5月6日。ドームでも、武道館でもなく、私は都はるみ
18時半から、衛星劇場で寅さん。京みやこと名前こそ1字変えたが、人気演歌歌手そのままの役で登場。人気絶頂の都はるみがいちばん大事なコンサートをスッポかしていいのか、という突っ込みはあるが(払い戻しのシーンもあり)。本当に都はるみが葛飾・柴又に現れたら、どうなるか。もしかしたら、いちばん脚本が早く書けたのではないか、と思うほど、物語は単純だった。ま、そんな理屈はどうでもいい。字幕付きはいいねえ。だって、歌も歌詞付きなんだもの。思わず歌ってしまう。寅さんというか、都はるみ物語のような作品だった。
「もりそばって、どんなカンジ?」「こんなカンジだよ」。私と子どものコミュニケーション
蕎麦屋にて。小学校・低学年と思われる男の子が母親に聞く。「もりそばって、どんなカンジ?」。可愛いでしょ。2回、聞いたが、説明しづらいのか、自分は何を注文するかで、頭がいっぱいなのか、答えない。ちょうど私は、もりそばを食べていたので「こんなカンジだよ」と見せた。母子ともども「ありがとうございます」。正確には私はイカ天がついた、イカ天せいろを食べていたのだが。でも、思った。小学生は、まだ、もりそば、知らないか。私が親と暮らしていたのは高校まで。夏に冷たいものといえば、冷麦を食べていたと思う。近くには蕎麦屋はなかったし。いまだったら、コンビニに行けば、もりそば、いなり付きのセットがある。初めて、もりそばを食べたのは、いくつのときだろう。高校生のような気がする。
78年の「人間の証明」は映画にはない妹(岸本加世子)がキーポイント。やはり、この話、好きだ
最近、岸本、見たな。寅さんだ。映画に妹は出てこないが、04年のフジのドラマには、やはり、妹(堀北真希)がキーポイントとなる。母親のアリバイを白状してしまう。今回の妹、岸本はもっと強烈な役。これは第1回から面白い。息絶え絶えでエレベーターに乗り込む被害者のジョニー・ヘイワードと同じエレベーターに乗ってしまう。これは考えたね。また、岸本はセリフとは別に「心の声」があるのだが、耳の悪い私には聞こえない。残念ながら、字幕なし。
棟居(むねすえ)は林隆三。対立する山路(と思ったら、なぜか草場だった)とのバトルはかなり激しい。殴り合いになりそうなほど。フジの山路は佐藤二朗さんだったので、半分、コミカル。まったく憎らしくない。映画でも、そんなに山路との対立はない。13話のドラマなので、映画にはない、どんなシーンが出てくるかが、楽しみ。映画の八杉とは違い、フジと同じ郡(こおり)。また、エンディングの歌をリリィが。リリィはフジでは郡恭子を脅迫する役で、自殺したあと、幽霊として出る(郡の錯覚だろうが)怖いシーンもあった。
それにしても、高峰三枝子さんのいろっぽいこと。この時代、こんなに豊満で、美しい女性はいなかった。言い切れる。稀有な存在。この人のベッドシーンって、たぶん、ないと思う。残念。お風呂に入るCМがぎりぎり。次回の予告では海外出張中に、夫に浮気されるシーンがあるが。逆であってほしかった。第3、4回は1週間後。1週間、待つのもいい。