創作◆あなたと始める物語は。22★《ダーリンは芸能人》二次創作 | 二次元のカレに逃避中♪

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主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。※PC推奨です
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注意 当、二次創作小説(シナリオ)を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。




 あなたと始める物語は。22

〜 next stage ~

《ダーリンは芸能人》二次創作





それから数日後の朝―――。


「えっ、結局みんな……?」


珍しく全員が揃った朝食のときに義人くんが24日の夕食と25日の朝食は要らないと言い、その後に俺も俺もと全員が口にしたのだ。

そう言えば番組改編期だし年末年始だし特別番組もあったりして仕事が立て込むのだろう。

もっともそれだけじゃないのだろうけど。

12月24日といえばクリスマス・イブ。

イエス・キリストの生誕祭を祝うということに託けた、世の中のカップルたちにとっては大切なイベントの日である。

彼らもトップアイドルとはいえ、同じ人間なのだから秘かにお付き合いしてる人はいるだろうし。

当日は誰かがいるかもと思ってクリスマス料理のレシピをいろいろ調べてたけれど、こればっかりはね。


「了解。 じゃあ、私も予定を入れる可能性があるから変更になったら早めにね」

「あゆちゃんは予定入れちゃだめ!」

「え?」

「バカ!」


翔くんの言葉に慌てて彼の口を塞ぐ亮太くん。

一体ナニゴト?と思っていると、一磨くんが二人の前に立った。


「あ、えーっと。 うん、早めに言うよ」

「……よろしくね?」


何となく引っ掛かるようなやりとりをしつつ、みんなに朝食を提供し、そして彼らは銘々に仕事へ向かった。

彼らを見送ったあと、いつものように日中の天気を確認してから洗濯物を外に干し、私も仕事に向かう。

お店の方もクリスマス商戦のピークを迎え、準備に大わらわだった。


「おはようございまーす」

「あっ、愛優香さん! ごめん、納品確認お願い!」

「はい!」


クリスマスリースの材料やらラッピングの資材やらが入ってる段ボールが事務所の片隅に山積みとなってた。

まだ開梱されていないのもあって、開けてすぐに納品書を探し、それが無いものは受信メールを開いてPDFを出力、それぞれの内容と個数を確認していく。

間違いがなければ品物ごとに棚に仕分け、受取伝票に受領印を押して送信したり納品伝票をファイリングしたり、段ボールを折りたたんで邪魔にならないところに積み上げたりしていた。

それが終わると、オーナーと清翔くんのほか数人でアレンジメントを組んでいる中、テーブルの上や下に落ちた切り屑なんかを掃除したり、出来上がった商品とメッセージカードを指示書どおりに透明ケースに入れたりして出荷作業を手伝う。

細々とした仕事がそこそこあって、気が付いたときにはお昼を大幅に過ぎていた。


「みんな、キリの良いところで休憩に入ってー」

「お昼買いに行ってきますけど、お遣いありますかー?」

「愛優香さーん、もっとほっとの唐揚げ弁当お願いしていいッスかー?」

「もっとほっとならチキンマサラもお願いしまーす」

「りょーかーい」


清翔くん以外の人にもリクエストを聞いて、スーパーとお弁当屋さんに向かう。

そして、それぞれのお店でお目当てのものを購入して帰るときだった。


「―――愛優香!」


頼まれ物が入ったレジ袋を両手に持っている私に声を掛けてくれたのは京介くんだ。

たまたま車で近くを通りがかったそうだ。


「買い出し? 重そうだね、片方持っていくよ」

「すぐそこだから大丈夫よ。 気持ちだけ受け取っとく」

「でも」

「―――京介!」


次の仕事に行く途中だったのだろう、なかなか戻らない彼を車から呼んだのは京介くん専属の Waveサブマネージャーだ。

どうも私はこの人には好かれていないようで。

そう思うのは、いつも険しい表情で睨むようにして私を見るからなんだけど。


「ほら、呼んでるよ。 わざわざ降りてきてくれてありがとね」


渋々といった体で車に戻る京介くん。

そんな彼を私は手を振って見送るのだった。


〜 to be continued 〜