彼と彼の梅雨明け・19 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想書庫です

 

苦手な方はお気を付けください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐー

 

自分の腹が鳴る音で目が覚めた

 

 

「あー…よく寝た…こんなにぐっすり寝たのいつぶりだろ」

 

 

ぐー

 

すぐ近くのお腹からも同じ音が聞こえた

 

 

「俺もこんなにぐっすり寝たの久し振りかもしれない…うわー、頭がすっごいすっきりしてる」

 

「ほんと?」

 

「うん、視界もくっきりはっきりしてるー」

 

「そっか…よかった」

 

 

やっぱり疲れていたのも原因の一つだったんだよね

 

ゆっくり寝かせてあげられてよかった

 

 

「ご飯、用意しますね」

 

 

きっと食欲も戻ってきてるはず

 

ベッドから降りようと身体を起こすと、後ろから大野さんが絡み付いてきた

 

 

「ねぇ、ニノ」

 

「なにかリクエストはありますか?」

 

 

栄養があって、手軽に食べられるものがいいな

 

 

「ニノがいいな」

 

「はい?」

 

「ニノが食べたい」

 

「大野さんもお腹鳴ってたじゃないですか」

 

「食べたい、食べたい、ニノが食べたいよぉ」

 

「ちょっと、ちょっ…」

 

 

うなじと耳を甘噛みされた

 

 

「あっ」

 

 

優しい手が素肌を這うと、腹の虫はどこかに飛んで行ってしまったように静かになった

 

 

「桃もバナナも食べたくて食べたくて堪らなかった」

 

「も…ももと…ば…なな…?」

 

 

連休中は何が起きてもいいように食料を買いだめしてあるけど、桃とバナナは用意していない

 

スーパーで買ってこないと食べさせてあげられない

 

 

「じゃあ…あっ…すぐ…んっ…買ってきま…わぁっ」

 

 

もう一度立ち上がろうとした身体はころんと倒されて、かぱっと足が開かされる

 

 

「この桃と、このバナナが食べたい」

 

 

優しく這っていた手は、まるで果物を探すように身体の節を行ったり来たりしている

 

 

「ど、どこに桃とバナナが…?」

 

「ここと、ここ」

 

「ひっ…」

 

 

両手が尻の下に差し込まれた

 

 

「あっ」

 

 

完熟度を確かめるようにむにむにと揉まれる

 

そして「えーいっ」と持ち上げたと思ったら、そこに歯が立てられた

 

 

「ひゃあっ」

 

「んーっ おいしっ」

 

「ま、まさか、それを桃って言うつもりじゃ…」

 

「うん、浮いてたの、白い桃、ニノの白桃」

 

 

…浮いてた?

 

いや、その前に、尻が桃だとしたらバナナって…

 

 

「こっちも、いただきまーすっ」

 

「それバナナじゃなっ…」

 

 

止める間もなくバナナと称されるモノに食い付かれてしまう

 

 

「はぁあっ」

 

 

突き抜ける刺激に背骨が硬直する

 

 

「んんーっ こっちもおいしっ」

 

 

赤い舌が唇をぺろりと舐めて、もっと食べたーいと無邪気に言ったと思ったら、大野さんは桃とバナナを交互にむしゃむしゃと楽しそうに食した

 

実が成っているらしい本体は桃じゃないっバナナじゃないっと必死に訴えるも、あっと言う間に完食されてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく