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シロノワール 黒いブラックサンダー。
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なんとなく
サインまでいただいてきた。
昔 小松政夫さんとの二人芝居を観たことを伝えたら
にこやかに返された。
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七変化の中で
最後の2人がとりわけ印象に残った。
立体紙芝居、とは
先ほどアップした写真にある仮面を顔の上半分に着けていろいろな人を演じ分けるというもの。
あれだけ仮面があるということは
もしかするとシリーズ化しているのか。
何しろ、情報すら10数年得ていないのでわからない。
今回の話は、グダグダのサーカスに小学生の女の子が飛び入りする、というもの。
全部のネタは 舞台上正方形の台の上でのみイッセーさんが表現するのだが
このネタだけ少し舞台効果があり
花火が表れたり 最後は女の子(の人形)が綱渡りしながら夜空を昇っていく。
このおじさんか、なぜグダグダサーカスを紙芝居にしたのか不思議だった。

パブのママは
世の中諦め切った様子で
意味ありげなようで全く意味のない唄を唄うのがおかしかった。

面白さを私の語彙で記すのは不可能だが
1時間半ずっと笑いっぱなしだった。
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今日は
イッセー尾形さんの一人芝居を観た。

10数年前に、なぜか立て続けに原宿で観た。故小松政夫さんとの二人芝居も観た。
その時以来である。イッセーさん自身、神戸は10年ぶりくらいだったらしい。

スタイルは当時と全く変わらず。
舞台端で衣装替えやメイクをするところも観客に見せる。
短時間で、新しい人物が生まれる様子を
観客全員で見届け、一緒にステージに送り出すという感覚なのか。今考えたけれど。

今日生まれたのは

電器屋のじいさん
缶詰工場の社長?
未亡人
知事の代理で接待する男
住民税の免除申請にきたばあさん
立体紙芝居のおじさん
漁師町のパブで弾き語りするママ
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2本目は
『翔んで埼玉 琵琶湖より愛を込めて』。

前作同様
「武蔵野線」「越谷」「しらこばと水上公園」というワードで
劇場内私だけがクククと笑っている構図。
ただ
舞台の大半が関西だったから
埼玉色はやや薄めで
かといって
関西ネタがそこまでめっちゃ盛り込まれているわけでもなさそうだった。知らんけど。
関西ネタは、いろいろなところで既にコスられ過ぎているから
意外と正面から取り上げるのは難しいのかも知れない。
前作は 全国的にあまり知られてないウブな埼玉ネタが豊富だったからこそ、ようわからんくてもウケたのでは、という気がする。知らんけど。

まあ
大オチはしっかり決まっていたので
爽快感とカタルシスはある。
これ以上の続編は作れるのかどうかはわからない。
作ればグダグダになりそうな気もするし、
『あぶない刑事』も帰ってくるぐらいだから
寅さんのように全国を回ってもいいような気もする。
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祝日が木曜日で
ミント神戸が映画サービスデーだったから
優勝パレードを尻目に映画2本

まずは『首』。
R15だし北野武監督だしこのタイトルだし。
男色まで含めても予想の範疇内の残虐性。
面白さとか迫力とかを最初から求めているのではなく
何かこう ただ見届けようとして
確かに見届けた、という感覚。
北野武監督作品を全部観ているわけでもないのだが
これは観なければ、と思っていた。
そして実際観て、自分の中に
何のプラスもマイナスも残らない、
という不思議な感覚が残った。
強いて言うなら
北野武・大森南朋・浅野忠信の
アドリブっぽいやり取りの場面は面白かった。

別に
時代劇でも現代語で構わないと思う。
古代ギリシアの話を英語でやるほどの違和感ではない。
ただ、「役不足」を
ごく一般的な誤用で使っていたのは
やはり気になった。

そういえば
珍しく原作を(慌て気味に)読んでから観たが
原作とは割と違う部分が多く
どちらもどちらかでしか表現できない残虐性があったのは興味深かった。
脚本も北野監督だから、そこを使いわけているのは流石知恵者だと思った。
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先々週の金曜夜〜土曜未明
寝落ちから醒めたら深夜の宣伝番組に
ベルリンフィルの樫本大進さんが出ていて
フェスティバルホールのチケットを衝動買い
(決して衝動買いしていい値段ではない)
10年以上前
クラシックを聴きまくっていた時期はあったが
耳に自信がなくなりすっかり遠ざかっていた

レーガーの、モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ。
途中の変奏なんて元の主題から相当発展しており
単独でも充分成立しそうなクオリティで。
聴く人が聴けば何にインスパイアされているかわかりそうなものだから
適当に標題つけて切り売りすればいいのに、
モーツァルトに義理立てするのは奥ゆかしい。
そんなことを考えながら聴き惚れていると突然、
床に叩きつけるような音。
バイオリン奏者のお一人が発作で倒れたらしい。
お医者さんらしき人が舞台に上がる。
自力で歩いて退場したので軽症ならばいいのだが。
しばらくして指揮者ペトレンコ氏帰ってきてにこやかに再開。
中断少し前から遡り
何事もなかったかのごとく演奏。
これぞ正に Show must go on.

メインは、リヒャルト・シュトラウスの
英雄の生涯。
今までちゃんと向き合って聴いたことがなく
ブックオフで買ったカラヤンで一夜漬けの予習をしたが
やはり生は迫力がまるで違う。
悠然たる英雄のテーマに対し、
敵対する木管の嘲笑。個人的にはここが一番刺さった。我が身を振り返ってしまった。
そして 樫本さんのソロで
優しく包み込む妻のテーマ。
やがて敵との全面対決と勝利。
凱旋。そして静かに隠退。
シンバルやドラのタイミングと
ラッパ隊のバンダに出かける様子もよくわかり、
集中して聴くといろいろいいことがあった。

頻繁にではなくたまにでいいから
(たまにでないと破産する)
やはり超一流には触れるべきと思った。

文化の日は文化を堪能した。


朝早めにバスに乗って

にしむら珈琲店のモーニング。



そして 朝イチの映画は

『ゆとりですが何かインターナショナル』。

テレビでやってた時も観てたが

ほとんど忘れており

話が進むにつれてうっすら思い出す程度。

岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥・安藤サクラ…などなど、きっちり芝居のできる人たちが全力でふざけるから面白い。さまざま小ネタも織り交ぜてのクドカンワールド全開で、その代わり爆発的な面白さではない。そこに妙な安心感がある。

そこに、「インターナショナル」の題名通りの社会派なメッセージがさりげなく散りばめられていた。


昼は

以前一度行った、三宮センター街地下のポロネーゼの店。

前回気になった「チーズかまくら」を大盛で頼んでみた。





写真と盛り具合が違うのがやや気になったが

味は期待通り。

「賞味期限10分」をうたっており

時間が経つとどんどん硬くなってしまうらしい。

つまりそれだけ歯ごたえがある。


またそのうちもう一回は食べたいが、

センター街地下にはいつの間にか他にも気になる店が増えた。


ブックオフとジュンク堂をぶらぶらして

185度目の献血をして

また図書館で時間をつぶして

2本目の映画は『春画先生』。

時間と興味が合いそうな映画を探して急遽決めた。


なんでR18でなくR15なのかと。

ならばソフトタッチかと思いきや意外とハードだった。

まぁ

普段中学生も高校生も両方見ている身として

中学生には早いが高校生ならいいか、という感覚は

わからなくもなくもなくもない。


内野聖陽の

変態もしくは狂人一歩手前ながら紳士を保つ芝居が流石。

北香那は可愛らしいが

どこで見たか思い出せなくて

後で調べたら『バイプレイヤーズ』のジャスミンだった。

途中で安達祐実が全部場を支配しかけて

結局2人に花を持たせるのも凄かったのだが

最後の最後和歌の引用で

「たまかとぞみる」

とあるべきところ

「たまかとみぞる」

となってたのが

着地で大幅減点。

誰も気づかなかったのなら、

所詮春画は小道具に過ぎなかったのか。


あと どうせなら

7日間のお籠もりを見せなさいよ。

あ、だからR18でなくR15なのか。

全ては無意味で有意義である。