おや、温かくなってきたなと感じていたら一斉に桜が開花しているようで、春真っ只中、新年度が始まりました
保育園、幼稚園や各学校では卒業式、職場では異動そして退職、新たに入園入学入社・・社会が循環する季節です
2月22日から始まった定例議会は同29日にR6年度予算が上程され、3月21日賛成多数で予算成立、和歌山市も令和6年度が始まりました
和歌山市の総予算額は2878億4千600万円余りで、大方の行政施策を担う一般会計1502億3000万円余、国民健康保険や介護保険など独自の行政施策を賄う特別会計は11会計あり、合計額は961億1200万円余、上水道、下水道事業を担う公営企業会計は415億300万円余です
議会審議において、3年毎に見直される介護保険の料率を含む和歌山市介護保険条例の一部を改正する条例は、低所得者の保険料を抑制するため、年収400万円(高所得者?)以上から、所得の段階に応じて介護保険料を大幅に引き上げる内容であります
なぜ400万円以上からの保険料率アップなのか等々、詳細で丁寧な説明が無かったことが問題になりましたが、介護保険事業の財政事情を見ればやむを得ないという苦しい判断がなされました ちなみに和歌山市の介護保険特別会計の規模は425億1500万円余であります
さて、我が国の人口減少が社会問題化してから何年も経ちます その事に連動しているのでしょう、出生数の減少がクローズアップされています
人口減少問題の一つの解決策として出生数の増加を図るため、こどもを産みやすくする環境やこどもの養育を支援する環境を創らないといけないとされ、今現在、国会ではこども支援について議論が交わされ、また既に種々の政策が打たれています
和歌山市でもR6年度予算には「子供たちがいきいきと育つまち」というカテゴリーで幾つかの事業が計画され、予算は合計17億9600万円余、その内、2億5700万円余りが国費、県費で補助される、和歌山市の施策としては結構なボリュームをもっています
しかし、打ち出される政策や施策に対する若者の反応は、結婚したい、こどもを持ちたいという願望や期待に繋がるインセンティブにはなっていないこと・・どこか若い方々の思いと政策が食い違っているように感じられるし、新聞やTVニュースの報道でも全国的に似たような内容です
「それじゃどうするんよ!」と叫ばれそうな社会風潮ですが、「こうすれば良いんよ!」と括ってしまう話では無く、確実な将来展望を描けたり、生き甲斐、満足感、幸福願望など 現に営まれている日常の生活を直視すること、人の生き様の根源的なところに視点が無ければ・・ 近年は特に対症療法的、即物的な政策が多くて、結局、人のためにならない世の中をつくっているのじゃないか、と思うところでもあります
2月定例会と委員会の様子です
議会の前に歩こう会のメンバーで三重県の的矢カキを食し、伊勢神宮に参拝してきました
3月は色々なイベントが目白押しで、台湾の夕べや保育園卒園式に出席しました
2月定例議会が終了後、文科省と名古屋市の瑞穂公園陸上競技場への出張
近年、よく取り沙汰される学校部活動の地域連携、地域移行について国の考え方などを聴取させてもらいました つまるところ、働き方改革の実施が部活動の地域移行という動きにつながっているのかなぁと思えます
その足で、名古屋市まで移動、名古屋アジア競技大会の会場となる瑞穂公園へ行き、建設中の陸上競技場を視察しました
総工費とその後の管理運営費で585億円といわれる建設現場の規模「へぇー」規模の大きさに圧倒されます
なるほど、一般会計1兆5千億円、各会計あわせて約3兆円の財政規模の名古屋市ならばこそ出来る陸上競技場や周辺整備のすごさですね~ ちょっと乱暴な言い方かな
願わくば紀三井寺の陸上競技場に加えてサブ競技場の整備を願うところです
先日、積んで倒れそうになっている文庫本を整理しようと本棚を掃除したら、ブックカバーまで同じ池波正太郎の「乳房」が鎮座していました これから再読しようとするほど魅入られているのに・・その他にも同じ題名の藤沢周平本があったり・・既に目を通したことがあったなんてと思うと、記憶の頼りなさを嘆かずにはいられません あ~あ
和歌山市議会議員 北野 均