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季節の横顔

昭和10年に刊行された祖父の随筆集『季節の横顔』によって,昭和初期という時代に生きた人々の様子,また時代を超えて共通する想いなどについて語るブログとしてスタート。
・・・今では単なるつぶやきノートです。

やっと終わりました。
無事終わりました。

はぁ・・・。

なんで「はぁ・・」なのかというと,
やっぱり気疲れ・・ですね。
ラスト一週間は
病気をさせちゃいけないと
そればかりが気になっていました。
あったかかったり,さむかったりするし,
練習は毎日朝から晩までだし,
インフルでお休みしてる先輩もいらしたし。

当日の朝,
元気で送り出せたことで
なんだか8割方の達成感を味わっていた私です。


た~ぴんたちの学校の吹奏楽部は
毎年この時期に定期演奏会を開いています。
3月1日に卒業式を終えた高3の先輩たちも
まだギリギリ高校生な,3月の最終日曜日。
中1から高3までの部員,全員がステージに並ぶのは,
おそらくこれが最初で最後の機会なんでしょうね。
た~ぴんたちが入部した時,
すでに高3は,一部を除いて引退状態ですから。
おまけに,ここのいいところは
OBの先輩たちと一緒に演奏できること。
なんだか
下駄をはかせてもらってるみたいだけれど,
OBの皆さんに支えてもらいながら
ワンランク上のサウンドを体感できるのは
ものすごくいい経験になると
私は思います。

2時間ちょっとのステージ。
とっても楽しかった!
かわいい女装もさせてもらえて(笑)
ホント,得がたい体験でした。
写真,撮りたかったなぁ。


そして
昨日は打ち上げと称して
1年生仲間でボーリング。
今日はパートの先輩たちと
カラオケ&焼き肉食べ放題。

正直言って,
こんなに楽しそうなた~ぴんは初めてかも。
私,とてもとても嬉しいです。
子どもの笑顔っていいですね。
満開の桜の下,ほんっとうに幸せっ!!









・・・・・・宿題さえなければ。


がっかり
早いものでもう3月も半ば過ぎ。

た~ぴん達の中学校,
明後日が卒業式です。
といっても
中高一貫校なので
中3の先輩は4月になったら高1の先輩になるだけ。
お別れがないので
わりと淡々としています。

3月1日には高校の卒業式があって,
さすがにこちらはぐっときたかなと思いきや,
3月末にある定期演奏会に出てくださる先輩が多いので,
練習でいつも会えるから・・って
こちらも淡々としたものでした。

吹奏楽部は式での演奏があるので,
公休扱いで授業に出なくてよかったのが
一番感動的だったようです。

そして明後日の中学の卒業式が終われば
春休みに突入!

でものんびりともしていられません。
3月30日に定期演奏会があるので
毎日お弁当を持って学校に通い続けるのです。
春休みは食堂がお休みだからお弁当サボれない(涙)。


さて,そんなた~ぴんですが,
朝,起こすのが大変なんですわ,これが。
毎日疲れているのもあるんだろうけれど,
一度起こしただけでは絶対にダメ。
3回ぐらいは起こしに行きます。

で,ようやく起き出してきても
リビングのソファにごろん。

「こらこら,せっかく起きたのに
 また寝ちゃだめだよ」と
椅子に座らせ
朝食をとらせます。

そこからはなんとか動き始めるのですが
なんせもったらもったらとしか動かないので
どうしても私が手を貸さざるをえません。
目を離すとぼーっと止まっちゃうし。

パジャマを脱がせて,
制服を着せて,
靴下をはかせたりする・・・。

13歳ですよ。

いまだに靴下をはかせる私。

過保護だなと思いつつも
でも,そうでもしなければ先に進まないのです。
それでも遅刻が多くて
担任の先生に
「1年生のうちにきっちり朝の支度ができるよう
 ちゃんとしつけますので!」と
宣言をした私。

宣言したんだけど,本当にしんどい。

いってらっしゃいと送り出した後,
ソファに腰をかけて動けなくなるぐらいの疲労感。

去年の夏過ぎ辺りから
そんな日が続いていました。

今年に入ってからは
起こしに行くと
「頭,痛い・・・」と言うようになったのです。
でもね,
がんばって学校に行かせると,
行ってしまえば,学校で具合悪くなることもないし,
6時半までびっちり部活をやって
元気に帰ってくる。
元気だし上機嫌。

なのに,朝は「頭,痛い・・・」なのです。

で,おとといは
「頭,痛すぎ。学校に行けない」と。

前にも何度かそんなことで休んだことがあったのですが,
でも寝ているうちに頭痛はよくなるようで
お昼にはフツーに健康な少年になっちゃう。


・・・これってズル?

正直言って,半分,そう思っていました。
あとの半分,
何か悪性の病気であったら大変。

で,おととい,かかりつけの小児科に行く事にしたのです。

「え?病院?いいよ,行かなくて。
 寝てれば治るから」というた~ぴん。

寝てれば治るからって
じゃあ,治ったら学校に行くのかというと
それはないみたいで・・・w。


いつもいく小児科の先生は
新生児検診のときからのおつき合い。
た~ぴんのこと,よくわかってくださっている先生です。
問診のあと,
一番疑わしいのは「起立性調節障害」とのこと。

すぐ検査をしていただきました。

検査といってもとってもシンプル。
ってか,罰ゲームみたいな検査でしたw。

3分間,安静にベッドに寝ていて
そのまま血圧と脈拍を測る。
その後,壁の方を向いて10分間立っている。
おしゃべりとかはナシ。
じーっと立っていて,
10分経ったら,また血圧と脈拍を測る。

それだけ。

立ってるのが
なんか立たされ坊主みたいでおかしかった。

で,その検査の結果,
安静時の血圧と,立っていた後の血圧の差が大きくて
これじゃやっぱりしんどいでしょうねとのこと。

思春期に多くみられる,
やせた子に多い,
とのことで
成長とともに改善されていくとのことなのですが,
昼になると元気になるというようなことで
どうしても「ズル休み」とか「仮病」と誤解されやすく
(あー。た~ぴん,ごめんよぉ!半分疑ってたよ~!)
それがきっかけで
不登校になってしまうお子さんもおられるんだそうで。

しっかり理解して
知識を持って対応しなければなぁと思いました。

一応お薬はいただいたんですけど,
ドラマティックに効くものでもないみたいで,
やっぱり朝は手を貸さないと先に進まない状態は改善しない・・・。


で,当分私は過保護な母さんのまま,
靴下をはかせ続ける日々なんでしょうね・・・。


がんばれ,た~ぴん。
がんばれ,わたし。
さっき,スーパーにお買い物に行ったんですよ。

で,レジで
前の人の精算の間に
お財布を開けて
お金の準備をしようと思ったら


がががーーーーーーーーーーーん


お札が一枚もないっ!


そんなはずないのに。
昨日は確かにあったのに。
いくらかは書かないけど(笑)。

どろぼー?

なにこれ!


茫然自失。
どうしたらいいの?


なんて考える間もなく
前の人が終わって私の番。

心臓をバクバクさせながら


「ご・ごめんなさい!
 お金,おろしてくるの忘れちゃった。
 すぐおろしてくるから
 あずかっててくれます?」


うそですよ。
正しくは「お金なかった」ですよ。
でも言えないよ。
私にだって見栄ってもんがあらぁな。

で,レジの女の子の名札をみたら
中国の人だったの。
だ・・大丈夫かしら。
と思ったら,
流暢な日本語で
しかも
ここ大事です,
にっこり笑顔で
「大丈夫ですよ~」

天使の笑顔に見えました。

いや,まじで。
こんなときだからそう見えた,じゃなくて
こんなステキな笑顔,
私,しばらくお目にかかってないわ。


で,預かってもらってからレジを離れ,
駐車場に向かいながら考える。

どうしてなくなってるんだろう。


はっ,あれだ!相方のQ氏だ!

そう言えば,
ゆうべ,置き薬屋さんがきて
Q氏がお金を払ってくれたと思ったら,
洗濯物を干してた私のところに来て
「ごめん,1000円ある?」って言ったんだった。

え?でも待てよ。
1000円ぬいただけでは
お財布からっぽにはならないのに。


すぐに電話しましたよ。

そうしたら
「あ,ごめんごめん~。
 ちょっと借りた~!」


いいんだけどね。
言ってほしかったな。



これからお買い物に行く前には
ちゃんとお財布の中身を確かめなくちゃ。

あ~,どきどきした。
必ず,
進行方向に向かって左側の座席を選ぶのです。
そうすれば
のどかな緑の田園風景が広がる向こうに
さらに大きく広がる青い太平洋を見ることができるから。
朝のあかるい太陽の下で
波立つ様子も全く見せず
ただただ青くおだやかに広がる海。

遠く
海との境の辺りに見える何本かの高い木。
何の木かわからないけれど
印象的な姿。

まさに絵になる風景。
いつかここに住みたい,そう思いました。

窓外の景色の中にいる自分をイメージして
うっとりと
列車の規則正しいリズムに身を任せていると
突然
両脇を花で囲まれるようにして
駅に到着するのです。

夜ノ森駅。

駅の両側は斜面になっていて
そこに植えられたつつじが満開の時期は
本当に
花ざかりの谷に迷い込んだような感じ。

ましてや駅名が夜の森。

花の妖精たちが
夜の森で秘密の舞踏会でも開いていそう。
メルヘン全開。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

むかし,仙台に住んでいた頃,
出張でなんどもいわき市に行きました。
青く広がる太平洋と花の駅。
出張が多い仕事だったので
本当によくあっちこっち行っていましたが,
常磐線のこの旅は,お気に入り路線ベスト3に入ります。

いわき市の平というところによく泊まったのですが,
マエストロ小澤征爾さんとエレベーターで二人きりになり,
声をかけられ気絶しそうになったのも
懐かしい思い出。


先日,
いわき市にお住まいの方とお話しする機会がありました。
メインのお話を終えて
今さらですが・・・と震災のお見舞いを申し上げて,
夜ノ森駅のことを伺うと

「あそこはいま立ち入り禁止区域なんです」

わかってはいたのです。
あの海の広がるおだやかな富岡の辺りも
全部立ち入り禁止。
報道で知ってはいたのですが,
地元の方から実際に伺うと
遠くの出来事ではなくて,重たさを持った現実として胸に迫ってきます。


あんなに美しい町を去らなければならなくなった多くの人々。
どんな想いで町を後になさったのだろう。
遠く離れた土地に住み
日々少しずつ新しい暮らしにも慣れていくのでしょうが,
望郷の想いは募るばかりだろうと思います。
ましてや,いつになったら帰れるのかわからないもどかしさ。
目に見えない汚染もふくめて,
もとの美しい町にもどるには
いったいどれだけの時間がかかるのでしょう。

消すことのできない火を燃やすというのは
こういう悲劇の可能性をはらんでいたのだということを
全て知ることができたいまとなっても
それでもまだ原発は必要なんでしょうか。
人にとっての一番のしあわせは
「便利な暮らし」でしょうか?それだけですか?
おだやかな町でおだやかに生きる。
そんなしあわせは
踏み台にしてもかまわないほどちっぽけなものですか?
「クニノケイザイ」というものをうまくまわらせるために
仕方のないことなんだ・・なんて
私にはどうしても思えないのです。

あの町のあの景色こそ
私の心に残る「美しい国,日本」なのですが。
先日
この地域にある公立美術館の館長さんのお話を伺う機会がありまして・・・。

3月末から
『夏目漱石の美術世界展 美術は小説よりも奇なり・・・』
という特別展をやるそうです。

こんなの書いたら
匿住所でブログやってる意味ないし。
ま,いっか。


一時期,アーサー王関係のものを読みあさっていた私は
漱石の『薤露行』に出会い,その挿絵に心をわしづかまれ状態。
わしづかまれ・・って。
また読まなきゃと思って探すと見つからないのが我が家の常。
お気に入りの本から,姿を消していくんです。ちっ。
それはおいといて。
アーサー王伝説由来の『シャロットの女』も出展されるみたいです。


それからターナー。
ターナー松のターナー。

ターナーの絵って
値段をつけたら50億円なんだそうですよ。
50億円っ!きゃあ。
宝くじ1等前後賞付きで10回当たらないといけない。

そんなすごい絵がこの街にやってくる。

見逃せないです。


でも一つ問題が。


私は人混みが苦手。
人の後頭部を眺める趣味もないのです。
ゆっくり観られないのもいや。
そういえばあの時
ざっくり見物でおわってしまったっけ。



困りました。

誕生日と言えば,
夫が誕生日のプレゼントを渋っている。

「クリスマスプレゼント,奮発しすぎたからなぁ」


確かに。

ワンピースです。もらったのは。
ええっと,着る方じゃなくてまんが。
コミックス全巻をプレゼントしてくれました。
大人買いだねぇ。

おかげで堪能させていただきました。


が,しかし。


「でも,あれって
 私へのプレゼントだっていうけど
 父さんも,た~ぴんも読んでるよね」

と言ったら,夫,
にやりと笑って「ばれたか」。

そういう作戦だったのか。
私はカモだったのか。
無性に見たくなって
『COWBOY BEBOP』を見てる。
この間から
毎晩ディスクを1枚ぐらいずつ。


見るというより聴く・・方が近いかな。

超お気に入りのアニメなので
何度も何度も繰り返し見た。
だから画面に集中するよりも
耳が音楽をがっしりととらえている。

もう15年も前のアニメなんだな。
年をとると
「15年も前」のことなのに
さほど昔だという気がしない。
ついこの間のようにも思える。

でも久しぶりに見たら
絵柄がやっぱり昔っぽい。
時間は経ってるんだ。

このアニメの音楽は菅野ようこさん。
一目惚れっていうか,
初めて聴いたときに
もうハートを持って行かれてしまった。

BEBOPのサントラしか聴いたことがないのだけれど,
いろいろなスタイルの音楽が詰まっている。
そして
そのどれもが「入って来る」。
うまく言い表せないけれど
まさに心に「入って来る」という感じ。

菅野ようこさんが好きだから
ガンダムシリーズの中では
『∀ガンダム』が好きだったりもする。
いや,これは別にいいんですけどw

これからしばらく
寝る前の時間はアニメ漬け。

あ。
明日は私の誕生日。
おめでと,私。
さっき
家族3人で一緒にテレビを見ていたんです。

この頃,た~ぴんは晩ご飯が済むと
「じゃ」といって自分の部屋にこもるので
ほんとこんなのは久しぶり。


で,CMタイム。
沢口靖子さんの出ている,
そう,リッ○のCMが流れたんです。


夫が
「リッ○,おいしいよね」って反応。

「そうだね~」と,私は生返事。

た~ぴんが

「なんだっけ,・・・ええと,ええと,
 ああ,あれあれ。

 ノリスケ リッ○ね。」


いや。「ス」しかかぶってないし。


合ってないんだけど
なんだか妙におかしくて,息が止まるほどの笑いの発作に襲われました。

いま,こうやって冷静に
ナ○スコ ノリスケ
と,交互に発音してみても
全然似ても似つかないし,おかしくもなんともないんだけれど,
なぜかそのときは涙まで出てきたんですよね。

CMがあけると
機体が三つに割れるほどの墜落事故なのに
乗客乗員が全員無事生還という奇跡のようなエピソード。

それを見ながらも
涙がとまらない私。


「なに,そんなに感動してるの?」というた~ぴん。
そして「山崎ノリスケ」とつぶやいて追い打ちをかける。


ああ,まだおなかが痛い。
おなか,痛いんだけど
笑いの余韻は残ってない・・・。

こういうふうに突然襲ってくる爆笑発作。
たいてい,後から思い出すと
どうしてあんなに笑ったのか不思議だったりします。
何なんだろうな,これって。


なんだか久々に大笑いしたような気がします。
ありがとね,た~ぴん。
皆さま
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!


早い早い。
初詣帰りのエピソードを書いたのは
もう一年前になるんですね。
時の流れは,加速する一方だわ。



今年の初詣は,
二年詣りにはならず,元旦,早めに行ってきました。

た~ぴん,寝ちゃうんだもの。


大晦日,
我が家にしては珍しく,紅白を見ていました。
っていうか,流してました。

私は年賀状を書いていて(あはは。)
た~ぴんはお友達とメール三昧。

メールですよ,メール。

あのちっちゃかったた~ぴんが
いっちょまえにメールだって。

相手は
小学校の時のクラスメイトの女の子。

「紅白,白組を応援してねっていうんだ」

ちょっとうれしそうにしているた~ぴん。

司会の梅ちゃん先生がかむと
「わ,かんだ!」とメール。

郷ひろみが出て来ると
「しぶいよな」と,またメール。

向こうだって
家族で過ごしているであろう大晦日の夜に
そんなに頻繁にやりとりしてちゃダメだよと言っても
聞きやしない。

ふと気がつくと
紅白ももうフィナーレ間近。

「白組,勝つといいね」と話しかけたら返事がない。
携帯を抱きしめたままソファで寝てました。


女の子が苦手だったた~ぴんなので
男子だけの中高一貫の私立がいいかなと思ったのですが,
あれあれ?
女の子とばかりメールのやりとり?
相変わらず,クラスにはなじめないというのに・・・。
最善とは言わないけれど,
よりよい道を・・と思って選んだ学校なのに,
これで良かったのかなぁ・・と軽くため息モードになりましたが,
でもこうやってた~ぴんを認めてくれるお友達の存在が
へこみがちな学校生活を支えてくれるのかも。

寝顔を見ながら
思春期入口のこの子にとって
2013年が
苦しいことがあっても
それよりちょっとでもいいから良いことが多い年であるよう
しんみりと心の中で祈りました。



皆さまにとっても
「良いこと>苦しいこと」な一年となりますように。