日本シリーズでの戦いが有名なこの投手。
オリックス→楽天 小林宏 さんです。
小林さんは1992年 広島経済大学からドラフト1位でオリックスブルーウェーブに入団。
大学時代はショートだったものの、4年次に相次ぐ投手の怪我で、緊急登板。そのまま好投を続け、ついには大学選手権に出場します。当初は地元広島東洋カープが2位指名するという評価だったもの、当日オリックスが上回る1位で指名。
入団一年目には、9試合に登板し、初先発初勝利を飾ります。
そして、何といってもこの戦いが有名。
「小林-オマリー(ヤクルト)の14球」
1995年 小林さんはシーズン通して15試合に登板し、先発13回。8勝3敗で、11年ぶりのパ・リーグ制覇に貢献。
この年のヤクルトスワローズとの日本シリーズ第四戦。ヤクルトの3連勝で迎えたこの試合。
9回表1-0ヤクルトのリードという展開で、オリックス小川博文選手が完封間近の川崎憲次郎投手からソロホームランで同点。
延長10回から、小林さんが登板。11回裏一死から四球、レフト前ヒットと安打を許した、1,2塁でヒットかホームランでサヨナラという場面。バッターは、阪神から移籍してきた、トーマス・オマリー選手でした。
ボールカウント1-2から、そのあと投げた10球の内、8球がファールに。
カウント2-3から投げた14球目を、オマリー選手がフルスイング三振!!
テレビ最高瞬間視聴率55.9%。時間は22時過ぎ、鳴り物応援が終わった球場にて静寂の中、どよめきが球場全体に響き渡りました。痺れますね!!
シリーズは、1勝4敗で敗れたものの、小林投手は敢闘選手に選ばれました。
1996年は、先発・中継ぎと登板し、37試合。8勝し、リーグ連覇と日本一に貢献。
1997年はすべてリリーフで登板し、53試合7勝3敗15セーブ。オールスターゲームにも出場しました。翌年も初の二桁勝利を達成。
1999年以降は故障と不調もあり、中々勝ち星を積み重ねることができなかったものの、チームとしても順位が低迷する中、登板は続けました。
そして、2004年オフ。大阪近鉄バファローズとの合併が決まり、分配ドラフトにて、東北楽天ゴールデンイーグルスへ入団します。
楽天1年目は登板3試合に留まり、戦力外通告を受け、引退。
引退後には、解説者として活躍の他に、車いすバスケットボールチームの監督を務め、チームを全国大会へ導きました!意外な活躍ですw
その後、2009年より古巣オリックスの二軍投手コーチへ就任。
2015年には、社会人硬式チームのシティライト岡山に、選手兼任コーチとして、現役復帰!!したものの公式戦での登板はありませんでしたw 2016年からは再び、オリックスのコーチへ。
・大学4年次から投手
・日本シリーズでの名勝負
・車いすバスケ監督で、全国大会へ
・引退から10年ほど経ち、現役復帰!
など、経験豊富な小林さん。今後も活躍に注目です。