十津川のもとに加賀から匿名の手紙が届くmというところからお話しがスタート。
心当たりのある十津川が加賀に出向き、いろいろと心を砕きながらも連続殺人をとめられない。
8億もの資産をだまし取られた父親と、凌辱の限りを尽くされた娘の復讐劇。

といった内容なのですが。話しそのものが、ほんとに、まったく救いがなくて、溜息ついて終わるだけの、かなり重いもの。
十津川と亀さん、TBSの場合は渡瀬恒彦さんと伊東四朗さんの絡みが楽しみなのに
。今回は「警部大至急お戻りください」って、金沢から2回も、理由も言わずに十津川を呼び戻すだけという、むちゃぶりだけが目立つ設定だし。

刈谷警部の娘・和美役の藤谷美紀さんが、すごくがんばって新しい役柄に挑戦しているのはわかるのだけれど、なんとも痛々しくって。

ということで、これの再再再…放送があっても、おそらくはスル―。
見当たり捜査25時

サブタイトルは「女指名手配犯VS美人温泉女将の壮絶法廷バトルの罠!記憶と勘を武器に犯人を捜す捜査官が完全犯罪を暴いた48時間」

で、誰がすごいのかといえば、壮絶バトルをした二人よりも。見当たり捜査員の方々。 指名手配犯の写真を時間がある限り見て記憶し、市中で見かけたら確認、尾行し、犯人と断定できた時点で検挙する、という気の遠くなるような仕事。
すっごく地道な努力と、感とが大事な部署、だけれど、捜査一課とかからは一段低く見られている。なんだか報われないんだけれど、課員一弾となってがんばっているんだわ。
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ドラマ「相棒」の甚川警部補が、自宅の壁一面に指名手配犯の写真を貼っているというシーンにも、驚いたけれど、ある意味、これ以上の集中力がいる仕事かも。

といったあたりを、垣間見させてくれる主人公に大竹しのぶさん、上司に小野武彦さん、お仲間も二時間ドラマでおなじみの、野村祐人さん(鉄道捜査官で沢口靖子さんと組んでいる刑事さん)や、WAHAHA本舗の佐藤正宏さんたちと安心の布陣。
いい人も悪い人もそつなくこなす中原丈雄さんがキーマンで、タイトルに使われている指名手配犯の中田美子さんも、温泉女将の麻丘めぐみさんもかすんじゃうほどの濃いキャストでした。

いろいろな怨念が絡み、思惑が絡みの2時間、途中「あれ?解決か?」と思うシーンもありましたが、なかなか見ごたえがありました。
2004年の作品、ということは、もう続編ないのかな?面白いのに。
1998年作成のドラマ。なので当然、出演者の皆さんもお若い!

橋爪功さん、もと船乗りでバーのマスター、そしてミステリー好き。そしてとよた真帆さんがそこのお手伝いをしているカメラマン。この二人のやりとりはなかなかおしゃれで楽しい。

飛びおり自殺と思われる男性の巻き添えで、真帆さんの関係者が亡くなる、ところから話が始まるのだけれど、不倫だったり、売春クラブだったり、いろいろドロドロがでてくるあたりは、やはり14年前のドラマっぽい。

ただ、基本、記憶喪失の女性、とかが出てくるドラマは勘弁なので、なんだか全然気合い入れずにみてしまっていて。

橋爪功さんのエプロンに山のように着けてあったバッジ、洗濯の時、一々とるの?くらいしか意識してなかったかも。
「茶会で毒入り饅頭の無差別殺人?老舗の和菓子屋相続を巡る兄妹骨肉の争い!母と名乗れぬ息子への愛…悲しい懺悔…」

というサブタイトルを見ちゃうと、もう筋が分かっちゃうような…これまでのこのシリーズで、正直一番がっかりな内容。

何でかな?やっぱり渡瀬さんが都会的な雰囲気なのに、ひなびた地方都市を自転車ころがしてるところが、まずがっかり。いなかの道で自転車って、勾配的に無理ないのかしら?都内八王子だって自転車使えないところあるんだっていうのに
蟹江さんとの同じ事務所内での絡みも面白かったのに、今回はたまたま同じお寺が関連する事件での絡み。なんだか無理やりだなぁ。

このシリーズの一番最初は東京都府中市で、欅並木や大國魂神社という、府中に住んでいた私には見慣れた景色で、いまは伊勢丹までできて街としても面白くなってきたところを、さっそうと渡瀬さんが自転車で行き来する姿が素敵だったの。

ご近所の御隠居さん役の犬塚弘さんや、スナックのママの沖直美さんや、事務員役のピンクの電話の竹内桃子ちゃん、この方たちとの絡みも、ホームドラマのようで楽しかったのになぁ。
新事務員の安達祐美ちゃんも、同じTBS「税務調査官・窓際太郎の事件簿」における麻生祐未さんと、まるかぶりで新鮮味がないし。
 
やっぱ、設定を、府中の街に戻してほしいなぁ。と思いながら観ていると、ベテラン女優陣の演技もつまんなぁく見えてきちゃうし、IZAMさんの演技も大袈裟で何だかだしに映っちゃうかも。
今後の進展に期待!

田村亮さん演じる刈谷警部と、藤谷美紀さん演じる娘のカメラマン・和美が、事件を追いながら解決に導くお馴染のシリーズ。

トリックは「はぁ?」と思うほど脱力なモノが多く、いまどきのサスペンスドラマではクラシック。でもそこのところを楽しむために見るドラマではない。

刈谷警部と、和美の絡み…とんでもない高い確率で殺人現場に居合わせる娘・和美。そこに駆けつける父・刈谷警部。娘の姿を見つけて「和美!何でお前がここにいるんだ!?」いうところは、水戸黄門のご印籠、浅見光彦の刑事局長の弟とわかったときの相手刑事の「また、浅見さんもお人が悪い!」に通じる、お約束。

そして刈谷警部が、娘のフィアンセ”夏目くん”に対するいろいろなドギマギぶり。

でも私が一番好きなのは刈谷夫人・和美の母を演じる中野良子さん。
いいなぁ、着物をふわっと着て、いつもニコニコしていて、二人を見守って…家の中の太陽のよう。
理想のお母さん像だわ、、私には無理だけれど。

制作した方には申し訳ないけれど、このシリーズは、私のように2時間ドラマをながら観しているものにとっては、とてもありがたい。途中仕事の電話が入っても筋は追えるし、大きなどんでん返しもないし。
それにしても、ちょっと前まで離婚騒動で話題だった涼風真世さん、いま話題の遠野凪子さんが、小さい時に離れ離れになった姉妹役とは。配役の妙味。

余貴美子、それまでもなんて上手な女優さんでしょうと思っていたのですが、テレビ朝日「ダンディ・ダディ」でアラ?と思い「Dr.伊良部一郎」のマユミちゃんで、私の中では大ブレークした女優さんです。クールで、コケティッシュな、コメディエンヌ。ほんとにチャーミングな方で惚れぼれします。


この女タクシードライバーの事件日誌も要チェック。見逃していた回は再放送があったら何としても見たいと思っていました。

バネ指痛くて寝られなくて3時間睡眠だったけど、真剣にみましたこの「届かなかった手紙」。


レギュラーメンバーの皆さんの掛け合いも楽しいですが。

なんといっても大杉連さん、平泉成さんという渋いお二方。篠原ともえさん演じる多恵さんの二人の父親、殺人を犯してしまった実父と、養子にもらってくれた義父(多恵の実母の妹の夫)。お二人が直接絡むシーンは少ないのですが、何が何でも多恵の幸せを願う、という強い愛を感じます。義母役の田島令子さんもすごい!

葛山信吾さんが多恵の婚約者。でも大杉連さんに実腑を殺された被害者の息子でもある。

いままで、なんとか均衡をたもっていたものが、ラジオに投稿されたハガキがきっかけで、加速度的に坂を転がり取り戻しのきかないところまで行きつく。


多恵を思うばかりに、どんどんと広がっていく負のスパイラルを、余さん演じる衿子が、何とかしたいと心を砕く。

その多恵役の篠原ともえさんが、これだけの芸達者さん相手に、まったくぶれていない演技を見せる。ここも見どころでしょうか。


大きなアクションも、派手な仕掛けも、おおがかりな謎解きもない。

人の心の機微、難しさを切々感じるラストシーン。


家族全員、号泣でした。


余貴美子、篠原ともえ、葛山信吾、村田雄浩、北村総一朗、平泉成、田中健、斉藤洋介、田島令子、佐藤二朗、大杉漣

片平なぎささんがどうの、とか筋がどうのとか…そんな段階のお話ではなく。


氷川きよしくんがはじめて出た2時間ドラマ、というところで、きよしくんファンとしては、外せない番組でありますね。

2004年11月24日が初放映日。

もう今から8年前。デビュー4年目っていうと…


嵐のようだったであろう、2003年の…朝の連ドラ「まんてん」にでて、はじめての劇場公演「草笛の音二郎」も満員御礼で3か所公演が終わって、ハワイ公演も無事に終わって。

白雲の城でびっしり一年がんばった翌2004年の新リリースが「きよしのドドンパ」。落差激しい!と思っていたあと7月にでたのは「番場の忠太郎」で、ねんていうかまた激しい落差に。公開初披露だったNHKホールで、みんなの頭に「???」が生えたあたり。


その頃、ちょうどロケしていたのかな?京都の真夏の草いきれがビンビン伝わってきますね~。暑そうだなぁ。よく拘束時間が長いといわれる二時間ドラマに出る時間があったと、今見ても…感心してしまします。

ほんとうに頑張っていたのね~。もちろん今も頑張っているけれど、あの頃のきよしくんの頑張りぶりは、いまでも眩しく思うもの。


このドラマはちょうど一年後にも続編が放映されているけれど、この年は劇場公演「きよしの森の石松」があった年だから。これも大変だったのね。

茶髪で長髪のおまわりさんってところが、もう、あり得ない設定かもだけどね。


ドラマ中流れていた短歌を参考までに。


清水の 音羽の滝に 願かけて 失せたるものの なきにもあらず


劇中で朝丘雪路さんが「おちついてなくしたものを探しなさい」という意味と話していたけれど、実は、探し物のおまじない、らしい。


もひとつ、劇中でなぎささんがきよしくんに教えてくれていた

「まる たけ えびす に おし おいけ」というのはすごく長いわらべ歌。

覚えられたら、京都歩き回るのに、とっても便利そうです。ネットで調べてみてくださいね~




夫が店をやめて家にで仕事をするようになって、テレビ東京「なんでも鑑定団」再放送のまま、つかっぱなしにしたTVで「信濃のコロンボ」で、二時間ドラマっておもしろいね~と、はまったきっかけになったシリーズです。

私はその二年くらい前から、やはり同じ「なんでも鑑定団」からの流れで「うう、これをみたら二時間つかまるぞぉ、いかんいかん」といいながらちらちらと、はまって行った感じですが、やはり、このシリーズは大好き。


長野県警あ捜査一課警部竹村役の中村梅雀さんと、刑事部長役・里見浩太郎さんの絡み。これも面白いし、底抜けに明るい竹村の妻役・原日出子さんの絡みも、事件解決のヒントになったり、時に事件発見のきっかけになったりで面白い。そして警視庁捜査一課・岡部和雄役、松村雄基さんもいい男っぷりだし。


そして長野を中心として、物語が展開して行くのも、何とも面白い。地域限定みたいな感じで、軽井沢とかよく出てくるし。


もっとも、このドラマで原作者・内田康夫さんのの本をちらっと読み始めた夫によると、原作はこれ!というものだけでなく、いろいろな物語が合体しているものもあるようだとのこと。今回も遠野で、竹村夫人が第一発見者だった殺人事件の被害者が長野の人間、というところで合同捜査にもっていってるしね。


私の中では梅雀さんの刑事といえば、この竹村警部。「温泉若女将の殺人推理」の中川有作刑事役はあまりにも情けないし、先日放映されたTBSの「鬼刑事 米田耕作」では厳しすぎる。竹村警部のようなホンワカとした味を保ちつつ、地道に推理を重ねるタイプはぴったりに思うんだけれど。


このシリーズ、ずっとずっと続いて行って欲しいですね。

「終着駅」シリーズ。なかなかエグイ事件ばかりだけれど、牛尾刑事役・片岡鶴太郎さんと妻役の岡江久美子さんの夫婦の機微に救われながら見ごたえ満点なのに…今日はさらにSpecial♪


「終着駅の牛尾刑事vs事件記者冴子」片岡鶴太郎さんと、水野美紀さん。これだけでも豪華、ここにさらに、船越英二郎さんもちょいちょい絡んでくる、二時間ドラマファンにはたまらないシリーズ。

これに以前は牟田刑務官が絡んでいたんだけれど、残念なことに小林桂樹さんが逝去されたので、牟田刑務官がらみはもう再放送でないと見られない。

毎年、その年最後の「土曜ワイド劇場」でも放映だったのが、去年はなくての今日の放映。


不倫相手の妻を殺し、脅された男を殺し、それでも添えない哀しい女の話し。

今回は、とよた真帆さんが、その何とも切ない元看護婦役。不倫相手に羽場裕一さん、こういうズルっこい男役がホントに似合う。窪塚俊介さんも尽くす男の一生懸命な雰囲気がぴったり。

小道具さんの血糊の使い方がうまかったなぁ。リアルな雰囲気づくり、際立っていました。


いつも思っていた、何だか浮いちゃう冴子さんが、今回はかなり抑えた演技ですっと馴染んできた感じ。水野さんのイメチェンだろうか。


今回は謎解き時間が多くて、特番枠の必要はあるのかな?という気もしましたが、これも土曜の午後ならおつきあいできちゃうね。外れの無いシリーズだわ。

こちらはBSTBSの放映。裏番組では榎木さんの「恐山殺人事件」がやっていたのですが…制作念が10年違うし、やはり沢村一樹さんのものがみたくて「姫島殺人事件」に。


みているうちに、これは2回は過去に見ているなと思いはじめたものの、そのまま見てしまいました。

忘れているものですね~犯人は覚えていても細部は忘れている。

そして、あ、見たからいいや、とテレビを消す気にはさせないで、ついずるずる見ちゃうところも、このシーリーズの底力でしょうか。


織本順吉さん、鶴田忍さん、小野武彦さん、岩本多代さんといった芸達者さんたちの中で、いかにもな腹黒オヤジ役の西田健さんが異彩を放っていました。そのあたりも、楽しいですね。


もちろん今回もお約束の「いやぁ浅見さんもお人が悪い!浅見刑事局長殿の弟君とは!」のシーンも、清水圭さんが大熱演でした。

土曜の午後のまったり時間でも、あまり重くならずに見られるのは、やはり沢村一樹さんの明るい雰囲気があるからでしょうか?