~ぶらぶら江戸散歩~vol.105『大井どんたく』 | 文化家ブログ 「轍(わだち)」

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江戸開府より約400年。東京下町には、江戸の息吹が今なお息づいております。
身近な江戸をぶらぶら散歩。新富に生まれた私、中西聡。
八丁堀・日本橋を中心に、江戸の町のちょっとした情報をお届けいたします。

今回お邪魔しましたのは、大井町。それもお祭りに行っておりました!!
お祭りの名前は、『大井どんたく』。
「どんたく」と言えば、福岡県福岡市で毎年5月3日~4日に行われます博多どんたくが本家本元。

その発祥は、どうやら文禄4年(1595年)に遡るとの事。そもそもは、「恵比寿」「大黒」「福神」の三人の神様と稚児たちが博多の町中を回り、お祝いする博多松囃子(はかたまつばやし)に由来いたします。
今では、博多どんたくのお祭りの一部になってしまっておりますが、そもそもの発祥から考えますともう400年以上の歴史があるのですね~

「どんたく」の語源は、オランダ語の「zondag(ゾンダーク)」と言われております。
日曜日や休日を意味するこの言葉。戦国時代にも多くの通商を求めて、オランダ、ポルトガルから船がやって参りました。江戸時代に入りますと、徳川幕府は鎖国を敷きましたので、唯一の海外との窓口は長崎に置かれた出島。それも、オランダとの通商のみとなります。
九州では、こうしてオランダの文化や言語が当時から根付いてきた事を改めて感じます。

 

大井どんたく


さて、大井どんたくにお話を戻しましょう!!
こちらのお祭りは、本場の400年にはかないませんが、今年で62回を数えます。
昭和天皇が崩御された年を除いて毎年行われているとの事で、時代の流れが速い現代において、50年を超えるのは立派なお祭りではないでしょうか!!
毎年約4.5万人の人がこの2日間で、大井どんたくに来場いたします。

それもそのはず、大井町は、JR京浜東北線が止めるほか、りんかい線も通っております。
りんかい線は、大崎駅からはJR埼京線&川越線にも乗り入れております為、川越から新木場まで都心を縦断して移動する事が可能です。
たいへん交通アクセスには便利な駅。
私がお邪魔しました際には、雨にもかかわらず、たいへん多い人で賑わっておりました。

お祭りにはつきものの、屋台がならび、さらには国際友好フェアでは各国の各国の料理・物産・観光情報などの提供がされておりました。
ホテルビレッジと呼ばれるコーナーでは、品川区内のホテルによる飲食の提供。
さらには、駅前の広場に大きな舞台が組まれ、そこで音楽のパフォーマンスやら、ダンスコンテスト、プロレスやら、盆踊りが行われておりました。

 

舞台では色々な演目が


盆踊りには、お揃いの浴衣を来たグループが、日頃の成果の発表なのでしょう。
上手に踊っていらっしゃいました。
皆さん、手には団扇を。それも「ライオンキング」があしらわれた団扇を持って踊っておりました。

 

大井町ならではの団扇


そういえば、大井町の駅には、劇団四季の専用劇場「夏」がある事を思い出しました!!

大井どんたく、私も屋台で思わず、色々なものを買って出し物を見ておりましたが、子供から大人まで一日中遊べるイベントが盛りだくさんだな~と感じました!!

それでは、ぜひ皆様も、機会ありましたら、来年の「大井どんたく」をブラブラしてみてください!!



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