「不安な夜」<1><2><3><4><5><6><7><8><9><10><11><12><13><14><15><16><17><18>8/30
只今「不安な夜1」をリク罠にした魔人的お祭り開催中!
始まりはひとつ、終わりは幾通りも!!な
パラレルエンディング★リク罠 「不安な夜」
続編お披露目特設お祭り会場はこちらо(ж>▽<)y ☆
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
「不安な夜19」
最上さんの叫び声をを聞いてから5分程経過した頃、少し前に社長から何かの指示を受けていた秘書が戻って来た。
「おう、出来たか。それじゃあ、流してくれ」
「承知いたしました」
社長との短いやり取りを終えた秘書が社長のデスクに近寄り、机の上の何かを操作した。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
「最上さん、どうして貴島くんと電話してたの?今日は送っていただきって、なに?今日っていつのこと?まさか、朝まで一緒に居たとか言わないよね?」
攻めるように最上さんに質問をぶつける俺。
「幾ら仕事の打ち上げでも朝まで参加する必要なんてないよね。挨拶してすぐに帰るべきなんじゃないの?」
名前も顔も隠して出演していた主演ドラマの最終回とその後の番宣で、顔と正体を初めて明かした夜。そのあとに、今までこそこそ隠れて行動せざるを得なかった主演女優の為に関係者が計画してくれたという、彼女が主賓と言っても過言ではない打ち上げ食事会に参加した最上さん。なのに、そこからすぐに帰らなかったと、詰る俺。
我ながら理不尽だ。
「どうして、貴島くんに送ってもらったの?・・・・ふーん、朝まで帰らないからそんなことになるんだよ」
朝だし、タクシーだし、他にも同じ事務所の女性が同乗していたのに、それでも攻める俺。
でも、きっと今聞いても同じことを言うと思う。
「そもそも、君は自覚が足りなすぎる!昨日だって、琴南さんと過ごしたランチタイムが楽しかったんだろうことはわかるけど、あんな顔を晒して、よくもあちこち歩きまわれたもんだね!」
「ランチのことをどうして知ってるのか?それは局から出かけるときと帰ってきたときに、見てたからに決まってるだろ!そんなことはいいよ!それより、君のことだ!」
「何?あんな顔は君のあの笑顔にきまってるだろ!!幾ら嬉しいからといって、あんな顔は反則だ!!人にみせるもんじゃない!信じられないよ。もはや罪だね!しかも、あんなに沢山の男どもと気軽に話たりして!彼らに笑いかける必要なんてないよね?」
ねちねちねちねち。
知られたくないことも、バラしながら、しつこく理不尽な内容で彼女を追い込む俺。
仮眠室に攫ったあとには、完全に切れていた。
少し暴れていた彼女の手が’あたり、偶然ついてしまったテレビでたまたま放送していた、「俺にとって問題な内容」のドラマのダイジェストを観てしまったが故に、その暴走は加速した。
「随分貴島とベタベタする役だったんだね?キスはした?それじゃあ、平気だよね」
「身体も、触らせたんじゃないの?こことか、こことか」
「何?俺が触るのは駄目なの?貴島には触らせたのに?役?そんなの関係ないよ。触らせたのは服の上からだけ?当たり前って、でも、首にはキスさせてたじゃないか、さっきの映像で流れてたよね?」
「ここにしてた。ここにも。暴れても放してあげないよ」
「どうして?自覚できない君が悪いんだ。だから、先輩として、ちゃんとお仕置きしてあげるよ」
犯罪としかいいようのないことをする気満々な俺。←もうシテマス!
覚えてはいないけど、本当に寝ぼけていたんだろうか?
視線の先で動く、「俺」と「最上さん」。
俺の声、リズムで、しゃべる、「俺」。
最上さんの声、リズムで、しゃべる、「最上さん」。
最上さんは、小さなてるてる坊主と俺人形を駆使して、見事なショーを繰り広げていた。
人形劇なのに、ほのぼのできないのは、彼女の演技が上手すぎるせいなのか。
俺の犯行を彼女によって暴かれていってるからなのか。
でも、まだ先程の大絶叫は聞こえてこない。
目の前のモニターからは。←隠し撮り映像
続く → 「不安な夜20」
少しだけでも感想をいただけると嬉しいです。
只今「不安な夜1」をリク罠にした魔人的お祭り開催中!
始まりはひとつ、終わりは幾通りも!!な
パラレルエンディング★リク罠 「不安な夜」
続編お披露目特設お祭り会場はこちらо(ж>▽<)y ☆
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
「不安な夜19」
最上さんの叫び声をを聞いてから5分程経過した頃、少し前に社長から何かの指示を受けていた秘書が戻って来た。
「おう、出来たか。それじゃあ、流してくれ」
「承知いたしました」
社長との短いやり取りを終えた秘書が社長のデスクに近寄り、机の上の何かを操作した。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
「最上さん、どうして貴島くんと電話してたの?今日は送っていただきって、なに?今日っていつのこと?まさか、朝まで一緒に居たとか言わないよね?」
攻めるように最上さんに質問をぶつける俺。
「幾ら仕事の打ち上げでも朝まで参加する必要なんてないよね。挨拶してすぐに帰るべきなんじゃないの?」
名前も顔も隠して出演していた主演ドラマの最終回とその後の番宣で、顔と正体を初めて明かした夜。そのあとに、今までこそこそ隠れて行動せざるを得なかった主演女優の為に関係者が計画してくれたという、彼女が主賓と言っても過言ではない打ち上げ食事会に参加した最上さん。なのに、そこからすぐに帰らなかったと、詰る俺。
我ながら理不尽だ。
「どうして、貴島くんに送ってもらったの?・・・・ふーん、朝まで帰らないからそんなことになるんだよ」
朝だし、タクシーだし、他にも同じ事務所の女性が同乗していたのに、それでも攻める俺。
でも、きっと今聞いても同じことを言うと思う。
「そもそも、君は自覚が足りなすぎる!昨日だって、琴南さんと過ごしたランチタイムが楽しかったんだろうことはわかるけど、あんな顔を晒して、よくもあちこち歩きまわれたもんだね!」
「ランチのことをどうして知ってるのか?それは局から出かけるときと帰ってきたときに、見てたからに決まってるだろ!そんなことはいいよ!それより、君のことだ!」
「何?あんな顔は君のあの笑顔にきまってるだろ!!幾ら嬉しいからといって、あんな顔は反則だ!!人にみせるもんじゃない!信じられないよ。もはや罪だね!しかも、あんなに沢山の男どもと気軽に話たりして!彼らに笑いかける必要なんてないよね?」
ねちねちねちねち。
知られたくないことも、バラしながら、しつこく理不尽な内容で彼女を追い込む俺。
仮眠室に攫ったあとには、完全に切れていた。
少し暴れていた彼女の手が’あたり、偶然ついてしまったテレビでたまたま放送していた、「俺にとって問題な内容」のドラマのダイジェストを観てしまったが故に、その暴走は加速した。
「随分貴島とベタベタする役だったんだね?キスはした?それじゃあ、平気だよね」
「身体も、触らせたんじゃないの?こことか、こことか」
「何?俺が触るのは駄目なの?貴島には触らせたのに?役?そんなの関係ないよ。触らせたのは服の上からだけ?当たり前って、でも、首にはキスさせてたじゃないか、さっきの映像で流れてたよね?」
「ここにしてた。ここにも。暴れても放してあげないよ」
「どうして?自覚できない君が悪いんだ。だから、先輩として、ちゃんとお仕置きしてあげるよ」
犯罪としかいいようのないことをする気満々な俺。←もうシテマス!
覚えてはいないけど、本当に寝ぼけていたんだろうか?
視線の先で動く、「俺」と「最上さん」。
俺の声、リズムで、しゃべる、「俺」。
最上さんの声、リズムで、しゃべる、「最上さん」。
最上さんは、小さなてるてる坊主と俺人形を駆使して、見事なショーを繰り広げていた。
人形劇なのに、ほのぼのできないのは、彼女の演技が上手すぎるせいなのか。
俺の犯行を彼女によって暴かれていってるからなのか。
でも、まだ先程の大絶叫は聞こえてこない。
目の前のモニターからは。←隠し撮り映像
続く → 「不安な夜20」
少しだけでも感想をいただけると嬉しいです。