麺庵 ちとせ @新宿区 ~「醤油(手揉み)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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麺庵 ちとせ
新宿区(曙橋


【注文】醬油(手揉み)
【価格】 800円

[訪問時期] 2017年1月下旬(平日) 夜
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鶏+魚貝/清湯
[味] 醬油
[麺] 手揉み中太麺(160g)
[具] チャーシュー、メンマ、刻み葱2種



月・木のみの夜営業を狙って麺友さんと待ち合わせ、例によって手前の安兵衛で入念にアイドリング。
材料切れで早仕舞いしたらどうしようとか気にしながら、結局お店に着くのは21時頃になり、暖簾が掛かるのを見てホッとする。
酒が入ったら止まらないこの癖、どうにかならないものか(笑)



券売機前で軽く迷って「背脂煮干」を選択し、流石に空いているカウンターに腰を下ろす。
目の前で三嶋店主が先客の「醬油」を作るのを見て、軽く変節し標題に変更をお願い。
酔っ払いは優柔不断だ。
そんな感じでご対麺。




スープ
はかた地どり・天草大王等の動物出汁、羅臼昆布・秋刀魚節等の魚介出汁、浅利等の貝出汁を合わせたトリプルスープは、「塩」と同じものらしい。
芳醇濃口系の醬油の支配下では出汁感は一歩下がった立ち位置で、強めな醬油があまり得意でない自分には序盤はそれほど響かない。
ところが飲み進むに連れて、素材が織り成す旨味の分厚さが増幅し、温度低下で出汁感も浮上
甘味を抑えて心地好い酸味を醸し出すバランスも、当店ならではで面白い。
そんな感じで美味しさが加速するスープに、後半はグイッと引きずり込まれた。




自家製多加水の中太ストレートを丹念に手揉みし、幅広なボコピロ麺に変身させていく。
元々平打ちされたものではないようだ。
くすぐられるような舌触り、硬め軟らかめが混在するランダム食感が楽しく、その風味は芳醇な醬油スープに確り対峙する。
好みど真ん中の麺である。
麺量は160gとのこと。





チャーシュー3枚、メンマ、刻み葱2種、そしてお気遣いいただいた味玉。

ロースト香が漂う肩ロースのチャーシューは、レア状の肉肉しさと旨味の凝縮が堪らない。
こんな逸品がデフォで3枚も味わえるとは幸せなことだ。



コリコリで薄甘なメンマも風味豊かな九条葱も、確りと存在感がある。
相変わらず隙がない。



■ 感想など
個人的にはやや不得意タイプながら、スープの後半の伸び、麺やチャーシューの素晴らしさにすっかり満足。
当店の最多レビュワー様の「醤油はより醤油らしく、塩はより塩らしく...。」との表現通り、アプローチを明確に変えた意図が感じられる。

余談だが、ひと口味見させてもらった麺友さんの「背脂煮干」のスープは、ビビッと衝撃が走る位の旨さだった。

ご馳走さまでした。