エホバの証人問題についての、JW関係者や社会一般への啓蒙について、現在、非常に真剣に考えています。
もう1つの例として、「ムチ問題」の実態を公表することは、非常に重要で必ず行われるべきものであると感じます。
この極めて卑劣な行為により、どれだけの人が人間性や家族関係を破壊されたのでしょうか。
そして、現在では、かつて行われていたような「ムチ」はエホバの証人内でも行われなくなっており、
これはすなわち、この深刻な問題が闇に葬り去られ、そしてそれを推奨していた人間たちが責任を問われず、責任を感じることもなくこの世を安穏と去っていくことを意味します。
(しばらく前に、もうかなり高齢になっている日本支部委員の一人が、海老名駅の前で街路伝道をしているところにたまたま出くわし、この点を怒りとともに非常に強く感じました。)
こうした問題について、正確に世間に訴えかけることは、絶対に行われるべきことです。
いしいさやさんが、漫画「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」の中で、勇気をもってこの問題を示してくれましたが、こうした立派な先駆者に、さらに続くべきタイミングであるといつも感じています。
では、いしいさんがされたような「自分個人の経験を赤裸々に伝える」という方法とは別に、「これが社会問題なのだ」という別のアプローチの仕方をする場合、どのようにしてそれを行うべきかを考えたとき、
①「正確なデータ」と、
②ものみの塔協会が言い訳ができない正式な方法をとるこが重要になると思います。
これまで私が考えてきた一つの方法は、次のようなものです。
(これは単なる1アイデアであり、他にも良い方法があると思いますし、今は「どうすべきか」考えや方法を温め続けている段階ですが、現時点の考えだけでも「たたき台」として公表することには意味があると信じています。また、前回書いた内容と被る部分も当然に出てきますが、1つの流れとして、重複する部分も含めて書いてみます。)
1.「エホバの証人を考える会」のようなグループを組織する。
・少人数で構わない。最初は、試行錯誤になってもかまわない。
・そのメンバーとしては、
①何らかの分野の専門家、
②エホバの証人内部事情に詳しい人(組織内部の地位の高い人をよく知っていたりべテルの内部情報に詳しい人・または長老として自らムチについての指示に関わっていて、そのことを後悔している人等)、
③エホバの証人資料の収集にたけている人、またはすでに資料を収集している人(ムチについて書かれた協会出版物や、報道された資料を持っている人、集められる人)、
④データ分析にたけている人(集まる資料をグラフ化したりデータ化したりして、様々な角度からの結論をデータから引き出すことができる人)、
⑤データをもとに出た結論を公表するため、テキストウェブサイトやYoutubeの作成や編集、効果的な画像・動画編集ができる人
⑥多くの元エホバの証人・エホバの証人関係者に協力を呼び掛けられるネットワークを持つ人
そうした方たちに、(メインメンバーでなかったとしても)いずれかの形でご協力いただく。
2.そうして作った組織を通じて、日本中の「ムチ経験者」(子供としての被害者側でも、親としての加害者側でもよい)に詳細なアンケートを取り、「ムチ問題についての実態」のデータをとにかく可能な限り集める。
(インターネット経由で構わない)
3.アンケート内容は、可能な限り詳細なものが良い。
①現在の被害者の年齢、性別
②ムチ被害に遭った当時の年齢(何歳から何歳まで)
③ムチ被害に遭った当時の地域(都道府県レベルでもよいが、可能ならば、巡回区名・会衆名まで書いてもらえれば資料価値は飛躍的に上がる)
④加えられたムチの態様(場所・道具・具体的な行為・ムチの後にどのような傷がどの程度残ったか(精神面を含む)、等)
⑤ムチを加えられるときの理由
⑥ムチを加えた人物(親か、研究司会者かなど)
⑦ムチについてのものみの塔協会の関与・指示(つまり、研究司会者の指示・長老の指示・会衆のほかの親たちからの勧めや圧力・巡回監督の指示、等)
⑧ムチをされた際の「身体的」虐待以外の「精神的」虐待(自分でお尻を出させられる・終わったら「ありがとう」と言わされる・年齢の高い女性でもお尻を出させられる・逃げ回ると回数が増える、時間を計られて時間内に自分でお尻を出さないと回数が増える、等)
⑨ムチの跡を隠す指示があったか(父親に見せるな、体育の時間に着替えの時に見つかるな、等)
⑩ムチをされなくなった時期とその理由(男の子なら体力がついて抵抗できた、女の子なら身体の発達に伴いされなくなった、等)
4.上記のアンケート回答は、50~100程度の数があればよい。もちろん多いほうが良い。
できれば、地域が分散しているほうが組織的関与・指示の立証がしやすいので、全都道府県から回答が来るのが望ましい。
資料価値を高めるため、「絶対に個人情報を秘匿する」との書面を交わしたうえで、実名で回答してもらえる人が多ければ多いほど良い。
(ただし、回答したくない部分は、回答者の希望通りに、回答しなくてよい。)
5.得られたアンケ―ト結果を、専門家とともに、実証学的にデータ分析し、そこから得られる結論から、「エホバの証人組織の指示」及び生じた被害を立証する。
6.「エホバの証人を考える会」の名称、またはその代表者の名称で、詳細な資料をつけた上で、ものみの塔協会に正式な「質問状」を送る。
・組織としての関与を認めるか、
・認めない場合、その理由は何か、
・認めるとして、謝罪するか、
などの具体的質問を送り、反論の機会も与える。
7.送った質問状(及びその根拠となる詳細な資料)と、ものみの塔協会からの回答を、正式に作った見やすいウェブサイトまたはYoutubeもしくはその両方で、世間一般に広く公表する。
エホバの証人問題に関しては、海外の関係者のほうがはるかに力があり、かつ、ムチ問題は「日本独自の問題」なので、できれば英語でも公表する。
非常に雑駁なアイデアしか書いていませんが、一例として上述した方法とることができるのではないかと考えていますし、今こそ、こうした活動をするべきであると強く考えています。
ほかにも、より深く具体的に考え、準備していることもありますので、ゆっくりと確実に進めてゆきたいと思っています。
つきましては、皆さんの意見をお伝えいただければ幸いです。
また、何かを実行する場合には、相当の注意深い準備をして行うので、今すぐにとか、ここ1、2か月のうちにこれを実行するというわけではありませんので、関心を持たれ、協力を希望してくださる方がおられましたら、少し長期のスパンになるとご了承ください。
※このアイデアについては、おそらく、より具体的なアンケート内容などについて、書式例をつくって、公開すると思います。