政治家の矜持
明石市議会議員選挙がはじまっています。
4日目を終えて事務所でメールを書いています。
〇やっぱり候補者が多い
2023年の明石市議選は候補者が43名。これだけいると選挙カーもたくさん走ります。
市長選の候補者が3名で候補者カーが3台、市長選の確認団体カーがおそらく2台走っているので48台が街を賑やかにしています。
さて、選挙カーは何をアナウンスして走っていますか?
「候補の●●です」「●●をよろしくお願いします」
意味のない言葉です。
しかも本人が乗っているのにマイクを握らず
「いま助手席で手を振るのが●●本人です!」
有権者に一番聞かれるのは「当選したら何に取り組みますか?」です。
つまり「どんな政策やビジョンを持っていますか?」ということ。
それは「●●です、よろしくお願いします」「▲▲さん推薦の●●です」「◆◆党の●●です」で伝わりません。
こんなことを続けているから選挙は迷惑だと思われるし、選びようがないと言われる。
投票率も下がるし、政治家は尊敬されない。
中西レオはウグイス嬢を雇わず、政策を語ります。
〇中西レオの演説2023
今回、大きな政策の柱は3つです。
①産業振興
②安全対策
③人材育成
【産業振興】
①-1 明石は人口が30万人を超えたことから事業所税という新しい税が生じました。対象は面積1,000㎡以上か従業員100名以上もしくは両方。市税のアップの半分はこの事業所税。
市内企業は原材料高や燃料高で苦しんでいます。もちろん、経営者は自分たちでこの危機を乗り切ろうとしています。市に頼るわけではないけれど、経営者からは「明石市は助けてくれない上に増税はしっかりするのね」と感じているのも事実。産業振興に力を入れるときが来ています。
そこで、人材採用支援やママの再就職支援、国や県の制度の活用コンサルティングなど、市ができる支援をしましょう。という話をしています。
①-2 観光振興のチャンスが来ているのでつかみ取りましょう。明石の観光の課題はずっと「来訪者のほとんどが(消費額の少ない)日帰り」ということ。宿泊の人を増やす観光振興に取り組みましょう。大蔵海岸でビーチスポーツの全国大会を誘致する取り組みや、バスケットボールの3X3コートなど、スポーツパークとしての方針を決めましょう。今年はアームレスリングの大会も魚住で開かれます。また、大鳴門橋が自転車で渡れるようになればビジネスチャンスです。淡路島一周では宿泊しなかったユーザーも、四国や瀬戸内海を回るプランなら宿泊が生じるでしょう。近隣自治体や事業者、沿線住民や愛好家と協力して、魅力的なお店やフォトスポット、イベントを計画しましょう。
【安全対策】
・インフラの更新
・市民病院の建て替え
・耳鼻科救急の再開
・高齢ドライバーの事故を未然に防ぐ免許返納促進
・免許返納を促進するための公共交通の充実
【人材育成】
・学校の先生不足の解消(明石でできる長期の取り組みと短期の取り組み)
・子供に関わる人材の育成、定着制度
全てを書いてしまうには時間と体力が足りないのと、演説を楽しみにしてほしいので割愛します。
ブログや動画でアップしているものもありますので、そちらをご覧ください。
〇正しい選挙の末に
中西レオは街頭演説で政策を語ります。熱くなっちゃうときもありますが、静かに語る努力をしています。
これが市民の求める選挙だと思うからそうしています。
当選だけが目的ならば、間違った慣習を続ければ良い。
嫌われても目立つように邪魔なところに立ち、大きな声を出せば良い。
でもそれでは民主主義は育たないし、市民の関心も生まれない。
若い人は政治で何かが良くなるとは思わないし、政治家に呆れるでしょう。
誰かが本来の姿を表現しないといけない。
それが評価されたら、他の政治家も続いてくるでしょう。
そして、「政策を語らない人は選ばれない」という当たり前の社会にしたい。
それを実現できるのは有権者の力です。
誰かが始めないと始まらないので、中西レオがやります。
起業家ですから、慣習に染まっているわけにはいかない。
あと3日、頑張ります。
中西レオ
明石は今こそ産業振興(その1)市内企業振興のつづき
前回に続き「明石は産業振興に取り組むタイミングですよ」という記事の市内企業振興について
②市内企業支援
<背景>
市内で対象となる企業には増税(事業所税)となっている明石市。
原料高、燃料高で苦労している企業も多数。
明石市の「サポート券」や「3割お得商品券」などが当てはまらない業種も多数。
経営者は社会状況も含めて自身の経営責任ですから、明石市に責任転嫁しようというつもりはないでしょうが、「明石市なんもしてくれへん」という感想が出るのもうなずけます。
<ニーズ>
企業によってニーズは異なりますが、人材採用についての相談がありました。
業績は良く、労働環境も良い、若い人材を採用したいけれど若い人は東京(の企業)や上場企業、知名度の高い企業に応募して、地元の中小企業には来てくれない、というもの。
色々調べる中で「兵庫型奨学金返済支援制度」というものを知りました。
従業員の奨学金返済を就職先と自治体が支援しようというもの。
簡単に言うと、自分だけで返済していた奨学金が、企業:自治体:自分で分担します。
企業は地元の若い人材を得られる、若い人材は奨学金返済の負担が減る、どちらもメリットがあります。
県内206社が登録している中で明石市内の企業は5社!少ない!もったいない!
明石市民はもれなく兵庫県民ですから、県の制度を活用しましょう。
とはいえ、明石市は活用に消極的な印象です。
企業がこの制度を使うかどうかはそれぞれでしょうが、このような情報を持って市内企業をヒアリングしましょう。
全て市職員が出向かなくても、産業振興財団や商工会議所もあります。
ヒアリングする中で、市ができることや企業がしてほしいことも見えてきます。
事業所税に対する不満も出るでしょうけど、納税者は「税を有効に使ってほしい」とも思うもの。
16億円増えても交付税の減額で4億円ほどしか残りませんが、これの使い道もヒントを得られるでしょう。
企業も市民、共に栄える明石市になろう。
対立から対話へ
中西レオ
明石は今こそ産業振興(その1)市内企業振興
明石市で増加した税収の半分(16億円)は事業所税と言われています。
事業所税とは、明石市が人口30万人を超えたことで発生した新たな税目。
免税点 | |
---|---|
資産割 | 市内の各事業所等の事業所用家屋の延床面積合計が1,000平方メートル |
従業者割 | 市内の各事業所等の従業者数の合計が100名 |
↑記載の通り、1,000㎡を超える敷地もしくは100名を超える従業員の企業に発生します。ダブルで該当するとダブルで発生。
税率 | |
---|---|
資産割 | 1平方メートルにつき600円 |
従業者割 | 100分の0.25 |
↑かかる税率はこちら。従業者割というのは給与総額にかかるものです。
加古川市や稲美町では発生しないわけです。
企業が市外に移転しないように、「増税になっているが明石で事業を続けよう」と判断される環境を整えたい。
そのためには、
①企業と市民と行政の結びつきをつくる
例:過去、銀座商店街を歩行者天国にしてお祭りをしたことがあり、川崎重工業のオートバイを展示してもらいました。川重からは従業員さんも参加してもらい、市民や来場者からの質問・意見に応えてもらいました。地元ならでは。
例:新幹線の西明石駅に地元企業、文化の展示場所をつくる。訪れた人に地場産業を知ってもらう、食文化やお祭りを知ってもらう。せっかく明石に来たのですから、明石のことを知ってもらいたい。
※写真は広島駅のマツダ車展示
②市内企業支援
・・・は次の記事に載せますね。
対立から対話へ
政治の王道を進む
中西レオ
クエスチョンの先へ
学校教員の不足について、神戸新聞が記事にしたことで周知されてきました。
今回書きたいのは「クエスチョンの先へ」ということ。
マスコミによる「教員不足になっている」「要因はこんなものがある」という『問題提起』は必要ですが、議員としては「これに取り組むべし!」という案を出すことが必要です。
中西レオは教員不足について、
◎短期的には複数担任制による定数増、年度当初から手厚い配置
(退職休職が出てから雇うのでなく、4月から雇う)
◎長期的には事務負担の軽減、時間外対応(非行による呼び出しなど含む)の切り離しによる労働環境の改善。
(教員やりたかったけど激務なことで諦めていた人が集まる明石にする。)
ということを掲げています。どちらも明石市でできること。
詳しくは↓をご覧ください。
案を出すと指摘や反対意見をいただきます。
それらを無視するのでなく、跳ね除けるのでもなく、受け止める。不十分な点は改善してさらに良い案にすることが大切。
対話と調整によって政治を進める。
政治の王道を進みます。
中西レオ
明石の人材育成(その6)高齢者大学校あかねが丘学園
明石市の高齢者大学校あかねが丘学園は、60歳以上の明石市民が学び、人生を充実させる場所でした。
「でした。」と過去形なのは、2023年3月でなくなってしまったからです。
これまで、2000年から松が丘にある松が丘南小学校跡地を使って活動されていました。(それまでは明石公園内や江井島)
2014年からはメインの場所をアスピア明石の生涯学習センターに移しました。
あかねが丘学園がスゴイのは、
・定年退職した男性が
・鎧兜を脱いで学生になり
・仲間を作り
・卒業後も繋がりを持って
・ボランティア活動をしたり
・自治会に参画して地域デビューする
・趣味も身に着けるよ
というもの。
もちろん、女性もですが特に男性はリタイヤ後に人間関係で苦労する傾向があります。
お酒とテレビが生活のメインになるケースもあります。
楽しい活動をしながら、地域のことや趣味を学び、卒業後も生きがいのある日々を送る。
高齢化や地域の担い手不足が起こっている中で必要な事業です。
私は議員のころ、あかねが丘学園の文化祭や体育祭に行くのが楽しみでした。
みなさん一旦学生に戻って、同級生やクラブ仲間と青春を楽しんでおられました
決して高齢者が遊んでいるだけ、高齢者を遊ばせるための事業ではなかったですよ。
明石市はリタイヤ後も日々が充実する仕組みがあるんだよ、ってステキなことです。
復活させたいなぁ。
※23年度から始まる「あかねカレッジ」は全然ニーズと違う、という意見が噴出しています。
対立から対話へ
市政の王道、再び。
中西レオ