先日、田村正和さんの訃報が伝えられて、
様々なテレビ番組で追悼の特集が組まれたり、
ネットニュースでは生前の数々の逸話が取り上げられたりしていた。
特に、彼の役者としてのこだわりや、共演者への優しさなど、
残された者たちが学ぶべきことも多かったと思う。
最近、著名で才能の輝いていた俳優や作家などが亡くなった際に、
生前は触れられなかった考え方やエピソードが、
裏話的に語られることが少なくない。
ふとそれが不思議だなぁと思った瞬間があった。
というのも、、、
同じ世界、近い業界にいる人からすれば、
第一線で活躍している方々から、
直接何かを聞いたり、それを参考にしたり、何かに生かしたり、
積極的にするべきことも多いと考える。
それが、亡くなってから伝聞のように聞いても、
本当はもっと早くそれを知りたかったとか、
ただ受け身で知るのではなく意見を交わしたかったとか、
そういう風に思わないのだろうか。
確かに、全ての人がダイレクトにコミュニケーションを取れるわけではないにせよ、
もっと、この人のこんなことが知りたいと好奇心を持ったり、
逆に、興味のなかった人から興味深い話を聞けたりとか、
新しい発見を常々していくことが、刺激的な気がする。
テレビで言えば、
ドキュメンタリー番組や、対談番組などで、
人となりがフィーチャーされるのを見るのが楽しいと感じることが増えた。
いざ自分の生活に目を向けた時に、
私自身はとても人に興味があるし、もっと知りたいと思うことも多いので、
いろいろ話してみたいと思うことはあるが、
相手は必ずしもそうではないこともあって
(相手が他人に興味がないというよりは、マンモス☆南に興味がないw)
本当は、手の届きそうなところにある美談に触れ損ねているかもしれない。
また、良く言えば阿吽の呼吸と言うか、
言わなくてもわかっているほどの信頼関係ができている人ほど、
改めて考え方を共有する機会を作らないかもしれない。
それでも、人の想いとか、生き様とか、人の数だけあるはずで、
敢えて言葉にする必要があるかもしれないし、
聞いたことがある話だとしても、受け手の状況によって
伝わり方や感じ方も違うかもしれない。
いず、結局のところ、
自分の信念や仕事の成果は、
常に誰かの心に刺さるほどに築き上げないと、
いつかひとり歩きしてくれないということか。