野菜の価格 | 無農薬•無肥料•自然栽培 めぐみ農場

無農薬•無肥料•自然栽培 めぐみ農場

農場の気まぐれなブログです。

100年寒波と言われる超寒気が来週月曜に日本に到来してくるそうです。
もしかしたら沖縄でも雪が降るんじゃねぇ?位の自然の脅威です。
暖かい海のお魚が環境不適合の為に気絶して死んでしまう位のレヴェルです。

ここ愛知でもおとつい寒波で積雪!で案の定スリップ事故が多発したみたいですね。
昨年も雪が降った時に夏タイヤ(ノーマルタイヤ)のまま車を動かしている方が結構みられました。

青森育ちの私からみたら少し信じられません。
あちらでは11月には冬タイヤ(スタットレスタイヤ)に履き替えます。
雪国ですから雪量が半端ないので走る車は100%スタッドレスです勿論。

こちらだと積雪が年に1、2回くらいなので油断してしまうんでしょう。
その為にスタッドレス購入して履き替えるのもなんか、かったるいのでしょう。

でも舐めたらいけません。滑って何かに当てたら器物破損、人なら人身事故。
色々とシャレにならなくなる可能性大なので、乗らない方がよいです。
といっても仕事は休ませてくれないのでしょう。

農繁期になりました。今は人参とキクイモくらいの出荷であとは玉ねぎの草取りかな。



JAが規制改革の為に解体?と騒がれてました。
昨年政府がJA全中に対してとった行動はファーストコンタクトでしょう。
郵政民営化のような流れでしょうか。
役割として現代には適合しなくなったのでしょうか。

戦後占領軍が欧米型の農協を作ろうとしたが
食糧難で色々事が進まず、既存の農業会という組織を改組して今の農協ができたそうな。

農業改革で小作人が土地を手にして農業者も増え全国に農協も増え
情報も末端まで行き届きシステムとしてはかなり出来たものだったのでしょう。

そりゃものが無い時代ですから、ともかく大量生産です。
機械化が進み、品種改良も進み、流通システムも整い、
年中どんな野菜でも全国どこでも買えるようになりました。

めでたし、めでたし。

しかし現代!農業界は色々と難問を抱えているような空気です。

他の物価は上がっているのに野菜はすんげえ安いです。
消費者は助かるかもしれませんが農家はどうでしょう。

天候不順で少し値が上がると野菜が高いと騒ぎます。
あの高値位が農家としては理想かもです。


ではどうして物価が安いのかといいますと、これは単純に供給過剰ではないかと。


もう一度言います。


単に、供給過剰!

↑字を大きくしたい、けれどよく分からない。


物の値段は需要曲線と供給曲線で決まると経済学では言われてるそうな。





野菜が安い、という例

供給側が(供給曲線、左肩上がり)数量が多く
需要側が(需要曲線、右肩上がり)人数が少ない

よって価格が低い。

逆に

供給側が少なく
需要側が多ければ?

単純に考えましてもそりゃ価格上がりますよね。

じゃ野菜が安いのはこの曲線の通りの事が起きているのか?
そうなんです、供給過剰なのです。

日本は世界一スーパーマーケットの数が多いと言われ
全国で約2万店舗くらいあるそうです。

そこに満遍なく野菜が並びます。
それですら価格が安いというのは同じ市場を食い合っているということです。
レッドオーシャンとも言われます。血の海!

つまり農家の数も過剰なのです。
ここでの農家の数は既存の市場に対して、です。

ようは同じようなものを同じような規格で
作りすぎているということです。

生産者の技術も向上し、より多く採れてより形のいい品種により
もうこれでもか!っていう位過剰生産なのでしょう。

こういう品種は美味しいかどうか、安全かどうかという基準よりかは
より効率よく多く安く作れるか、に重点をおきますから。

そりゃ個性なくなりますね。


一昨年の米の買い取り価格1俵8000円が良い例です。
補助金なければ運営持続不可能!

ここで海外産の激安農産物で攻めてくるわけです。

みんなで同じ道を歩み、みんなで路頭に迷うような笑えない状況がすぐそこまできている!
それを担当しました大臣が今賄賂疑惑で笑えないような状況になっていますが。

今安定供給が保たれている品種はとりわけ美味い!というわけではありません。
大量生産で流通側の規格にあった同じような品種が生産されている訳です。

人参には100~200種類くらいあります。玉ねぎ、大根、ナス、トマトなど
それぞれそれくらいの品種の数があります。

量が採れない、形がそろわない、けど美味しい、ってのが沢山あります。
農法も有機や自然に切り替えるだけで味が変わります。

今、目の前に並んでいる農産物は個性がなさそうに見えます。
大衆に選ばれた結果なのですが現代を象徴しているかのようです。

もっと沢山品種が出回って、値段も色々あっていいと思います。
200円のトマトから1000円のトマトがあっても良くありませんか?

こういうのを踏まえ、新たな道を歩く方が増えていけば
まだまだ新しい需要を増やしていけることでしょう。

とは言うものの中々一筋縄ではいかないのもまた人生です。
身にしみています。

痛いぐらいに。

世にあまりない自然栽培作物の生産はまさにその難易度から茨の道。
歩きはじめてしまった私は真っ最中でございます。

可能性を信じて今年も突き進んでいきたいと思います。