今年も夏場所後に台東区谷中の玉林寺にて千代の富士像建立記念イベントが行われました。


イベント開始前のこと。
運営テント内のテーブルに並べられた九重グッズのひとつである、千代の富士DVDマガジンを手に取り中身に夢中になる関取の姿が。
将来、親方のように現役時代の記録本が出版されるくらいの名力士に育つといいなあ。


九重親方と玉林寺の代表の方からの挨拶からスタート。
親方はお元気そうで(特にお口が)、ちゃんこを食べる為のテーブルとテーブルの間隔にこだわったりと、運営スタッフの方々に次から次に指示を出していました。
スタッフの方々は大変そうだったけれど、それだけ親方はこのイベントには思い入れがあるのかな。


海人さんの太鼓打ち分け披露。
2015年の九重親方還暦土俵入り以来1年振りに聞きました。
晃之助さんによる解説付きで、花相撲と同じく三種類披露してくれます。
バチの動きがよく見られて良かったです。


まげ結い実演は毎度お馴染みのこのコンビ、床九さんに千代皇。
奥で九重親方も見学中。


千代皇の髪がゴッソリ抜けてしまったように見えますが、この櫛は「すき櫛」といって、もともと髪の毛のようなものを根元に絡ませてある特別な櫛だそうです。
この櫛ですくことで頭に浮いている埃やフケが綺麗に取れるのだとか。
髪の毛を頻繁に洗えないお相撲さんも、この櫛のおかげでスッキリできるそうです。


塩ちゃんこの給仕は佐ノ山親方・千代嵐ペアと千代栄・門倉そうまくんペアが担当。
佐ノ山親方はこのイベント初参加!
ちゃんこ場とちゃんこ屋台の間を千代の勝が何度も往復して鍋の追加分を運んでいました。


九重部屋のイベントで振る舞われるのは毎回塩ちゃんこ。
多くの人が食べるからシンプルな塩ちゃんこが一番適しているのかな。


2015年から始まった九重部屋グッズと玉林寺グッズが賞品の抽選会の様子。
関取衆が交代で当選番号を引いていました。

1等賞は関取衆6名のサインが書かれた色紙×5名様分。
ちゃんこの列に並んでいる途中だったり、ちゃんこを食べるのに夢中で気付かなかったのか、番号を呼ばれても出てこない人が目立ちました。


九重親方と関取衆で、4月に起きた熊本地震の募金活動も行われていました。
協力してくれた人には記念撮影のお礼がなされていました。


千代鳳と千代皇が、千代の富士像を挟むような位置で会話をしていたので写真を撮影させてもらいました。

玉林寺の代表の方による締めの挨拶でイベントは無事終了。
ちゃんこの後片付けを始める幕下以下の力士たち。
関取衆はファンサービス班と片付け班に自然に分かれた様子で、千代翔馬と千代の国が運営スタッフ側の後片付けを手伝っていました。

運営テントの屋根に貼られた貼り紙を剥がしたり、販売されていた九重グッズを箱にしまってスタッフさんの車に運んであげたり。
背の高さと力が土俵の外でも活躍。


ちゃんこ番は千代雷山、千代の勝、千代青梅。
建物内のちゃんこ場にずっとこもっている為、このイベントではほとんど姿が確認できません。
撮影した写真の中に片付けをしている様子が写っていたので、その部分を切り取り彼らの活躍も称えて載せておきます。

以上です。
夏場所の回想がまだでしたね。名古屋場所前に書けるかな…。
千秋楽。九重部屋の幕下以下では2名の力士の取組が組まれました。
会場近くのcafespace BUZZというカフェでカフェラテを買って応援に向かいます。


まずは春場所中に16歳のお誕生日を迎えた門倉そうまくん。
初めての大阪宿舎生活はいかがなものだったでしょうか。
名古屋や福岡の宿舎と比べて会場まで遠い印象があったようですが、公共交通機関を使う場合は福岡の宿舎より行きやすかったのではないかなと思っています。


四股も軸足がまっすぐに伸びていてきれいですね。
2014年冬休み中の体験入門でも佐ノ山親方に四股がうまいと褒められていました。


既に負け越しが決まってはいましたが、それを感じさせないほど力強い相撲で身長差のある力士を寄り切りました。
いつも親方に注意されている点を反省しつつも手応えある勝利で場所を締めくくり、打上げでも良い笑顔を見せてくれていました。


続いてはこの春場所で土俵生活丸12年が経った、ちゃんこ長の千代青梅が登場。
2年前、10年を要して三段目の座と四股名を手に入れた時は、大相撲ファンとして新たな喜びを得ることができました。
それは長く応援してきた力士が自身にとっての目標の一つを手に入れた瞬間の喜びです。
手に入りそうで入らなかった期間が3年程ありましたから、本人も達成感に満ち溢れていたことでしょう。
九重部屋は三段目に昇進して初めて四股名に改名できるので、早い人は入門から1年かからず、長くても3~5年程で本名から改名している印象でしたが、10年以上経過してから改名する力士は千代青梅が初めてではないかと思います。
とは言え四股名が名乗れないまま辞めていく力士も多数いましたから、とても立派なことだと思っています。



序二段33枚目に落ちていたこの場所は、2連敗後4連勝で七番相撲を前に勝ち越しを決めていました。
5勝目をあげれば三段目への復帰はほぼ確実でしたが残念ながら黒星でした。
廻しを引けず小手に振ったところ、相手を呼び込む形になり寄り切られてしまいました。


「しまった~。」という心の声が聞こえてきそうな表情を一瞬だけ見せていました。
自ら九重部屋に出向いて入門を申し出た度胸の持ち主。
内に秘められた強さが相撲にも出てくる瞬間を楽しみに、今後も応援し続けたいと思います。
取組後、東の売店前で後援会の方に「来場所も頑張ってね!」と励まされると、爽やかな笑顔を見せていました。

その東の売店で以前から気になっていたデザインの手ぬぐいを見ていると、店員さんが「こちらで(手ぬぐいを)広げた状態のものを見られますよ。」と案内してくださいました。
その店員さんは手ぬぐいのデザインを担当された杉岡みどりさんご本人で、手ぬぐいを購入するとカウンターの内側から出てきて手渡してくれました。
同じデザインのTシャツも出ているので今度はこちらも購入しようと思います。


お昼は呼出しの重夫さん行きつけの「松新」というお蕎麦屋さんで松新そばを食べてきました。
魚のニシン、とろろ、卵黄がお蕎麦の上に添えられていました。
隣の席である呼出しさんが食べていた天ぷら蕎麦がおいしそうで、そちらにすれば良かったかなと思いつつ、繁盛店の味を堪能してきました。
ちなみに重夫さんはカツ丼ばかり注文している模様。

会場に戻って通路を歩いていると呼出しの重夫さんにお会いしました。
初場所では姿をお見かけするも、呼出し仲間と談笑していたりで遠巻きに見ることしかできなかったのですが、松新効果が出たのか久しぶりに歩いているだけの重夫さんにお会いすることができました。


十両土俵入り。やはり前方を歩く力士との間にたっぷり空間を設ける千代翔馬。



千代の国は上手投げで元気よく9勝目。
写真だけ見ると左腕の力のみで相手を投げ飛ばしているかのように見えますが、左足で相手の右足を跳ね上げていたようです。
最近は体に負担がかからないようにする為か、怪力に委ねた豪快な相撲を封印しているかのように感じていたので、豪快な投げに驚くお客さんの反応が懐かしく感じました。


千秋楽を7勝7敗で迎えた千代丸は必死の土俵。
立合い後、遠藤を土俵際まで追い詰め勝ち越しが見えてきたところでしたが、さすがに遠藤はそう簡単には土俵を割りませんでした。


遠藤を土俵際に追い詰めた瞬間に後ろに回り込まれ、形成が逆転。
写真の体勢で土俵上を走り回り、そのまま土俵下へ倒れていきました。
送り倒しで遠藤が勝ち、千代丸は負け越してしまいました。



千代皇も7勝7敗の千秋楽。
4連勝スタート後に取材を受けた際、自身の連敗癖を気に掛けているようなことを話していましたが、嫌な予感は見事に的中してしまいました。
後半戦はここ最近と同様に勝ち越しも負け越しも見え隠れするモヤモヤとした雰囲気に…。

しかし千秋楽は心配を吹き飛ばすような前に出る相撲で勝ち越しを決めました。
膝もすっかり良くなって充実した稽古ができるようになったと聞きます。
土俵上では探しものが見つからないような困り顔をしている状態が多い千代皇ですが、勝ち越しを決めた直後に珍しく?気迫溢れる表情を見ることができました。


千代翔馬は体重180kgを超える富士東を出し投げで振り回し11勝目。
初場所のどすこいFMで千代暴馬(ちよぼうま)と呼ばれていましたが、まさにその名がふさわしく感じる内容でした。
幕下の頃から相撲が粗く大きな怪我をしかねないと解説の親方衆からよく言われてきた千代翔馬ですが、春場所の中継では相撲が丁寧になってきたと話す親方もいました。
自己最高位ながら大勝できたのはこの相撲の改善からかどうかは分かりませんが、稽古熱心な力士の努力が番付に反映されることはとても嬉しいことですね。
部屋の下の力士達の励みにもなることでしょう。


全く元気がなく十両陥落も覚悟せざるを得ない成績の千代大龍。
しかし千秋楽で突然何かが千代大龍に舞い降りてきたような、十四日目までの千代大龍からは想像できない相撲を取りました。
立合いの瞬間から相手が何もできないまま飛んで行ってしまった力強い相撲です。
この白星のおかげで夏場所の幕内残留が決まりました。
やはり最後まで諦めないことが大事ですね。


春場所は12人出場して9人が勝ち越し。
帰京する日に大阪グルメの締めとして再度「松新」を訪れカツ丼を食べたのですが、その際にお店のお母さんに九重部屋の成績のことを話したところ大変驚かれていました。

夏場所開催前に何とか春場所を振り返ることができました。
夏場所も怪我なく良い相撲が取れることを願っています。
九重部屋の大阪宿舎最寄り駅から御堂筋線でなんば駅まで移動。
駅内にあるCafe de Cleverというカフェでビターオーレという苦めのカフェオレを買って会場へ向かいました。

しばらく取組を見ていると駒司さんに大きな声援が。
会場に漂う独特の雰囲気でこれが最後の一番だと知りました。



押し出しで有終の美を飾り、顔をゆがめながら勝ち名乗りを受ける駒司さん。
ベテラン力士2名も控えから見守っておりました。


大露羅さんの相手は現役最年長力士の華吹さん。
土俵から少し足を浮かす程度の四股に年齢を感じずにはいられませんでしたが、40代半ばにして三段目で相撲を取れていることが不思議でたまりません。
華吹さんよりずっと若い力士達が三段目を目指して一生懸命な姿を見ていると尚更そう感じてしまいます。


ベテランタイムの後は先日22歳のお誕生日を迎えた千代の勝が登場。
春場所はまだ負け越しなしの験がいい場所。
2年前には序二段優勝も果たしました。


相手の頬肉を押し上げるほど頭と腰を低くした体勢を保っていますが、前廻しが取れず苦戦していました。


叩き込みで敗れてしまいました。
全身の力を出し切ったのか、数秒間仰向けに倒れていました。


続いては片男波部屋のホープ、玉金剛が登場。
片男波部屋ファンの方のお話によると、玉金剛が入門してから初となる大相撲名鑑(大相撲ジャーナル平成26年夏場所展望号付録)における片男波親方の表情が大変素晴らしいのだとか。
期待の星の入門に親方もホッとひと安心したのでしょうね。
入門して3年目の現在、幕下昇進も果たし期待に応えている様子。


片男波親方が見守る中、見事に押し出しで勝利。
親方も心の中で再びあの表情を浮かべていることでしょう。

ちなみに玉金剛は昨年秋場所まで九重部屋にいた田岡氏と生年月日が同じです。


幕下に入り千代栄が登場。
4年近く共に幕下で稽古も一緒にしてきた千代翔馬がこの一年で大出世。
今年は千代栄にも同じ現象が起きてほしいところであります。


3勝3敗で迎えた七番相撲に小手投げで勝ち、勝ち越しを決めました。
この勝ち越しが大出世の入り口だと思って夏場所以降の活躍を願います。


十両土俵入り。
千代皇と千代翔馬の間に変な空間ができていました。


千代翔馬が変わった歩き方をしているように見えました。
土俵の内側と外側と交互に化粧廻しの正面が見えるような歩き方でした。



幕下上位五番から宇良と大輝の一番です。
幕下2枚目の宇良は掬い投げで6勝目をあげ夏場所での新十両を確実にしました。
※場所後に正式に十両昇進が発表されました。



千代の国は朝稽古後の宣言通り、この日の白星で勝ち越しを決めました。
攻めて攻めて相手が逃れることに必死で余裕がなくなってきたところでの叩き込みでした。

この日の席は通路側から2番目の席。
そしてその通路側の席には十両後半を過ぎても誰も来ず、このまま誰も来なければ快適だな~と思っていました。
しかしそんなはずはなく、十両最後の一番の仕切り中に缶ビールを片手に持った外国人の男性がやってきました。
男性が着席して数秒後、床に置いた缶ビールが倒れ足元にビールが広がってきました。
途端に居心地が悪くなったことと、この日のテレビ中継の解説が九重親方だったこともあり、中入り後の休み時間に最後尾まで移動し、そこで千代大龍の取組まで見たあと残りはホテルで中継を見ることにしました。



千代鳳もこの日勝って勝ち越しを決めました。
土俵際の寄りに玉鷲も粘りに粘り、うっちゃりを仕掛けてきたので最後は両者倒れる形に。
千代鳳の重い腰が効いていたのか寄り倒しで勝ちになりました。

千秋楽の模様も書けたら書きます。
人生3度目の春場所に今年も行くことができました。

3月中は連日の残業で大相撲中継の録画チェックがなかなかできず、前半戦は九重部屋の力士の成績を確認するのみ、という日もありました。
後半戦になると録画容量の問題もあり明け方までついつい見てしまう日も…。


終盤三日間にあたる日には仕事も落ち着いてきて平日のお休みを取ることもでき、十三日目の午後には大阪・難波に到着していました。
予定では始発に乗って序二段には間に合わせる計画だったのですが、九重部屋の力士は三段目からだしもうちょっとゆっくりでも大丈夫と油断したところ、だいぶ出遅れてしまうことに。

会場に着いた頃には満員状態で席にたどり着くのは困難だと判断し、地下の食堂でたこ焼きを食べながら食堂に置いてあるモニターで相撲観戦していました。
モニターにはNHKの中継ではなくインターネットの配信映像が流れています。

たこ焼きは皮とソースが好きな人向けのシンプルなものでした。
かつお節もネギも載っていなくて、ソースが皮に染み込んだ黒いたこ焼きです。

昨年同時刻頃にはここに北の湖理事長の姿が…。
人がほとんどいない幕内の時間帯の食堂で、同じモニターを前にしての相撲観戦でありました。
他の数人のお客さんも理事長には気付きつつ静かに相撲観戦を続けるという雰囲気が良かったです。


本格的な相撲活動は十四日目からということで、翌朝は早起きして朝稽古見学。
昨年8月の北海道合宿以来の朝稽古見学です。

もう十四日目ということもあるのか、皆さんぶつかり稽古と立合いの確認のみ。
門倉そうまくんが土俵の中に入って稽古をする姿を初めて見られたのは良かったですね。
千代の勝の胸に何度もぶつかっていました。
去年は千代疾風と田岡で同様のことを行っていたなとしみじみ思いました。

申し合いや三番稽古がなかったとは言え、佐ノ山親方は四股やテッポウに励む力士を見て何か気付くことがあるとアドバイスをしている様子でした。
この日取組が組まれていた千代の勝には、時間がないなら早めに稽古を上がった方がいいと場所入りの支度を促す場面も。

親方が力士の次に気に掛けている様子だったのが上がり座敷の壁に貼られていた大量の紙。
大阪宿舎暮らしも一ヶ月が過ぎ、紙を留めているテープの粘着が弱まり剥がれかけているものや傾いているものが何枚か見られました。
親方が自ら貼り直していましたが、湿気で思うように貼れないことが心残りな様子でした。


昨年も十四日目に朝稽古を見させていただいたのですが、序二段の力士の取組があった為、稽古終了と共に会場へ向かいました。
今年は時間に余裕があったので、稽古後の力士の様子も見てみました。

千代翔馬は知り合いと見られるおじ様方に囲まれ談笑。
お客様がいらしていたのか、奥の方にいた千代大龍はマネージャーさんに呼ばれ手形を持って表に出てきました。


千代丸は宿舎がある神社にお散歩に来ていたと見られる若いお母さん達に囲まれ赤ちゃんの抱っこと写真撮影を頼まれていました。
全く泣き止まない赤ちゃんの相手も慣れたものでした。

千代鳳、千代の国、千代皇は横に並んで座りお喋り。
3人の成績はこの時点で7勝6敗。(千代丸も。)
しばらくして中へ入ろうと立ち上がった際に千代の国が「さあ、今日勝って勝ち越しだ。みんなもだよね。」と2人に(千代丸にも?)元気に話していました。
(う、うん)と心の中で返事をしているかのようにニヤニヤする2人。

結局、この時の元気の良さの違いが成績にも反映されているような結果になりました。
千代丸もこの会話の中に加わっていたらなあと思ってしまったり…。


朝10時近くになり、そろそろ難波に向かうことにしました。
千代の勝の場所入り用身支度も整ったかな?

本場所の様子はまた今度書きます。
初日に続き二日目も国技館で観戦しました。
九重部屋の幕下以下の力士7名中5名の取組があるので大忙しでありました。

自宅から国技館に来る途中で冷えた体を温める暇もなく、門倉そうまくんタイムがやってきました。


今場所からマゲを結い始めました。
胸を張って土俵上に立ちます。
相手は玉ノ井部屋の須賀。


出足を相手に封じられて、前に出られないように見えます。
もっと低い姿勢で当たれたら良かったかな?と写真を見る分には思えますが、立合いの一瞬を成功させるのは難しいのでしょうね。
押し出しで敗れてしまいました。


峰崎部屋の光源治と琴眞鍋の取組。
光源治は見てのとおり細身で体重80kgに満たない軽量力士。
昨年、九重部屋の力士とも対戦がありましたが、光源治は立合いの出足が早く一気に持っていかれてしまいました。
相手を攻めている瞬間が撮れましたが、結果は押し出しで敗れました。


気分転換に外へ出ると、同じく峰崎部屋の十両格行司・木村光之助さんと三段目の満津田さんが場所入りするところでした。
しばらく力士達の場所入り風景を眺めていると、近くにいた人々に館内からやって来た一人の男性が「おーい、千代嵐の取組はじまるよ。」とお知らせしていたので慌てて館内に戻ることにしました。


千代嵐は昨年夏場所の四番相撲以来の本場所の土俵。
相手はこの場所で引退した藤島部屋の武誠山。
佐ノ山親方がしっかり見守る中、一方的に攻めて寄り切りで昨年春場所以来の勝ち名乗りを受けました。


どっしりとした重量感と張りのある体は健在。
昨年の夏合宿から土俵上での稽古はできている様子だったので、休場がここまで長引くとは思っていませんでした。
初日に膝を負傷して取り続けていたら、その場所は6勝1敗だったものの結局悪化してしまったという過去があるので、長い目で見たら休む時は休む方針が良いのでしょうね。


続いて千代青梅が登場。
控えに座るなり佐ノ山親方が話し掛けていました。


相手は巡業時のマメなブログ更新に定評がある寺尾海。
じっくりと顔を見つめる千代青梅。
「千代青梅~!」と、まるで御岳山(青梅市にある山)の頂上から叫んでいるかのような野太い声援が館内に響いていました。


そして結果は…相手に深く差されてほとんど攻めることができず負けてしまいました。
気合いが入った表情から悔しさと悲しみが入り混じった表情に一変します。


三段目に入り千代の勝が登場。
相手の指が目や鼻に入ってしまいそうな状況です。
相手の体で隠れている右腕がどうなったかというと…。


しっかりと相手の体を捉え勝利へと導きました。
長身の藤の海に結び目に近いところを取られていたのですが、藤の海は千代の勝が低い姿勢で踏ん張っている間に疲れてしまったのか廻しが手から離れてしまっていました。


鼻に相手の指が入ったのか、何度も鼻を押さえながら自分の位置に戻ってきた千代の勝。
藤の海の廻しの状態からも熱戦だったことが伝わるかと思います。


「武蔵丸のおい」こと武蔵国。
かつてBS放送の常連力士だった香富士にすくい投げで勝利。


相撲博士こと大神風。
どっしりと低い姿勢で独特な四股を踏んでいました。
改名歴が多いことでも知られている力士で、千代青梅と同期です。


千代の海はこの日が23歳のお誕生日でした。
ひとつ年齢を重ねても勢いはそのままに、相手に攻める隙を与えず突っ走ります。


大学・部屋の先輩にも見られるような叩き込みが決まりました。

ひたすら幕下の相撲を見続けて十両タイムに突入。


千代翔馬が入場してきました。
初日の入り待ち時は門倉そうまくんが付いているのを確認しましたが、二日目の花道奥担当の付け人は千代栄でした。
幕下の中継時に紹介されていましたが、その日の割によって付け人業務の役割分担を決めているとのことでした。


十両最初の一番に千代の国が登場。
相手の出羽疾風に逆転の投げを打たれて負けてしまいました。
海人さんが水桶を避難させるほどの激しさでしたが、プロのカメラマンはさすがに冷静ですね。
あの角度からどのような写真が撮れたのか気になります。


千代翔馬は叩いたことで相手の天風の押しをまともに受けることになり、土俵外へ飛んで行ってしまいました。


土俵を目一杯使い激しく動き回る使う千代翔馬や千代の国とは対照的に、自分の形を作り前に出るという基本に沿った相撲を得意とする千代皇。
右四つのこの体勢になると怪力が炸裂します。


突きや叩きのイメージが強い千代大龍ですが、叩いた勢いで廻しに手がかかり決まり手が上手投げになることもあります。


恵之助さんと重夫さんがすれ違った写真で締め!

2月6日から書き始めて思いのほか時間がかかりました。
春場所までにまた書けたら書きます。

2月6日ブログの日記念スタンプ

ブログの日スタンプ