、カレールーの手作り、どっちが面倒くさいか、二者択一となった。

買い物に行こうか、どうしようかとうだうだしているうちに午後だ、昼だ、ブログを更新する。
カレールーは手作りしようと心に決めた。

中学校の時の調理実習で、カレーライスを初めて作った時、メリケン粉をだまだまにしてしまい、
同じ班の仲間がお玉でこっそりすくって捨てたっけ。
妙にさらさらしたカレーになってしまって、火力全開で煮詰めようとして焦がしたっけ。

息子のアレルギーが判って最初のうちは、神経質になって、何でも自分で作った。
カレールーも上手く作れるようになった。
手を抜くまい、今日は真面目なカレーライスだ。

小樽についてもう一つ

 今朝、北海道新聞の地方版を読んでいたら、どこかで見た事のある顔がカラー写真で載っていた。
パソコン教室とか、駐車場とか、電器屋さんとかの商売をしているA社長ではないか、
以前よりお世話になりっぱなしで、不義理をしている負い目もあって、合わす顔もないのだが、
随分お元気そうで、満面の笑みを浮かべて新聞に載っている。

何と、今月、ベーグルの店をオープンするというではないか!!!!

A社長、いつも忙しそうで、早口で、早足、なぜか関西なまり、
数字にシビアなイメージが大きくて、まさかそういう商売を始めるとは、想像だにできなかった。


地元に雇用を生み出し、地元の小麦粉を使い、外から金を引っ張ってこれるようにとの事、
地元の活性化に貢献したいという発想、みんなが守りに入るこのご時世、すごいなあ。

ベーグルはパンに比べて身がぎっちりつまった感じで、触感はもっちり、パンに比べてカロリーは低く、
なにより腹持ちが良い。
国産小麦を使うのなら、安心して子供に食べさせてやりたいと思う。

小樽ベーグル工房

オープンの日を楽しみに待とう。



秋の週末、みんなで港町へ出かけよう

 
今週末、私の友人の関わる劇団が小樽市で公演を行う。
昭和20年に実際にあった空襲をモチーフにした物語という事で

10月8日、小樽マリンホールにて、劇団うみねこの10月公演
「失われしもの」があります。
昼公演と夕方公演、2回あります。



毎年この劇団の定期公演を観ているが、いつも肩の凝らない楽しい芝居が多い、
いつになく重たいテーマであるが、こういう形で、戦後60年の節目となる今年、
今一度戦争のもたらすものを考える良い機会だと思う。

私の友人はフルタイムの仕事を持ち、亭主と子供に食事を作り、何足ものわらじを履きこなしながら
今回の公演の為に奔走している。

いつものキャラクターとは結びつかない美しいナレーション、でかい顔で舞台を往来する黒子、
えらいぞ●本、がんばれ●本、今日のブログは君へのリスペクトだ。


秋の週末、小樽でおいしい食事を楽しみ、お芝居を楽しみ、帰りには軽くお酒などを飲む、
たまにはこういうのもいいじゃないかと、思ったりする。

日本人は土地が好き

哀しいかな、私の住む市にある町が、住宅地の地価下落日本一となった。
知人はその地価下落日本一の場所からわずか1ブロックの所に住んでいる。
新築で家を建て、一生懸命に住宅ローンを支払い続けているが、購入当初より不動産の価値は下がり続け、
住宅ローンは金利を先払いするので、借金の元本はほとんど減っていない。

ゆとり返済の期間が終わって、支払額がどどーんと増えた知人もいる。
このご時世、右肩上がりで昇給できるわけもなく、結局はローンの組み直しで返済期間がえらく長くなった。

共稼ぎでマンションを買った奴はもっと悲惨な目にあった。
夫婦二人でローンを組んだが、亭主の方がリストラ、あげく病気になってローンは女房一人の肩にのしかかった。
別れたくても、住宅ローンの連帯保証人同士、子は鎹ならぬ、借金が鎹となっていて互いが人質同士である。

みんな死にものぐるいで不動産を買う、一生分の稼ぎを費やして、憑かれたように買う。
でも、失うときは一瞬だ。

しゃれた住宅のチラシを見て、これなら買えると思ったりするのだけれど、何十年も支払い続ける金利、不動産取得に関わる経費、
税金、チラシに書かれている金額の倍くらいの金額を支払う事になるのだ。
家を新築すれば、中身だって新調したくなるだろう、身を削るように無理をしてピカピカのお家を建てる。

不動産に関する仕事をしていた頃、ほとんど毎日色々な物件を見て回った。
住宅ローンが払えずに競売にかけられるケーキのように可愛らしい家、わずか数百万円の保証かぶりで借金のカタにとられる町工場、
兄弟間の争いの中で細切れにされた小さな土地、20数年間のローンを払い終えて、やっと名義変更できた家。

どんなに安くても、前の住人の生き霊が柱にしがみついていそうで、買いたいなという気にはなれなかった。
それでも土地は次から次へと、人の間を渡っていく。
日本人は土地が好き、何故か、減らない、燃えない、盗まれない、腐らない、といったところか。
土地しか信じるに足りるものがないからだろうか。

土地は、罪作りだと思う。

私が持っている土地は、親が残してくれた箸にも棒にもかからない、車も入れない山の中の原野である。
あまりに評価額が低くて、固定資産税もタダである、借金の担保にもならない、買い手もいない。
ほったらかしで年々ジャングルになっていく、もうすぐそこに雪が降る。
私の土地は何も生み出さないが、誰にも何の悪さもしない。

我が息子 ラーメン食うのも命がけ

らーめん一番



私の息子は化学調味料にアレルギーがあり、ある種の化学物質に過敏に反応し、ひどいときには寝込む事もある。

外食はおっかなびっくり、ファミレスはあらかたアウトである。

このアレルギーを医者から宣告されてからはファーストフードは一度も食べていない。

友達と同じ物が食べられないというのは、子供にとって寂しい事に違いないと思う。


できれば、子供が好んで食べるようなものは、安心な材料を使ってほしいと切望している。


外食はめったにしない我が家でありますが、たまに外で食事ができる機会があると、息子は大喜びをする。

今のところ、彼が食べて何ともないものの一つに、小●市の「一●」のラーメンがある。

息子は塩味が一番旨いと言っている、私もそう思う。


札幌にいた頃、ここのラーメンの味を求めて、ラーメン屋ジプシーになったが、一番近いなと思ったのは

「純●」、「桜●●」かな。

久しぶりに食べて、旨かったので画像をアップしてみました。


丸●の閉店投げ売りに神々の黄昏を見る

もうすぐ私の住む町から百貨店が消滅する。

不採算店舗という事で撤退するのだそうだ。

駅前には廃業したホテルがからっぽのまま、テナントが細々と商売をしている。

町がどんどんしぼんでいく。

人が歩いているのは観光スポットだけだ。


子供の頃、デパートへ連れて行って貰うのが嬉しかった。

普段着の洋服は商店街の店で買ったが、よそ行きの服は「丸●さん」で買って貰った。

買い物帰りにはお子様ランチを食べたり、地下食品売り場でちょっと高い肉を買ってすき焼きにしたり、

いつもよりちょっと高い刺身を買ったり、くるくる回るショーケースに満載されているキャンディの量り売りをねだったり、田舎の子供には、デパートへの買い物は小さなイベントだった。

昔は屋上にゲーム機があったり、10円玉を入れると動く乗り物があったりもした。

ケミカルな味の紙コップ入りのオレンジジュースの販売機が、どうしても自分の家にも欲しかった。


大人になってからは、子供の入学式のスーツを買ったり、どんどん小さくなっていく制服のシャツやズボンを買い足したり、仕事の昼休みにはじゃんけんで負けてデパ地下弁当を買い出しにいったりした。

ただ、建物がなくなるだけではなく、そこにあった楽しい記憶も、どんどん遠くなってしまう。


働いている人は一生懸命だ、私の小学校時代からの友人は、もう20年も丸●で洋服を売っている。

先の事はまだわからないと言っている。

そのうちに職安で会おうね、なんて笑っている。


企業の上が決めた事、でも、置き去りにされる方はたまったもんじゃない。

無くなるものが多すぎる。


今日、息子と一緒に量り売りのキャンディを沢山買った。




あなたも私もロバート.デ.ニーロ

昨夜までだましだまし使っていたマウスがとうとう臨終の時を迎え、レーザーセンサーマウスなるものを買った。
失業者には数千円でも結構痛い出費ではあるが、背に腹は代えられない。

昨日までのゴム製のトラックボールの感触に慣れていたせいなのか、
あまりに滑らかな動きにとまどう事、しきりである。
予期せぬ動きに腹立てつつ、慣れていくしかないのだろう。

ちょっとした震動でもマウスポインタがあっち行ったり、こっち行ったり、尻の定まらない奴で、性能が良すぎるのも考えものだ。

家電量販店でさんざんいじくり回してマウスを購入後、食料品を仕入れて、両手一杯の荷物を抱えてタクシー乗り場に向う、
我が家まで2~3メーターなので、タクシードライバーさんにはいつも「近くて申し訳ない」とエクスキューズを入れる。
今まで嫌な顔したドライバーさんは一人もいない、数百円の距離にもかかわらず、荷物を積むのを手伝ってくれる人も多い。
贅沢しているなと思いつつ、ついついタクシーを利用してしまう。
すごくありがたいと思っている。
昨今のガソリン高騰のあおりを受け、商売は厳しいんだろうと思う。

我が家の婆さまが病院通いの時に、いつも指名するドライバーさんがいる、
もう数十年のつきあいだというその人のお給料は、働いた時間で割って時間給に換算したら
北海道の最低賃金ぎりぎりのラインだという。

ビルメンテナンスの会社でお掃除のパートをしている奥様の方が時給が高い事になる。

「みんなぎりぎりのところで商売やってる」とは、彼の弁である。
そうに違いないと思う。

だんだん寒くなってくる、ことしの灯油はかなり高そうだ。
私も失業状態でいる事にどんどん不安になってくる。
みんなぎりぎりのところで生きている。


ストレスや不安は、人を追いつめ、時に信じられない行動をとらせる事がある。
昔観た、「タクシードライバー」という映画を思い出した。

この閉塞感漂う町で、そこいらじゅうでロバート.デ.ニーロがぎりぎりのところで生きている。
私も体を鍛えて、誰かの暗殺計画でも立てようか。

今日のBGMは尾藤イサオ「あしたのジョー」としよう、明日はどっちなんだ、一体。