レポ◆JUNE BRIDE with 中西京介⑦完《ダーリンは芸能人♡LS》イベント | 二次元のカレに逃避中♪

二次元のカレに逃避中♪

主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。※PC推奨です
※他サイトにて夢小説展開中

 

超久しぶりのレポです。

たしか、《ダーリンは芸能人♡LastScandal》のラストイベだったかと。

保存しそこなって抜けてるところがあり、当該箇所を補完しているため内容が異なってることがあります。ご了承ください。
京介くんルートはこれで終わりですヽ(=´▽`=)ノ
 

 

《ダーリンは芸能人♡LastScandal》

ラストイベント

JUNE BRIDE 〜中西京介ver.〜⑦完





京介くん演出のアニバーサリーライブは成功し、いよいよ結婚式の日が近づいてきていた。

今日私は挨拶のために事務所を訪れている。


「そうか、いよいよ来週か」

「はい。親族だけの式で心苦しいのですが」

「いやいや、気にしないでよ」

「いつも大勢の芸能関係者に囲まれているからな、挙式 ぐらいは親族のみで静かに行った方がいいだろう」

「社長、山田さん…ありがとうございます」

「それにしても、2人ともライブの準備で忙しかったのによく式のことも進められたな」

「はい、2人で協力をしまして」


式場を決めてからはスムーズだった。

すれ違いかけていた私たちも、神社の近くの海で気持ちを確かめ合ってからは元通りの関係に戻っていた。


(忙しくてもお互いの考えはきちんと伝えるようにして準備を進めた。これも京介くんが思い切った行動に出てくれたからだよね…)

「結婚する前から協力できているなら安心だ。2人はいい夫婦になるよ」

そうですね…」


社長の言葉を受けて、山田さんが私を見ながらつぶやいた。


「いえ…、○○も芸能人として一人前になったんだなと思いまして。芸能界に入ったばかりの頃は自信がなくおどおどしてたのにな」


山田さんにスカウトされ、私はこの世界に入ってずっと支えてくれて…。


「山田さん、本当にありがとうございました」

「○○が成長したのは○○自身の努力でだ」


静かに見つめ合っていると社長が山田さんの背中をバシッと叩いた。


「山田くん、先を越されちゃったな」

「それは…。私の話はいいじゃないですか」

「ははは、そうか。

 でも結婚しても○○ちゃんがうちの所属ってことに変わりはないわけだし」


山田さんも普段通りの顔つきに戻ってメガネを指で押し上げた。


「そうだ。これからもうちの主力として頑張ってもらうから、そのつもりでいるように」

「はい!今後もよろしくお願いします!」



◆◇◆◇◆◇◆



「ただいま」


家に帰ると奥の部屋から京介くんが顔を出した


「おかえり。どうだった?」

「うん、結婚式から帰ってきたらまた仕事バリバリ頑張ってもらうぞって言われた」

「山田さんが言いそうだな」

「京介くんの方はどうだった?京介くんも事務所へ報告に行ったんだよね?」

「俺の方も似た感じ。翔や亮太が何で式に呼ばないのかってうるさかったけど」

「そう…。あの神社にWave全員が揃ったら騒ぎになりそうだしね」

「それに、あいつらにはライブでもう十分祝ってもらったから」

「そうだね」

「最後はいい式になるといいねって後押ししてくれたよ」

「そう…。

 幸せだよね、私たち。すごく素敵な人たちに囲まれて」

「だね。そして俺はとうとう○○ちゃんを奥さんにできるわけだし」


笑みを浮かべながら京介くんは私の腰を引き寄せ、私の肩に顎を置くようにする。


「こんな幸せが俺の人生に訪れるなんて思ってなかった」

「そうなの?」

「うん。俺、人を本気で好きになることに怖いと思ってたし。でも、○○ちゃんはいくら離れようとしても俺のそばに戻ってきて」

「なんだか私が京介くんを追っかけてたような響きだけど?」

「実際そうだったじゃん」

「そうかな……そうなのかもしれないけど……」


すると京介くんはプッと吹き出して、私の鼻を軽くつまんだ。


「嘘だよ。俺が○○ちゃんに夢中で離れなきゃって思っても離れられなかったんだ。そしてやっと…」


彼の瞳が切なげに細くなり、私の胸もキュッと締め付けられる。


(永遠に、京介くんのものになるんだ……もう離れることはない……)


熱く見つめ合っていると京介くんのまつ毛が数えられるくらい近づいてきて…。

そっと髪を耳にかけられ2人の唇が重なった。

触れ合った場所から強い思いが伝わってきて、くらっとする感覚を味わう。


京介くんが大好き。

少しでも気持ちが届けばいい…と深まる口づけに夢中で応えていると、持ち上げられてその場に体を倒されそうになる。


「え…、あ、あの、京介くん…ここソファだけど……」


彼の首に捕まって焦ってる私を見て、京介くんは余裕たっぷりに微笑む。


「いいんじゃない?盛り上がっちゃったし」

「盛り上がっちゃったって……」


頬を赤くする私に京介くんはぐっと顔を近づけた。


「それとも、○○ちゃんはやめられる?」

「もう…そんな質問ずるい……」

「後悔はさせない。今もこれからもね…」


色っぽい 囁きを耳に落とす京介くんに私は観念して体を預けるのだった。



◆◇◆◇◆◇◆



そして1週間後 私は愛するカレとの挙式の日を迎えていた。


(緊張する…ライブの直前みたいに……)


でも胸は幸せいっぱいに満たされている。

着替えを済ませ、式の開始を待つ私には付き添ってくれる人がいた。


「お姉ちゃん、綺麗だね。これって白無垢って言うんでしょ?」

「そうだよ。やっぱり結婚式は白かなと思ってこれにしたんだ」

「よくわからないけど、でも似合ってるから正解だったんじゃない?」

「ふふ、そうだね」


普段より大人っぽく振る舞おうとしているまーくん。

珍しそうに私を見ていたが、ふと表情を曇らせた。


「でもお姉ちゃんがWaveの京介と結婚するなんて信じられないな。京介がボクのお兄さんになるって事も。それに……」

「どうしたの?」

「お姉ちゃんがお嫁に行っちゃうのは寂しい気もする」

「まーくん…」

(そういう風に思っててくれたんだ…)


私はまーくんの頭にポンと手を乗せる


「お嫁に行ってもまーくんの姉であることには変わりないよ。これまで通り、家にも顔を出すつもりだし」

「本当?」

「うん。ご飯やお菓子を作りに行く」

「そっか。ならいいかな。京介がお兄ちゃんになるなんて自慢だしね」

「もう、まーくん。『京介さん』でしょ?」

「分かってるって」


まーくんはいつもの元気の良さを取り戻し、出入り口の方に歩いて行く。


「じゃ僕は会場で待ってるね」

「うん」

(まーくんにも色々と支えてもらったな…)


辛い時は励ましてくれたりして、頼もしく成長した弟のことを思って頬を緩ませていると、外から巫女さんの声が聞こえてきた。


「新郎様がおこしですがよろしいでしょうか」

「はい」


そしてふすまが開くと…。


「○○ちゃん…」

「京介くん…」


紋付に着替えた京介くんが入ってきた。


(京介くん…着物がすっごく似合う……)


見惚れてしまう私。

一方、京介くんもじっと私を見返していた。

けれどやがて微笑んで口元を覆った


「○○ちゃん すごく綺麗だ」

「え…」

(そんなにストレートに言われると照れちゃう……)

「あの、京介くんの紋付姿もすごく素敵だよ」

「釣り合ってるといいんだけど」

「そんな…」

(それは私のセリフなのに…)


照れる私の前に京介くんは微笑みながら近づいてくる。


「もうすぐ始まるから迎えに来たんだけど」

「あ、じゃあ行こっか」


腰を上げようとすると肩に手を置かれて止められた。


「もう少しだけ俺だけの○○ちゃんを堪能させて?」


京介くんは椅子に座る私の横に腰を下ろす。

そして私の左手を取り、愛おしげに撫でる。

その優しげな横顔に心拍数が少しずつ 高くなっていった。


「あのさ…」

「うん…?」

「俺、○○ちゃんへの気持ちは誰にも負けないって自信あるけど……今まで寂しい思いや辛い思いもさせた」

「京介くん…」

「けど、○○ちゃんは俺のことを信じて待ってくれてたよね」


京介くんは私の左手の薬指を手で包みながら顔を上げた。

まっすぐなまなざしにとらえられて彼のことしか見えなくなる。


「式でこの指に結婚指輪をはめた後は○○ちゃんを泣かすようなことは絶対しない。○○ちゃんが俺を支え続けてくれたように俺は○○ちゃんを守り続ける。誓うよ。俺は○○ちゃんだけを生涯愛し続ける」

「京介くん…」


真剣な彼の瞳。

嘘偽りのない純粋な思いが私の胸を揺さぶった。


「私も 京介くんを…京介くんだけを……」


愛の誓いを口にしようとする私の頭に彼との出会ってからの出来事が蘇ってきた。

最初はちょっと反発しあって、気になっていたのに素直になれなくて、ようやく結ばれたと思ったら別れがあって…。

でもお互いを思う気持ちが途切れることは一度もなかった。

京介くんは私を選んでくれて…私も京介くんのそばにいることを選び続けた。

2人の絆は強く、この先も繋がり続けるのだと迷いなく思える。


「私も、生涯、京介くんだけを愛します」


涙ながらにそう告げると京介くんの顔に大きな笑みが広がった。


「泣かせないって言ったばかりなのにな。ごめん…」

「でも嬉し涙だからいいよね」

「ん…、なら、いいか」


京介くんは私の涙を指の背で拭いながら顔を近づける。


「俺を見て…」

「うん……」

「式の前だけどこんなに可愛い○○ちゃんを前に抑えられそうにない…」


彼の吐息を唇に感じる。


「神様に怒られないぐらいのキスを」

「ふふ」

(京介くんってば)


微笑む私の唇を京介くんの唇がふわりと覆った。

優しい口づけに心が溶けていく。


(二人、手を取り合って生きていくんだ…)


誓いのキスを交わす私たちを、窓から注ぎ込んでくる 柔らかな日の光が明るく照らし出す。

彼が隣にいてくれる時 私は世界で一番幸せだ。



〜 Happy End 〜