RIVER | Commentarii de AKB Ameba版

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words

   君の心にも/川が流れる
   つらい試練の川だ
   上手くいかなくても/時に溺れても
   繰り返せばいい/あきらめるなよ
   そこに 岸はあるんだ
   いつか 辿り着けるだろう

 功成り名を遂げたおっさんのいつもの説教ではあるのだが、やはりこの曲はいい。

 目をつむると夕闇せまる夏の日を思い出す。額が輝く彼女たち。上がる花火。ソバージュのあっちゃん。

 行った訳じゃ無いけどね。

 

 そう。

 目の前にあって行く手を阻んでいるように見える「川」は、ホントは君の心の中にある。渡れないと思っているのは、君自身だ。

 僕もおっさんだからそのことは骨身に沁みてわかっている。

 

 「それを越えられるかい?」

 

 おっさんはそう言って川の向こうに立っている。

 岸に向かって、たくさんの少女たちが泳いでいる。

 見ていることしか出来ない僕は、せめて祈ろう。

 僕の大切な彼女たちが、途中で溺れることなく、その夢が少しでもかないますように。

 

 でもおっさん、坂道ばっか見てるといつか罰が当たって転がり落ちるぜ。

 たまには溺れかかっている子たちのことを思い出してくれよな。

 

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 16期研究生の「RIVER」、よかったよねえ。へったクソばっかだけど。

 可愛らしくも初々しくもない研究生達。最初は区別がつかない彼女たちが、徐々に身近になって行き、ついには後ろ姿でも、フレーム端っこでも(柱の向こう側でも)わかるようになっていく過程を、久しぶりに味わっていく予感。

 山内(瑞)をとっかかりにしばらく動画を漁っていました。

 

 長らく触ることも無かったDMMのブックマークもクリック。 

 月間サービスを申し込んじゃったよまた。一時は秋葉栄難波博多全部の月間サービス申し込んで、片端からダウンロードしてたんだよなあ、これ。見きれるわけないのに。こんどは本店だけだって。まじで。

 

 で、よすす公演。見ちゃいました。そりゃ見るよ。よすすだもの。

 田野ちゃん後藤出るし。彩希さんがいないのは残念だが。

 

 幕が開いて初っぱなの「RIVER」。

 正規メン、それもパフォーマンスについてよすすが折り紙をつけた精鋭たちの「RIVER」は鳥肌もの。比べちゃ悪いがちょっと前に見た研究生のそれはお遊戯発展途上としか言いようがない。

 

 センターに立つのはは岡田(奈)と小島(真)だ。ひとり欠けた「三銃士」。

 そして田野。彼女を深く知るスタッフとメンバーの中で水を得たように生き生きと踊る。後藤、ちょっとの間にぐっと存在感が増した。アノレキ風味だったのがどっしりとした、というか。古畑、みぃちゃん、みんな気合いが入っている。

  

 そんな中、見慣れないメンバーが気になった。

 端や後列で、ちらっとしか映らないのだが、見えた瞬間のダンスがすごい。

 顔はよく見えない。長い前髪が顔の左半分を隠している。俗流心理学を引用するならば自信のなさや劣等感の表れだ。

 だがその動きはどうだ。髪を振り乱し一瞬見える隠したはずの表情は、自信のなさなど欠片も感じられない。それどころか、法悦の笑みとともに見る者の視線を力尽くで奪ってやると言わんばかりだ。

 

 「私を見ないで」というメッセージと「さあ私に食らいつけ」というパフォーマンスの奇妙な同居。 

 

 横山結衣と名乗った。

 

「訛ってもアイドル」。

 自己紹介での彼女はまず「私が訛ってもと言ったら一緒にアイドルって言ってくれたら嬉しいです」と言った。「私の呼びかけに客の反応がなかったらどうしよう」という、心細さの表れだ。

 直前に自己紹介した博多の坂口理子が、恐らく初見が少なくないであろうシアターの客のコール&レスポンスを見事にコントロールしたのと対照的だった。

 踊っていない彼女は、やっぱり自信がない。

 

 Team 8に抜群のダンススキルを持ったメンバーがいる、という噂を聞いたことがあったが、さして気にも留めていなかった。僕には西野がいたし、あと田野ちゃんや彩希さんがいるのだから。

 

 そもそもTeam 8の公演には一回呼ばれたきりで、その後出会うチャンスがなかった。公演で会えないメンバーは、僕にとっては、残念ながら存在しないに等しい。

 オンデマでTeam 8の「PARTY」公演も見ていたのだが、それは要するに横道侑里を見るためであったので、他のメンバーはほとんど憶えていない。

 2015年3月にはシアターで横山(結)の生誕祭が行われた。

 横道も出演していたのでたぶん見たはずなのだが、全く印象に残っていなかった。

 

 

 

 今見かえして見れば、まあ可愛らしいと言えなくもないが、なんとも垢抜けない。

 この子が今日見た彼女と同一人物とはどうしても思えないのだが、その訛りとがちゃ歯はまごうことない横山(結)だ。

 この数年が彼女(たち)にとっていかに濃厚な年月だったかがうかがわれる。

 

 後半。

 「カモネギックス」から「Escape」までは横山(結)の独壇場だった。田野ちゃんや古畑もすごくいいのだが、横山(結)の存在感が圧倒的だ。みずからダンスアレンジした「UZA」は、メンバー全員を手のひらの上で踊らせた。

 

 圧巻。

 

 でも音楽が止むと、横山(結)はMCのみぃちゃんが出す「お題」に手を挙げることすらも出来なくなってしまう。まるで魔法が解けたかのようだ。

 

 お前は三只眼吽迦羅のパイか。最終兵器彼女のちせか。古いねどうも。

 普段は地味な子が一旦緩急あれば超人的な力を発揮するアニメのヒロインを見ているようだ。

 

 横山(結)が出ている動画や画像をネットで漁る。こないだまで山内(瑞)を探し回ってたのに、なんとも申し訳ないなあ移り気で。

 

 それにしても、「桜の花びらたち」のあの子が数年で、

 

 

http://ngt48matome2ch.net/archives/8060740.html

 こうなっちゃうんだもんなあ。

 女子別れて三日なれば刮目して相待つべし

 

 現場で一度も会ったことのないメンバーに、こんな心惹かれるのは初めてかも知れない。うーん、呼んでくれないかなあ、よすす。