ゆばー*短歌* ≪Ecoute! Ecoute! C'est Ondine≫ -5ページ目

由良

由良の門を渡る舟人かぢを絶へ行くへも知らぬ恋の道かな  曽根好忠
$ゆばー*短歌* ≪Ecoute! Ecoute!  C'est Ondine≫


お昼ごはんに誘われて、電車で二時間近くかけて和歌山県の「加太」というところへ行ってきました。
わたし、地名を聞いてもどこか分かりませんでした。

誘ってくれたフランス人カップルが偶然見つけたという食堂で、
シンプルな素材と楽しいアイデアが詰まったお料理を堪能しました。
お料理がおもしろく、出汁や使われている食材を説明してくれます。
鯛のお刺身は他で食べるのが同じ魚とは思えない程美味しいです。美味しすぎてびっくりするの。
作っている人(元気で優しい女の人)のエネルギーにわたしは圧倒されてしまいました。

海辺の暖房のない食堂で、席に着いたら毛布にくるんだ湯たんぽを貸してくれるのですが、
それが膝の上でぽかぽかずっとあたたかく、雰囲気も自然に生き生きとしていて、
京都からわざわざ人が時間をかけて来る理由が分かります。
土日は大賑わいです(予約した方がよいです)。淡島神社の入り口に三軒並んでいる真ん中の店です。
淡島神社も独特で、女性の強さがあふれる土地なのだと感じました。雛流しの土地でもあります。

満幸商店
和歌山市加太(淡島神社境内内)
tel (073)459-0328

加太の駅から無料のシャトルバスで行ける休暇村では、淡路島から四国まで見えます。
上の写真は、そこから少し下ったところにある基地(戦時中の本物)の辺りで撮りました。
淡路島と手前の島との間に由良の瀬戸があるのです。百人一首にある歌が何度も口からこぼれました。

海から、人から、森から、力とわくわくする感じをたくさんもらいました。
女の人の原動力はもしかしたら、このわくわくするからやってみるってことかも。料理も然り。
誘ってくれたカップルは、わたしたちもこうなりたいと思える、嘘がないものをシンプルに楽む人たちです。
日本でがっかりしたこともあるだろうけれど、好きな物をいくつかちゃんと見つけられるのに憧れます。
なんて楽しい日曜日だったのでしょう!

柚 葉

ごはんのお釜

年末に我が家にやってきたお鍋。かわいい妹作です。とってもお気に入りです。
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(ガス台が汚いのは見逃してください。写真がいまいちでごめん。)

もうかれこれ五年くらい、炊飯器を持っていません。
昔はあんまりご飯を食べなかったのですが、今は毎朝、お鍋で炊いています。
お櫃を手に入れる日も遠くなさそう。かなり前から迷ってはいるのです。
写真の鍋がうちに来るまでは、土鍋とル・クルーゼをほぼ変わりばんこに使っていました。
(いや、空いている方のお鍋を使っていました。料理を鍋に残したままにしているのがばれます。)
今は、妹作のお釜(と呼んでいいかしら?)がご飯専用になりました。
あまりにも鍋がかわいいので炊くのがうれしいです。ご飯もふっくらですよ。

話は変わりますが、
白和えを作ると、豆腐を水切りする、胡麻を炒る、摺る、和えるなど、すべての過程がなめらかで、
ガーガーと不快な音を立てるものはなく、ただ、スリスリスリスリと心地よい音だけです。
わたしは家で作るお料理については、手とシンプルな道具を使ってできる範囲でよいと結論しました。

柚 葉

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

黒豆、上手に炊けましたよ。(?)

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炊いているときの豆の味がとっても美味しかったので、ほとんど甘くしませんでした。
幸いなことに、黒豆が一番先に空っぽになりそうです。

辰年も、好きなことをまめに、正直に、ときに大胆に。
自然に在るものたちと自然に在るものとして暮らします。
みなさまの2012年が、愛する人と愉快に過ごす一年でありますように。

柚 葉

ブログ納め

今年も一年ありがとうございました。
12月は短歌が作れませんでしたが、これからも細々と、気が向いたら怒涛のごとく続けますのでよろしくお願いします。
農業に飛び込んでみた理由の一つは、具体的な歌を詠みたいということだったかもしれません。
ただ、もっと山の中に住みたいと欲張りになっていきますね。

今年読んだ本のベストは、夏に読んだルクレティウス『物の本性について De la nature』。
本当にやっと、チャールズ・S・パースの魔法が解けたと思う。長かったなあ。
頭をごちゃごちゃにして深みにはまっていくのは楽しい時間でしたが(かなり底の方まで行ったと思う、
なぜか誇らしくもある)、光差す水面のキラキラには叶いません。(分かりにくい言い方でごめんなさい)

しばらく迷わないから、じっくり腰をすえて本を読むことがないでしょう。
(ああ、でも冬のバカンス(単に農作業がないだけ)になったら、じっくり読めるかも。)
最近は、ジャン・ジオノの牧神パンの三部作をもっぱら楽しんでいます。古くてもおもしろいです。

良いお年をお迎えください。

柚 葉

大豆選(よ)り

丸くない大豆をはじくわが指は私よりも静かで厳しい


ご無沙汰しております。寒いけれど外で元気に働いてますよ。
じっとしている仕事は感覚がなくなります。顔や鼻がキーンと冷たくてひとりでに笑えてきます。

黒豆の選別がまだ全然終わっていませんが・・・、お正月はすぐそこですね。

まずは楽しいクリスマスをお過ごしください。
柚 葉

干しいも

サツマイモをふかして、干して、干し芋を作っています。
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まだ二日目なので、もうちょっと干します。量も増やそう。
たくあん用の大根も干してます。(一本だけ・・・)

寒くって乾燥している冬は、仕込みがうれしい時期ですね。
手間でなく時間がかかることは、「お任せしますね!」って空気や太陽に言い、ベランダにポンと投げ出してます。
それでおいしくなるんだからすごい!

柚 葉

焼きいもと満月

新聞にくるまれた焼きいもを持ち満月のついてくる道を歩く

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焼き芋っておいしい!
柚 葉

シーサーと醤油差し

シーサーをもらいました。
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不思議。愛嬌のある格好と表情を見るたびに笑ってしまいます。青木宏という陶芸家さんの作品です。
届いた瞬間に、家に馴染んでしまったのが不思議。ずっといるみたいです。

それから、長年ピンと来るものを探していた醤油差し、やっと見つけました。
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大きさ、形が、森の中に転がっていてもおかしくないくらい自然物みたいで惹かれました。
岐阜県土岐市で制作している大江憲一さんの作品だそうです。

わたしが傍に置きたいのは、やっぱり手仕事のものです。
良いモノたちが我が家に棲みはじめ、暮らしに楽しいことが多々起こります。

柚 葉

メタセコイア

葉とともにメタセコイアの高みから落ち来るものが地に触れてみる
Ceux qui tombent du sommet d'un arbre avec les feuilles mortes touchent pour la première fois la terre

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メタセコイアの松(杉)ぼっくり。
かわいいでしょう?拾った蔓を丸めて作った輪っかに挟んで、クリスマスのリースになりました。

柚 葉

初 おはぎ作り

体を動かして働くようになってから、やっと甘いものが好きになりました。
和菓子屋さんに行くことも増えました。でも、叔母の作るおはぎにかなうものは見つかりません。
叔母の作るおはぎは、初めて食べたときから美味しいなあと思っていました。

で、自分で作ってみました。あんこがぱさぱさになってしまいましたが、初おはぎ。
あんこ作りは、小豆を茹でて、お砂糖を入れて煮るだけなのですが、加減が難しいですね。
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あのおばあちゃんが作るおはぎが食べたいと言われるおばさんになれるよう、
これから休みの日には練習を重ねますよ。そういうことがわたしにとって、いちばん重要なことなのです。

もち米とうるち米の両方が家にあると、お餅やおこわも作ることができて楽しいですね。

柚 葉