子連れブータン二人旅♪

子連れブータン二人旅♪

5歳の娘の「王様と王妃様に会いたい!」
という強い願いに引っ張られ、ブータンに
出かけてみました。

想像をいい意味で裏切られる素敵な旅に
なりました。
子供とブータン旅行を検討されてる方の
参考になればうれしいです♪

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読売新聞でもブータンについての連載が始まったようですね。
「幸せの国から」(1)ブータンの徳全教科で →記事はこちら

前にブログで書いた小学校の朝礼がここでも紹介されていました。

日本って、流れる時間が早いうえ、町を歩いていても、テレビをつけても
結構うるさいと思いませんか?

ブータンでもそして帰国後の日本でもちょっとしたきっかけがあり
瞑想っていいと思うなあ~と思うようになりました。

瞑想なんて大層な名前ですが
単に目をつぶって静かにするだけのこと。

最近、まさにこれを取り入れて
なっちにも「早く次のことはじめなさ~い!!」とガミガミ言うのをやめて
新しいことを始める前、30秒ほど、おひざに手を置いて、
目をつぶって静かにさせてみています。
もちろん私も一緒^^

心がリセットされるのか
意外と次のことをすんなり始められるような気がします。

こういう時間って大切だなあって思うようになりました。
余裕がなければ30秒でも余裕を持てる時間をひねり出せばいいんですよね。

目を開けて次に始まる
「新しいこと」への期待感も高まるような。


あと…読売の記事にある例文の話。
「仏教に基づく伝統的価値の教育は、かつては週1回の道徳科目で教えていたが、
GNH教育では全教科で実施される。
教科書などの内容も見直され、例えば以前は算数で「牛4頭のうち2頭が盗まれたら
何頭残るか」と尋ねていたが、「牛4頭のうち2頭を思いやり深い娘に分けてあげたら
何頭残るか」となった。」

思いやり深い娘@@
なんていい例文なんでしょう~(私、影響されやすいんです

なっちは日本の中でも歴史ある町に住んでいるので
日本の文化や伝統には触れる機会が多いのですが…

なっちに日本昔話をもっと読んで聞かせなくては!と思ってしまいました。

とはいえ、日本だけでなくブータンをはじめいろいろな国のいいところは
どんどん吸収してアレンジしていきたいですね。
なっちに何か例を挙げる時は、ブータン式で行きたいと思います♪

           ペタしてね
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仕事などが立て込んで更新が遅れました。
今日はパロからティンプーへの移動中のお話です。

さて、小学校を出てきて車に乗り込み、
首都ティンプーに向かいます。
パロの山とは帰国日までお別れ。 
旗の色と荒涼とした山が対照的でした。

 
土壁と木造を組み合わせて作る民家は
使われずに放置されるとゆっくり自然に戻っていきます。

そんな風景を見ているうちに、車は集落を抜けて
パロ・チュ(川)に沿った山道に入ってきました。

急に車が止まり、ガイドのタシさんに促されておりますと
  あのつり橋を渡って…

 あのお寺に行きますよ~とのこと。
お寺の名前はタチョガン・ラカン。

鉄の大きな鎖で作った鉄の橋はブータン伝統のものらしいです。
鎖の一部はパロの博物館に展示されていましたが
ここの橋は1969年まで残っていたものの失われ、
2006年に復元されたそうです。

その際には国内に残っている吊り橋から材料を寄せ集めたそうで
この吊り橋の陰で、多くの伝統吊り橋が壊されてしまったとか…

まず両側にある建物に入ります。
二階建てになっていて、上層は曼荼羅や仏画が
色鮮やかでした
  



しかし、この吊り橋・・・
  下の川がスケスケですけど!
なっちは怖がらずに渡れるのかな?

 楽勝です!
ハハのへっぴり腰におおウケでした。

こんな怖い橋を走って渡れちゃうんだったら
夜のトイレも一人で行ってほしいと思うのですが…全く


私同様、怖がりの方、奥にもう一つしっかりした釣り橋がありましたので
ご安心を^^;

この後また車に乗り込んで走ります。
しばらくすると、パロ・チュとティンプー・チュの二つの川の合流地点に来ました。

その場所はパロからの道・ティンプーヘの道はもちろん、インドに続く道、
ネパールに続く道と4方向の道が交わる、まさに交通の要所!

外国人が通過の際申請が必要なチェックポイントでもあります。

申請の間少し時間があるので露店をのぞきました。
 

さっそく、なっちは「お菓子を買って!」
そこでビスコのような雰囲気のインドのお菓子を買ってみました。
 
食べてみたらたんなるクラッカーだったのですが、
ネットで見たら、創業1929年の老舗のお菓子だったようです。
http://www.parleproducts.com/brands/parleg/

さて、この日はティンプー・パロ往復の自転車レースが
行われていました。

トップで激しい1位2位争いが行われていたのですが、
それを車でぴったり真後ろから
まさにベストポジションで堪能しました^^
 
写真では後ろにつけている人がドライバーさんの友人だそうで
いつにもましてゆっくり安全運転になりましたw
そして、ティンプー市内に入る直前に大逆転すると
車内の私たちは大盛り上がり!

そんなこんなで楽しいティンプー入りになりました!



ペタしてね


 前回紹介した記事の中で、校舎の壁にGNHに書かれていますよ~
とすごく簡単に紹介しました。
 
さらっと流してしまったものの、今、日本でブータンに関して特に注目されている
GNHであり、また、特に詳しくない方もこのブログを読まれることがあるかもと思い、
簡単に補足します。
(お詳しい方はスキップしてください^^;)

GNHとは「国民総幸福」の略(総幸福量というのは誤訳だと思います)。
名誉領事館のHPによれば
「ブータン王国では、1972年に第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが「国民総幸福量(GNH)は
国民総生産(GNP)よりも重要である」として提唱した国民総幸福量GNHを建国の理念に
掲げている。
GNHの実践に向けては4つの柱を基にそれを9つの指標へと展開して数値化を図り、
2008年ブータン初の総選挙後に開会した議会ではジグミ・イェゼル・ティンレィ首相が
GNH委員会と10の各省を率いてGNHを広く政策に反映させ、ブータン国民に普及している。」

ここにあるGNHの4つの柱、9つの指標が壁に書かれていたんですね。
小学校の門から上がった正面、一番良く目立つ所に書かれていました。

4つの柱
  1. 持続可能な社会経済開発 -Promotion of sustainable development-
  2. 環境保護 -Conservation of the natural environment-
  
. 伝統文化の振興 -Preservation and promotion of culturalvalues
  4. 優れた統治力 -Establishment of good governance-

9つの指標
  1. 心理的幸福 -Psychological Wellbeing -
  2. 時間の使い方とバランス -Time Use and Balance-
  3. 文化の多様性 -Cultural Diversity and Resilience-
  4. 地域の活力 -Community Vitality-
  5. 環境の多様性 -Ecological Diversity and Resilience -
  6. 良い統治 -Good Governance-
  7. 健康 -Health-
  8. 教育 -Education-
  9. 生活水準 -Living Standard-

 日本人としては耳が痛いなあとおもう項目が散見されますね。。。
心理的幸福に関してはブータンでいろいろと考えました。
その話はまた別の機会にするとして…
  大人も子供も含めてこういった目標を常に掲げている、それだけでも社会全体に
連帯感がうまれ、意識するようになる…と思うのは私だけでしょうか。
 とはいえ、これができるブータン、もうこうしたことができない日本(学校に「努力」などと
標語を貼っても誰もそれを意識して努力する日本人はすくないですよね)…
日本とブータンの分岐点ははるか後方なのでしょうか。 

 

ブータンで迎えた最初の朝…いつもは朝が弱い私も
めずらしく早く目が覚めました。

しかし。。。
なっちは…爆睡

枕が替わろうが、標高が2000m超えようが
動じないなっち。

実は、日本では活発なのですが
虫と「初めて」に弱い、内弁慶タイプ。

ちょっとした羽虫が飛んでくるだけでギャーギャー騒ぎ、
初めて口にする食材はとりあえず拒否する
こわがりんぼなところもある女の子でした。

ハハはちょっとそこが物足りず…
ブータンでの子供達の様子を見て、いい影響がないかなあと
ひそかに期待していたのです。

初日のキチュ・ラカンの中庭ではハエが沢山飛んでいて、
なっちは半べそだったのですが、
「日本は空気も汚いし、殺虫剤や農薬も沢山使ってるから
ハエがいないんだよ」
「人間や動物が普通に暮らしたら、ハエがいるのも当たり前なのよ」
とくりかえし言ってるうち、
それが功を奏したのか、単になっちが慣れただけなのか分かりませんが、
ハエにも騒がなくなりました。
(帰国前には食事中も片手でハエをはらいながらモリモリ食べてました^^)

それはともかく、食事や睡眠に関して、状況が変わっても
なんなく適応できたので、ほっと安心。

さて、ここから本題です。
旅行2日目はパロから首都ティンプーに移動します。

しかし、その前に!
朝8時半からの地元の小学校の朝礼に参加することになっていました。

これは私の事前リクエストで、学校見学をお願いしていたのでした。

ホテルで食事をして8時半に出発。
行く先は、空港から車で10分位のウチュ小学校です。

校門は至ってシンプル!
 
実は校門を入ったところで小学校3.4年生が
バトミントンをしていたのですが、それを見ていたかわいい女の子たちと
お話していると、ものすごい勢いで白い牛が校門の外から
駆け込んできたのです!

さすがに一時騒然!
なっちは、この牛が飛び込んできたことがとても印象的だったようで
エンドレスで
「学校に牛が飛び込んできたね」
「あの牛、学校で勉強したかったんじゃない?」と繰り返していました。

さて、
校舎はは斜面に建っており、広い校庭があるわけではないのですが
時間になると校舎の前のスペースに生徒が集まってきました。

クラスごとにきれいに並びます。
この日は土曜日で低学年は登校しておらず
約400人とのことでした。
 
朝礼は、お経を唱え、国歌を歌い、
生徒代表が英語の本を朗読していました。

これが毎朝行われるのだそうです!

毎朝、お経と国歌…それもみんなまじめです。
声も揃え、大きな声で唱え、歌います。

日本の子供はこんな風に朗々と声を出すことはないだろうなと
ちょっと感傷的になってしまうほどでした。

そのとき…なっちは・・・こんなにたくさんの子供たちを初めて
目の前にしてフリーズしてましたw  ムリモナイカナ・・・

ちなみに朝礼会場の正面には…
 
 "Coming together is a beginning. Keeping together is progress. Working together is success."
というHenry Fordの言葉が掲げられていました。

「出会うことが全ての始まり、手を携えることが前進を生み、ともに協力し合えたら成功が
もたらされる」
意訳するとそんな感じ?
いずれにせよ、協調を重んじる標語ですよね。 

 朝礼が終わると、お掃除の時間。
一日の始まりに掃除なんですね~。
 
 白い校舎の壁には、有名になったあのGNH(国民総幸福)について
書かれていました。
 

少し前まで職員室だったとか!オープンですね~^^
 

校長先生や、JICAから派遣されている日本人の先生とご挨拶して
学校を出てきました。

この後は車でのんびり1時間のティンプーに向かいます!
いよいよティンプー!

ペタしてね


なっちが風邪をひいて、私もうつされ
ブログ更新が滞ってしまいました。

さて、今日は前半の山場!?
ブータン式お風呂のドツォについて。

ブータンでは昔、湯船を川の近くなどへ据え付け、
水を入れ、石を焼き、その焼き石を湯船に入れることで
お湯を沸かしてお風呂にしました。

ですので本来は露店風呂なのですが、
観光客用としては、ホテルや民家で体験させてもらえるようです。

私たちは旅程の関係で、初日の夜、パロの農家を訪問。
そこでお風呂に入れさせてもらいました。

実は、この日はホテル到着後から土砂降りでした。
乾季のはずなのに・・・とがっかりしながら、車に乗り込み、
タ・ゾン方面に向かいました。

山を少し登ったところの普通の一軒家。
とはいえ、地方で農家なので、かなり大きく、母屋以外にも
たくさんの建物が敷地内にありました。

2階のリビング!?に通され、まずはバター茶を振舞われました。
香ばしいお米の揚げたものを入れて、いただきます。

広いリビングで、なっちはその家の10歳くらいの男の子と、
よちよち歩きの女の子とすぐに仲良くなって走り回ってました。

壁の戸棚には木製の食器以外に土器もあってちょっと感動しました^^;

 
  
 

しかーし、ここでハプニング発生!

子供たちがワーワー言って楽しく遊んでいるさなか、
  
  突然停電 ま~っくら><;

実はなっちは人生初の停電!
「どうして電気が消えたの?どうしてつかないの?」と質問攻め。

しかたないので、「日本みたいに原発があってどんどん電気を作って
使ってるわけじゃないのよ。足りなくなったりするとこうやって停電するのよ」と
説明してみました・・・(正しい説明ではないと思いますが…)

さて、待っていても雨も降りやまず、停電も復旧しないので、
もうドツォに入ってしまおうかということになりました。

母屋から傘をさして移動。
  ドツォ小屋。
本音は「え?ネットやガイドブックに載ってるイメージじゃないなあ。」

となりでこの家のご主人が石を焼いておられました。
  
  
中には3つの湯船がありました。
湯船といっても棺桶のような大きさです(変なたとえでスミマセン 
 実際の暗さはこんな感じw
 

停電と雨で室内は暗く、床は土間なのですが雨がしみ込んでべたべた。
どこで服を脱ぐんだろう??脱衣スペースもないし・・・

結局、泥がつかないようにそのままその土間でそーっと脱衣して・・・
なっちとどぼん!

なっちいわく「なんでお風呂に砂が入ってるの~~~」
土間をはだしで歩いて湯船に入るのですから、砂も入りますよね><

お湯がぬるくなると、付き添ってくださっている若奥さんに
「One more stone, please!」

すると真っ赤に燃えた石を持ってきてくれ・湯船の端に入れてくれます。
一応仕切りがあって、私たち側に焼き石が転がってこないようになっています。

焼き石が入り、じゅわ~っと湯気がたち、お湯が温まっていくと…
なっちは大喜び!

ただし、湯船が小さいので、なっちと入っている私は肩まで浸かれず
しかも雨もりの水滴が肩に降ってきて、温まる感じはしなかったです^^;

なっちは薄暗い小屋の中で怖がりもせず、
「きもちいいね~。でも停電終わらないね~」

思わず「日本もこの夏は原発を全部止めるから、なっちの家も停電になるかもよ?」
と話してしまいました。

そのなっちの反応は…「それでも福島の人は困ってるから、原発はないほうがいいよね。
停電も仕方ないよね・・・」。

ふむふむ。5歳なりに考えてるのね。

入浴は割と短時間で終了

服を着て、小屋から出る際に、湯船をフラッシュをたいて撮影したら…
 
結構、濁ったお湯でしたw
知らぬが仏で、PCで写真を見て初めて知りましたwww

同時期にブータンに行かれたほかの方のドツォ体験を見ますと
薬草が入っていたりするきれいな?ドツォもあるようです。
私たちのは結構原始的なドツォだったんでしょうね。

とはいえ、停電というおまけがついて、
なっちは忘れられない経験になったようでした。
(原発問題も考えたしね^^;

ドツォ後は、リビングに戻って、自家製どぶろくをごちそうになり、
ご主人の懐剣を見せていただいて、
 

さらに、停電からの復旧も見届けて、ホテルに帰りました。
 復旧直後のリビング


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今回は旅行記の続きです。
まだ1日目のランチまででのんびりペースですが、
お付き合いくださいね。

ランチをいただいたレストランの窓から見えたのは・・・
 幼稚園!

看板によれば…

THUKSEL Early Learning Center という名前の幼稚園です。
「Enrich Your Childs Life」なんて宣伝文句も書いてあります。

なっちと近い年齢の子供たちに興味があったので
突撃訪問。
先生方は快く見学させてくださいました。

3・4歳の子供が通園しているそうです。
 
お昼ご飯が終って、しばらく自由に遊んだ後
かけっこの時間。
靴がぶかぶかでかけっこにならない子、全然急がない子いろいろでした。

先生はユニフォームのキラです。
意外でしたが、先生方はかなり厳しい感じでした。

園舎も伝統的意匠が!ガルーダですね。
 

教室の中。
ドアには「ENGLUSH/DZONGKHA Corner」とありました。
英語とゾンカ語をこんな小さいうちから習うのだなあ。
 

なっちは最初固まっていたのですが。。。
気づくと
 シーソー

このかけっこの後はダンスの時間!
伝統的な音楽に合わせて踊るのかとおもいきや…


意外にノリノリの英語の歌でした  英語教育重要ですもんね・・・


さて、ダンスを見終えて、幼稚園を辞すと
次は国立博物館にGO!

建物はパロ・ゾン(城)からやや上方の山の中腹にあり、
空港からも町からも見えて
パロのシンボル的な存在です。

門につくと
 
 なっち「ここって・・・賽の河原?」
さすが絵本『地獄』を愛読するだけあります・・・でも違います!

入場料は外国人・インド人・ブータン人に細分されていました。
外国人はブータン人の約10倍^^;
とはいえ、こういった入場料も先払いの滞在費に含まれるので
ガイドさんが支払います。

この博物館からはパロの町が一望。
  いい眺め!(少し霞んでる!?)

この博物館はタ・ゾンという17世紀に建てられた望楼が使用されています。
各フロア、半円形を組み合わせたかなり複雑な構造のようで、
建築好きのハハはとても楽しみにしていました。
が、しかし…昨年9月の地震で一部崩壊し現在は閉鎖中でした。
 

 崩壊しているのが痛々しいです。  

展示は隣接する別館で見学。

仮面展示室、仏画展示室、工芸品や武器武具の展示、
写真の展示室と続きました。

 ブータンの仏教祭祀で使われる仮面は、日本の奈良時代の伎楽面と
よく似ているなあと思いましたが、撮影禁止のため写真はありません。。

なっちは展示物の毒矢を見て驚いたあと、
突然電池が切れたように眠ってしまいました。
ここまで大活躍…仕方ないですね^^;

ガイドのタシさんが担いでくださったので、
ハハは残りの展示をじっくり見ました。
 くたっ
 
このあとは、山を下ったところにあるパロ・ゾンへ。
「ゾン」は城の意味ですが、
昔から、そして今も行政の中心と宗教的中心が併存しています。

つまり、政教一致、同じ建物に行政府と寺院が同居しているのです。
そして、このゾンは各地の町にひとつというように点在しています。

なっちが寝続けているので、ここはガイドのタシさんと車に残して、
急遽ドライバーのキンガさんをガイド代わりにパロ・ゾンに向かいました。

普段伝統衣装のゴをきているブータンの男性ですが、
ゾンに入る場合は、ゴだけでなく、カムニという長い布を
肩から掛け、上半身に巻き付けます。
ガイドのタシさんいわく「カムニはネクタイの様なもの」

キンガさんも急にソンに行くことになったので、タシさんのカムニを借りてました。

このカムニをはおるブータンの男性の所作は何ともいえず上品でした。
 

 
ゾンの入口はここ一か所。
橋を落とせば要塞にもなりそうです。
 
 パロ・ゾンの入り口

 パロ・ゾンの入り口を入ったすぐの廊下
両側に四天王や仏教の聖者が描かれます。

 正面には六道輪廻図。
 これらの壁画はどこのゾンにも見られ、
どうもゾンの基本要素のようです。

廊下を抜けると中庭にでます。
 周囲ぐるりと囲むのは今も行政のオフィスだそうです

中央に天守閣のような建物があり、奥のほうの建物は
寺院でした。
 斜面に立っているので中に高低差があります

 寺院の入り口(内部は撮影不可)

中ではまだ若いお坊さんがお経の練習をしていました。
仏像とともに前・現国王のお写真も飾られており、
国家鎮護の祈願もされているんでしょうね。

ここで、一緒に来たドライバーのキンガさんがフツーに五体倒地をして
拝礼したのに驚きました。

拝礼してお賽銭を納めると、仏教でいう香水(聖水)がお坊様から
私の両手にそそがれます。
口に含んであとは頭にかけるのですが、
私はここで初体験だったので、見よう見まねで口に含む真似をして
後は頭にかけました。

入口から出ると、五色の細い紐と丸薬の様なものを渡されました。
紐は首に結び付け、丸薬は食べるようです。
ドキドキして丸薬を食べてみましたが、スパイスのような薬の様な。。。
ふしぎな味でした(子供にはこれはムリ^^;

ちょっとおもしろいポスターを発見^^
 お坊さんへの啓発でしょうか^^;

このあとは、パロゾンの麓にある橋に立ち寄って…
早めにホテルへ。

ホテルについても爆睡するなっち・・・
 重いのに、タシさんすみません><;
 
ホテルはKHANGKHU RESORT(カンクー・リゾート)http://khangkhuresort.com/

2010年開業の新しいホテルで、空港を見下ろす山の中腹にあります。
とはいえ、飛行機の離着陸は少ないので静かで、快適でした。

部屋も広く、バルコニーの椅子に座って美しい景色を堪能しました。

夜景はタ・ゾン、パロ・ゾンも見えてとても美しかったです。

一休みしたあと、いきなりですが
農家にブータン式お風呂“ドツォ”に突撃。

その話はまた次回に♪


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外国に行くとついつい車を見てしまう私です。
なっちも車好き。

ブータンは電車がありませんので、
交通手段はやはり車です。

とはいえ、よく歩くそうですよ。
半端じゃない距離歩くそうです。

さて・・・
今回、6日間乗り続けたのはトヨタのプラドでした。 

プレートを見ると「BP」とあります。
「BP」は“BHUTAN PRIVATE”の略。

 
こちらは現代の小型車ですが、こちらは「BT」。
“BHUTAN TAXI”の略だそうですよ。

ブータンでも現代の新しい車がどんどん増えている様子。
日本車頑張れ!


パロ方面からティンプーに入ってくると、
道沿いに真新しい車のショールームが並びます。
ホンダのショールームが撮れませんでしたが…

これは現代。
 

こちらはインドのTATA。
ブータンのトラックは殆どTATAでした。


インドのトラックと言えば!
なっちがきにいったのがこれ!
 
日本でもあったデコトラックばりに飾り立てています!
しかも、ライトの上に「おめめ」がついていて、
いろんな表情を醸し出しているのです。

なっちはとうとう停車中のインド・デコトラと
記念撮影までしちゃいましたよ。満面の笑み
 

ハハはこのトラックのお尻に注目
 
このおっさん!?の顔!
追突防止の魔よけでしょうか。

各所で道の拡幅などが行われているからか、
荷物を満載に積んだこのデコトラには毎日出会いました。

ちなみにこれはインドの西ベンガル(WB)からのトラック。
 
インドのプレートを付けています。

遠目ですが、町と町を結ぶバスはこんな感じ。
 
ちなみにここはドチュラ峠に続く道の途中に設けられた
ティンプーとプナカの境界のチェックポイント。
外国人はこうしたチェックポイントを通過するたびに
通行を申請します。

救急車  
  消防車

さて・・・
最初に、ナンバープレートのBP、BTについて書きましたが、
あと種類あるんですよ。

一つは

BGは公用車。GはGovermentの頭文字です。

国技の弓道大会に来ていたブータン唯一の放送局、BBSの
中継車も国営放送だからか、BGでした。
JICAを通じてNHKから送られたみたいでした。

最後の一つは・・・

BHUTAN

これは国王陛下のお車ですよ~!

王族のお車は「BHUTAN」とだけ書かれて数字もないのです!
市内でお見かけした時はセダンでしたが、山道を走るときは
レンジローバーなのですね^^

そんなわけで、ブータンの車特集でした!





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いよいよ空港を出発!
空港を見下ろしながら、山道をゆっくり車が走り出します。


今回、道が悪いだろうからと、ベスト型のチャイルドシートを持っていっていたのですが
ガイドのタシさんの「なっちちゃん、助手席に乗りますか?」という言葉に
なっちは大喜びで助手席のタシさんのおひざに乗り込みました。 遠慮なし…

「シートベルトはブータンではしません!大丈夫!!」というタシさんの
自信満々の言葉に、日本では今まで一度もチャイルドシートなしで
車に乗せたことがないのに、何となく押し切られてしまいました。

実は、「まずいなあ」と後部座席で思っていました。
中国の雲南の山道で、「大丈夫~~」といわれながらかなり恐ろしい運転で
ちぢみあがったことを思い出し、シートベルトはさせるべきだったと激しく
後悔していました。

しかし、ドライバーのキンガさんは30キロ以上のスピードを出しません。
少しのカーブでも減速して、先が見えない場合にはクラクションを鳴らし、
とても丁寧な運転。
しばらくその様子を観察した結果、この運転なら危険度は限りなく小さいだろうと、
自分を納得させることができました。
   それでもベルトした方がいいとは思いますが。。。

ちなみに車はトヨタのプラドでした。
なっちのかいたプラド。助手席にタシさんとなっちが^^

15分ほど走るとパロ市街に到達。メインストリートを抜け、
パロ川に沿って北西に進みます。

川はブータンのゾンカ語でいうと「チュ」。
だからパロ川はパロチュというのだと教えてもらうと
なっちは気に入って何度も「パロ・チュ パロ・チュ」と繰り返していました。

そして最初の訪問場所は、キチュ・ラカン。
ラカンは寺院の意味。

7世紀、ソンツェン・ガンポによって国内に建てられた108のお寺のうちのひとつで
ブータン最古の寺の一つとされています。
とはいえ、考古学的な調査などが行われたわけではなさそうです。

外郭と内郭に分かれており、外郭は北から入ります。
なっちはなぜか石畳に反応していました。

右側の大きな建物が内郭の東部分にあたります。
外郭にはチベット式のチョルテン(仏塔)が二つ並んでいました(一つは木の後方)。
このチョルテン、よく見ると・・・
 
相輪の上に日月が来る意匠は、かなり古い段階で日本にも伝わっています。
ちょっと感動~

内郭に入る南側からの門の前にはご老人がのんびり座っていました。


この左側の建物には、無数の燈明が奉げられていました。


門を入っていくと…

中庭に出ます。  
正面右が有名なミカンの木です。
こんな高地にミカンがなるというのはここだけで、聖地である証拠と信じられているそうです。

ミカンの背後、中庭から見て北側が本堂です。
奥室があって、そこに釈迦如来を中心に多くの仏像が安置されていました。
そこがもともとのお堂であったようです。

お寺の建物内は一切撮影禁止なので、写真がありません。
信仰の対象として、ブータンの人々が本当に大切に敬っているようすが
見てとれて、撮影禁止も当たり前だなあと思えました。

西側の建物は、割と最近の高僧のお住まいだったそうで、ベッドやいすが
そのまま置かれていました。

東の建物は第3代王妃が建立されたという、チベット仏教の祖グル・リンポチェの大きな像が
祀られていました。
なっちは、「ブータンにも大仏さんがいるのねえ」と見上げていました^^

外郭の外壁にはぐるりとマニ車が設けられていて、
なっちは目を輝かせていました。

マニ車スペースには、土をこねて作った素朴な塔型土製品が
奉げられていました。
土の中には骨の粉もまぜられているとのこと。


きづくと、なっちはタシさんに甘えて抱っこやおんぶをしてもらいながら、
まわしまくってました
 
実はこの後、さんざん回して飽きてきたのか、
大声でふざけて「めんどくせー」と叫び、私から大目玉。。。

というのも、このマニ車、中には経文が入っており、
一回まわしたらお経を一回読んだことになるという
仏教徒にとってはとても大切なもの。

マニ車をまわす前に説明したらよかったんですが、
なっちはくるくる回る面白いおもちゃに思えたみたいです。

ひどい言葉づかいもさることながら、マニ車は大事なものだと話すと、
なっちは「めんどくせ―って言ったの、閻魔さんに聞こえてないかな・・・
地獄に行かされないかな」と反省しきりでした

この後、パロの町に戻っていよいよ初めてのお食事^^

レストランは地球の歩き方にも載っているチャロ・レストラン。

レストランに入ると、なっちがくぎづけになっている!

なっち憧れの国王ご夫妻のお写真♪

この笑顔

この後も街角、レストランなどなどいたるところに国王夫妻の写真が
飾られているのを目にしました。
本当に敬愛されておられるんですね~。

そしてお食事は…赤米にお野菜たっぷりでおいしかったですよ!


お皿の左上にあるエマ・ダツィ(唐辛子のチーズ煮?チーズ和え?)。
辛いと聞いていましたがどんなものか試してみました。
結果…韓国料理の比じゃないくらい辛かったです

しかし、エマ・ダツィ以外は全く辛みなしです。
なっちもモリモリ食べました。

しかし、このレストランの私たちの席。。。
窓から何か見える・・・
食事中のなっちも気もそぞろ^^;

それは…

続きはまた明日^^



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小さい子どもを海外旅行に連れていっても
記憶に残らないからもったいないよ、とよく言われます。

確かに。
子どもには次々新しい記憶が入ってきますので
ほっておけばすぐ忘れます。

常々少しずつでいいので記憶をつなげていく努力はしています。

我が家の場合、海外旅行に限らず、
国内旅行に行ったら
100円ショップで買った子供用日本地図に行った先の都道府県に
印をつけさせたり、場合によったら書き込みもさせたりします。
私が出張に行くことになったら「どこだ~?」とクイズ形式で
日本地図を探させます。

ニュースで行った場所が写れば、旅行の思い出や写真を見るなどなど。
どこのおうちでも程度の差こそあれされてますよね?

今5歳10ヶ月のなっち。
1歳8ヶ月の韓国1ヶ月滞在はさすがに記憶がありませんが、
2歳8ヶ月の韓国1ヶ月滞在の記憶は断片的ですが保たれています
(最近もテレビで韓国の幼稚園の風景が写ったとき、「このお歌、私も歌ってた!」と
言ったのには驚きました)

しかし、ブータンはそうそう行くことはできません。
日本に戻ってきてから韓国ほどブータンの情報に触れる機会はないだろうし、
だからこそ貴重な機会から得られるものをできるだけ彼女のものにしてほしいな…
そのためにはどうしたらいいか、まじめにツラツラ考えました。

ひとつは強烈な経験をさせること。

今回の場合は、
まずは、彼女が望んだ国王夫妻にお会いすること。
実現したら、それはいい思い出になるでしょうし、忘れない。
まあ、当然といえば当然です。

もうひとつ。
これは私が考えたものでしたが、農家ステイです。
普段と全く、違う生活をすることで強烈な記憶になるのではと思いました。
どんな雰囲気だったかは旅行記に書きますね。


事前準備もいろいろ悩みながら、すすめました。

ひとつめは、なっちに選ばせてB5ノートを一冊かいました。
1ページ目には自分で「ブータン旅行」のタイトルと日付をかかせ、
そのあとにブータンでしたいこと、見たいことを
「なんでもいいよ!」と箇条書きさせました。

「おうさまとおひめさまにあいたい」
「きれいなおはながみたい」
「ちょうちょがみたい」などなど書いていました。

その下には、私からのメッセージを書きました。

内容は
「なんでもいいから、たくさんのものを見ましょう」
「おもしろい!とおもうことをたくさんみつけておしえてね」
「日本とちがうところを見つけておしえてね」
「日本とおなじところを見つけておしえてね」

その結果、なっちはいろいろな発見を教えてくれました。

山の形が違う、山の木が少ない、家のお庭と同じお花が咲いてる、
山が崩れやすい、山で火事がある、犬がおおい、
ブータンの動物園はターキンと鹿しかいない(かなり驚いてました
ブータンに来る前日の遠足で摘んだワラビがブータンにもあるなんて・・・ナドナドナド

最初のページに書き込みが終わったら
あとは、もう好きに書かせました。

初日の夜は二人でばったりとベッドに倒れこんでねてしまったので
書く暇がなく白紙でしたが、
楽しかったからでしょうか、2晩目からは、寝るのも惜しんで、
書いて書いて書きまくってました。

ベッドに入ってからも書き続け、そのまま寝てしまうくらい

時系列はむちゃくちゃでも、見たこと楽しかったことを書きなぐってました。
こんなかんじ。
 


そうそう、「ブータンのたんぽぽは日本のたんぽぽよりもせがたかい」
なんてのもちゃんと書いてました  →参照:パロ空港のたんぽぽ

お絵かきは、マニ車の絵、パロのキチュ・ラカン(寺院)の石畳

そのほかに、自分が乗っている4WDの車も絵も…

絵や文字を書くのが苦にならないお子さんには
ぜひ、小さめのリングノート(普通のノートよりリングノートが書きやすいです)を
持って行くことをお勧めします。
我が家はおまけでもらった小さな缶に入った色鉛筆のセットも持って行きました。

当然、ノートの後半は余ってしまっているので、帰国後に朝日新聞の夕刊で始まった
ブータンの連載を自分で切り抜かせて貼らせてます
(今は理解できないと思いますが将来のため)。

記事の写真や地図を見て「キラを着てるね~」「ゴを着てるね」
「地図にティンプーって書いてある!」などとたのしんでちょきちょきしてます。


それから、これは賛否両論だと思いますが、
カメラを買い与えました。

私は仕事柄よくデジカメを使います。
なっちは、自分でデジカメが撮りたくて仕方ないのですが、
仕事のデータも入ってるし、仕事で使うためやや高価なカメラなので
4歳位から「撮らせて」と言うようになりましたが、ほとんどお断りしてました^^;

サンタさんに頼もうか、お誕生日プレゼントに頼もうか、
本人もここしばらくずっと悩んでいたのですが、
今回に関しては私のほうがかってあげるチャンスかなと思うようになりました。

旅行中、いつも絵がかけるわけでもないですし
(そういうゆったり旅行もしたいですが・・・)、
なっちが自身の興味の対象を写真で残したいと思う欲求は
自然なものではないのかとも思い始めたからです。

とはいえ、やっぱりもうすぐ6歳のなっちには早い気もする・・・。
自分で管理ができるのか、そしてほしいものを何でも買い与えていいのか・・・。

結構悩んだのですが、
新聞でとある写真家が5歳でカメラを買ってもらったことが
写真の道に進むきっかけになったと話す記事を読んだりして、
写真家にはならずとも何かのきっかけになるかもしれない。
モノの管理は本人に教えていくしかない、と決断。

注意不足で壊したり失くしても、買いなおしませんとの条件で
結局、お誕生日プレゼントを前倒しいすることに。
安くてかつ手振れ補正のちゃんとしたもの(子どもには手振れ補正重要です!)を
買い与えました。

これは人によって本当に賛否が分かれると思います。
ただ、結果だけを見れば、本人は7日間で200枚の写真を撮り、
その中には額に入れて飾ってもいいような写真もありました。
私が気がつかなかったようなものを見つけて撮影していておどろいたことも。
(意味不明写真ももちろん沢山含まれます^^;)。

そして、親の私も後から見直して、なっちが何に興味を持ったのか
よくわかってよかったと思っています。

余談ですが、
ブータンにもつれてきたし、カメラも買ったし、
私がブータンで「なっち、もう来月はお誕生日プレゼントはないよ?」というと
なっちは「わかってるよ!キラ、買ってもらったもん!!」と即答。

あ!キラを買ってもらったのが一番うれしかったのね~^^
                   カメラじゃなかったのね・・・^^;あはは・・・

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