渋谷に、エドワード・ゴーリーさんの展覧会を見に行ってきました。
高密度なモノクロ線で、ジワジワと存在感を放つユニークな絵と、そこに添えられた不思議な言葉達に、とても引き込まれました。
ゴーリーさんの生み出す物語は、子供がどんどん不幸になっていったり、人が理不尽に死んだりするものばかりで、ゴーリーさんは何故みんなを不幸に!?
というシンプルな疑問もありつつ、
リアルな人生って、おとぎ話みたいに、起こること全てに明確な意味を見い出せるわけじゃないし、上手くいかない事ばかりだよねという共感もあり、、、
個人的にお気に入りだったのは、
「蒼い時」という絵本。
(展示室には、ゴーリーさんの作った絵本も沢山置いてあり、座って読むことが出来ました。)
2匹の犬に似た生き物が、
ページごとにゆるめの会話をしているのですが、ややドライで詩的な会話の内容も、可愛いような寂しいような絵も、全てが一見噛み合っていないようなチグハグで不思議な世界観なのですが、それでいて優しさと深さが漂っている絵本だなと感じました。
初めての松濤(しょうとう)美術館の雰囲気も良かったです。