10cc 「愛ゆえに」 | 運の良い人・まる◎さんの感動日記

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今日は、ヒプノシス+10ccの「愛ゆえに」。



もしも貴女が
気を失うほどショックなことが
あったなら、
私は海底深くまでに潜り、
助けだしましょう。
貴女の眼中に私はいないとしても、
私は貴女を守護します。
深層心理という意識の深海へ。
私は貴女。貴女は私。
自分では気付かないけれど
愛で守られているのです。

あなたに「愛」と「救い」の
エネルギーを贈ります。

☆ ☆ ☆

原題は「Deceptive Bends」。
邦題の「愛ゆえに」は、原題とはまったく関係ありません。

10cc(テンシーシー)といえば、
なんといってもそのバンド名の由来でしょう !!

10ccは当初男性4人組で発足したバンドで、
なぜ10ccかというと、男性が興奮して射精する液体の量が、
一人一回2.5ccで、4人分合わさるから10ccだというのです(笑)

どうも当時の先端ロックバンドは、
こういうしょうもない下ネタジョークが好きだったようで、
哲学的な音楽構成で名をはしたピンクフロイドですら、そうだったんですから !!

ピンクフロイドは「ウマグマ」というタイトルのアルバムを出していますが、
その意味は「ほにゃらら」なんですよ(笑)

で、このアルバムは、1977年に発表された10ccの5枚目にあたる作品ですが、
仲間割れして2人組になって発表したものです。

発表の記者会見では
「僕らは5ccになったけど、まだまだ濃いぜ!! 
世界の女性よ待っててくれてありがとう ! 
僕らのサウンドを聴いてたくさんベイビィを産んでくれ!!」
と言ったとか言わないとか。。

二人組みとなってしまったこのアルバムですが、
タイトル曲の「愛ゆえに」はメロディを聴けば、
あっこの曲知ってる ! と思うほど有名な曲です。

☆ ☆ ☆

10cc は、ヒプノシスが手がけたバンドの中では珍しく、
プログレッシブロックというジャンルではなくて、
メロディアスなPOPS系のロックバンドです。

とはいえ、当時イギリスでブレイクしていた
先端音楽ゆえの複雑な音づくりをしていました。

メロトロンというテープを使った
サンプリングキーボードをつかっていたんですね。
アナログなシンセサイザーとでもいえるものです。
POPSなのにメロトロンというのがとてもおもしろいところです。

ちなみに、このアルバムの前、1975年につくられた曲で

I’m Not in Love


というバラード曲があるのですが、
これはポール・マッカートニーの「YESTERDAY 」や
ジョン・レノンの「Imagine」に匹敵する
ロック史上に残るバラードの傑作と言われています。
ぜひ聴いてほしいですね。

☆ ☆ ☆

これらの10ccが産み出した良質のバラードは、
やがてボズ・スキャッグスなどに受け継がれていき、
AOR時代を生み出します。

AORとは、Album-Oriented Rock、
または、Adult-Oriented Rockの略のこと。

Album-Oriented Rockというのは、
ピンクフロイドを筆頭とするアルバム全体の精妙な完成度を重視した音楽で、
10ccもその流れ。

それが10ccによって甘いメロディとヴォーカルを中心とした大人向けの音楽と転じて、
Adult-Oriented Rockと呼ばれることになるのです。

このAORというジャンルの音楽は、やがてアメリカで大ブレイクをおこし、
映画音楽などに組み込まれていきます。

☆ ☆ ☆

僕が大学生の時はこのAORが全盛期で、
田中康夫氏の「なんとなくクリスタル」が文藝賞を受賞、芥川賞候補とまでなりました。
その作中で数々のAORの曲が注釈入りで解説されたのは鮮烈でした。

文藝作品が音楽アルバムを出したなんていうのは、前代未聞で、
その時に印象深かったのが、大御所、ボズ・スキャッグスだったの。

で、ここでまたまた、荒木飛呂彦氏が今日の話題に登場 !!
「ジョジョの奇妙な冒険」の「ジョジョ」とは、
ボズ・スキャッグスの大ヒットアルバム「JoJo」から取られたことは明らかなんですよ。

たなみに、ボクは、超ジョジョマニアなんですけど、
ジョジョに登場するスタンドやキャラクター名が
すべて音楽タイトルやアーティスト名から命名されていることは、
連載当初から注目していて、
荒木先生ったら、僕と音楽の趣味一緒じゃん !! と一人ほくそ笑んでいたのです。