master piece34 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

 

私、さくらいさんの

綺麗なんだけどものすごく意思の強い言葉遣いが

とてもとても好きなんだけど

こういう話書いてるともどかしい。

あの人ならもっとこう…強く響くように…力強く…

って悔しくなるの、毎回。

まぁ、書いてるのは私なんだから

このまま出すしかないんだけど(笑)

とは言えずっと書きたかったのはまさにここなので

投稿出来たことにはとても満足しています。

何が言いたいのかよくわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざっ…けんなよ!俺がどんな想いでいたか知らないくせに!!」


思わず怒鳴る。

 

全てを捨てる覚悟で告白したんだ!

 

なのに何でこんな信じてもらえねぇんだよ!!

 

「先生こそ知らないだろ!おいらだって色々抱えて生きてんだよ!簡単に愛してるとか言うな!!!」

 

…っ、これが…っ、この想いが…!


 

「簡単だとか…

思ってんじゃねぇよ!!!!!!!」


 

改めて智くんを思いきり抱き締めた。

 

再度突き飛ばそうとしてきたけど、痛い位に力任せに。

 

「っ…、やめろっ…!」

 

苦しそうな声を上げたけど、それも無視。

 

絶対。

 

俺は絶対。

 

 

「あなたに『自分の』人生諦めてほしくないんだよっ…!!」

 

 

人の為に自分を諦める智くん。

 

役割だからって幸せになることを放棄する智くん。

 

これが最善だって、自分のやりたいことに蓋をしてしまう智くん。


「…自分…の…?」


「そうだよ…人の為じゃなくて…『自分の人生』だよ…!」

 

 

ねぇ、もう嫌だよ。

 

夢の中とは言え、俺はあなたを掴めなかった。

 

落ちるあなたは「ばいばい」と笑って泣いた。

 

俺はもう

 

二度とあなたのそんな顔見たくないんだ。

 

現実では絶対に

 

掴んだ手を離したくない…!!

 

 

「人は…愛される資格とか、そんなん要らないんだよっ…!あなたは、愛されてる!

俺だって、相葉くんだって二宮だって松本だって!あなたのことを本気で想ってる!!」

 

「…んなわけ…っ」

 

「頼むからわかってよ…!そりゃ確かに気持ちは移ろいゆくものかもしれない。簡単に信じられないのも分かる。それは仕方ないよ。

だけど!あなたは愛されてる!それだけは揺るぎない事実だ!

あなたがそれを信じないのなら、俺は存在すらしてないことになるんだよ…!それ位俺は…っ」

 

俺の全てがそれだと言っても過言じゃない位。

 

あなたのことを全身で想ってるのに、その気持ちごと否定しないで。

 

俺を

 

居ないことにしないで。

 

お願いだから…。

 

 

「…わかんないよ…。先生とおいらは…違うもん…。

だからおいらはカズと…。カズがその方がいいって…。似た者同士なら、誰も傷つけずに、傷つかずに生きていけるって…。」



──先生とおいらは真逆で、背中向き合ってるみたいなもんだから。

 


その通りだ。

 

真逆な二人。


全く違う世界を生きてきた2人。

 

普通に考えて、二宮と一緒に行った方が幸せになれるのかもしれない。

 

俺には何もわかってやれないのかもしれない。

 

育った環境はあまりにも違うから。

 

 

美味しい飯を作ることも、火をうまくくべることもできない。

 

流しそうめんすらうまく流せない。

 

根切り虫はつぶせないし、ちょっと血が出たくらいでパニックになる。


魚だって1匹も釣れなかった。


あなたのように、何一つこなせない。


 

抜けてて。

 

残念で。

 

不器用で。


ヘタレで。

 

絵が壊滅的で。

 

運動音痴で。

 

 

だけど。

 

「智くんと俺は、真逆な世界を向いてるかもしれないけど、それって…


向かい合わせで、お互いのこと見てるってことにもなんじゃねぇの?」

 

 

背中合わせなんかじゃなくて

 

お互いが、向き合える位置に移動すれば。


 

それだけで世界は一転する。


 

「同じ似通った景色を見れる人は安心するかもしれない。自分が信じる自分を受け入れ共に沈んでいける人は居心地がいいのかもしれない。

けど俺だったら、あなたが見えない景色を見れる。お互いそうやって補ったら、360度のパノラマになるよ。」

 

腕の中の智くんの抵抗が止まる。

 

 

俺はあなたから学んだ。


風呂釜のくべ方を。

 

頂きます、の意味を。

 

作品に対する姿勢を。


何もしないという時間の楽しさを。

 

自然との接し方を。


 

じゃぁ俺は


あなたに愛される喜びを教えるよ。


あなたは黒なんかじゃないってことを証明するよ。

 

幸せになっていいんだってことを、一生かけてでも説得するよ。


どれだけ大切な存在で、どれだけ価値のある人間か…必死であなたに伝えるよ。


 

真逆だからこそ出来ることだってある。


そうやってお互いの足りないところを埋めてこうよ。

 

 

「『違う』んじゃなくて、『両極端』なだけだよ。

そんな俺らはさ、きっと…

誰よりも大きな世界が見れるよ。」

 

 

ねぇ。

 

あなたを大事にするよ。

 

あなたの笑顔を守ることもきっと出来る。

 

あなたのことを誰より愛してる。

 

この気持ちが一生変わらないかって聞かれたらそうだと自信を持って答える。

 

先のことを断言するのは嫌いだけど

 

俺はもう、あなた以外を愛せないから。

 

あなた以上の人は、この先絶対いないから。

 

 

だってもう、色んな事知ってるもん、俺。

 

一緒に住んでさ、色々知っちゃってるから。

 

えずくとことか、鼻ほじるとことか、デリカシーないとことか

 

優しすぎて流されやすいとことか、言葉足らずで誤解与える喋り方とか

 

嫌いなとこも勿論あるけど

 

「全てひっくるめて、あなたのことを愛してる…。だから…」

 

 

──行かないで……。

 

 

この言葉は喉の奥で飲み込む。

 

行かないで、なんて。

 

そんな縛るようなこと、言えるわけがないよ。

 

駄々をこねる子どもみたいだ。

 

だから俺は

 

笑って、こう言うよ

 

 

「…だから…。好きなところで、好きに生きて…。」

 

 

「…え…?」


 

嗚呼、今更わかったわ。

 

二宮の気持ち。


俺が智くんのために出来る唯一のこと。


 

だっせぇな、俺。

 

あんなに二宮に噛みついといて

 

同じことしかできねぇんだな。

 

 

ずっと僕の宝物さ

可笑しい位君が好き

いつか君が笑えるなら

僕は心から手を振るよ

 

 

けどさ、二宮。

 

智くんを置いてったお前とは違うよ。

 

今回『捨てて』置いていくのは

 


 

智くんの方だ。


 

 

「…あなたは、好きなように生きてよ。何にも縛られず。自由に。世界を見てきて。あなたの目で。

二宮のとこがいいんならそれでもいいけど…違うでしょう?世界を、見たいんでしょう?」

 

「…せんせぇ…?」

 

「一生、この気持ちは変わらないから…もし俺の気持ちを信じてもいいと思ってくれたその時は、また会いに来てほしい。

『ただいま』って、いつでもここに帰ってきてほしい。…それが、俺の願い。」

 

 

──帰る場所が欲しいかな。ただいま~っつって、アイスルヒトのところに。

 

 

好きだから

 

大切だから

 

この温かな手を、離す。

 

 

何て厄介な感情なんだろうか。

 

愛、ってやつは。