G線上のアリア 7 | ユンジェとトンと私

ユンジェとトンと私

奇跡の5人の中から生まれた
もう一つの奇跡の花 ユンジェ
윤재곁에있을거야

 

気が付けはもう1年くらい更新してなかったです滝汗
連載をはじめた頃、まさかチャンミンが我が子を抱く日がくるとは思ってもなかったのに驚き時がたつのが早すぎるぜ・・・←お前の更新が遅すぎるぜ・・
ドラマを軸に作ってましたがもうこうなったらほぼオリジナルでいきますー(内容忘れw)
一から構成だー!
いつもありがとうございますーウインク
 
あ!それとアメンバー申請してくださった方!すみません!もう期限すぎて消えてしまってると思うのでまたよければ新たに申請してくださいねー指差し
 

 

 

 

 

「わーかわいいなー」

 

チャンミンはガラス越しから赤ちゃんを眺めた。

 

「ね!オンマ!うちの子が一番かわいいね!!」

 

「何?もう叔父バカ?」

 

後ろで見ていた両親とミスンがチャンミンを見ながら笑った。

 

「本当の事を言ってるだけだよ!贔屓目じゃなくてうちの子が一番かわいい!こんなかわいい子見たことないよ!」

 

(今までピンと来なかったけど、いざこうして姿を見たらなんて愛おしいんだろうー自分の子供だったらもっとかわいいだろうなー)

 

「あれ?ヒョンは?」

 

「今日休みだったんだけどユノしかわからない案件があるらしく会社へ行ったわ。また戻って来るみたいだけど」

 

ミスンが答えた。

 

チャンミンはここに来る間なんて言い訳しようかとずっと考えていたのでユノと顔合わせないですむと事に少しホッとした。

 

「ユノもさっきまでずっとここに座って赤ちゃん飽きることなく眺めてたわ」

 

「へー。なんだからしくないな~。だけどわかる。俺もずっと眺めていたい。かわいいんだもん」

 

「じゃー私達は帰るわよ。チャンミンもあまり長居しないように、ミスンも産後で安静にしなきゃ行けないからね」

 

「じゃ俺も帰らなくちゃ、」

 

「チャンミンさっき来たばかりじゃない。もう少ししたら授乳の時間だから、それまでいてくれていいわよ」

 

玄関まで送ると言うミスンにここでいいからと言って両親達は帰っていった。

 

「ヌナ、横座る?」

「大丈夫。立っている方が楽だから」

 

ミスンと二人きりになるのは初めてでチャンミンは少し気まずかった。

 

「チャンミンありがとう。そんなに喜んでくれるとは思わなかったわ。私ずっと嫌われてると思ってたから… そうよね いきなり やってきて お腹に子供ができたから結婚しますとか、順番が違うよね 」

 

「ヌナ、 そんなこと思ってない よ!出来ちゃっ、あ、授かり婚なんて今時珍しいことじゃないし、僕 人見知りが激しくて・・・ヌナにそんな風に思わせていたなんて、本当にごめんなさい」

 

ユノにも聞かされていたが自分の態度がここまでミスンに悲しい思いをさせていたとは思ってなかった。

「ミスンヌナはいい人だと思う。親とも仲いいし、何よりも明るいのでミスンヌナが一人いるだけで家の中がパッと明るくなる。本当感謝してます」

 

(俺までミスンヌナを好きになったらジェジュンがかわいそうだから・・俺だけは最後までジェジュンの味方でいたい)

 

「ありがとう。チャンミン。この子は私達の縁を繋いでくれたわ。ユノともこれでやっと家族になれた気がする…」

 

「え、」

 

ふふ、と微笑んだミスンの横顔が寂しそうだとチャンミンは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「今から会えないか?」

 

「今から?なんで?それに今お前病院にいるんだろ?」

 

子供が産まれたユノから急に会おうと言われ、混乱したした心を気付かれないようにわざとつっけんどんに返事をした。

 

「なんでチャンミンがお前の家にいる。お前まさかチャンミンと寝たのか」

 

「なにバカな事をいってるんだ!そんなわけないだろ!昨日はチャンミンが!…」

 

ジェジュンは大きくため息をついた。

 

「別にお前に弁明する必要はない…それに俺が誰と寝ようがお前には関係ないだろ!」

 

「俺に対する当て付けの為にチャンミンを利用したのか!」

 

「…もうこれ以上話したくない、切るぞ」

 

「待て!会って弁明しろ!何もなかったら堂々と俺の顔見れるだろ!駅前のいつものカフェで待ってるから。来るまでずっと待ってるぞ!わかってるだろ?俺の性格!」

 

「知らねえよ!」

 

ジェジュンは頭に血がのぼり電話を切った。

 

「昔みたいにに普通に誘いやがって…俺が行くとでも思っているのか!」

 

 

 

付き合っていた頃しょっちゅう唐突にこうしてユノから連絡があった。

 

その頃はお互い実家暮らしだったのでデートはいつも外だった。

 

発表会が近くて夜遅くまでレッスンして、明日朝練があるから無理と断ると

 

「来るまで待ってるからな。こいよ」

 

と言って電話を切られた。そしてジェジュンはいつも行かざるを得なくなって会いにいっていた。

そしてユノは「おせえな」と言いながらも帰らずに待っていた。

 

 

 

一度ユノが女と浮気してこうして電話があった時、ジェジュンは別れようと決意して約束の時間に行かなかった。

 

しかし来るまで待ってると言ったユノの言葉がどうしても気になり約束の場所に行くと、閉店した店の前でユノがシャッター前でしゃがんで座っていた。

 

「ユノ!こんな所で何してるんだ!こんな所で寝てると凍死するぞ!」

 

ジェジュンはユノの身体を揺らした。

 

その日の気温は今年一番の寒さだった。

 

「あ、ジェジュン来た?いつも言ってるじゃん。来るまで待ってるって・・・」

 

ユノはトロンとした目つきで力なく笑った。

 

「ばか、行かないって言ったろ?行かないって・・・別れるって・・・」

 

ジェジュンはユノの脇に手を入れて起こした。

 

「待ってるなら電話しろよ。なんのために携帯があるんだよ」

 

「・・・一種の賭け。ジェジュンなら絶対来てくれると思っていたけど、もし来なかったらこのまま死んでもいいかなって・・・ふふ、、ほんとバカだな俺、女と寝る事は浮気だなんて思ってなかった・・・」

 

寒い中どんな思いでここで座って待っていたのかと思うだけでジェジュンの心は痛みに支配され、裏切られた怒りが消えた。

 

「男でも女でも心を通わせたら、身体を重ねたら、それは浮気だよ・・・」

 

「・・・・ごめん・・・俺別れたくない。ジェジュン・・・」

 

ジェジュンは無言でユノを抱きしめた。

 

もう二度としない。と言わないユノはきっとこれからも浮気を繰り返すだろう。

 

「かなり身体が冷えてる。モーテル行って風呂入ろ」

 

ジェジュンはその日最後に自分の所に戻ってくるのなら何があっても心を移さない限り目をつぶろうと決心した。

 

ユノは黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

ユノ今更会ってどうするんだよ

お前はただの気まぐれで会おうとしてるだけだろうけど

俺はやっとお前を忘れかけているのに・・・・

 

 

約束の時間から1時間経過した。