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犬の体のこと、病気のことをもっと知ろう。『イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科』

こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

連休明けの今日のテーマは「犬の体の基本情報を知っておこう!」です。

本題の前にこちらのお知らせもご覧くださいね。









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●愛犬のための漢方薬:オンライン学習講座:
 詳細確認とお申し込みはこちら
https://kanpo.aj-dogcare.com/

*募集受付期間:2020年2月28日(金)23:59
*定員:10名(残席5)


犬の漢方薬を学ぶ講座です。
スマホで受講可。手軽に自宅で学べます。


残席5となりましたので、ご検討中の方はお早めにお申し込みください。


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最近、講座の受講生の方から


「いつもメルマガを読んで勉強になっています。
 特にお勧め書籍の紹介がありがたいです」


というメールをいただきまして
こういうのは非常に嬉しいですね( ´∀`)


ところで最近、コロナウィルス関連のニュースが多いですよね。


そこでウィルスについて、ちょっと基本から勉強しなおしてみよう、と個人的に思い立ったのはいいのですが
ウィルスについて基本を網羅している本って、どういうの??と探し出すと
意外と難しい。


確かにAmazonで「ウィルス」と入力して検索すると、わんさか書籍がヒットするのですが
中にはまゆつば物の内容のトンデモ本もありますし
そのジャンルに強くないと、うーん。どれを読んでいいやらさっぱり?と結構悩みます。



そこで、いつもウィルス関連情報で参考にさせてもらっている研究者の方のHPをチェックしたら
ちゃんと一般向けのお勧め書籍をまとめているページがありまして
そこで初心者にオススメとされているものを、だーっと図書館でリクエストしてみました。



こういう、その道に強い人がセレクトしてくれた図書リスト、というのはものすごく助かります。


ありがたいなあ、と思うと同時に、私の仕事の専門ジャンルは「犬」ですから
その中でも特に食事や健康、栄養について特化して講座で知識を学んでいただく立場なので
初心者の方でもとっつきやすい本のリストを、できるだけ充実させ
サイト上でも今後、継続して公開していきたいなあ、と思った次第です。



というわけで、今日お勧めしたい書籍はこちらです。





●イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科

 

これは、犬を飼っているご家庭には必ず1冊置いていただきたい必読の書籍です。


なぜか?ですが
まずこの書籍、犬の症状から逆引きしてどういう病気か?を調べられるのと
症状の緊急度がランク分けされているので
様子を見ていいのか、すぐに動物病院へかけ込んだ方がいいのか?の目安がわかります。



よく「犬がこういう症状なのですが、病院に行った方がいいですか?」という質問を
ネット上にあげて意見を求めている人がいますが
大体が


「ネットで聞いている時間があるなら病院に行っては?
 ネット上だけの限られた情報でそもそも判断できないし、プロでもない人の意見は参考にならないでしょう?」


と至極真っ当に説得されている場面をよく見ます。


話は少し変わりますが、過剰なオンライン検索は
その人の不安を増して、
「サイバー心気症」(cyberchondria)になりやすいという指摘があります。



サイバー心気症というのは、、心気症(具体的・客観的な所見が見られないのに、
自分は病気だと思い込み、心身の異常を訴え続ける症状)の患者が
ネットで健康情報を検索すればするほど、
不安になって症状を悪化させることを指します。

【語源】cyber + hypochondriac(心気症)



オンライン上の情報は、役に立つものもあれば
信頼度が著しく低いものもあります。


そこをどう見分けるか?ですが、そこはやはり「健康や体についての基礎知識」を持つことが基本になります。



犬の健康についての疑問や、病気について調べる場合も
オンライン上の健康情報を、そもそも犬の健康のついて基本的な知識がない状態で読むのはある意味危険です。


理由は、明らかに間違っている情報をそのまま信じてしまう可能性が高いから。


なのでこのメルマガでは繰り返し


「犬の体について、基本的なことを学んでおくのが大事ですよ」


と言っています。



犬の具合が悪くなった時、ネット上で専門家ではない不特定多数に聞くよりは
手元にわかりやすい専門書を一冊置いておき、


「これは今すぐ動物病院へ行った方が良い」


という判断を素早くできて、病院へ行ける方が犬にとってはいいですね。


基本的に判断に迷った時は、かかりつけを頼るのが正解です。
緊急度が高いか、そうでないかは、専門家である獣医師が判断してくれます。


私たち飼い主は、犬の健康について基本的なことを普段から勉強しておき
いざという時、素早く専門家を頼れる行動力を身につけていることが大事ですね。


そういうわけで、犬の体の基本とよくある病気を学ぶには
この書籍が最強におすすめです。


興味にある方は是非、チェックしてみてください。





●イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科




●参照記事:
The CSS-12: Development and Validation of a Short-Form Version of the Cyberchondria Severity Scale.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31013440







Office Guri
諸橋直子


(終)
 


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老犬の食事の注意点を加筆

こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

老犬(シニア期)手作りごはんの注意点
【初心者向け】の記事を更新しました

 
*リクエストの多い、老犬の食事についての記事です。
食事に影響を与える加齢の要素について加筆しました。

加筆したのは以下の部分。


【シニア期における、食事に影響する変化】

●飲み込む力(嚥下力)低下:老化に伴い、喉の筋力が低下する。誤嚥リスクが高まる。

●嗅覚の低下:匂いを感じる感覚が鈍くなる。犬の食欲は嗅覚に左右されるため、食欲が落ちる場合がある。

●消化液の減少:消化液の分泌量が減る場合がある。ただし、全く減らない犬もいるため個体差がある。

●唾液量の減少:唾液の分泌量が減り、ものが飲み込みにくくなる場合がある。口臭、歯周病の原因にもなる。

●噛む力(咀嚼力)の低下:噛む力が低下すると、噛むのが億劫になり食事に興味がなくなる場合も。食事を柔らかくする工夫を。


全記事はこちらでお読みいただけますので
興味のある方はどうぞ。




●老犬(シニア期)手作りごはんの注意点【初心者向け】
https://www.officeguri.com/senior-dog/





シニア期の食事ってどうしたらいいの?


特別な食事内容に変えた方がいい?


栄養面で時に気をつけることは?



など、シニア期の犬の食事について、これからどうしたらいいんだろう?と
悩む人は多いですね。


結論からいうと「これがシニア期の食事だ!」という最大公約数的な正解ってありません。


なんだか残念な言い方ではありますが
シニア期と言っても、犬によって色々だからです。


シニア初期の7歳と、シニア後期の14歳では体の状態も、老化の進み具合も全然違いますからね。



なのでひとくくりに「シニア期の食事ってどうしたらいいの?」と考えるのは
結構乱暴な思考だとも言えます。



シニア期の食事を考える場合、段階として、




・そもそもシニア期っていつから?

・シニア期になると、どういう変化が起きるの?





といいう基本情報をまず抑えること。これが大事です。



そこから「うちの犬の場合、老化の進み具合はこうだから、気になるところはここだから」と
個別に食事をアレンジしていくのが現実的な対応方法です。



ちなみに我が家の14歳の黒ラブの場合、最近はほぼ耳が聞こえていませんが
食欲旺盛でよく食べます。


ただ、顎の力や飲み込む力が弱ってきている様子が見られるので
食事はとろみをつけていますね。



消化能力の衰えは今のところ、さほどは見られません。下痢や消化不良も特にないので
食事内容はあまり変えていません。


ただ、食材は小さく刻む、少し柔らかくを意識しています。
歯ごたえを意識して、以前は少し大きめに材料をカットしていましたが
7歳を過ぎた頃からそれだと、お腹の調子が崩れることがあったの
そこから変えた感じですね。



…という風に、シニア犬の食事は「犬に合わせる」が正解。


合わせるためには「シニア犬の体の変化の基本情報」を知ることが大切です。



基本情報は初心者向けにこの記事にまとめました。
ぜひチェックしておいてくださいね。





●老犬(シニア期)手作りごはんの注意点【初心者向け】
https://www.officeguri.com/senior-dog/



本日は以上です。
 

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老犬特有の皮膚の乾燥、フケ、毛のパサつきに効果的な食材 | シニア犬の薬膳

こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。今回はシニア期にありがちな

  • 皮膚の乾燥
  • 毛のパサつき
  • 乾燥によるフケ

これらを薬膳ではどう考える?を解説していきます。

原因その1:乾燥=陰虚証

シニア期に入ってくるとどうしても、毛がパサつく、肌が乾燥して、ポロポロとしたフケが出てくるのが気になる…という悩みが出てきます。

あまりに乾燥がひどい場合は、動物病院で「保湿剤」を処方してもらう方法もあります。

空気が乾燥すると、犬の皮膚の乾燥も加速するので、その場合は加湿器の利用もおすすめです。

薬膳の視点で見ると、陰虚証=体液の不足により体の乾燥が起こると考えます。

これを解消するために「滋陰・補陰」の働きのある食材を取り入れる方法をとります。

滋陰・補陰

滋陰・補陰」というのは体液の代謝を調節し、体液を補充。全身に栄養を巡らせること。代表的な食材は以下の通りです。

  • 山芋
  • 黒豆
  • アスパラガス
  • オクラ
  • にんじん
  • 豚肉
  • チーズ
  • ヨーグルト

原因その2:栄養不足=血虚証

皮膚の乾燥にもう一つの原因は

血虚」=血液量、血液の中に含まれる栄養が不足すること

と、薬膳では考えます。

薬膳で考える血液は、現代医学で考えられている血液よりも、担っている役割の範囲がもう少し広いです。

血液は、栄養素を全身に運ぶ役割を担っています。この血液の量そのものが不足しても、血液内に含まれる栄養素の量の不足でも、皮膚に影響が出ると考えます。

皮膚に栄養を与えているのは血液なので、皮膚の健康には、血液が運ぶ栄養が必須、と考えているんですね。

血虚」というと単純な「貧血」と思われることが多いですが、薬膳で言うところの「血虚」は、いわゆる鉄分の不足から起こる鉄欠乏性貧血を指すわけではありません。

病気や怪我で血液そのものを大量に失う場合、胃腸が不調で食事をうまく栄養として取り込めず、血液に含まれる栄養そのものが少なくなってしまうことをさします。

この場合、「補血」作用のある食物を取り入れるのがおすすめです。

補血の食材

  • 黒豆
  • 黒ごま
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏卵

シニア期の乾燥肌は「陰虚」×「血虚」、そしてもう一つ

薬膳で「皮膚の乾燥」の原因は奥が深いです。

水分不足血液の栄養不足、とまず2つの視点で考えてみる。
そしてもう一つ、欠かせない視点が「脾気虚」です。

脾気虚」=胃腸が弱って、食物をうまく栄養に変えられない状態

次号の記事ではこの「脾気虚」について解説します。


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