続・日々コラム・・・

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Shen Teh n Shui Ta = hen na TeTSuShi・・・

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「すぐれた人間のすべてが等しく、出会いを許すわけではない。なぜなら出会いはある特殊な性格を前提とするものだからである。ある人はすばらしい個性を持っているかもしれぬが、かえってそのため、彼に近づく人とのあいだに柵ができる。
また、きわめて強い影響をおよぼしながらも、影響力が業績だけに限られ、人間そのものはまったく後退してしまうこともある。
さらにまた、人間的には人を魅了して離さぬのに、それ以上に出ぬ人もいる。【出会い】とは、他人との混同を許さぬものを内に持ちながら、しかも普遍妥当なものを代表している歴史的人物との巡り合いを意味する。」(ロマーノ・グァルティーニ著・山村直資訳「ソクラテスの死」序論より)


「はだしのゲン」問題なんてタイトルをつけるのもどうかと思うのですけれども、松江の教育委員会が、図書館で閉架扱いにするようにとの意向を示したわけです。
つまり、一部の描写について、「小中学生に過激すぎる」ということ。

さて、いろいろな問題がここに内在しています。
賛否あるのだと思いますが、賛成意見に反対したいと思うのです。
(賛成の反対なのだ?)

政治的な立場、原発問題、いろいろな事情の憶測はあれども、作者が実体験を描いた渾身の表現に、テレビドラマみたいなフィルターをかけるべきではなりません。
中沢さんも亡くなられました。戦争を伝える人が、こうして残してくれた記憶を、そのまま伝えなくてどうするんですか。

いま、そんな上辺を装うフィルターのせいで、現実を直視できない人が多くなっています。
現実は、そんなに美しい話だけではありませんし、友達の友達は皆善人、でもありません。

戦争で負けたことも、サッカーの日本代表が負けたのと、同じテンションになっています。
中国や、北朝鮮、あるいは中東の紛争を語る時、「日本ではありえない」、途上国の出来ごととして扱われています。

こどもは、原爆や空襲の話は、悲惨すぎて見たくないんだそうです。
戦争の教訓から、モラル、命の大切さを話そうとすると、しらけてしまうんだそうです。

だから、こどもに媚びて、喜んでももらうため、笑ってもらうために、この手の話題は避けるのが一番。というへこたれた常識の大人が社会の中心になっています。

親子こそ、学校教育こそネ、ガティブな事やナーバスな部分にもしっかり踏み込んで、そこからたくさんの知恵を出してケアをしていくことが、大事なのではないかと思います。

その信頼関係がないから、こどもの「上辺の笑顔」のために、大人は喜ばせてあげる大サービスマンになってしまっています。

見せないことで、何も解決はしません。
底にあるのは、目先の無責任だけ。


写真は、先日私の企画で上演していただいた、堀絢子さんの『朝ちゃん』これも実話でした。
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今年は梅雨も一カ月くらいヅレていたようだし、連日の猛暑、そしてスコール、地方では大雨被害と、異常気象なかんじです。

でも、何故か、なぜか、「温暖化の影響」と言う言葉を、一切メディアで聞かなくなった気がします。

さらに、これだけ暑くても、「電力需要」の話題も余り出ません。

タブーが多すぎますね。

不思議です。というか、本音が隠れてしまうと、その人もメディアも会社も、信用できなくなりますね。
麻生さんの「ナチス見習え」発言が問題になっています。

「ワイマール憲法も、選挙後に為政者側で変えちゃった。ヒトラー(ナチス)も選挙で選ばれた。」

これ、重大な問題がある発言で、選挙で選ばれてしまえば、”国民には内緒!”で、憲法でも法律でも、”なるべく騒がれないように”やっちまえばいいんだ、という、とっても悪い意味なんです。

余計な事ですが、麻生さん、ホントに正直で、話が分かりやすくて、配慮に欠ける・・・。
こういう人、社長ならいいんですけど、政治家には向かないかもしれませんね。

さておいて、ここで問題にしたいのは、「ナチス」を引用したことで、失言の方向がそっちにいってしまっていることです。この文脈だと「ナチス」はただの例えです。それで引責する必要はないとおもうのですけれども、それよりも「なるべく騒がれないように、内緒でやっちまえ」という考え方の方が、大問題だと思います。

たかが参議院選挙一回で、そこまでの権限は国民は与えていないのです。

エジプトはクーデター後の覇権争いですけれども、周りの国々やお金もちが、どっちに加担するかに一喜一憂。

そこで、自分が誰かと争い事になって、勝つか負けるか、あっちかこっちか、というような雌雄を決する闘いになったときに、と考えるわけです。

必ず味方をしてくれる人は何人いるだろう。
損得で判断して、味方してくれる人はどれくらいだろう。
口先だけで逃げていく人は・・。

と考えたら、たぶん僕は誰も付いてきてくれそうにないので、当分争い事はやりません。
(*選挙も出ません)

穏やかに、したたかに、時間がこっちを向いてくれるのを待ちます。$続・日々コラム・・・
7月4日。
たとえば、江戸時代は260年間安定して続いて、そも間はとりあえず平和で、元禄文化はじめたくさんの風俗や歴史を育んでいた時期。もちろん鎖国には功罪もあって、マイナスの歪が耐えられなくなって、あの幕末を迎えたのでしょう。
今は? というと、近代とか戦後とか区切り方はいろいろあると思いますが、『平和憲法時代』なんだと思います。その意味は、『親アメリカ時代』。アメリカの傘下で平和に豊かに暮らせる代わりに、アメリカの従順なパートナーであることを大前提にしてきたわけです。
とりあえず、それで一定期間はうまくいくのでしょう。ここまで高度経済成長、安心、安全ななかで安心してお金儲けと学習、文化活動を熟成してくることができました。平和憲法の下、順調にきていたのだと思います。
しかし、これもやがて歪がでてきるのでしょうか。無理が生じてるのでしょうか。今の憲法を放棄して、アメリカの傘を破いてしまう時が、将来のいつか、やってくるもかもしれません。
4年前に、日米同盟に一石を投じようとした政権交代があったかと思うと、次は去年、憲法を改正政権にもどりました。
でもまだ、アメリカさんからいただいた『平和憲法時代』
が続いてもいいんじゃないかと思ったりします。
今の時代に終止符を打てる、黒船みたいな存在は、まだ見当たらないもので、、、。

ハッピーバースデイ、アメリカ!独立記念日おめでとう。

山崎哲史 拝