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グリリア・ウエタケ(六本木)


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クリスマスディナー。
今年はイヴが日曜日。

で、やればいいものを、
日曜休みな店が多い。

そんな中、あのカノビアーノ植竹さんの新店へ。
六本木ハニーズガーデンの中、
麻布迎賓館のとなり。

ちょっとバブリーな作りに驚きつつ、
店内へ。

劇場のような作り。
センターに、グランドピアノがあり、
それを客席から全員が見れるように、
そこに向かってひな壇状にテーブルが配置されている。

なので、テーブルでカップルが、
みんなとなりに並んで座る形。

これは、ちょっと面白い。
向かい合わせの席って、
意外に疲れる。
なので僕は、カウンターが好き。

まるでクリスマスのカップル客のためのような席だ。

グラスシャンパンの炭酸の弱さは
ショックだったが、
料理は全て美味しかった。

特に写真の三重牛。
グリリアという冠をつけているだけあり、
火の入れ具合が文句なし。

ここは、カップル用に見えて、子供もOKなので、
家族の記念日ディナーにも使える。

特に、ピアノから一番遠い席は、高くなっていて、
全体を見渡せるので落ち着く。

鯛の昆布〆

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次に開かれるホームパーティー……

通称「美味いもん食おうね会」(略して「B食会」)の日程も決まり、

うちのお抱えシェフとシミュレーション。


今日は、食通としておなじみ、マッキー牧元さんが、

30年かけてやっと辿り着いたという、

最強の鍋、野菜と豚のしゃぶしゃぶを試す。


ポイントは、信用できる肉屋を見つけ、

なるべく薄くスライスしてもらうこと。

(頼めばだいだいやってくれる)

同じ肉でも、売り場にパックされて並んでるものより鮮度が違う。

美味いのだ。


ってことで、いろいろ無理言える、

「信濃屋」のおじちゃんにリクエスト。

今日のは新潟のもち豚。


マッキーさん流の「タレ」がちょっと変わっていて、

ポン酢は使わない。

醤油と米酢を4:1の割り合いで調合。

そこへ、おろしニンニクを溶かしながら、

千切りにした長ネギと、

豚をしゃぶしゃぶし、ちょっとつけて食べる。

激うま!

長ネギと豚、そしてニンニクが、こんなに合うなんて。

笑えてくるぐらい美味い。


もう1種類、同じタレに、ニンニクの代わりに、

柚子胡椒を溶かすバージョンも用意。

夏に行った湯布院名物、

亀の井別荘で買った「鍵屋」の柚子胡椒を使う。


これまたピリっとして、美味い。

さすが、30年かけて辿り着いた鍋って感じ!


さらに、さらに、賛否両論・笠原さんに教えてもらった

「鯛の昆布〆と白菜のサラダ」を試す。


鯛の昆布〆、意外と簡単。

自宅で、寿司屋の味が楽しめる。


さらにさらにさらに、笠原さんに電話し、

ブリスモークも教えてもらい、

フライパンと桜チップで実験。

これまた簡単。

初めてなのに、全てが、ものすごくうまくいった。


よし、これを今度のホームパーティーで出そう!

お越しの予定の方は、お楽しみに(笑)

J-WAVE 出演

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今日という日は、
まさに僕の2006年の集大成、
と言ってもいいような、楽しい日だった(笑)

サッポロプレゼンツ「TREE TOP PARTY」
聴いてくれた方、どんくらいいたのかな……(笑)


今年の春、「FooDictionary」という、
食の番組を企画して、
サッポロビールさんにお世話になり、
それがご縁で
この番組にお声がかかり、
そして、
僕が今年最も感動した、蓮沼「福竹」の、
鉄板の極意を駆使した最高の一皿、
「ピーマンのバター焼き」を、福竹のやり方で僕が作り、
(ちなみに、このピーマンは、昨夜、わざわざ福竹まで
 いただきに行った、正真正銘、福竹のピーマン!)

また、これまた今年の春から始まった、
「嗚呼!花の料理人」で、落合シェフから学んだ、
万能キノコキノコソースを、僕が披露。

きのこパスタやきのこ丼にし、
MCのクリスペプラーさん、中島静佳さんにふるまう。

「美味い、美味い」言って食べてくれた。
残りはフードプロセッサーでペーストにし、
ブルスケッタに。

まさにパーティーで盛り上がる料理……
それが、実にサッポロ「ドラフトワン」に合う。

さらに僕は料理プロデューサーというポジションで、
仲良しの西麻布KEIZOシェフに、
中継で電話し、メイン料理を注文。
生放送中に、焼いて、
六本木ヒルズのスタジオまで届けてもらった。

ゲストは、
石田純一さん。
青田典子さん。
村治佳織さん。

石田純一さんは、手土産に、僕が大好きな「ペーパームーン」のミルクレープを。
青田典子さんは、奇しくも僕の仲良し、トシヨロイヅカのスイーツをお持ちしてくれた。
しかも、石田さんが出したDVDの中には、
今日僕が用意したピーマンの「福竹」が入っている。

いろんなことが連鎖しているスタジオだった。
そして、実に楽しかった。

終わってKEIZOへ寄る。
反省会。
うそ(笑)
自分へのご褒美。

KEIZOのクリスマス限定メニューを試食させてもらう。
とっても美味い。


今日という日は、確実に前へ一歩進んだ気がした。
世の中的には、どうでもいい一歩だったかもしれないが、
僕の人生にとっては、意義ある一歩だった。
な~んてね(笑)

酉玉(恵比寿)

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酉玉。
別館のほうに行った。
後輩くんと。

毎年恒例、「作家温泉どうでした?」の話で盛り上がる。
作家温泉とは、放送作家12人くらいで、
毎年行ってる温泉旅行。
全員が10本以上レギュラー番組を抱えてる人たち。

「そこに爆弾落とされたら日本のバラエティ、終わりますね?」
って言われるくらいのメンバー。

後輩くんには、今年はどんな話で盛り上がったか、
ものすごく気になるらしい。

で、この酉玉ってのは、焼き鳥屋。
いろんな変わった部位が食べられる。
銀皮とか、
他の店ではないメニュー。

砂肝に近いんだけど、
ちょっとさわやか。

ふくわうち、っていうのも美味し。
これ、リードボー(胸腺)

そんな中、今年の夏、
川島なお美さんに連れててってもらった、
軽井沢のエンボカの料理が、
なぜかここにあった。
聞けば、オーナーが仲良しらしい。

豚耳と、チーズの燻製。
美味い。
軽井沢を思い出す。
エンボカのあの香り。
ホント。

最近、飲酒検問が怖いので、
車のときは完全禁酒。
ペリエで我慢することが多いのだが、
ここにあった、梅の黒酢ジュース、
ちょっと梅酒のような口当たりで、お酒感覚で飲めて良い。
運転する人にお勧め。

そんな中、後輩くんが唯一注文したものがある。
チーズ焼き(写真)。
僕は「エンボカのチーズがあるのに……」
と思いながら(笑)。

でも出てきたら、なんだこれ?
メニュー見ると
「木次乳業・プロボローネチーズ焼き」。(※1)
って書いてある。

チーズを伸ばして串に刺して焼いてあるのだが、
めちゃくちゃ美味い。

チーズがキライな人が好きになる味。
なんだそれ。
それぐらい、チーズを超えた美味さ。

〆は、
僕は「これ美味いらしいよ」と、親子丼を頼み、
後輩くんは、「僕は酉玉丼で」と違うのを注文。
一口もらう。
ちくしょー、酉玉丼のほうが完全に美味い。



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※1●プロボローネチーズ
熱をかけると糸のように伸びる、パスタ・フィラータ系のハードチーズ。
とろりと糸をひいたプロボローネはピザ、グラタンなどイタリアン料理との相性が抜群で、
ワインや日本酒にもよく合う。「どっちの料理ショー」特選素材にも選ばれたことがある。




★お知らせ★
本日21時~「食ツウの星」スペシャル(NTV系)……あなたのグルメ度がわかります。
本日22時~「FooDictionary」 (BS朝日)……「青柳」小山さんが、お米の極意を教えてくれます。


何か補足できるウンチクある人、自由にコメントしてね(笑)

黒沢うどん

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家にお歳暮で届いた、
黒澤のカレーうどん。

カレー(写真右)につけながら食べる。
グリーンペッパー効いてて、大人の味。

説明書どおり、葱を焼いてそえたのだが、
葱って焼くと、ホントいい香り。
子供の頃、葱が嫌いだったのが不思議なくらい。

これは贈られて嬉しいお歳暮だ。

ラ・ターブル・ド・コンマ

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朝から「FooDictionary」 の収録で神楽坂のスタジオへ。

テーマは「ほうれん草」。

ほうれん草にこだわるシェフ、「ラ・ターブル・ド・コンマ」の小峰シェフがゲスト。


かつて神戸「アランシャペル」で腕を振るった、

野菜使いの達人。


ほうれん草も、りんご同様、

最近は、生で食べるための改良がされていて

店に並んでるのは交配もの。


本当に美味しいほうれん草は、

東洋種ってやつ。


最も違いが出るおひたしで、

3種類食べ比べ。

ぜんぜん違う。

東洋種(生産者・中さんのほうれん草)は、

ものすごい、甘いのだ。


ほうれん草が甘いなんて思ったの初めて。

そんな、ほうれん草をメインにした料理を

小峰シェフはどう作り上げるのか?


なんと小峰シェフ、

カルボナーラにするという。


パスタを使うと思いきや、

ほうれん草自体をパスタ代わりに、

カルボナーラソースでほうれん草を包み込んだ。


びっくりするほど、美味い。

美味いだけっでなく、

ほうれん草のパワーを、ぐっと前に押し出すことに成功している。

(写真)

今度お店に行って、小峰シェフの野菜のフルコースをいただきたい。


終わってから「青家」 にて、スタッフと忘年会。

山本益博さんと食事すると、

いつも「マスヒロのヒロは博学の博」を実感する。

イチローの話や落語の話、

はては神や仏の話など、

まるで講演を聞いてるように面白い。


思えば僕が上京して、はじめて買った食にまつわる本は、

益博さんの本だった。

いわば憧れの存在。


そんな益博さんとお仕事できるようになった2006年は、

実に「食」にまつわる出会いが増えた一年だった。


そしてそんな益博さんから得た薀蓄が、

かなり生かされた特番がいよいよ明日オンエアなので、

お楽しみに。


しかし今日もよく食べた。

腹のぜい肉がやばい。

しかし僕のぜい肉は、いわば「美味いもの」のかたまり。

食ったら甘いかも(笑)




★お知らせ★

明日、木曜夜9時~「食ツウの星」NTV系にてオンエア



萬来園(大井町)

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ある女性誌のグルメな編集者が、
「好きな中華どこ?」と聞いて返ってきた店の名前で
その人のグルメ度がわかると言ってた。

もしもこの店名が返ってきたら、
一目置くらしい。
ここを予約できるってだけでも、
ちょっと自慢らしい。

メニューはない。
とにかく最高の食材で、
最高に美味い料理に仕上げる。
とのこと。

ものすごい行きたい。
でもなかなか予約が取れず
1年以上行けなかったのだが、
ついに行くことに。

びっくりした。
駅前の商店街の、
なんと、
牛丼の「松屋」のとなり。

しかも外観は、
街場の中華定食屋。
店頭に、古びたロウのディスプレイさえある(笑)。

中も普通。
しかし、目の前にある厨房が、
なんだかやけに活気がある。

親子で中華なべを振っている。
その姿が、普通じゃない。

出てくる料理も、すごい。
日本で見たこともないような野菜を使い、
食べたこともない
極うま中華に仕上げている。

化学調味料を一切使わない。
それがこの店のこだわり。
そのかわり、
干し魚、干し貝柱など、
自然の恵みともいえる旨味の元を駆使するので、
手間と時間と、
お金がかかっている。

聞いたこともない、カンランツァイとか
モロッコインゲンって野菜……食感がすごかった。

焼きレバーも新鮮。
豚肉とスイレンの茎の炒め物。
なんだこの旨味は。

カキフライは、ふわふわで、
ほとんど生。
カレー風味なのが郷愁をそそる。

そしてフカヒレの姿煮、とっても濃厚。
少しご飯をいただき、
かけて食べた。
見た目はお下品だが、
わかりやすく美味い!

おなかいっぱい。
14品食べたらしい。
断らないと、どんどん出てくる。
わんこ中華(笑)

二人で○万!?
福沢諭吉が1、2、3、4……
店の作りや場所からは想像できないお値段。

これを「高い」というのは簡単。
でもその値段の意味は翌日わかることになる。

あれだけ食べて、
胃にもたれない。
さわやか。

これも自然の恵みで作られているから。
化学調味料を使った中華を食べたあとの、
あの舌がしびれる感じや、
胃が重い感じはない。

ま、ぜいたくな話だが(笑)

店の外観と値段のギャップ、
今年1位だ。

きたむら(西麻布)

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最近、やたら、「美味い店おしえて」系の電話やメールが来る。

先日も、

かつて試合で知り合った女子から電話が入り、


「今、○○と西麻布にいるんだけど…」 「飲みに来ない?」


って誘われるかと思ったら

「日本酒がいろいろある店、知らない?」だって(笑)


昨日は、

「忘年会やりたいんだけど、個室があって、安くて美味い店、教えて」

「グルメな女子を口説きたいんだけど、その子が知らなそうな美味い店、ないかな?」


だって(笑)

「知らないよ!」


と言いたいところだが、期待を裏切れず、

必死で考えながら携帯メモリーを探り、

教えてあげ、

ときには予約までしてあげる自分がいる。


俺は誰なんだ(笑)


そして今日ついに、自分がやってもない番組のDから電話が入り、

「○○って番組で、今度、こういうテーマでやるんですけど、

○○が美味い店知りませんか?」だって。


「リサーチャーいないの?」

「いやあ、いるんですけど、なんか当てになんたくて。

Bさんの推薦です、っていうとプレゼンが通るんですよね」だって。


ちょっと気分が良かったので、

「しょうがないなあ、○○君だけだよ」 

と教えてあげた。

隠れてHさせちゃうヘルス嬢気分で(笑)


で、そんな今日この頃。

このお鮨屋さんも、いわば、人に教えたくない店。

マンション鮨。

って言いながら、人に教えてもらった店。

なんだそれ(笑)


めちゃめちゃ落ち着く。

シャンパンもワインも、日本酒も、置いてある品種にセンスがある。


そして鮨はすべて美味い。

仕事もしてる。


特に、写真の「〆サバ」にはやられた。

ご主人いわく、今が最も美味いらしい。

2時間塩につけ、10分酢につけて〆てあるらしい。

そして、見てのとおり、煮きりがかかってるのがポイント。

絶妙なサバの脂こさと、しめたさわやかさ、煮きりのトロっと甘いタレがものすごい合う。


人に教えたくない。でもそんな店こそ自慢しがいあるので、

つい言ってしまう。

「あんま人に言わないでね」って。

ブログに書いてんのに(笑)

香箱蟹のパスタ

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香箱蟹。

といってもズワイ蟹のこと。


ズワイ蟹って、ふだん食べてるのはオス。でかい。

でもこの時期(11~1月まで)のみ、メスが食べることが出来る。

解禁。


解禁って言葉に、僕は弱い(笑)

会員制とか、知る人ぞ知るとか、隠れ家とか、期間限定とか、

大好き。


知り合いからそんな特別な蟹が、山ほど送られてきて、

今日はさすがに蒸し蟹は食べ飽きたので、

(ぜいたくな話だ)我が家のお抱えシェフを夜中にたたき起こし、(またかよ。笑)

今度はパスタにしてもらう。


今日の香箱も、ものすごい大量の卵を抱えている。

お抱えシェフ、最近、腕あげてる(笑)。

蟹と格闘しながら、身を丁寧にほじくり出し、

蟹味噌や卵をトマトソースにまぜ、

何とか完成。


見るからに美味そう。

美味い。美味すぎ。なんだこれは。

「アロマフレスカ」の渡り蟹のリングイネより美味いかも(笑)


でもちょっとだけ生臭い。

そこで僕の提案。

「なんかハーブとかない?」

あった。

レモングラス。

これをちぎって入れる。

さらに黒コショウをガリガリ。


と、臭みが消え、蟹の旨味と良い香りだけが前に出た。

やるじゃん、俺(笑)


そう、素材の良さを前に出すのが、

料理人の腕って益博氏も言ってたな。

あと三ツ星のロブションさんも言ってたぞ。

「キノコをキノコ以下にも以上にもするな」と。

良い言葉だ。


ここでてウンチク。

外側のぷつぷつを外子と言い、

内側のオレンジ色の部分(未熟卵の卵巣)を内子と言う。


細長く伸びた若い小枝のことを「スワエ」といい、

脚がその形に似てるから

「スワエ蟹」と呼ばれたのが語源。


山陰地方では「松葉蟹」、

丹後半島では「間人(たいざ)蟹」、

北陸では「越前蟹」

秋田地方では「タラバ蟹」と呼んでいる。


だって。

なるほど

え!ちょっと待て!秋田地方。

タラバ蟹じゃないし(笑)


ちなみにタラバ蟹の語源は

鱈(タラ)の漁をしてる場所で執れたからタラバ。

ってことは、ありえない話でもないのか。

ズワイが鱈の漁場で獲れたら仕方ない(笑)


もちろんこれらは

いずれもオスに対する呼名で、

メスは山陰で「せこ蟹」、

北陸で「せいこ蟹」「香箱蟹」

などと呼んで区別している。


そんな、ウンチクたっぷりな香箱蟹。

パスタにしたら、めちゃめちゃ美味いよ。


そして、ウンチクの数だけ、

食卓は盛り上がる。


蟹を食べると無口になる。って言うけど、

今日は違った。


……以上、我が家の蟹道楽3日目でした。(笑)




★お知らせ★

園山真希絵・著「外食の教科書」

面白いです。

うちの店「ナムサオ」も載ってます。

「浜藤」(六本木)

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