レポ◆JUNE BRIDE with 中西京介⑤《ダーリンは芸能人♡LS》イベント | 二次元のカレに逃避中♪

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主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。※PC推奨です
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超久しぶりのレポです。

たしか、《ダーリンは芸能人♡LastScandal》のラストイベだったかと。

保存しそこなって抜けてるところがあり、当該箇所を補完しているため内容が異なってることがあります。ご了承ください。
 

 

《ダーリンは芸能人♡LastScandal》

ラストイベント

JUNE BRIDE 〜中西京介ver.〜⑤





◆◇◆◇◆◇◆



『○○ちゃん、オレと結婚して?』


京介くんから2度目のプロポーズを受けた後しばらくたち…。

私は彼が演出するアニバーサリーライブ当日を迎えていた。


(さすがに緊張する…)


衣装に着替え本番を待つばかりの私は、そわそわと楽屋内を歩いていた。

"コンコン"

「は、はい!」

(京介くんかな…?)

楽屋のドアを開けると笑顔を浮かべた面々が入ってくる。


「○○ちゃんお疲れ様〜。お邪魔してもいい?」

「わぁ…、その衣装なんか大人っぽいね!」

「みんな…」


京介くん以外のWaveのメンバー、そしてモモちゃんも来てくれていた。


「本番前に声をかけたいって思ったんだ」

「節目のライブでもあるし…緊張してる?」

「うん、すごくしてた。でもみんなの顔を見たら吹っ飛んじゃったみたい」

(きっと私をリラックスさせるために来てくれたんだろうな…)

「○○ちゃんったらお友達に恵まれているのね。もちろん私もその中の1人だと思っているんだけど」

「ふふ、もちろん!」


そこで翔くんが真面目な顔つきになった。


「ところで○○ちゃん、例の計画だけど大丈夫だよね?」


Wave のみんなが考えてくれた京介くんには内緒のサプライズ。

準備は整っていた。


「スタッフさん達も協力してくれるって。モモちゃんも手伝ってくれたんだよ!」

「他ならぬ京介くんと○○ちゃんのためだもの、それは頑張っちゃうわよ」

「モモちゃん、ありがとう!」


本当に私の友達は素敵な人ばっかりだな…。


「あれあれ〜?ライブ前だっていうのになんかもう感動モードに入ってない?」


みんなでクスクス笑っていると再びノック音が聞こえる。

そして…京介くんが顔を出した。


「お前ら…姿が見えないと思ってたらやっぱり○○ちゃんのところにいたのか」

「京介が忙しくて時間がなさそうだったから、俺たちだけで挨拶に行こうってことになったんだよ」

「演出家様の邪魔しちゃ悪いと思ったし」

「奥さんのステージを成功させるために直前までベストを尽くしてたんだよ。当然のことだろ」


京介くんは私を引き寄せ、後ろから抱きしめる。


「わっ!」

「奥さんか…」

「ま、まだ結婚してないだろ!ギリギリまで○○ちゃんはみんなのものだ!」

「翔ちゃんってば往生際が悪いな。でも気持ちはわかるけどね〜」

「もう、○○ちゃんってば結婚するっていうのに相変わらずモテるのね。羨ましいわぁ」

「そ、そういうわけじゃ…」

(みんな冗談で言ってくれてるんだし…)


それでも恥ずかしくて頬を赤くしていると一磨さんが口元を緩めた。


「そろそろ行こう。京介と○○ちゃんで話したいこともあるだろうし」

「さすがリーダー、気が利くね」

「客席で見てるから」

「うん、ありがとう」


手を振って出て行くみんなを見送ってドアを閉める。


「やっと静かになった」

「やっとって…。賑やかで楽しかったよ」

「俺は毎日のようにあいつらに囲まれているからね、静かな時間が貴重なんだよ」

「もうそんなこと言って…」


憎まれ口を叩きつつも、京介くんの表情は柔らかい。

彼はテーブルに寄りかかりつつ、じっと私を見つめた。


「どうしたの?」

「そのドレス似合ってるなと思って」


オープニング用の衣装は京介くんのオファーを請けた有名デザイナーが作ってくれた、マーメイドラインの黒のドレス。

私にしては少し大人っぽいものだった。


「俺より先にあいつらが見たっていうのが妬けるな」

「妬ける…?そうなの??」


京介くんは頬をかすかに色づかせてこちらに近づいてくる。


「奥さんになってくれたとしても…他の男が○○ちゃんに近づいたら内心穏やかじゃないられない。俺は結婚しても変わらないと思う」

「京介くん…」

(その気持ちはよくわかるかも…)


女の子に絶大な人気を誇る京介くん。

結婚しても、私もちょこちょこはやきもちを妬いちゃいそう…。


「余裕ない男なんて思う?」

「ううん、私も余裕がない女だから」


すると 京介くんはプッと吹き出した。


「じゃあ、余裕のない夫婦ってことでいっか」

「うん、そうだね」


ふっと微笑みを見せた後、京介くんは大事なものを引き寄せるように私の体に腕を回した。

彼の体温に包まれて心が落ち着く。


(京介くんがそばにいてくれればなんだって平気って思える…ライブもきっとうまくいくはず)

「着飾った姿を見せるのは俺の前だけにしてほしいって思うけどさ。でもステージは別」


顔を上げると京介くんは唇に弧を描いていた


「○○ちゃんが最高に輝けるような演出にした。見守ってるからお客さんたち全員を惚れさせるつもりで頑張って。俺を落としたみたいにさ」

「わかった。みんなに恋してもらえるようなつもりで歌うね」

(京介くんが作ってくれたステージ…絶対に最高のライブに……)


感謝の気持ちを込めて見つめると、京介くんは私の顎を指で上げた。


「じゃあ、うまくいくようにおまじない…」

「うん…」


色っぽい切れ長の目、形のいい唇が近づいてきて…。

鼓動が高鳴るけれども京介くんは唇が触れるか触れないかのところで動きを止めた。


「と、どうしたの?」

「うーん、ちょっとね」

「ちょっとねって…」

(すごく心臓に悪い位置だけど…)

「赤いルージュにかなりそそられるんだけど、今は演出家だからさルージュが取れるのはまずいかなって。

 だから…」


次の瞬間、ちゅっという音がほっぺたで鳴った。


「今はこれで我慢。ライブが終わったら思いっきり、ね」


顔を赤くする私を見て京介くんは満面の笑みを浮かべた。



〜 to be continued 〜