先日行われた千代の国関の結婚披露宴に私もお招きいただいたので出席いたしました。
会場入口には千代の国関の奥様手作りの作品が展示されていました。
材料を全て100均で揃えることにこだわったそうで。
20代の女性らしい可愛らしさ溢れる演出に心が和みました。

2012年2月に行われた千代の国関の幕内昇進祝賀会と同じ会場で行われたのですが、中の仕切りを外してあの時よりだいぶ広い会場になっていました。
指定の席に座り周囲を見渡すと、九重部屋OBや九重部屋の裏方さん達、若い衆の代表2名が囲むテーブルと近く自分にとってはかなりの良席でした。


着席スタイルのパーティなので食事や同じテーブルの方々との会話に専念し、ゆっくり過ごそうと決めていましたが、九重部屋OBに挨拶をしに現役力士達がちょくちょく近くに来ていたり、ステージやビデオ放映も盛りだくさんで料理も次々と運ばれてくるので楽しい忙しさに見舞われていました。
近くに現役力士が来ても同じテーブルの人達は黙々と食事を続けていることが多かったのですが、なぜか千代翔馬関が来たときだけスマホを取り出して嬉しそうに撮影していました。 
氷の彫刻があると聞き、前菜を食べ終えたあと慌てて撮影に向かった作品。


会場内で流れた千代の国関の紹介ビデオに千代の国関が若い頃の写真が何枚も使われていたのですが、その中に自分達が写っているとニヤニヤしながら指差しする九重部屋OBの姿が見ていて楽しかったです。
千代の国関のお友達で元力士の方のビデオメッセージが流れると「あ~、いたねぇ。」と懐かしむ声も聞こえてきました。
奥様のお友達やあかつさんの楽しいステージで会場が盛り上がったあと、奥様がご両親へのお手紙を読み上げていたのですが、その時の関西弁がまた可愛らしくて良かったですね。

6年前、同じ会場で行われた幕内昇進祝賀会の帰り際、会場出口で千代の国関が皆さんに握手でお見送りをしてくれていたので「次は三賞を期待してます。」と声を掛けた記憶があります。
十両昇進から幕内昇進までは順調でしたので、そう時間をかけずに受賞できるだろうという気持ちから出た言葉だと思います。
あれから6年の間に当時は予想さえしなかったことが次々と起こりました。
その間も千代の国関を支え前向きに行動してきた奥様。
そのような奥様の姿も千代の国関を奮い立たせる要因になったことでしょうね。

披露宴が終わり帰り仕度をしていると、九重部屋の人達が囲むテーブルで元幕下力士の千代の眞こと千代の国関のお兄様が挨拶をする声が聞こえてきました。
凄く立派な姿でした。
現役時代はこちらが勝手に怖い印象を持っていて、唯一声を掛けられたのが断髪式で鋏を入れさせていただいた時でした。
会場出口に立ってお見送りをされていたので、あれから約5年半振りに声を掛けることができました。
丁寧に接していただいて嬉しかったです。
銀座線のホームにて。
会場最寄り駅のホームの壁面にもお相撲さんの姿が。

大阪は早くも春場所を前に盛り上がっていることでしょうね。
千代の国関と九重部屋の皆さんの活躍が楽しみです。
先日行われた毎年恒例の九重部屋のお餅つき。
今回も楽しませていただきました。

稽古場に入ると温かいちゃんこで迎えてくれました。

お餅は係の人に頼むとすぐに作ってくれました。
写真はあんこ、黒ごま、きなこ、のり、大根おろし、納豆の「全部のせ」です。
餅つき班お決まりのお化粧合戦。
千代翔馬関が千代丸関に仕掛けたのを皮切りに、あっという間に広まっていきました。
お化粧後の顔は千代大龍関が一番インパクトがありました。

盛り上げに一役買ったのが千代の天さん。
特にお母様とのパワフル餅つきには関取衆も大爆笑。
その後も「ヨイショー、ヨイショー!」と大きな掛け声で相撲部屋の餅つきらしい雰囲気にしてくれました。
仲が良さそうな関取衆と千代鳳さん、弟弟子と積極的にコミュニケーションを深めようとしていた千代嵐さん、お客さんを気遣う千代栄さん、千代大豪さん、真面目に作業に取り組む千代の海さん、千代大宝さん、千代大光さん、泥着がよく似合っていた新弟子さん…一人ひとりの行動が良い雰囲気を作っているように感じました。

九重親方のSNSによると、この日用意されたお餅はもち米200kg分、ちゃんこは400人分だそうで。

あまり姿を拝見できませんでしたが、調理場等で作業をしていた千代の勝さん、千代雷山さん、千代青梅さん、裏方さん達も大忙しだったことと思います。
皆さんのおかげでお腹も心も満たされ、幸せな一日を過ごすことができました。

2018年も変わらず九重部屋を応援していきたいと思います。


後編では幕下以下の力士について触れていきたいと思います。
先日、稽古見学もさせて頂いたのでその時の様子も文中に含めています。




千代栄:東幕下44枚目
幕下に昇進してからの期間が千代翔馬のそれを超えました。
しかし幕下10枚目台まで上がるとはね返されてしまう状態で、なかなか十両が見えてきません。
稽古中は千代鳳や千代翔馬が喝を入れ、親方からはアドバイスに加えて「そうすれば十両に上がれるから。」との声。
まだ周囲の期待は高いままのようですので、本人の気持ちが幕下上位の壁に屈しないことを願います。




千代雷山:東三段目19枚目
先場所の七番相撲で幕下最後の取組に登場。
阿炎と6連敗同士での対戦が組まれた所以でのことだったのですが、一段階上とも言える土俵上の雰囲気を経験することになりました。
この雰囲気を連日経験するようになると、向上心が一気に高まりそうですね。
千代の国とほぼ同期で、付け人の他に番付に差はありますが稽古相手にもなっていました。
関取と稽古していることを自信に場所に臨んでほしいものです。




千代の勝:東三段目28枚目
先場所は幕下まであと一歩の地位まで番付を上げ、BS放送で何番か取組が確認できました。
周囲が強敵揃いということもあり成績は2勝5敗でしたが、その2勝には幕下上位経験者から得た白星も含まれていました。
名古屋場所前に足を痛めたという情報が相撲中継で伝えられ、後半では土俵を降りる際に海人さんが心配して肩を貸しに来る場面がありました。
万全な状態で幕下への挑戦ができなかったのが残念に思いましたが、次のチャンスへ向けて状態を整えてほしいです。




千代嵐:東三段目34枚目
先場所の休場理由が気になります。
打上げには出ていましたし、夏合宿にも参加していたようなので新たに大きな怪我を負ったわけではなさそうですね。
先日の稽古ではタオルで千代の国や千代翔馬の汗を拭いたり泥を払う場面も。
5年前の新十両の際、後輩の千代桜に一度番付を抜かれたことが大きな飛躍の原動力になったと語っていましたが、この頃の負けん気が再び出てこないものかと思っているところです。




千代の海:東三段目94枚目
今年の春場所からずっとお休みしていましたが、夏合宿で稽古を再開したようです。
その際、北海道福島町の横綱記念館にて同町出身の先代の千代の海さんの展示も目にしたようで、復活が合宿に間に合って本当に良かったと思います。
先日の稽古では千代栄に勝つ場面もありましたので、幕下復帰での活躍も楽しみなところです。




千代青梅:西序二段13枚目
勝ち越せば三段目復帰です。
ちゃんこ長なので稽古場にいる時間はあまり長くないのですが、黙々と四股と腕立て伏せを続けている成果が出ているのか、番付は20代前半の頃より高い地位で推移しています。
先代の親方も打上げで勝ち越し金を渡す際、ちゃんこ番に重きを置きながらも頑張っていることを評価していました。
ちゃんこ長に加え先代の親方の付け人も担当していて「何でもできる子。」と褒められたことも。
部屋を陰で支える存在だと思いますが、取組でも誰かしらの声援が聞こえてくるので自己最高位更新を目標に表舞台での活躍も応援しています。




門倉:東序二段41枚目
先場所は序二段に昇進してから初めての勝ち越し。
5勝2敗の好成績で自己最高位を大きく更新。
前に出る場面が印象に残り、内容も充実していました。
稽古も元結が途中で何度も切れるほど頑張っており「そうま、いい当たりしてるよ。」と親方にも褒められていました。
土俵での稽古が終わっても親方の前で摺り足を繰り返し、みっちりと指導を受け、親方が丁寧に育てていこうとしている様子が伺えました。

錦城:西序ノ口26枚目
先場所の前相撲では、まだ一度も土俵の中での稽古をしていなかったにも関わらず、がむしゃらに突っ張って勝つ相撲がありました。
とにかく前に出ようという積極性がありそうですね。
先日の稽古では、稽古を終えたあとの礼をきっちりするようにと親方から指導されていました。
勉強の毎日。仲間の力士のマゲを結い直してあげられるようになっていました。

稽古見学をすると、稽古ができていない力士について余計な不安も抱えてしまうことがあってしばらく遠ざかっていたのですが、九重部屋独自の稽古スタイルを発見できて行って良かったと思っています。

九重部屋の皆さんの秋場所の健闘を祈っています!

秋場所の番付が発表されましたね。
千代翔馬の新入幕が決まり、新九重親方率いる九重部屋は明るいスタートを切ることになりました。

新番付が発表されると毎回Twitterで簡単な感想を書いているのですが、ふと過去の場所ではどんなことを書いたかな…と振り返りたくなることがあり、簡単に遡れるように今場所は(おそらく今後も)ブログにまとめることにしました。




千代鳳:西前頭4枚目
部屋頭が幕内でも上の方にいるとやはり嬉しいですね。
昨年の春場所、三賞が懸かった一番で負傷して夏場所は初日だけ出たものの休んだ方がいいと判断して休場…この場所以来の前頭4枚目です。
3場所連続勝ち越し中ですから三役復帰への期待も膨らみます。

千代の国:東前頭6枚目
4年半振りの自己最高位更新。
これでやっと新たな目標への挑戦ができますね。
巡業はお休みでしたが夏合宿には後半から参加したようです。
幕内に返り咲き、更に自己最高位で輝く姿は怪我で番付を落としている力士への励みにもなりそうですね。




千代翔馬:西前頭12枚目
祝☆新入幕。
幕下には丸4年以上いましたが十両は4場所で通過。
相撲雑誌のインタビューを読むと、解説でたびたび親方衆に言われている部分を本人もこれからの課題だと認識しているのが分かります。
数ヶ月前、まだ幕内の力はないと相撲誌で述べていましたが、いざ新入幕が決まると会見では満面の笑みを浮かべていました。

千代大龍:西十両4枚目
2年前の夏場所では3日連続結びで相撲を取ることもありました。
自分の取組前に千代鳳が上位力士に勝つ様子を見て、大いに刺激になったと語る日も。
この頃から番付を大きく落とし、今場所はずっと下にいた力士の背中を見る側になりました。
今の状況が、あの日の刺激を再び感じられる地位への大きなバネとなるか注目したいです。




千代丸:東十両5枚目
十両下位まで番付を落としていましたが、先場所の好成績により幕内復帰を目指せそうな地位に戻ってきました。
先場所みたいに手足お腹を武器に前に出る相撲が見たいですね。
以前、情報番組の千代丸たん特集で先代の親方が「相撲で人気にならないとダメ。」と語っていた時がありました。
先場所を皮切りに新千代丸たんブームが訪れるかな?

千代皇:西十両8枚目
2年前の九州場所で休場を初体験して以来、十両の下半分をゆるやかに上下移動している様子です。
コツコツ頑張っていきたいと相撲雑誌で語っていた千代皇。
ゆるやかペースで幕内に到達する日を気長に待ち望むのもいいかもしれません。
夏合宿序盤は唯一の関取参加者としてメディアの取材にも対応していました。






後編に続きます。