レポ◆JUNE BRIDE with 中西京介④《ダーリンは芸能人♡LS》イベント | 二次元のカレに逃避中♪

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主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。※PC推奨です
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超久しぶりのレポです。

たしか、《ダーリンは芸能人♡LastScandal》のラストイベだったかと。

保存しそこなって抜けてるところがあり、当該箇所を補完しているため内容が異なってることがあります。ご了承ください。
 

 

《ダーリンは芸能人♡LastScandal》

ラストイベント

JUNE BRIDE 〜中西京介ver.〜④





◆◇◆◇◆◇◆



「ん…」


大好きな香りがふわりと鼻をくすぐる。

同時にチュッと柔らかいものが頬に落ちる感触があった。


「まだ寝かせてあげたいけど、そろそろ目を開けて」

「……へ?」


まぶたをあげると優しく微笑む京介くんの顔が目の前にある。


(…私、昨日、結婚式の資料を見てて、その後は……)


戸惑う私を見て京介くんは口角をあげた。


「リビングで寝てたからこっちに運んできた。○○ちゃん、熟睡してて全然目を覚まさなかったよ」

 「そ、そっか… 」


ブランケットで顔を隠そうとするが、京介くんは耳の横にキスをしながらブランケットをめくる。


「出かけるから早く着替えて。

 何なら着替えも手伝うけど」

「出かけるってどこに? 私、仕事があるし、京介くんも忙しいんじゃ…」

(そういえば昨日の夜、私たちちょっと気まずい雰囲気に…)


しかし京介くんは何事もなかったような、むしろすっきりとした表情を浮かべている。


「今日1日、スケジュールを空けたんだ。 ○○ちゃんの予定も山田さんに昨日電話をして調整してもらった」

「え、どうして…」


京介くんはふと真面目な顔つきになった。


「勝手なことをしてごめん。 でもこれが俺たちにとって大事なことだと思ったから」

「京介くん…」

「だから、ね?」


京介くんに手を引っ張られてベッドから飛び出る私。


……そして空港に向かい、あっという間に飛行機に搭乗し、タクシーで到着した場所は…。


「……うそ…」


昨日の夜にパンフレットで見たのと同じ光景が目の前に広がっている。


「京介くん…どうして……」


驚きながら振り返ると、京介くんは唇に弧を描いていた。


「ここが○○ちゃんの第1希望の式場だよね?」

「う、うん…そうだけど……」


京介くんは1枚のメモ用紙を私の前に差し出す。

それは昨日の夜に私が書いたものだ。



『歴史ある縁結びの神社

 京介くんとの縁が永遠に続きますように』

「あ…」

「これを見た時、ハッとした。 俺は自分のことで頭がいっぱいで、○○ちゃんと向き合う時間を取ってなかったって。 だから強引だと思ったけど、今日ここに」

(私の気持ちをわかってくれた…)


それで彼の思いが伝わってきて、熱い気持ちがこみ上げてくる。

京介くんは白い歯を見せると私の手を取った。


「じゃあ行こうか? 式場選びは結婚する二人でする 大切なイベントだからね」

「うん………!」


彼の手を握って神社の中へと進んで行った。



◆◇◆◇◆◇◆



神社近くの浜辺。

夕日がゆっくりと沈む中、静かな波音が響いている。

神社を見学した後、私と京介くんは散歩していた。


「この浜辺もすごくいい雰囲気だね」

「私もそう思う」

「それで神社はどう思った?」

「それは…」


私は見学をしていた時から思っていたことを口にする。


「写真で見るよりずっと素敵なところだった。 神々しくて背筋が伸びるような気持ちになるような」

「俺もそう思った。 ふたりが新しい一歩を踏み出すのにいい場所だって。

 じゃあここで決まりかな」


手をつなぎ合う私たち。

二人の気持ちが重なり合ったことに胸が暖かくなった。


「あのさ…見せたいものがあるんだけど」


京介くんは立ち止まるとポケットに手を入れる。

そしてリングケースを取り出した。


「これは○○ちゃんに送りたいもの」


京介くんはゆっくりとケースを開ける。

そこにはすかし彫りでデザインが施されたマリッジリングが収められていた。


「すごく素敵…」

「昨日やっと完成したんだ。なんとか間に合って良かった」

「昨日って…昼間はずっと仕事だったし、夜に出かけたのは…もしかして指輪のため?」

「うん。

 本当はさ、○○ちゃんのライブを成功させてから見せようって思ってたんだけどね」

(京介くんはきちんと考えてくれてたんだ…)


涙がまたポロリとこぼれてしまった。


「京介くん…」


再び涙を溢れさせる私に、京介くんは顔を近づけてきた。


「○○ちゃん、俺と結婚して?」


コクリと頷くと、京介くんは嬉しそうに目を細めて唇を重ねる。


(一足早い、誓いのキスみたい…)


繋がった2人のシルエットが夕日に照らされた浜辺に伸びていた。



◆◇◆◇◆◇◆


〜 to be continued 〜