尹式八卦掌伝承~日々是練拳~ -2ページ目

尹式八卦掌伝承~日々是練拳~

尹式八卦掌の紹介、練功記。

【指導内容】基本姿勢・走圏・単練・擒拿・散手・吸化掌・兵器・用法など

 

まずは「基本姿勢・走圏」を徹底修正、指導。

 

その上で「なぜこのような動作、姿勢を要求されるのか?」を「擒拿・散手・吸化掌」などの対人練習、また「兵器」の練功を通じて「動作、姿勢の効能」を示すことで頭と体での理解、体得を促しました。

 

また、正確で丁寧な練功を積み重ねる中で「形や動作は作るものでなく、要求を守って練功して行くことで出来上がって来るものである」ことを理解し始めていると思います。

 

だいぶ力みが取れ、動きの質も上がって来ていますが「エンジン部分」を体得出来なければその状態で動くことが出来ません。

更に工夫、苦練を重ね「エンジン部分」を体感、強化して下さい。

 

散手を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・転掌・炮錘・用法など

 

「基本姿勢・走圏」を中心に『尹式八卦掌』全般を指導。

 

指導の間隔が空いてしまったため「基本姿勢」が崩れてしまっており、時間を掛けて修正、指導。

 

彼の「基本姿勢」の功夫は中々のものですが、動いたとたんに大幅にレベルダウンしてしまいます。

 

ですので、そこを改善して行くため「炮錘」の一動作を抜き出し動きの中で、また「用法」を示すことで「基本姿勢」のより深い理解を促しました。

 

続いて「走圏」。

「『尹式八卦掌』は「歩の武術」であり、歩がダメなら全てダメと言っても過言ではありません。」

 

また、彼の課題である「動くとレベルが下がる」のは「走圏」の功夫不足、理解不足であり、彼の課題を解消し「基本姿勢」の功夫を生かすため「走圏」にひたすら取り組んでもらいました。

 

そうして練功を続ける中で、時に質疑を交えながら勘違いや理解不足を正し、頭と体を変えながら「走圏」を多角的に指導。

 

このように丁寧な練功を重ねて行く中、彼の動きが明らかに変わって来たので「転掌」に進み、指導を終えました。

 

今の段階で数の大小や時間の長短は関係ありません。

「違うことをいくら繰り返しても違うものが出来上がるだけだからです。」

やりづらくても『尹式八卦掌』の要求に従って練功し、正しいものを積み重ね着実な功夫を身につけて下さい。

 

走圏を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・対練・吸化掌・擒拿・兵器・用法など

 

「基本姿勢・走圏」で『尹式八卦掌』の基礎、基本造り。

 

次に「擒拿・吸化掌・対練」などの対人練習で

「力が出るべきところから出ているか?」

「身体は連動しているか?」

「身体が正しく使えているか?」

「相手に力が伝わっているか?」などの確認。

 

そして、そこで得た課題を「基本姿勢・走圏」に戻って取り組む。

 

最後に「兵器」。

「「兵器」を遣うには「兵器」を体の一部にしなければなりません。」

そのためにやるべきことを伝え、ひたすら繰り返してもらいました。

 

口で理解出来たようなこと、分かったようなことを言っていても

「言っていることとやっていることが違っているのでは正しいものが身につくはずがありません。」

しかし、そこが合致すれば成長は速やか。

思いの外早く「兵器」を練れるレベルになり、嬉しい限りです。

 

一つ一つを大切に取り組み、着実な練功を積み重ねレベルアップに繋げて下さい。

 
兵器を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・対練・吸化掌・散手・擒拿・炮錘・用法など

 

寒波が和いだいいタイミングで遠方から学習に来られました。

「基本姿勢」を中心に『尹式八卦掌』全般を指導。

 

「悪癖」が抜けず思うような練功成果が出ないため、まずは質疑に答えながら「やっていること。やらなければならないこと。が合致しているか?」を様々な角度から確認。

 

その部分をしっかり認識、体感してもらいながら頭を変え、続いて体も変えて行けるよう「基本姿勢・走圏」を中心に取り組んでもらいました。

 

少しずつ変化が見えて来たので「対練・散手・擒拿・吸化掌」などの対人練習で『尹式八卦掌』の「技法・勁・力」。

更に「戦闘法」まで指導。

 

そして最後に「炮錘」。

残念ながら前回良くなった部分が全て元に戻ってしまっていました。

また、「炮錘」には一見空手の動きに似てる動作、技法が多くあり、空手の指導者でもある彼はすぐに得意な空手の動きになってしまうようです。

そこで「炮錘」の用法を示し『尹式八卦掌』との技法、間合、理論など、空手との違いを理解、体感してもらい今回の指導を終えました。

 

まだ大きな変化はありませんが「質を変え、大きく成長するためにやるべきこと」を理解、体感した思います。

練功方法や取り組み方も工夫し、毎日苦練を重ね下さい。

 

散手を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・単練・対練・吸化掌・擒拿・兵器・用法など

 

まずは「基本姿勢」、それから「走圏」を徹底指導。

 

練功の成果が出始め「立ち姿、動きの質」が随分変わって来たので、それらの動きが「擒拿・吸化掌・対練」などの対人練習の中で「どのように使われ、相手にどのように作用するか?」を指導。

 

一人での練功と違い、「相手がいれば思うように動くことが出来ていません。」

それらの課題は何か?をしっかり自覚させ「擒拿・吸化掌」の経験、感覚を生かしながら再び「基本姿勢・走圏」に取り組んでもらいました。

 

何かが良くなれば次の課題が見えて来ます。

それは「擒拿」の際の「手の力み、固さ」です

 

「擒拿」で「相手をコントロールするには相手と繋がることが必要不可欠であり、それには「手の内」が大きな役割を担っています。」

また「兵器」が生きたものにもなるのも「手の内」が必要不可欠です。

 

ですから、その部分を「力ませ固めてしまえば相手と繋がらず、力が伝わらないのは当たり前のこと。」

それらを自覚させ、課題を克服させるため「兵器」の基礎基本を指導。

厳しく指導し過ぎました。

 

指導したことを選り好みすることなく、真摯に取り組み課題を克服して下さい。

 

擒拿を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・単練・対練・吸化掌・擒拿・兵器・用法など

 

まず「基本姿勢」で体を整えます。

体癖や理解不足による姿勢や動作の崩れや力みを自覚させ修正。

そこから何かを掴み変わるまでひたすら「基本姿勢」。

 

「『尹式八卦掌』の正しい姿勢、動作は功が成るまではやりづらくて不自由なものであり、無駄な力が抜け快適に自由になるのはあくまで功が成ってから。」

そのことを少しずつ体感出来て来たようです。

 

続いて「走圏」。

今までやって来た「走圏」は形は「走圏」ですが「走圏」になっていないこと。

ようやく「要求通り歩を出すことの難しさに向き合えるレベルになって来たようです。」

 

少しずつ出て来た成果を「対練・吸化掌・擒拿」などの対人練習で確認。

 

『尹式八卦掌』の「擒拿」は

「打」を伴う。

「歩の力」が不可欠。

手首や肘、肩に技を掛けても「真の狙いはそこではない。」など、

「相手に響かせるために必要なこと」を体感、実践してもらい成果が出たところで指導を終えました。

 

今の段階で「無理に技を掛けること」はマイナスにしかなりません。

せっかく出てき始めた「『尹式八卦掌』の力」が消えてしまうからです。

「真に大切なものは何か?」を理解し、毎日苦練を重ねて下さい。

 

擒拿を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・単練・対練・吸化掌・擒拿・兵器・用法など

 

新年が明け、早速学習に来られました。

 

まずは「基本姿勢・走圏」を焦らず丁寧にひたすら積み重ねてもらいます。

そうして行く中で姿勢、動作に変化が見えたので続いて「兵器」の基礎、基本を指導。

 

当たり前のことですが「兵器」の基礎、基本がない人が「兵器」の套路を学んでもそれはただその「兵器」を使った形を学んだに過ぎません。

「「兵器」には「兵器」の理があり、徒手が出来れば「兵器」も出来ると言うような単純なものではない」ことは少し考えれば理解出来ることです。

ですから「兵器」を真に習得するために「兵器」の基礎、基本の習得が不可欠な訳です。

 

 熱心に取り組む彼に厳しく指導し過ぎました。

少し休憩を入れ「擒拿」の指導。

「正しく、要求通りに」と心掛け一人で練功に励むのは良いこと。

しかし、「自分の体ばかり気にして相手が存在しない独りよがりの練功を繰り返してしまえば全く使い物にならないものが出来上がります。」

それは「擒拿」を始め、対人練習を行えばすぐに分かること。

 

最初は形を作ったり体癖に苦戦していた彼ですが、あるタイミングから動きが柔らかくなり「相手に力が伝わる」ようになって来ました。

王尚智師父からいただいた「口訣」が少し理解、体感出来たのではないでしょうか。

 

とは言え、ここで欲を出し方向を間違えれば元の木阿弥です。

年賀状にしたためた「口訣」も修行の助けになるはず。

丁寧に積み重ね「口訣」の理解体得に努めて下さい。

 

擒拿を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・単練・対練・擒拿・兵器・用法など

 

ひたすら「基本姿勢」。

ひたすら「走圏」。

「何かが変わり何かを掴むまでただひたすら単純な姿勢、動作を繰り返してもらいます。」

 

そしてそこで得たものを「対練・擒拿」などの対人練習で確認。

 

更に「兵器」で確認。

 

以前の彼にはこのような練功方法は耐えられなかったと思います。

しかし『尹式八卦掌』の学習を一通り終え、人並み以上の強さを得た彼は「質の向上」を目指しこのような練功に励んでいます。

 

彼の目標とやるべき練功が噛み合ったのでしょう。

今まで学習して来たことの真意を理解し始め、動きの質も変わって来ています。

とはいえまだまだスタートラインに立ったばかり。

常に自分に厳しく高みを目指して練功を重ねて下さい。

 

擒拿を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・単練・擒拿・兵器・用法など

 

「基本姿勢・走圏」を中心に『尹式八卦掌』全般を指導。

 

まずは姿勢、動作を一つ一つ修正。

 

「「基本姿勢・走圏」の要求に従って姿勢を作る、動くことでどのような効能があるのか?」

また「単純な動作の中にどのような術理が内蔵されているのか?」

 

それらを「擒拿」を通して指導することで頭と体で理解を促しました。

 

単人練習では分かりにくい間違いが対人練習で次々と表に出て来ます。

 

「技が掛からないからと言って体重を浴びせたり、力ずくで強引に技を掛けようとすることは術技とは掛け離れた間に合わせの技であり、害にはなっても何一つ良いことはありません。」

 

また「技が掛かる掛からないのは結果であり、姿勢を正し動きを正すことで自然と技が掛かるのです。」

 

そのほかにも「腰を落としてるつもりが膝を曲げて似たような形を作っているから全く技法に繋がって来ない」こともよく理解出来たと思います。

 

常に本質を求め真摯に練功を重ねて下さい。

 

擒拿を指導する王尚智師父

【指導内容】基本姿勢・走圏・擒拿・兵器・用法など

 

「基本姿勢・走圏・擒拿」を中心に『尹式八卦掌』全般を指導。

 

様々な動作を「体癖」が妨げているため、まず「体癖」を自覚してもらい、それらを修正しながら「基本姿勢」をひたすら練功してもらいました。

 

また「今まで苦手や好き嫌いで避けて来た部分を自覚させ、それらに向き合い改善を促しました。」

 

「自覚しやすい体癖」もあれば、「自覚しにくにい体癖」もあり、焦らず理解を促し少しずつ改善して行きました。

 

「苦手な部分、好き嫌い」も同じく「無意識に避けて来たもの、出来ないと分かって目を逸らして来たものをしっかり自覚させ、向き合ってもらいました。」

 

次に「走圏」

「勢いで歩いたり、体を緊張させてそれらしい形を維持しても何も生まれません。」

「正しい動作、姿勢とは?」が頭と体で理解出来るまでひたすら歩いてもらいました。

 

これらの1人での練功でありがちなのが「相手が存在しない」「自分に都合よく動いてくれる相手」想定をしてしまうこと。

そこで対人練習である「擒拿」を行うことで「体の仕組みを理解させると同時に相手との間合、ポジション、そしてきちんと力が相手に届いているかどうか?」などを確認しました。

 

今までの修行を振り返りながら厳密な練功を積むことにより過不足を知り、今やるべきことに真摯に取り組んで下さい。

 

擒拿を指導する王尚智師父