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鍛錬

 釣り情報誌 「磯・投げ情報」 の連載記事 「磯・投げタイムトンネル・第十二回」 の原稿と、ムニャムニャの原稿を仕上げて入稿を終えた……。抗ガン剤の副作用で、常時軽い船酔い状態のような不快感と、嗅覚・味覚の鈍りで食事が楽しめないストレスに悩まされちゃいるが、プロの売文屋としちゃぁですね、こんな程度の事で筆を休ませるような事ァいたしゃしません。多少気分が優れなくとも、オツムは無理矢理にでも回転させるよう、長年の鍛錬ってモンが出来てっかンね。

 しかしなァ、徐々に抗ガン剤治療の副作用がキツク出始めてきてて、明日から予定されている第五クールで、どんだけキツクなるのかチョイとばかし不安……。なんつったって味覚が鈍ってしまい、食事が楽しめないのはツライ。酢豚や麻婆豆腐や餃子や叉焼、食材だと牛肉、パン、油揚げ、お豆腐などが食べられなくなってしまった。大好きだったモノが気持ち悪く感じて、食べられなくなってしまう悲しさったらない。

 それでも原稿は書ける。今までもどんなに体調が悪くても、入稿期限に遅れた事は無い。これからもかくあるべく奮闘努力、日々精進いたしますので、物書きが必要な方は、安心してお任せくださいね、ってお話でした。

見舞

 昨日はお見舞いに来てくださる方が続いた。お昼に病院のレストランで、「体調が悪そうだったから、病室までお見舞いに行こうか迷ってた」 と言う入院仲間だったH川さんに出会い、3時にJOFI愛知のO田代表がお見舞いに来てくださり、夕刻には大阪から名古屋に出張していたイトーチャンが立ち寄ってくれた。

 抗ガン剤治療第四クール、半月の寝たきり生活のおかげですっかり体力が落ちてしまい、特に下半身と体幹が萎えてしまっているのと、他の患者さんに比べれば軽いとは言え、耳鳴り、難聴、頭痛、食欲不振、吐き気、のぼせ、急な発汗などの不快症状に悩まされていたし、そんな中で確定申告はせにゃならん、連載の原稿は書かにゃならん、ムニャムニャの原稿も引き受けてしまったので仕上げにゃならん、ってな状況なので、ブログやmixi日記の更新が滞っていたワケです。

 休薬期間に入って10日。少しずつながら、体力や元気を取り戻しているので、ご心配には及びません。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください、なんてーと引っ越しのご挨拶みたいなんだが、ご心配を掛けてしまって誠に申し訳なく、恐縮至極です。

 来週月曜日、28日から抗ガン剤治療第五クールの予定。徐々に副作用がきつく出始めたので、チョイとばかしビビってます(笑)。なにしろ嗅覚がほとんど無くなってしまったくせに、嫌いな臭いには敏感になり、味覚も鈍り狂った状態で食事が何を食べても美味しくない。大好きだった肉類も受け付けなくなってしまい、つまんねーったらありゃしねー!

 てなワケで、お見舞いにお越しの際は、差し入れ手土産などのお気遣いは無用ですよ、ってお話です。

足萎

 抗ガン剤治療第四クール期間(1月30日補液開始~2月1日抗ガン剤5日間集中投与~2月9日追加投与~2月10日抜針~2月12日安静解除)の2週間で、すっかり足が萎えてしまった。ふくらはぎや太腿はもちろんの事、お尻の筋肉も落ちてしまい、しゃがみ込んだら反動をつけないと立ち上がれないほど萎えた。これじゃライダーキックどころじゃないね(笑)。

 今月末頃の第五クール開始までに、少しでも下半身の筋力を回復させておかないと、このまま足萎えになってしまい、車椅子生活になりかねない。昨日、雪が降り出す前に少し歩いてみたのだが、2000歩で息が上がり、膝が笑い始めてしまった。距離にしておよそ1.5km。ヤバイなァ。今日も昼食後に歩いてみたが、3000歩で足が棒のようになってしまった。わずか半月、寝たきり生活だっただけで、ここまで弱体化するとは思いも寄らなかった。

 ともあれ、抗ガン剤治療は体力勝負なので、副作用でツライ思いをしたくなければ、ある程度の運動をして体力を維持し、しっかりと食ってスタミナを付けておく必要がある。味覚や嗅覚がおかしくなり、空腹感は感じないが、食べようと思えば食べられるから、スタミナは大丈夫だろう。毎日の歩行距離を少しずつ伸ばして、一日4000歩~5000歩を歩けるようにならねばなりませんね、ってお話でした。

 まぁね、末期ガン患者が筋力が落ちただの、足が萎えただのを、気にする方がおかしいのかもしれん……。

三月

 三月っつーても 「さんがつ」 じゃなくって、三ヶ月の 「みつき」 ッちゅー事なんだが、虫垂ガン・左背筋内肉腫・&肺ガンの転移による再入院したのが11月8日なので、今日で再入院から丸3ヶ月になる。11月10日に虫垂ガンと左睾丸の摘出、11月17日から抗ガン剤による全身治療開始、12月14日には右脳前頭葉に見つかった転移性脳腫瘍放射線治療ガンマナイフ手術と、次々と襲ってくるガンと休む間もなく闘い続けてきている気がする。

 さすがに抗ガン剤治療第四クール目になり、ダメージが蓄積してきた様子で、少々しんどくなってきた。まぁ、それでも激しい副作用ではなく、食欲不振や軽い吐き気、耳鳴り、頭痛、難聴気味ってな程度で済んでいるのは、生への執着に満ち溢れた肉体と精神のおかげだろう。もちろん、医療スタッフの皆さんのお力添え、家族の献身的な介護、それと、遠路お見舞いに駆け付けてくれた皆さん、幾度となく様子を見に来てくださる皆さん、メールや電話で励ましてくださる皆さん、ネットで声援メッセージやコメントを送ってくださる皆さんもあってこそ、こうしてPCに向かっていられるンだと、あらためて感謝の思いを深めてますよ、ってお話でした。

変化

 ちょっと抗ガン剤治療による倦怠感がキツくなってきた……。首や背中、腰などの痛みを伴った張りや凝り、立ちくらみに似ためまいなど、さすがに第四クールともなるとダメージが出てくるようだ。

 味覚もおかしいままで、チョコレートは無塩バターを舐めているようで美味しくないンだが、ココアを飲むと美味しい。ポテチを食べても塩気を感じないのに、うどんやラーメンおつゆは美味しい。プリンは美味しくないのに、ヨーグルトは美味しい。もう、自分の好みが変わってしまったのか、舌の感覚がおかしくなっているのか、めちゃくちゃなのに、美味い不味いだけはわかるってンだから、どんだけワガママなんだよ、ってお話でした。

徹底

 闘病生活第七ラウンド、抗ガン剤治療第四クール初日。午前11時30分に物見隊の制吐剤(デカドロン&ナゼア)が出陣。11時55分、先陣のペプシド隊が出撃。戦闘時間は半刻(1時間)。ふむ、軽い耳鳴りは相変わらずだが、気分が悪くなる事もなくペプシドの投与は完了。続いて14時30分から本隊シスプラチン隊が出撃。一刻(2時間)の戦闘時間の間も、ウトウトと居眠りしてしまうほどの余裕。

 以前にも書いたが、抗ガン剤治療は治療開始直後から血圧と酸素摂取量、点滴針を刺した位置の異常の有無(=液漏れの有無)、患者のアレルギー反応などを、0分、5分、10分、15分、30分、60分毎にチェックし記録していく。ガンという生きた細胞を破壊して殺す劇薬だから、正常な細胞も大なり小なりのダメージを負う。時にはショック症状を起こして、死に至る事だってある。薬液が漏れただけでも、抗ガン剤が滲んだ部分の組織は壊死してしまう。そうなると外科的に手術して抉り取るしかない。だから厳重な監視の下で、投与は医師でなければ出来ず、看護師が抗ガン剤を投与する事は許されていない。

$剣竿一如-拘束 で、抗ガン剤治療中はベッド上で安静にして、動かないようにしていなければならないのだが、点滴針を刺した場所によっては、寝返りや腕の重みで薬液がきちんと投与できない場合がある。そこで、居眠りをしても腕が動かないように、ベッドの柵に手首を縛り付けて拘束しておいた。これなら無意識に点滴のルート(=管)が下敷きになってしまう事はないし、点滴針の刺さった部位が圧迫される事もない。

 が、この程度の理由で ”患者の身体拘束” は許されていない。患者自身が自分の意志で、自分自身の手によって拘束するのならOKだが、それを手伝う事も認められていない。片手で日本手拭いを使って、ベッドの柵に腕を縛り付けるのは、面倒くさいったらありゃしない。断られるのを承知で、看護師さんに、「チョットだけ手伝ってよ」 と声を掛けてみたら、案の定、「ダメです。法律違反になっちゃうから、全部ご自分でやってください」 と断られてしまった。むぅ~、優秀な看護師さんだ……。こういう融通が利いてはいけないのだ。規則は規則、ルールはルール。厳格に守る事が徹底されていてこそ、良い教育が徹底されている、良い病院なのですね、ってお話です。

 しかしまぁ、ニコリともせずに 「ダメなモノはダメ!」 と、ビシッと言い切れる看護師さんってなぁ、カッコイイね。なんつったって、彼女達は自分の子供世代の20代。20代で自分の年齢の何倍も上の人の要望をハッキリと断り、時には叱責までできる胆力には驚いてしまいますな。やっぱり ”命の現場” に立つ人間は、気概や気組みからして徹底して鍛え上げられてンね。

消失

$剣竿一如-脳腫瘍消滅! 今朝、経過観察で頭部CTと胸部X線検査を受けてきたンだが、昨年12月14日に名古屋K病院で受けた、右脳前頭葉転移性脳腫瘍の放射線治療ガンマナイフ手術。なんと出術から1ヶ月半しか経っていないのに、脳腫瘍がほぼ消失しているじゃないか! 手術前の写真を見なければ、ここに脳腫瘍があったなんて信じられないほど。

 それと両肺10カ所の転移性再発病巣なんだが、これも抗ガン剤治療3クールにして、抗ガン剤治療開始前の半分サイズにまで縮小していた。見かけの直径が半分だから、縦横奥で計算すると、1/8になってるって事だよ。これまたビックリですよ。BEP療法がバッチリなんだよなぁ。そんでもって、たいした副作用が出ているワケでもないし、主治医のN尾先生からあらためて、「ここ2~3年のガン治療の進歩と、これから2~3年のガン治療の革新は凄まじいモノがありますよ。でも、その治療に耐える頑強な身体、生命力を授けてくださったご両親に感謝してくださいね」と言われてしまった(笑)。いやいや、第一に先生に感謝させていただきます。N尾先生、M山先生、看護スタッフの皆さん全員が、本当に命の恩人です。心から感謝しています。

 そして、自分は神仏には頼らないが、家族・友人・知人・マイミクやピグ友、ネット仲間、ネットで知り合った方々が、初詣で病気快癒を祈ってきてくださったと……。もうね、伊勢神宮から熱田神宮から伏見稲荷から晴明神社から、日本全国各地の神仏から御神威、御神徳のご加護を授かり賜ってます。そら護られてるはずだわ。

 現代医療も御神威もスッゴイわ~! ってお話でした。てか、意外と早く末期ガンを克服できそうな気がするよ。励みになるなぁ。

軽減

 昨日の朝から、耳鳴りと頭痛の軽減薬として、プレドニゾロン(ステロイド剤)とボルタレン経口薬(消炎鎮痛剤)が処方された。服用一日で効いたねェ~! さすが魔法のステロイド剤。耳鳴りの音質が超高音の「キィーン」から中音の「ツー」に下がった。たったこれだけの事だが、受けるストレスは全然違ってくるのだよ。超高音の耳鳴りはストレスで頭痛も引き起こす。それに耳鳴りが気になって落ち着かないし、集中力も低下する。これらの不快症状が、中音になるだけで相当に軽減される。

 まず、頭痛から解放される。中音の耳鳴りなら、慣れる事が出来るからだ。耳鳴りに慣れてしまえば、落ち着きも集中力も取り戻せる。まぁ、多少は音声の聞き取りづらい感じは残るが、昨日までの不快症状に比べれば、なんて事ァない。山手線の線路沿いから、久留里線の線路沿いに引っ越した感じですよ(笑)、ってお話でした。

 不意に久留里なんて思い出したけど、小櫃川の伝説や、久留里城の物語やら懐かしいなぁ。元気になったらもう一度訪ねたい土地です。

意外


 ピグ釣りを始めて30日チョイ。ようやく日本海初級のヌシを釣り上げたンだが、正体が「ダツ」だったとは……。リアルではまぁ、針掛かりすると海面を豪快に跳ね回り、釣るには面白い魚なんだけどね。食えない事ァないが、背骨付近は鮮やかなレーザーグリーンで食う気になれないし、実際、煮ても焼いても不味な魚なんですよ。どうせならもうチョット良い魚をヌシにして欲しかったなぁ、ってお話でした。

 リアルの釣りじゃ、釣れても嬉しくない外道だもんね。

嗜好

 昨日の日記に登場したうどん屋さんを教えろと、数通のメールを頂いた。う~ん、あまり明かしたくないンだけど、開店27周年記念キャンペーンや、WEBサイトをリニューアルしてるし、ここは一つ宣伝に手を貸してもよかろう。

 自分の行きつけのうどん屋さんは、「長寿うどん」(正式名称:七福長寿うどん白藤)と言います。
【七福長寿うどん白藤】 http://www.7fukuchouju.com/
名古屋市内に3店舗展開しているンだが、最近は生麺とおつゆと刻みネギ、揚げ玉(たぬき)、生ショウガをセットにした、お取り寄せ通販もやってます。
【通販ページ】 http://www.7fukuchouju.com/?cat=16

 麺は柔らかツルツルのどごし重視なので、シコシコモチモチの讃岐系が好きな方には合わないかもしれない。が、お店は平日でも午前11時45分くらいから満席になり、午後1時過ぎまでは待ちになる。土日祝日も、地元の家族連れで11時過ぎから2時くらいまで満席。駐車場も満車になってしまうので、午前11時の開店に合わせて出掛けるか、午後1時30分過ぎに行くかだね。ただし、遅く行くとトッピングの天ぷらが売り切れてしまいます。オススメのトッピングは 「まぜ揚げ¥200」 なんだが、靴底くらいあるデッカイかき揚げなので、中高生~40代前半くらいまでなら、満足◎の「食った~!」ってな満腹感が味わえるはず。逆に、女子供や中高年は二人で一つにした方がイイです。間違いなく胸やけしますから(笑)。

 まぁ、美味い不味いは人によって好みもあるし、嗜好の問題で、一概に誰しもが美味いと感じるとは限らないから、責任は負いませんよ、と、予防線を張っておきますからね、ってお話です。体調悪くてグッタリしてンのに、教えろってメールが何通も来たから明かしたンだからね。お手前の口に合う、合わぬの文句は、眠釣ではなく、お店のご主人に言うてくだされよ。