こーちゃんの幸せ手帳〜豊かな言葉と心を〜
はじめまして。りこと申します。
2010年生まれの息子(はむ太)は先天性重度難聴で、1歳半と3歳5か月の時に人工内耳手術をしました。両側人工内耳を装用し、おしゃべり好きな元気いっぱいの男の子です。

そんな息子の難聴発覚は、出産後の喜びも束の間の産後すぐのことでした。医師から早期発見はとても意味のあることだと言われましたが、耳が聞こえないなんて疑いもなかった私にはそんな言葉など到底耳に入るはずもなく当時は頭が真っ白になるほど苦しくていっぱい泣きました。不安に押しつぶされそうな日々でした。おしゃべりできる日がくるなんてその時は考えられませんでした。



ほんとに聞こえないのだろうかという疑問から始まり、

この子の将来は一体どうなるの。。。
聞こえない子をどうやって子育てしたらいいの。。。
学校には行けるの。。。
仕事はできるの。。。

今思えばぶっちゃけ難聴の方々に失礼なことばかりです。

将来幸せになるかは難聴とは関係ありませんし、医療や技術の進歩で補聴器や人工内耳を装用して聞こえる子と一緒に遊んだり学んだりすることだってできます。仕事だってさまざまな方面で活躍されている方がたくさんいらっしゃいます。



難聴の知識ゼロから始まった子育ても、こうして少しずつ難聴について知るにつれなんとかなるかもしれないし、いやなんとかなるように頑張ろうと前向きな気持ちに変わりました。

それからは息子への丁寧な語りかけや関わりを通して、こころ育てことば育てをしてきました。聞こえる子と思って話かけをしてきました。語彙を増やそうとしたり、言葉のネットワークを広げようとしたり、抽象的な気持ちを言葉であらわそうとしたりと、いろいろ思考錯誤しているうちに、3歳1ヶ月(一側目の音入れから1年7か月)で発語1000語を超えたあたりからなんとかなるかもしれないという期待が現実になんとかなってきたかもと思えるようになりました。

こんな難聴知識ゼロの私でもできたんですから、大丈夫です。同じような子育てをしたいと思っている方にとって、少しでもお役に立てたらと思います。

耳が聞こえない⇒(1)(2)(3)(4)(5終)



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