彼と彼の梅雨明け・14 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想書庫です

 

苦手な方はお気を付けください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んん

 

んん

 

んん

 

 

かわいい歌が聴こえる

 

 

ひらひら

 

 

小さな布が舞った

 

 

ふわふわ

 

 

白い桃が浮いている

 

 

ぷらぷら

 

 

バナナが実っている

 

 

 

誰が歌っているのだろう

 

布はなぜ舞ったのだろう

 

桃はなぜ白いのだろう

 

バナナはなぜ目の前で揺れているのだろう

 

 

音がプツリと途切れて、映像がプツリと途切れる

 

 

混乱している?

 

いや、落ち着いている

 

落ち着いている?

 

いや、ヨダレが止まらない

 

そうだ、バナナが美味しそうだからだ

 

どうしようもなく美味しそうで、どうしようもなく食べたくて、首に力を入れて浮かせば、唇を尖らせれば、届く、もう少しで蜜の滴るバナナに届く

 

あーん

 

ぱく

 

あぁ、ほらね、やっぱり美味しい

 

 

「智!」

 

「食べたい」

 

「動いたらダメっ!」

 

 

なんでダメなの?

 

なんで…ダメ…なんだっけ?

 

 

ふわふわ

 

また白い桃が浮いている

 

桃もすごく美味しそうだ

 

バナナはダメだったけど、桃ならいいのかもしれない

 

食べちゃおうかな

 

…あれ?

 

違う

 

これは、お尻だ

 

ニノのお尻だ

 

そうか、さっきのバナナもニノのだったのか

 

それは美味しいに決まってるね

 

 

ニノ?

 

どうしたの?

 

なんで悲しそうな顔してるの?

 

今すぐ抱きしめたいのに、動いちゃダメって言われてしまう

 

理由は分からない

 

でも、ニノがダメって言うなら動きたくない

 

その水を飲んだほうがいいんだ?

 

俺は動けないから、ニノがやって

 

 

ニノの身体が近付いてくる

 

ニノの顔が近付いてくる

 

ニノの唇が、俺の唇に、触れる

 

 

ニノとのキスはいつでも気持ちいいけど、このキスは…なんだろう、気持ちいいだけのキスじゃない

 

柔らかくて、優しくて、なぜか…心配…?されているみたいだ

 

 

慎重に触れていた唇が離れてしまう

 

 

「もっと」

 

 

ニノを感じたい

 

 

「もっと」

 

 

ニノに触れていたい

 

 

水分じゃなくて、ニノが欲しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく